特定非営利活動法人 GNC Japan

2006年度 研究・報告会

第7回NGO合同研究&活動報告会

3月10日、毎年恒例となりました他団体との『合同研究&活動報告会』が 東京都台東区の法政大学地域研究センター台東サテライトオフィスにて 開催されました。今回、報告を行ったのは、内モンゴル沙漠化防止植林の会、砂漠緑化団体地球緑化クラブ、そしてGNCの計3団体です。基調講演は、東京大学のエルデニ氏とGNCの尾上崇氏が行いました。司会は昨年に引き続き鬼木尚子さんが担当しました。

【プログラム】 

1.開会挨拶・参加者自己紹介 
2.基調講演1 (講演者:エルデニ氏)
  基調講演2 (講演者:尾上崇氏)
3.各団体報告(以下参照)&質疑応答
4.意見交換 
5.閉会挨拶

開催日時:2007年3月10日(土)13:30~17:30

会場:法政大学地域研究センター 台東サテライトオフィス
所在地:東京都台東区台東1-32-6 小島ビル2F TEL:03-3839-8541
アクセス:御徒町駅・秋葉原駅(JR)徒歩約8分。末広町駅(東京メトロ:銀座線)徒歩約5分。
(詳細は、http://www.hosei-hurin.net/free/GP/taito_office.html参照。)

参加団体:内モンゴル沙漠化防止植林の会,GNC,砂漠緑化団体地球緑化クラブ

報告会当日の写真を、報告内容の概要とともにご覧ください。

【基調講演】

基調講演1 「衛星データを用いた中国内モンゴル及びその周辺地域の土地被覆変動解析」
講演者:エルデニ(Erden)氏
内モンゴル自治区オルドス市出身
東京大学農学生命科学研究科
森林理水及び砂防工学研究室 博士一年生

基調講演2 「モンゴルの森林生態の概況
~モンゴルの森林生態の概況、森林後退要因についての考察、
在来樹種の生育特性からみた人工林造成の可能性~」
講演者:尾上 崇(おのえ たかし)氏
愛媛大学農学部森林資源学科卒
JICA青年海外協力隊モンゴル隊員(’99-’01)
現職:某大手コンサル会社環境部門
技術士補(森林部門)
GNC専門スタッフ
専門分野:亜寒帯林の森林生態

【各団体報告】

GNC (発表者:宮木 いっぺい氏)

活動地:モンゴル国 E-Mail:kyouzongnc@gmail.com http://www.kyouzon-gnc.com

(テーマ) GNCモンゴル発足!(持続可能なモンゴル国を担う人づくりとネットワーク)
  ここ数年GNCは、持続可能なモンゴル国を担ってゆく人材の育成やそれにつながるような活動を総合的に行っています。「一緒に学ぶ」ことを通じて、「一緒に課題を発見し、分析し、解決策を導き出す。」これが今のGNCの活動です。「一緒に学ぶ」パートナーは様々ですが、とりわけ、ネットワークのリーダーとなる学生と志ある若い企業家に期待しています。2006年は、モンゴル人のパートナーが集まって、GNCのモンゴル支部である「GNCモンゴル」が発足し自立した活動をスタートさせました。今回の報告ではGNCモンゴルの紹介を含め、GNCの2006年の活動を振り返り、その上で今後の展望についてお話しします。

砂漠緑化団体 地球緑化クラブ (発表者:原 鋭次郎氏)

活動地:中国内モンゴル自治区クブチ沙漠 E-Mail:office@ryokukaclub.com http://www.ryokukaclub.com

(テーマ1) 牧民たちが動きだした!
私たちの頼りなさからか(?) 牧民たちが自ら動き始めました。自ら沙柳の販売先を見つけ、刈り取り、加工し、販売しました。今後の潅木での緑化に弾みがつきそうです。
(テーマ2)奥へ奥へ!!
昨年15haの草方格つくったことで、東西約2キロの砂丘の入り口(活動地内の北側)の緑化の目処がたちました。今後は活動地を奥へ奥へと広げていきます。
(テーマ3)新天地開拓!?
助成金や共同プロジェクトの増加により、現在の活動地が手狭になってきました。今後は新しい活動地への取り組みを考えています。

内モンゴル沙漠化防止植林の会 (発表者:B. セルゲレン氏)

活動地:中国内モンゴル自治区ホルチン沙地 E-Mail:shokurin389@r3.dion.ne.jp http://www2.neweb.ne.jp/wd/sergelen/desert.html
(テーマ) 草原の砂漠化と草原法の関係性
内モンゴル自治区の草原保護が抱える問題点について

【会場の様子】

 今回は、昨年、モンゴルの春祭りイベント「ハワリンバヤル」でGNCのブースに偶然立ち寄ってくれた早稲田大学1年生(女子)や、東京医科歯科大学、順天堂大学の内モンゴルからの留学生なども参加しました。

 

【今回の報告会の所感】代表 宮木いっぺい

 今回は、僕が日頃働いている法政大学地域研究センター 台東サテライトオフィスを会場として、7回目のNGO合同研究&活動報告会を開催しました。
 毎年書いていますが、共催している「内モンゴル沙漠化防止植林の会」と「地球緑化クラブ」の方々と会うことは僕にとって大きな喜びです。基本の考え方、志を共有している居心地の良さを感じます。それに加え、今回は、昨年の秋にGNCのツアーに森林の専門家として同行してくれ、その後GNCのスタッフとなった尾上さんと再会できたことも大きな喜びでした。彼は普段京都に住んでいますが、当日報告会の基調講演のために出てきてくれ、終了後の打ち上げにも参加しました。話が弾み過ぎ、日帰りの予定を変更し翌朝新幹線で帰ることになりました。また、昨年のハワリンバヤル(モンゴルの春祭りイベント:練馬区光が丘公園)ではじめて会って話をした早稲田大学1年の鹿野さんが思いがけず参加してくれ感激しました(彼女は終了後の打ち上げにも参加してくれました)。
 基調講演、各団体の報告を通して、ひとつ共通にいえることは、「経済発展とともに内モンゴル、モンゴル国ともに社会的には悪い方向に向かっている」「土地所有をめぐる問題、貧富の格差の問題、エネルギー資源問題などに対して危機感を持って手を打っていかなければならない。」ということです。講演者の一人、エルデニさんは、エネルギー開発問題と沙漠化の関連性について衛星データを用いて分析し、その危険性について警鐘を鳴らしました。尾上さんは、人工林造成の可能性について、モンゴル国の森林生態に関する多数のデータにもとづいて分析しました。
各団体はこれらの問題を解決するために以下のような共通のキーワード、すなわち「現地の人々が自ら動き出した」「ビジネスとして成立させる」「企業とのコラボレーション」「教育の重要性」をめぐる活動を、不思議なことに同時期に同じようにスタートさせているということも今回の活動報告からわかりました。1年後各団体がどれだけの成果をあげて再び集まることができるのか、今から楽しみです。

【懇親会】
 合同研究&活動報告会の終了後、恒例の懇親会が会場近くの居酒屋で行われました。この居酒屋の特製もつ煮こみと白ホッピーはおすすめです。しかも全品300円の安さ!皆、ビール、白ホッピーなどを飲みながら、各団体の活動裏話、エピソードに花が咲きました。6時半にスタートしましたが、楽しい時間はあっという間に過ぎ、皆、終電を気にしながらあわてて駅に向かいました。

(写真:懇親会の様子)
左 セルゲレン氏(内モンゴル沙漠化防止植林の会)
右 尾上氏(GNC)

(写真:懇親会の様子)
左 矢野 明子さん(GNC)
中 鹿野 詩織さん(早稲田大学1年)
右 増田 尚子さん(内モンゴル沙漠化防止植林の会)

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