ツアー参加者の感想 2004年

今年もGNC緑援隊に、日モ両国の新たな若者たちが参加してくれました。街路樹の植樹、農場での課外授業や防風林の植樹、合宿を通して言葉の壁を越え、参加した彼らひとりひとりに貴重な体験と思い出を残していってくれたことでしょう。


大西  郁 (モンゴル名) オチロー

まず最初に「どこでも良かった。モンゴルでなくても、違うアジアの国でも、南米でもアフリカのとある国でも。」そんな感じで「モンゴル」という国を選んだと言っておきたい。だから出発当日まで、いつもと何ら気持ちは変わらなかった。「きっと二度と来ることは無い土地で、植林.植樹をして、ずっと後の思い出にしたい。」というだけだった。しかし。結果的に「モンゴル」というところは、今までの何よりも僕の中で「衝撃的」なものとなったような気がする。 それは、モンゴルの空が綺麗だったから?     
草原が途方も無く広がっていたから?
いくつもの星や流れ星を見れたから?
初めて訪れた場所だから?きっとそういう理由ではないように思える。きっと、そこであった人々によって、そんな気持ちにさせてくれたような気がする。同じ人間と思えないほど、僕等には持っていないものを沢山もっていた。いっぱいの「F」のような・・・。「FINE」「FAIR」「FILL」「FUTURE」なにより、「FRIEND」だ。「自分の為の植林」という行為よりも、「FRIENDの為の植林。彼らの笑い顔の為の植林」という気持ちになれた。 もし、今回のツアーが「観光」や「交流無しのツアー」だったとしたら、絶対にこのような気持ちにはなれなかったと断言できる。ツォゴーさんたち、第18学校の生徒たち、エコアジアの学生のお陰だと思う。彼等と知り合えて、友達になれたことが何よりの、一番の収穫だった。最後に、いっぺいさん・矢野さん、このような機会を与えてくれまして、本当にありがとうございました。

 

 

五十嵐 亜紀 (モンゴル名) オユンナ

ツアーに参加する前は正直不安でしたが、いっぺいさん、矢野さんを始め、参加メンバーに大変恵まれ想像以上に楽しく過ごせました。

初めて訪れるモンゴルは私の幼い時からの憧れの国でした。想像通りの広大な大地と真っ青でおおきな空。そして夜には満点の星。そのシンプルさが本当に美しいと思いました。しかし一方で、モンゴルの自然破壊が近年著しいとTVで見る機会が多くなりました。 共存すべき自然を人間が生きてゆく為またそれ以上に豊かさを求めるが為に犠牲にし、結果自分の首も絞めてしまう。自然とバランスを保つことは簡単なことではありません。 今回のツアーではモンゴルの学生と一緒に植林をしました。 自分で植えた木には少なくとも愛情を感じるものです。学生たちにそんな気持ちが生まれたらきっと自然を守ろうという興味・行動につながり、将来のモンゴルの美しく豊かな自然への大きな力になるといいなと願いました。 
充実した8日間のツアーを終え、疲れを感じるどころかモンゴルの大地や人々の温かい心と笑顔に触れ、とても元気になって帰国しました。 そして私が出会ったモンゴルの自然と人々の笑顔を失わないように、小さなことでも自分ができる範囲でサポートしてゆきたいと思いました。 


高橋京子 (モンゴル名)スレン

日本に帰ってきて一週間が経ちますが、モンゴルのことばかり考えています。
出発前は、モンゴルで具合が悪くならないか、みんなと仲良くできるか、ご飯が食べられなかったらどうしよう(無駄な心配でした)など たくさんの不安を抱えていましたが、そんな心配は吹っ飛び、夢のような素晴らしい一週間を過ごすことができました。今回のツアーの中で、「日本の公害」についてのレクチャーの場をいただきました。準備段階では、一番伝えたいことをどのようにしたらうまく伝わるか悩んだり、四苦八苦でしたが、自分が普段勉強していることや考えていることを発表するいい機会をいただき、うれしかったです。通訳のゾリゴーさん、ボジさんをはじめみなさんのご協力をいただきありがとうございました。
また今回の植林体験は自分にとって大変有意義なものでした。火災跡地や森林伐採された森を見たり、植林が成功している場所を見たり、正しい木の植え方を教えていただき、防風林の苗木や街路樹などの植林をしました。
セレンゲに行って、現地で植林されている方々にお会いした時はとてもうれしかったです。「日本で植林を支援している私たちが、現地へ向かい、一緒に植林をし、木が育っているのを実際に見て心から喜んでいる ということが伝わってうれしい」という矢野さんの言葉が心に響きました。環境を考えるとき、人と人とのつながり(お互い信頼しあうこと、協力、感謝の気持ちなど…)がとても重要なのだということを感じました。
今回のツアーでは、発表、植林以外にもたくさんの貴重な体験をすることができました。モンゴルの大草原で、家畜の群があって、ゲルがあって…という風景を見た時は感激しました。ゲルに泊まったり、馬に乗ったり、満天の星空を見て、感動しました。モンゴルの文化に触れることもできました。そして、第18学校の生徒さん、エコアジア大学の生徒さんとの交流は、何より楽しかったです。
今回のツアーで、モンゴルと日本の、たくさんの方々と仲良くなれて、とてもうれしく思います。
ツアーが終わり、また別々の生活を送ることになりますが、常にみなさんとつながっていたいと思います。そして、このネットワークを通じて、また新しい何かが生まれると信じています。みなさん、これからもよろしくお願いします。
最後に、GNCスタッフのいっぺいさん、矢野さん、恵ちゃんをはじめ お世話になったみなさんにお礼を言いたいです。本当にありがとうございました。


森泉恵子 (モンゴル名)ツェツェグ

私がモンゴルを訪れるのも気が付けばもう3度目。しかし今回のモンゴルツアーは1回目2回目とは少し違い、今まではGNCのスタッフの調査に同行させてもらうという形での訪問でしたが、今回は一ツアー参加者として参加しました。そして、今回のツアーでの企画はGNCにとっても新しい試みのものがほとんどでした。つまり、今回のツアーでの企画はそのほとんどが、私が同行させてもらった2回の調査旅行で提案され、実現したものだったのです。新しい提案が生まれ、実現していく様子を見ているのは本当に興味深く、またとても勉強になりました。そして、私がGNCと関わり始めてから今までの約3年が一つにつながり意味のあるものになったのだと実感でき、また自分自身も成長したのだな~と感じました。そして、2年前の初モンゴル訪問の時に私が提案した「環境教育(環境問題に関する特別授業を行うこと)」が今回実現しました。そして、本番も思っていた以上の成果を上げ大成功したと思っています。この経験は、本当に良い経験になり、少し自信も付きました。そして、今回のモンゴル訪問での一番の成果は、”人との出会い”です。第18学校の子ども達、エコアジア大学のみんな!本当に本当にみんな優しくていい人ばかり!!彼らとの出会いが、私たちのモンゴル滞在を何万倍も何億倍も楽しくて、そして意味のあるものにしてくれました。
そして、出会いはモンゴルの人々だけではありません。ツアーに一緒に参加した日本人メンバー、そして通訳として同行したモンゴル留学生の二人との出会いも私にとってかけがえのないものとなりました。(どうしてみんなこんなにいい人たちばかりなんだろう。)これらの出会いは、またいつか違う場所で思わぬ良い作用をもたらしてくれるんじゃないか・・・なぜだかわからないけどそう感じました。
今回のモンゴル訪問は、今までにないくらい全てがうまくいき(天候も、体調も)、しかも出発前に考えていたもの以上の(想像できなかったくらいの)大きな大きな成果を出せたと思います。そして、これからまた新たな何かが起こると予感しました。
モンゴルで見た全て、感じた全てを私は一生忘れません。本当にいい旅でした。


松橋希世貴 (同行講師、車力村農業専門家)

 今回、GNC植林ツアーに参加させていただき、又日本から若いスタッフの人達と一緒のモンゴルツアーに出発!!
出発前、自分の仕事が忙しく連休も返上でやっと出発準備OK、でも今回私に与えられたことは、第18学校とモンゴル国立大学エコロジー教育センターでの車力村の植林の現況報告、資料が間に合わず出発日に成田空港で車力ツアーの人達から受け取ることになってしまいました。
人前で話す経験のない私のためますます不安でした。(結果は的中、頭の中は真っ白でした。アルコールが入った時は別なのに(自分なりの判断))
今までと違い初めての若い人達との訪問、大西郁さん五十嵐亜紀さん、高橋京子さん、森泉恵子さん、いい経験の中で楽しい思い出を沢山作ることができました。また、ボジさん、ゾリグさん楽しい毎日でした。
特にダルハンでは夜中なのにボジさんのお兄さん家族そして友達とウォッカで「トクトイー」本当にありがとう。
こうしたふれあいの中で自分はモンゴルの何が好きで来るのか自分なりに少し見えてきたような気がします。
帰国前の夜のパーティでは第18学校、エコアジア大学の学生、そして今回の関係者等々楽しい交流ができました。帰りの別れがつらくて涙している生徒達、今度また会うことを約束しました。今回ご一緒させていただいた皆さんと沢山の友達とモンゴルで再び会えることを願っています。            (車力から夜空の星に願う!)
本当にありがとうございました。

本州最北端 車力村より