三宅島復興支援緑化ツアー参加報告

毎年 GNCとは合同研究&活動報告会で情報交換を続けています一般社団法人「地球緑化クラブ」 主催のツアー9月20日~23日に今回、GNCからは 小川幸造が参加してきました。

三宅島は東京都浜松町にある竹芝桟橋より
船で6時間の場所にあります、 周囲は約38Km、面積55.5Km、
だいたい東京都足立区ほどの大きさです。人口は約3000人、暖流の黒潮の影響で 冬は暖かく夏は涼しい気候です。 ダイビング・バードウォッチング・釣りなど楽しめます。
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 三宅島の場所
 
【三宅島の現状】
2500年ぶりと言われる大噴火が2000年(平成12年)に発生して、鳥の楽園と呼ばれていた緑豊かな島は有毒の火山ガスと酸性雨でほとんどの緑を失ってしまいました、島内の45%は未だに立ち入り禁止。
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 三宅島の写真 左側が2000年 噴火前、 右側が2004年 噴火後。
中国の内モンゴルにあるクブチ砂漠で緑化をされている、地球緑化クラブ 原代表の三宅島植林1次隊。 
【地球緑化クラブ 三宅島緑化ツアーの主旨】
 ・森林再生・・・2000年の噴火により失われた貴重な森林を、原生する木樹を中心に植栽し回復させる。
・噴火による被災状況の視察・・・噴火により失われた緑、街を視察し自然災害の脅威を知る。同時に、復興には多くの人々の支援、協力が不可欠であることを認識する。
・島の魅力を知る・・・三宅島の大自然、美しい海に触れ、その魅力を認識する。
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  GNC 小川幸造
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 9月21日 朝5時に三宅島到着
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 民宿にて仮眠後に専用バスで雄山へと移動、立ち枯れの木々が見える。
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  有毒な火山ガスが酸性雨となり木々を枯れさせてしまいました。
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海上輸送用コンテナは錆びづらいのですが、強い酸性雨で朽ち果ててしまいました。ヨーロッパの国では排気ガスなどによる大気汚染で酸性雨被害が現実のものとなっております、ノルウェーでは1300平方キロメートルの地域で魚がいなくなり、ナダでは4000の湖沼が死の湖となっています。酸性雨には国境がなく発生地から1000キロ以上離れた場所でも降る事があります。
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杉とヒノキは倒れると根が横に広がっている為に土壌に穴が開いてしまうので森林組合で根より上を切ってあります、ごぼう根とよばれている木はそのままです。
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  植林作業場所、ドルフィンスイムで有名な御蔵島が見える。
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写真 左側が地球緑化クラブ 原代表、 右側が三宅村森林組合 守屋事務長。
植林についての作業手順説明会。
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植林する場所:ユノミノシダは酸性に強く土壌がアルカリ化すると枯れるのでPHが分かる、 枯れた場所に植える。
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予定では1600本植林、苗はヤブツバキ、ヒカサキ、島に原生する植物。
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 植林する場所は草が伸びており、苗を植えるために土が見えるまで草を刈ります。土が見えたらクワで穴を開けて苗を植えます。
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植林作業中、苗は2メートル20センチ間隔で植えます。
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地球緑化クラブ三宅島緑化ツアー1次隊の皆さんとの写真
翌日の9月22日 1600本の植林を達成しました。
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作業が終わってからは温泉に入りました、夕焼けはとてもきれいでした。
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 9月23日の自由行動日はアカコッコ館へ見学に行きました、2000年からの噴火で生息地の森林が大きな被害を受けて生息数が激減して絶滅が心配されています。
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 他に比べて噴火の被害が少なかった、アカコッコ館周辺の緑は素晴らしかったです。
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 三宅村の木 椎 (スダジィ)
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昼食のお弁当は伊豆岬で食べました。
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太平洋の風を浴び絶景の伊豆岬で食べるお弁当は格別でした。
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 東海汽船がやってきました。
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今回の緑化ツアーでお世話になった三宅村森林組合 守屋事務長、
旅行会社 旅職人の遠藤さんが見送りに来てくれました。
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今回の地球緑化クラブの緑化ツアー1次隊に参加して学ぶべきことが多かったです、今後の緑化活動この経験を生かしていきたいと思います。