第18回 NGO合同研究&活動報告会を開催しました
第18回 NGO合同研究&活動報告会
【開催日時】
2019年6月15日(土)15:00~17:00
【会場】
ワンストップビジネスセンター新宿店 会議室
【プログラム】
1.開会挨拶
2.各団体報告(以下参照)&質疑応答
3.意見交換
4.閉会挨拶
【発表団体】
『一般社団法人地球緑化クラブ』
活動地:中国モンゴル自治区モウス砂漠、モンゴル国セレンゲ県
発表者:原 鋭次郎氏(地球緑化クラブ 代表理事)
テーマ:「2018年下半期から2019年上半期事業報告と今後の課題」について
【中国モンゴル自治区での活動】
〈シリンゴル盟正藍旗ホンシャンダーク沙地での活動〉
・過放牧により砂漠化した土地の生態系回復(砂漠緑化事業)
・防護柵の設置
・ニンティアオ(新芽を刈り取ると牧草になる)、ヤンツァイ(牧草になりやすい)などの在来低木種の植栽
・大きくなったら刈り取る、萌芽更新(ホウガコウシン)(伐採後、残された根株の休眠芽の生育を期待して森林の再生をする)
〈オルドス市オトク旗モウス沙地での活動(カシミアで有名な地域)〉
・過放牧により砂漠化した土地の生態系回復(砂漠緑化事業)
・防護柵の設置
・臭柏、ニンティアオ、ヤンツァイなどの在来低木種の植栽
・大きくなると5mにもなり、砂の移動・砂漠化を止める
〈卓資県旗下営はげ山での活動〉
・耕作により荒廃した土地の生態系回復(生態林造成事業)
・防護柵の修復
〈フフホト市武川県はげ山での活動〉
・耕作により荒廃した土地の生態系回復(生態林造成事業)
・樟子松植栽(地球温暖化防止及び防風林)
・ヤマアンズの植栽(生態形造成、経済林造成)
・家畜被害による防護柵の修復、あと4年から5年で成長し、柵は不要となる
・サジ、カラマツなどの針葉樹
【モンゴル国トングリ村での活動】
・違法伐採により荒廃したはげ山の生態系回復(生態系造成)
・カラマツ、アカマツなどの在来高木種の植栽
・育苗施設での良質な苗木の育成
・育成した苗木の販売
・子どもたちの課外授業(高木植栽、育苗施設見学など)
・温暖化防止及び再生した生態系の保護に向けた契約
・植林体験ツアーの受け入れ(長野県のモンゴル親善協会が参加)
・機械で30cm掘り、人力で再度掘り、40cmの深さにして、雨水がよく入るようにしている
【今後の展望】
〈中国内モンゴル〉
・老朽化した防護柵の補修
・新規事業地の選定
・中国人有志による植林ボランティアとの提携(現地で活動広がる、法人化まで行った)
〈モンゴル国〉
・生態林拡大
・育苗施設の充実
・育成した苗木の販売
・子どもたちへの環境教育
・新規事業地の選定
【発表団体】
『特定非営利活動法人GNC Japan』
活動地:モンゴル国・日本国
E-mail: kyouzongnc@gmail.com http://www.kyouzon-gnc.com
発表者:宮木 一平氏(GNC Japan 代表理事)
テーマ:「2019年活動報告」について
・GNC Japan がモンゴル国セレンゲ県トジーンナルス(果てしないアカマツ林)に植林を始めてから、 今年で15年目となりました。
・2019年までに、615haの土地に、163万本の植林をしました。
・ボルノール市への苗木寄付を行った、ボルノール市80周年記念イベントの一環として、バヤンチャンドマンの苗畑で育てたハリス1000本とシャルホワス1000本の苗、合計2000本をボルノール市の学校、病院、幼稚園、市役所、市民ホールにプレゼントをした。
学校では学生とGNCスタッフが一緒に植えた。施設の方より「苗木をプレゼントしてもらえてとても嬉しい、木を植えるのは心が豊かになるし、楽しい」と、とても喜んでもらえた。
・教育センターでは学生などを対象にした、じゃがいも掘り、農業実習を行った。
【今後の展望】
•幼稚園での教育を拡大
•エコロジー教育センターと協力して、市民への環境教育を普及
•ごみ問題など、生活に根差した環境事業の模索
•苗畑の自立
•幼稚園、孤児院、学校と協力して農業実習を進める
•発展するウランバートルの街を緑化
【今後の植林の課題】
•山火事対策の未整備
•干ばつへの対策
•家畜被害、違法伐採への対策
•植林→間伐→間伐材の活用
参加していただいた皆様、ありがとうございました。
広報・イベント部