2020年度 植林報告

2020年度モンゴル森林火災被災地再生事業報告

以下のように、植林作業を実施したことを報告します。

【植林作業実施概況】
植林実施日 春季 2020年5月22日~29日
新規植林面積 約12.8ha
新規植林本数 32,000本
植林場所 モンゴル国セレンゲ県
アルタンボラグ村ゴロワンツァガーントルゴイ周辺
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris(在来種)の2年生苗

カウンターパート GNC Mongolia

植林作業

オグナー(GNC Mongolia代表)
サラ(GNC Mongolia森林・農場・苗畑担当)
アルタンボラグ村及びボゴント村の村民など約50名(延べ人数)

【実施地域の概況】

今年の植林地は昨年の植林地に隣接している場所で、国境の町アルタンボラグ村より東方に位置している。

植林地周辺はもともと林であったが2009年6月の林野火災や伐採により草地化が徐々に進んでいた。

また、近年の温暖化による生態系の変化が周辺の環境に影響を与えている。

豊かな生態系を持つ森林を早期に復元するため、植林により森林再生を行う。
現在は行政主導のもと、村役場や森林組合がパトロールを行い、不法伐採を防ぎ、火災の早期発見・初期消火活動を行っている。
今年も昨年同様、二つの場所から苗木を調達した。

ボゴントから輸送した良質の40cmの2年生アカマツ苗木と、GNC Mongoliaが管理する苗畑で育てた2年生アカマツ苗木(昨年から苗の使用を開始)

古木、草や岩が多く、植林前にチェーンソーで古木を切り草を抜き、岩をどかしながら溝を掘って二人一組で効率よく植え付けを行った。

地面に大きく溝を掘り、苗木を植えていく。

大きな溝には雨が溜まり、乾燥を防げるようにしている。
植生はイネ科やキク科の下層植生が密生している。

土壌は砂質壌土で保水性が良好だった。

ここ数年、苗の育成が好調だが今年も苗が大きく成長することを期待する。
今年度の植林密度は2,500本/ha、春季植林が完了したことを報告する。

【植林作業状況の写真】

遠景

植林する前の苗木

植林する前の苗木 植林作業

植林作業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

植林した苗

集合写真

【今後の展望】
① コロナ禍においても行えるような、屋外で行える環境学習(農業体験など)のプログラムを組み立て実行する。
② GNCモンゴリア施設の苗床の管理体制を強化し、育苗本数を増やす。