GNC Japan 設立27周年 過去・現在・未来の共存

GNC Japanは1995年7月7日に設立してから、今年で27周年を迎えます。

2021年までの累計植林本数は1,698,500本(約640.9ha)となりました。

これもひとえに皆様からのご支援のお陰と感謝しております。

設立から今までの経緯を振り返りたいと思います。

 

モンゴル国で大規模な森林火災があり、モンゴル国最大のアカマツの森「トジンナルス」も大きな被害を受けました。

1985年、1989年、1992年、1996年の大火災で、約70%(32,000ha)が被害に遭いました。
そのニュースに私たちは衝撃を覚えました。

モンゴル国で発生した大規模な森林火災

本当に役立つ国際協力って何だろう。
それを考える研究会のメンバーが、エコ教育と森林再生を軸として実際にアクションを起こすために、GNC Japanを1995年7月7日に設立しました。

GNCの考える3つの「共存(coexistence)とは」
1. 人と人との共存
2. 自然と人との共存
3. 過去・現在・未来の共存

「信頼のネットワーク」を広げていくことこそが、国際協力を行う上でとても大事なことであるとGNCは考えています。

GNC緑援隊モンゴル初遠征

理事 矢野明子(1996年6月)

「今、私には 『ある道』 が浮かびます。私の思い出の中の無花果の木と、これからGNC緑援隊と共に植え続け、21世紀にはさわやかに風にそよぐであろう未来の木々とを結ぶ道、そして、その『希望の道』を世界中の多くの仲間が一緒に歩いているのです。『共存』の世界を描きながら・・・・」

 

【1996年プロジェクト経緯】

8月15日~22日  第1次モンゴル調査隊派遣

チョイバルサン農業試験場およびヘルレン河流域の視察
森林再生活動に関する調査
8月24日~31日  第2次モンゴル調査隊派遣

自然環境省、伝染病院、ウランバートル第1病院の訪問
保健衛生活動に関する調査
9月  第1次、第2次モンゴル調査隊・調査報告会

 

第1回GNC研究報告会

第1回GNC研究報告会(1997年6月28日)

代表理事  宮木一平

演題1 「環境管理システム」 黒澤正一(GNCスタッフ)

演題2「クルマの環境問題-技術における公と私」今関隆志(会社員)

演題3[ODAの現状と日本の開発援助の問題点」吉田貴富(大学生)

演題4「カンボジアにおけるHIV流行の現状」大重賢治(GNC副代表)

演題5「日本でおれも考えた」モハメッド・ジアウル・ラハマン(バングラディッシュ、会社員)

Mohammed Jauul Rahamman

演題6「NGO・NPOの将来と共存への貢献」宮木一平(GNC代表)

 

【1997年プロジェクト経緯】

6月  青森県車力村取材・研修

チョイバルサン市郊外車力村農業試験場周囲防風林植林に関しての打ち合わせ
クロマツ防風林&苗畑視察
8月24日~8月31日  モンゴル調査ツアー

チョイバルサン市郊外車力村農業試験場周囲防風林植林事業
防風林としてポプラ&サリュウの試験植林

 ①  ②  ③

1998年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

写真①現地試験場スタッフととの顔合わせ
写真②砂柳の苗木
写真③オリヤスの苗木

 ④    

1998年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

写真④ ⑤.⑥植樹風景1

 ⑦  ⑧  ⑨

1998年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

写真⑦ 散水

期間 1998年8月24日~9月2日

GNCモンゴル森林再生事業責任者 大重賢治

[はじめに]

この報告は,第2回モンゴル国ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域における森林再生事業実施に関するものである。 チョイバルサン市はモンゴル第5の都市であり,首都ウランバートルより約600km東に位置する(巻末地図)。我々は同市の郊外を流れるヘルレン河流域において森林再生のための植林を行っている。
[概要]

冷戦構造の終結後,旧ソ連の援助の後退により深刻な食糧危機に見舞われているモンゴル国の食糧事情を改善するために,ド ルノド県チョイバルサンでは1992年から,青森県車力村と地域住民により農業試験(米・野菜)が行われ成功をみている。 ただ,農業の規模の拡大,定着には,土地の保水力の上昇と現地特有の強風から作物を保守することが不可欠である。現在,森林の減少による乾燥化のため,ヘルレン河の水量は年々減少しているが,植林が進めば農業振興のための防風林の役割を果たすのに加えて,長期的には森林再生と当河川の回復が進み,結果的に環境保全と大幅な農業発展の両者につながるものと考えられる。このような観点から,当団体は,1996年より,地域住民および農業試験場の人々との共同にて,同地における森林再生事業に取り組んでいる。我々は1997年にチョイバルサン市郊外において、第1回の植林(試験植林)を行った。今回(1998年8月)の植林事業は、前年の経験を踏まえた上で、規模を拡大して行われたものである。

[植林の意義]

1) 森林が再生されることにより、土地の保水力が増し、周辺地域において農作物の栽培が可能になる。
2) 同地域では北西からの風が強く,農作物の障害となっている。植えられた樹木は,防風林としての役割を期待できる。
3) 森林の減少による乾燥化のため,ヘルレン河の水量は年々減少している。森林再生により,当河川が回復すれば,ヘルレン河流域に広い範囲で森林が広がれば、以前のような雄大な河に戻る可能性はある。そのことが、周辺地域に与える影響 農業や、生活環境などに対して)は、非常に大きいと思われる。

【植樹用樹木】
植樹を行った場合,その活着率が問題になるが,昨年,砂柳10本を試験的に植えたところ,そのうち8本について今年活着が確認されている。またオリヤス(ポプラの一種)は現地にて,以前,植樹が行われた実績がある。これらの観点から,この2品種を植樹用の品種として選んだ。砂柳とオリヤスは,現地にもともと存在している品種である。

【植樹用苗木の入手】
現地住民により育苗された砂柳300本,オリヤス300本苗木を植樹用に購入した(本年6月初旬に育苗)。1本につき250Tg(モンゴル通貨;1円5.33Tg)であり,600本に対し150,000Tg(28,143円)支払った。

植樹は,8月28日,29日,30日の日程で行われた。
作業に先立ち,日本からの植林参加メンバーと現地農業試験場のスタッフとの顔合わせを行った(写真1)。その後,手順等に関する打ち合わせを行い,作業に着手した。
砂柳(写真2),オリヤス(写真3)を今回の植樹に用いた。6月に現地スタッフの手により育苗された苗は,2~3ヶ月の間に十分に根を張っていた。これらの苗を周囲の土ごと掘り起こし,土を付着させたまま植えることにした。
今回の植樹は,試験用農場の東側に対して行われた(写真4)。雑草を刈り取ったのち,約1~1.5mの間隔で3列に,20~30cm程度の穴を掘り,1本ずつ手作業で植えていった(図1,写真5,6)。植え終わった後は,その周りを踏み固め,撒水を行った(写真7)。植樹用に育苗された砂柳,オリヤスのうち,それぞれ約150本ずつを,この時期の植林に用いた(写真8,9)
〔図1〕
農場の東側,約150メートルの範囲に砂柳150本,オリヤス150本を3列に植樹した。

◎ ◎ ◎ ◎ ・・・・◎ ● ● ● ● ・・・・ ●
約2m  ◎ ◎ ◎ ◎ ・・・・◎ ● ● ● ● ・・・・ ●
◎ ◎ ◎ ◎ ・・・・◎ ● ● ● ● ・・・・ ●
◎:オリヤス
150m         ●:砂柳

[今後の予定と展望]

苗木として準備された砂柳約300本,オリヤス約300本のうち,残りの苗木,砂柳約150本,オリヤス約150本の植樹は,時期をずらし10月頃行うことにした。これは時期をずらすことにより気候の急激な変化等のリスクを分散させるためである。また,植えられた樹木の活着状況については,農業試験場のスタッフが,適宜,日本サイドに連絡することとなった。
今回植えられた樹木,および10月に植樹が行われる樹木の活着状況の観察を行ったうえで,来年の植樹の規模および日程を決定することにする。樹木の活着率については,今回は,まだ2度目の事業であるため,その予想はやや難しいのだが,昨年同時期,試験的に植えた砂柳は80%の活着率であったことを考えると,今回植えた150本の砂柳についてはある程度の活着が期待できる。一方,オリヤスに関しては,我々の事業として行うのは今回が初めてであるので,活着に関しては予想できない。結果次第では,植樹時期や,育苗の方法などについて今後更なる検討が必要となるであろう。

[おわりに]

当団体(GNC)の現地における植林事業は,今回で2度目である。ただ昨年度の植林は,試験的な意味合いが強かったので,実際上,今回が最初の本格的な植林事業となる。植林の規模として当初は600本の植樹を予定していたが,今回のツアー期間での植樹は300本にとどまった。これは前述したように2回に分けて,時期をずらした植樹を行うことによるものである。
今回のツアーにおいての最大の収穫は,現地,農業試験場のスタッフたち(多くは若者である)との間に,確かな協力関係が築けたことである。彼らは,現地における農業の重要性をもっとも認識している人たちである。また農業の発展に,森林・防風林が果たす役割についても,その重要性を認識しつつある。現地における森林再生事業は当団体により端緒が開かれ,しばらくは当団体のイニシアチブが必要になるであろうが,いずれ現地の人々が中心となって事業が進められることになるであろう。
我々がチョイバルサンを訪れたのは今年で3回目になるが,年ごとに,町全体の活気が失われていることに気付かされる。以前,この町にはソ連軍が駐在しており,それなりの賑わいを見せていたが,ソ連軍の撤退以降,急速に経済状態が悪化し,失業者が増え,それに伴い人口も減少してきている。首都ウランバートルおよびその周辺地域は開発が進みつつあるが,この町は開発からは取り残されている。ウランバートル在住のモンゴル人は「見捨てられた町」と表現した。チョイバルサン市のあるドルノド県は,モンゴルの中でも最も貧しい県でもある。この地で農業が産業として発展するならば,現地の食料事情の改善という以外にも,雇用対策としての意義も極めて大きいと思われる。当団体の活動が現地の「環境と共存した農業発展」に役立ち,また,そのことによって,現地に活気が蘇えるなら幸いである。

[謝辞]

今回の植林ツアーにおいて,多大なご協力を頂いた台丸谷氏を初めとする青森県車力村の方々,また,当団体の植林事業に対し,助成して下さったイオングループ環境財団に心より感謝を申し上げます。

【協力】

青森県車力村(現在つがる市)の方々

【助成】

イオングループ環境財団

【日本からの植林事業参加メンバー】
宮木一平(GNC代表)

矢野明子(GNC理事)

斉藤裕康

渡辺容子

大重賢治(GNC副代表)

田中秀征(GNC顧問 元経済企画庁長官)

【農業試験場スタッフ】
三橋威(農業試験日本人協力者:車力村)

佐々木俊(農業試験日本人協力者:車力村)
Tsogtsakhan、Gantolga、Batbair(モンゴル人:チョイバルサン農業試験場)
他,モンゴル人5名

 

【1998年プロジェクト経緯】

3月  青森県車力村との打ち合わせ(東京にて)

8月24日~9月2日 モンゴル調査ツアー (顧問田中秀征さん同行)

チョイバルサン市郊外車力村農業試験場周囲防風林植林事業
風林としてポプラ&サリュウの植林

 

 ①  ②  ③

1999年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

写真1.農場の入り口に立てられらた看板
写真2.農業試験場の水田
写真3.農業試験場の畑

 ④  ⑤  ⑥

1999年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

写真4.昨年植樹した砂柳①活着し、成長している
写真5.昨年植樹した砂柳②新しい芽が出ておらず、枯れている
写真6.育苗された砂柳とオリヤス中央が今年挿し木された砂柳、後方が2年経った砂柳、

 ⑦  ⑧  ⑨

1999年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

写真7.8.現地スタッフとの打ち合せ① ②
写真9.2年ものの苗木(砂柳)

 ⑩  ⑪  ⑫  ⑬

1999年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

写真10.11.草刈り風景
写真12.13.植樹風景

 ⑭  ⑮  ⑯

1999年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

写真14.植樹風景(撒水)
写真15.植樹された砂柳
写真16.植樹後の風景

期間 1999年7月30日~8月6日

GNCモンゴル森林再生事業責任者 大重賢治

[はじめに]

この報告は,第3回モンゴル国ドルノド県チョイバルサン市郊外における植林事業実施に関するものである。チョイバルサン市はモンゴル第5の都市であり,首都ウランバートルより約600km東に位置する。我々は平成9年より,同市の郊外を流れるヘルレン河流域において植林を行っている。

[概要]
冷戦構造の終結後,旧ソ連の援助の後退により深刻な食糧危機に見舞われているモンゴル国の食糧事情を改善するために,ドルノド県チョイバルサンでは1992年から,青森県車力村と地域住民により農業試験(米・野菜)が行われ(写真1,2,3),成功をみている。ただ,農業の規模の拡大,定着には,土地の保水力の上昇と現地特有の強風から作物を保守することが不可欠である。このような観点から当団体は,平成9年より,地域住民および農業試験場の人々との共同にて,同地における森林再生事業に取り組んでいる。
本年度4月,現地を訪れた車力村役場の台丸谷氏より,昨年植えた樹木の活着が芳しくないとの報告があり,本年度は時期を早めて,8月上旬に植樹を行うことにした(昨年度は8月下旬に事業施行)。本報告書においては,第3回目の植林事業について報告するとともに,これまでの問題点を明らかにし,今後の方針について考察する。

[植林の意義]
1) 森林が再生されることにより、土地の保水力が増し、周辺地域において農作物の栽培が可能になる。
2) 同地域では北西からの風が強く,農作物の障害となっている。植えられた樹木は,防風林としての役割を期待できる。
3) 森林の減少による乾燥化のため,ヘルレン河の水量は年々減少している。森林再生により,当河川が回復すれば,ヘルレン河流域に広い範囲で森林が広がれば、以前のような雄大な河に戻る可能性はある。そのことが、周辺地域に与える影響(農業や、生活環境などに対して)は、非常に大きいと思われる。

【日本からの植林事業参加メンバー】

宮木一平(GNC代表)

矢野明子(GNC理事)

近藤拓也

渡辺容子

今関周子

今関隆志

大重賢治(GNC副代表)

【助成】

イオングループ環境財団

【昨年度の植樹の活着率】
昨年度は,砂柳300本,オリヤス300本の植樹を行っている。今回,その活着率を評価したところ,砂柳300本中60本は確実に活着し成長がみられたが(写真4),50~100本は成長がほとんど観察されず活着が疑わしい状況であり,約3分の1については立ち枯れの状態であった(写真5)。オリヤス300本については,数本を除き,ほぼ壊滅状態であった

【植樹用樹木の育苗】
現地スタッフにより,昨年同様,砂柳とオリヤスが植樹用に育苗された。砂柳300本,オリヤス300本である(写真6)。

【植樹を行った樹木と数】
砂柳は,昨年の春育苗したものが大きく成長しており(写真6後方),その中から150本を植樹した。また,本年の春育苗を行ったものから150本植樹した。
オリヤス300本(写真6前方)については,その半分の150本については現地スタッフが,我々の帰国後植えることとした。また残り150本については,1年間,苗床にて成長させてから植樹する方針とした。

【植樹の手順】
植樹は,8月2日,3日に渡って行われた。作業に先立ち,日本からの植林参加メンバーと現地農業試験場のスタッフとの顔合わせを行った。(写真7,8)その後,手順等に関する打ち合わせを行い,作業に着手した。昨年度,植樹したもののうち,明かに枯れているものは取り除き,新たな苗を植えることにした。
昨年度に育苗された砂柳150本,今年育苗された砂柳,それぞれ約150本ずつを,この時期の植林に用いた。昨年の春に育苗された苗は,大きく芽を伸ばしており,十分に根を張っていた。(写真9)これらの苗を周囲の土ごと掘り起こし,土を付着させたまま植樹することにした。
植樹は,雑草を刈り取ったのち,(写真10)約1~1.5mの間隔で3列に,20~30cm程度の穴を掘り,1本ずつ手作業で植えていった。(写真11,12,13)植え終わった後は,その周りを踏み固め,撒水を行った。(写真14,15,16)

[今回までに明かになった問題点と方針] 平成10年の8月下旬に行った植樹の結果は,砂柳において活着率20~30%であった。オリヤスは,ほぼ壊滅状態であった。
原因としては
1) モンゴルは9月になると,かなり気温が低下し,10月には寒さが厳しくなる
ことから,木が根づく前に厳しい寒さが訪れ,そのことが活着を悪くした。
2) 木が根づくまでは,水分の供給が必要であるが,供給が十分には,なされな
った。
3) 砂柳・オリヤスが植樹に適さない。
4) モンゴルの土壌が,木が育つには適さない。
などの可能性が考えられる。

《方針》
1) の可能性に対して- 今年は,昨年より1月早く植樹を行った。本格的な冬の到来までは数ヶ月あり,活着率の上昇も期待できる。ただし,今後は春植え(5月頃)についても検討する必要があるだろう。

2) の可能性に対して- 昨年までは,現地スタッフと共同して植林を行い,管理を依頼するという形を取ったが,今回の植樹後から来年にかけての苗木の管理については現地スタッフと雇用関係を結ぶこととした。契約は,散水の他,活着状況の定期的な報告および来年春の育苗について行った。

3) の可能性について- 砂柳やオリヤスは現地に自生している品種である。(写真17)オリヤスは,現地において,以前植林が行われたこともあり,現地の土壌に適さないとは考えにくい。とはいえ,砂柳,オリヤス以外の品目についても,今後,植樹を試していく必要はあるだろう。岐阜県森林科学研究所の坂井至通氏より”からまつ”が良いのではとの意見を頂いた。「中国林業出版社の中国主要樹種造林技術という図書によれば、長白落葉松(Larix olgensis Henry,マンシュウカラマツ),興安落葉松(L. gmelini Rupr. Rupr.),華北落葉松(L. principis-rupprechtii Mayr,ホクシカラマツ),新彊落葉松(L. sibirica Ledeb,黄花マツ),紅杉(L. potaninii Batalin)などが、気温の低いところでしかも乾燥地域で生育がよい。結構樹高も高く、防砂だけでなく防風にも役立つ」との事であった。ただ,これらの品目をチョイバルサンで入手するのは困難であり,またウランバートルより運搬するにも道路事情に難がある。これらの品目についてはウランバートル近郊にて試験植樹を行い,活着率,防風林としての効果を評価したのち,チョイバルサンの地に取り入れることを検討した方が良いだろう。

4) の可能性に対して-モンゴルの土壌調査を行うことにした。モンゴルの土を持ちかえり,現在,東京農工大学の協力を得て分析を行っているところである。第1回の分析にて「日本の土壌はpH5~6と酸性の場合が多いが、モンゴルの土壌は黒っぽい土壌がpH8、白っぽい土壌はpH9とアルカリ性であった。中国の内陸のほうでは土壌にカルシウム分が多いためアルカリ性の土壌になる。モンゴルもその可能性はあるだろう。土壌は非常に乾燥していて、現地では水分条件が悪いと思われる。また、農工大学そばの浅間山の土壌(褐色森林土)と比べると、同じ重さの土壌でもモンゴルの土壌のほうが体積が小さい(1/2ぐらい)。これは土壌がギュウギュウに詰まっていて硬いことを意味する。土壌が硬いと植物の根の伸張に(悪)影響がある可能性がある。」との報告を得た。分析は更に行われる予定であり,今後は土壌改良に関しても専門家を交え,検討を行う予定である。


1999年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

⑰ 砂柳が帯状に自生している(農場周辺にて撮影)

[今後の予定と展望] 今回は,昨年の植樹の活着状況を踏まえ,植樹の時期を早くしたが,時期以外にも幾つかの検討課題を残した。チョイバルサンの土壌はモンゴル国においては肥沃な部類に属するとのことであったが,日本の土壌に比べ保水力に乏しく,pHもアルカリに傾いていることが明らかになった。チョイバルサンの土壌が農業に与える影響および樹木に与える影響については,今後,科学的なアプローチから検討を進めて行く必要がある。また,砂柳,オリヤス以外の品種にもついての植林も検討するべきである。今回,ウランバートル近郊の農場を視察したが,もし可能であれば,試験的な植樹を,その農場周囲において行うことも考えて良いだろう。

[おわりに]
モンゴルでの植林事業は今回で3回目である。我々の事業は,最終的な目標としてモンゴル国ヘルレン河流域の森林再生を謳っているが,遠い道のりであることは事実である。ただ確実に一歩一歩進んでいることも,また確かである。我々の活動は,少しずつ世間に認識されてきており,情報を提供してくれる方,調査をボランティアとして請け負ってくれる方,資金的にサポートしてくれる方も,これもまた少しずつであるが増えてきている。モンゴルでの食料事情改善はモンゴル政府の方針であり,モンゴルの人々の悲願でもある。モンゴルで農業を発展させるためには,保水力の維持と防風のための植樹は不可欠であり,我々が行っている事業は,小さいながらも,モンゴルの食料事業の改善に道を開くものであると自負している。この活動に,さらに多くの方々のご参加,ご協力が得られれば幸いである,

[謝辞]
今回の植林ツアーにおいて,多大なご協力を頂いた成田佐太郎車力村長,台丸谷氏他,青森県車力村の方々,また,当団体の植林事業に対し,ご理解を頂き,助成して頂きましたイオングループ環境財団に心より感謝を申し上げます。

Takashi & Shuko Imaseki
takashi shuko

1999年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

今関隆志・周子ご夫妻

今関隆志・周子ご夫妻と、GNCの出会いは4年前の稲村ガ崎でのエコハイクでした。たまたまその日の早朝、ラジオでエコハイクの広報を耳にされたお二人。人の縁ってとても不思議ですね。その後、隆志さんには研究報告会で、企業に身を置く技術者として「クルマの環境問題・・・技術における公と私」という演題で報告していただきました。とてもお忙しいお二人ですが、今年の夏はお仕事とのタイミングがうまくあって緑援隊に参加してくれることとなりました。新しく出会った仲間がモンゴルという国で、また、共通の目標をめざして、ともに一週間過ごすということの大きな意義を改めて実感させてくださったお二人です。

はじめて行ったモンゴルの印象は?
まず景色。
夜中に着いた空港から、旅行社の用意してくれたバスでウランバートルをめざした。 田舎の農道のような太い一本道をただひたすらに光をめざすように走った。道の傍ら にところどころに点在するのはゲル?それとも納屋?ホテルに着いて、朝まで部屋で睡眠をとる。部屋の中は清潔だし、近代的な作り。4 年前はトイレやお風呂の水が止まったそうだが、本当にそんなことがあるの?恐る恐るトイレを使う。問題ない。噂に聞いたモンゴル事情でとは随分違う・・。少なくと も4年前とは随分変わっているのだろう。夜が明けたら、モンゴルは一体どんな顔を見せてくれるのだろうと思いながらベッドに入った。

翌日、観光で行ったのは、椎名誠の「白い馬」を撮影したという映画村チンギスハーン村。見渡す限りの大草原、キキョウ色の大空、明るい太陽の光。丘の上から、全速力で裸馬に乗って駆け下りてくる少年たち。すばらしく美しく、躍動的。それは思い描いていたモンゴルの風景だった。チンギス ハーンの時代、騎馬民族が駆け抜けた大地を想像し、身内から湧きあがってくる興奮 を覚えた。

次に、モンゴルの生活。
訪れたチョイバルサンという田舎町。
そこには中近東のオアシス都市のような、明るくゆったりした時間が流れていた。 道を走る交通手段の第一は馬。そして牛。らくだ。 暑い日差しの中を延々と歩くのはとてもできそうにない。そこに住む人々にとって馬や牛が大切なパートナーなのだ。 村では農業を営む人たちと出会った。 モンゴルの厳しい大地にはなかなか作物が実らない。 種を植えても、春の強風で飛ばされる。 土が乾いているためでもある。 そんな土は水をたくさん必要とするので、日々の水遣りは大変な重労働である。 水道はない。 畑のそばに掘った井戸からバケツを使って水を汲む。 何度も水を汲む。土はどんどん水を吸収する。朝も夕も水をやらなけれはならない。

昨年、GNCが植えた木は70%くらいが枯れていた。
いろいろな条件が重なったためだと思うが、1年たって、自分たちの植えた木が残っ ていないのを見た時、メンバーはどんなに残念な気持ちだったろう。厳しい気候条件に耐えて農業を根づかせるのは並大抵の努力ではない。でもそこに住む人たちの大らかで気が長いこと。子供ははだしで大地を駆けている。一緒に土の掘り返しや木を植えるのを手伝ってくれる。水を汲むのを助けてくれる。にこにこと笑顔で手伝ってくれる。みんな素直で人なつ こいがはにかみやだ。手をつなぐ時は、おずおずと手をさしだす。しかし、女の子があどけなく笑いながら虫を足で踏み潰したのには驚いた。やはりモンゴルで生きる子供たちである。

訪れた家庭では、お母さんとお父さん、妹とお義姉さんと生まれたばかりの赤ん坊が 、家族みんなで大きい部屋に一緒に住んでいる。食卓の上に妹の宿題のノートが広げられていた。きっとお姉さんである彼女が勉強をみてあげるのだろう。帰ってくると子供たちが各自の部屋に引きこもってしまう日本とは違った家族関係である。チョイバルサンの最終日に、ザハという名前で呼ばれる市場に連れていってもらった 。強烈な匂いと殺気立った人々がたむろする場所。牛が解体されて、肉が売られている 。頭や骨は地面に投げ出されている。肉にハエがたかるので、売り手がうちわで追っていた。市場を歩く時には油断してはならない。買い物に気をとられているとポケットを探られるという。商品のほとんどは中国から運ばれたもの。食べ物、衣料品、靴 から石鹸、化粧品まで。非常にあやしげなタグがついているものもある。商品の種類 の多さといかがわしい雰囲気に圧倒されている内に何も買わずに出てきてしまった。 あそこで買い物をするには度胸と年季が必要だ。
感じたのはスローな空気とゆったりと流れる時間。沸き立つエネルギー。生きていく人々のたくましさ。

そして、最後に人々の志。
この国は、共産主義が崩壊し、民主化がはじまったばかり。 社会システムもインフラも、まだ整備されていない。 貧困などの多くの問題を抱えている。 それだけにとてもフレキシブルだ。 何人かの若者に出会った。国を変えてやろうと目をきらめかせている若者ばかりだっ た。目標を高く掲げ、それに向かって一生懸命努力している。 女性のパワーもすごい。 いつのまにか輝きを失った先進国日本の若者の目を思った。

はじめて行ったモンゴルで、いろんなことを体験した。 畑を風から守る防風林を作るためのヒョロッとした苗木を、広大な大地に植えた。 成果が上がるまでには気の遠くなるような時間がかかることを実感した。 早く成果を上げたいが…そのギャップを思い知った。 しかし、このプロセスそのものも大事であると気がついた。 木を植えながら、みんなと一緒に見る。一緒に話す。一緒に食べる。一緒に考える。

これが私たちが今回手に入れた一番の宝物だ。
そして、本で読んだり、テレビで見たことのあるモンゴルが、いつの間にか一番身近な国になった。

1999年度ドルノド県チョイバルサン市郊外ヘルレン河流域森林再生事業

 shuko & ippei & takashi。
神様の丘にて1999年8月

 

【1999年プロジェクト経緯】

7月30日~8月6日  第1回GNCモンゴルエコツアー

チョイバルサン市郊外車力村農業試験場周囲防風林植林事業
ポプラ&サリュウ各100本の植林(試験場スタッフ 日本からの参加者)
ウランバートル市郊外車力村支援モデル農場(ツォゴーさんを責任者として1999年にスタート)視察
農牧省訪問
モンゴル国農業政策のヒアリング
この年、JICA撤退などにより農業試験場が閉鎖され、それに伴い、チョイバルサンにおけるGNCの防風林植林事業も中止となる。
新たに2000年からウランバートル市郊外車力村支援モデル農場の周囲防風林植林を検討。

 

 ①  ②    

 ⑤  ⑥  

2000年度モンゴル国ウランバートル郊外の農地周辺における植林事業

①②春植えしたウリヤスはしっかり葉をつけていた(8月)
③農牧大生との交流④農牧大の畑
⑤GNC宿泊ゲル⑥トイレ設置⑦現地スタッフ宿舎

期間 2000年7月30日~8月6日

【はじめに】
.この報告は、モンゴル国における第4回植林事業実施に関するものである。前回までは、ドルノド県チョイバルサン市郊外において当事業を行ない、一定の成果がみられたが、今回からは後述するような理由から、場所を移してウランバートルの南西30キロに位置する農地周辺において事業を行なうこととなった。当地においては全くのゼロからのスタートであり、前回までとは違った様々な課題も浮かび上がってくることとなった。

【事業名】
モンゴル国ウランバートル郊外の農地周辺における植林事業

【事業目的】
.当事業の目的は、モンゴル国ウランバートル郊外における新規農地周辺に防風林を造林することにより、モンゴル特有の強い風による風害から農地を保守し農作物生産を促進すること、及び、周辺地域の砂漠化防止のための緑化に寄与することである。今回は見送られたが、次回からは、当事業にあわせてウランバートル市内の農牧大学周辺に植樹することにより、都市景観及び砂漠化防止のための緑化をすすめることも計画されている。

【事業内容】
旧ソ連の崩壊後、急激な近代化の進むモンゴル国では、貧富の差が拡大、食糧事情も悪化し、主要な食糧を自給出来ずロシア、中国からの輸入に頼る状態にある。モンゴル国にとって食糧自給体制を確立することは急務の課題となっている。ただ、農業を行なうためには、当地特有の強風から作物を保護する防風林の整備が不可欠である。またウランバートル郊外では砂漠化が進行しはじめているため、早めの積極的な緑化も必要である。
….当プロジェクトでは、ウランバートル郊外(南西へ30キロ)に位置する規模5ヘクタールの農地(野菜畑)周辺に植樹・造林することにより、①農業振興のための防風林整備、②砂漠化防止のための緑化、両者の出発点とするつもりである。
….昨年度までは、ウランバートルから東へ600キロに位置するチョイバルサンにて同様のプロジェクトを進め、一定の成果をみてきたが、農作物の主たる消費地であるウランバートルへの輸送路確保が困難なため、今年度よりウランバートル郊外でプロジェクトを継続することとなった。
既に、春には現地スタッフが実験的な植樹(アカシヤ、ウリヤス計200本)を行なっており、マツに関しては、試験的に種蒔きを行って現在はその発育の経過を観察中である。技術面では、青森県車力村のスタッフに協力を仰いでいる。(写真①、②、参照)
….また、積極的にモンゴル国の若者(主に農牧大学と国立大学の学生)と交流し、永続的な協力関係を確立してプロジェクトを進めてゆくことを目指している。今回はツアー日程の中で、農牧大学の教師、学生10数名との交流会を催し、技術面、人的側面でのお互いの協力関係を約束することが出来た。(写真③、④参照)今後、自立の可能性が見えたならばプロジェクト全体を彼らに委ねることを予定している。また、今回からGNCは、独自にゲルを3棟保有することとなり、泊り込みでの作業が可能となった。 (写真⑤、⑥ 、⑦、参照)

2000年度モンゴル国ウランバートル郊外の農地周辺における植林事業

【事業場所】ウランバートルより南西30キロに位置する。(地図参照)
農地の面積:5ヘクタール。延長:約3キロ×2列(農地周囲)

【現地の状況】
5ヘクタールの野菜畑 。一面砂地のような様相を呈している。ハウスが3棟。ハウス内では、きゅうり、メロン、すいか、キャベツ、稲 、トマトなどの苗が並び、内1棟では本格的なハウス栽培のきゅうりが定植されている。
(写真⑧、⑨参照)
 
    ⑩  

2000年度モンゴル国ウランバートル郊外の農地周辺における植林事業

⑧ジャガイモ畑⑨ハウス内での稲栽培

⑩⑪.ウリヤスの根元の雑草刈り.

 今回は、18歳から21歳の若者、学生が10人、HPの情報をきっかけに参加することとなった。

2000年度モンゴル国ウランバートル郊外の農地周辺における植林事業

GNCゲル前での日本からの参加メンバーと現地メンバー

【作業手順】
…ハウス内にウリヤスとアカシヤの苗木を育苗する。根を張った苗木を、周囲の土ごと掘り起こし、土を付着させたまま植樹する場所へ移動する。
…雑草を刈り取った後、約2メートル間隔で、互い違いに2列に、深さ50cmの穴を掘り、1本ずつ手作業で植えてゆく。
…植え終った後は、周囲を踏み固め、撒水を行なう。 (写真⑫、⑬、⑭ 、⑮、⑯ 参照)
今回は育苗に関しては、近隣の国立の苗木会社に頼り、ウリヤスの苗木を1本750Tg、アカシヤを1本1100Tgで100本ずつ購入した。今後は、①信頼出来る苗木会社と契約する、あるいは②育苗のための独自の畑を持つなど、安定的に苗木を確保するためのシステムを確立する必要があるだろう。

2000年度モンゴル国ウランバートル郊外の農地周辺における植林事業

⑫準備した苗木⑬アカシヤ植樹⑭植樹風景
⑮植樹されたウリヤス⑯撒水風景

【今後の予定と展望】
….今回は、チョイバルサンからウランバートルに移った最初の年であり、全てが実験段階に留まった。今後の育苗の時期、植樹の時期は、今回の春植え苗木と秋植え苗木の活着率を見てから決定することとなるだろう。
….また、チョイバルサンのヘルレン川に比べ、農地近くを流れるトーレ川の水資源としての潤沢さには、まだ疑問点が残る。今後、十分な専門的調査を行い、水資源を枯渇させるような危険性が無いことが証明された段階で、規模を拡大したいと考えている。
….その際に予想される問題としては、土地確保の事務手続きの問題(モンゴル国内のシステムの問題)、農作物の効率的な流通システム、販売システムの確立の問題、農業の必要性と技術の啓蒙の問題、環境教育の問題など、様々な問題が考えられる。また、風力発電の可能性も含めたエネルギー利用の問題も環境保全の観点から重要である。今から、専門家や現地の人々と協力してこれらの問題に着実にアプローチしておく必要を痛感する。
….現在植樹を行なっている農地周辺を全て囲むには1,000本の苗木が必要である。当面はその作業に集中する予定である。

【謝辞】
今回の植林ツアーにおいて、多大なご協力を頂いた成田佐太郎車力村長をはじめとする車力村の方々、また、当団体の植林事業に対し、ご理解を頂き、助成して頂きましたイオン環境財団に心より感謝申し上げます。

2000年度モンゴル国ウランバートル郊外の農地周辺における植林事業

【日本からの植林事業参加メンバー】
宮木一平(GNC代表)

矢野明子(GNC理事)

工藤宝紀

太田依里

溝口詠美子

室永元気

西山友香

山村美穂

岸本圭史

中川英之

池田元英

藤原委江

植木壮子

【助成】

イオン環境財団

【協力】

青森県車力村(現在つがる市)

第1回NGO合同研究&活動報告会

バトバヤ  ナサンブリッグ(ナスカ)氏   Batobaya Nathan Brigg

第1回NGO合同研究&活動報告会

西 敬史氏

第1回NGO合同研究&活動報告会

ボリジギン・セルゲレン氏 Bolizigin Sergelen

第1回NGO合同研究&活動報告会

高橋勇一氏

第1回NGO合同研究&活動報告会(2000年11月23日)

「TNT group」モンゴル青少年NGO 代表 バトバヤ ナサンブリッグ(ナスカ)氏 Batobaya Nathan Brigg

青樹会 事務局 西 敬史氏

GNC共存への貢献ネットワーク代表 宮木いっぺい氏

内モンゴル沙漠化防止植林の会 代表 ボリジギン・セルゲレン氏 Bolizigin Sergelen

 

【2000年プロジェクト経緯】

4月 ウランバートル市郊外モデル農場周囲防風林植林事業スタート

第1農地周囲防風林試験植林
ポプラ100本&ニレ100本 (現地スタッフによる)
7月30日~8月6日  第2回GNCモンゴルエコツアー

自然環境省訪問 モンゴル国の現状ヒアリング
ジオエコロジー研究所訪問:環境アセスメントについてのヒアリング
農牧大学訪問: 副学長との面会
農牧大学内見学:農牧大学生との交流会。
カラコルム ソ連下で植林されたポプラの防風林見学 : ソ連下で植林されたポプラ防風林の視察
この年、モデル農場内に 宿泊ゲル3棟設置 農場での合宿がスタートする

 

GNCモンゴルエコツアー

 モンゴル・日本NGO意見交換会(2001年5月6日)
モンゴル国自然環境省内会議室にて

モンゴル自然環境省

モンゴル自然環境保護連盟(NGO)

モンゴル国立農業大学

モンゴル国立大学エコロジー教育センター

エコアジア大学

モンゴル国立大学生物学科森林研究所

園芸会社

ワンワールド青年機構

GNCモンゴルエコツアー(2001年5月5日~5月12日)

GNCモンゴルエコツアー

小学校(第76小学校)訪問(2001年5月10日)

 

加藤登紀子UNEP親善大使

ツォゴーさん農場視察&交流会(2001年8月)

 

【2001年プロジェクト経緯】

3月  「木を植えた男」のモンゴル語翻訳作業 (車力村国際交流員ドルジン氏に依頼)

4月  「木を植えた男」モンゴル語版紙芝居作成

5月5日~12日  第3回GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市郊外モデル農場第1農地周囲防風林植林
ポプラ450本 (日本からのツアー参加者と現地大学生による)
第76学校訪問:ポプラ記念植樹、紙芝居「木を植えた男」初演
日モ9団体による意見交換会開催 自然環境省にて
8月  加藤登紀子UNEP親善大使、モデル農場視察&交流会

 

GNCモンゴルエコツアー(2002年5月4日~5月11日)

GNCモンゴルエコツアー

第18学校訪問(2002年5月8日)

GNCモンゴルエコツアー

モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問(2002年5月9日)

 

GNCの活動が読売新聞「 NGOの窓」で紹介される(2002年10月30日)

 

【2002年プロジェクト経緯】

5月4日~11日  第4回GNCモンゴルエコツアー

第2農地(10ヘクタール)周囲防風林植林のための家畜避け柵作り
(日本からのツアー参加者&現地大学生による)
第18学校訪問:ポプラ記念植樹、紙芝居「木を植えた男」公演、今後のコラボレーション検討
モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問:ポプラ記念植樹、今後のコラボレーション検討
9月14日~21日  モンゴル調査ツアー

第18学校訪問:モデル農場でのエコ教室実施検討
モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問:定期的なセミナー開催決定
農牧省訪問:農牧副大臣面会、モンゴル国農業政策のヒアリング

 

セレンゲ県森林伐採地、放置農地の現状視察&森林・動物センター訪問(2003年9月16日)

2004年度から、セレンゲ県の森林伐採、火災跡地トヂンナルスで、森林再生のための植林事業に参加。

第3回NGO合同研究&活動報告会

沙漠緑化団体 地球緑化クラブ 代表:原 鋭次郎氏

第3回NGO合同研究&活動報告会

国際環境NGO FoE(地球の友) Japan 中国 沙漠緑化プロジェクトディレクター 成田 正之氏

第3回NGO合同研究&活動報告会

内モンゴル沙漠化防止植林の会 代表 B.セルゲレン氏 B. Sergelen

第3回NGO合同研究&活動報告会

GNC(Global Network for Coexistence)代表 宮木いっぺい氏

第3回NGO合同研究&活動報告会

内モンゴル沙漠化防止植林の会 事務局 車 知也氏

第3回NGO合同研究&活動報告会(2003年2月22日)

前半:『内モンゴルにおける沙漠緑化活動事例報告』
報告:沙漠緑化団体 地球緑化クラブ代表 原 鋭次郎氏
後半:各参加団体の活動報告&意見交換

第4回NGO合同研究&活動報告会

沙漠緑化団体 地球緑化クラブ 代表:原 鋭次郎氏

[活動主旨] 日本・中国だけでなく世界に発信する地球緑化活動を継続していく為に 、誰でもいつでも参加できるクラブ活動のような存在として、現地で最良な砂漠 緑化の方法を常に模索し地道な活動を行なっていくこと。
[運営方針] ①現場主義(緑化活動を現地住民と共に行なうこと)で、
お互いの力と知恵を合わせて砂漠緑化に全力を注ぐ。
②助成金・会員費等に頼り過ぎない運営を目指す。
③現地の人々が無意識に自ら緑化活動を行なえる状態
(日本人が庭に木や花を植えるような感覚)にまですることを、それぞれの活動地での最終目標とする

第4回NGO合同研究&活動報告会

内モンゴル沙漠化防止植林の会 代表 B.セルゲレン氏 B. Sergelen

内モンゴル沙漠化防止植林の会は中国内モンゴル・ホルチン沙漠において、 牧草地・農地の沙漠化防止を目的とした活動に取り組んでいます。実施に当たっ ては、現地住民の環境意識の昂揚と生活文化の相互理解を深めるため、日本側の 植林協力隊と地元牧民や学生たちの交流にも重点を置いた活動を行っています。 バッフル・ソムでの活動の他、学校自立支援経済林プロジェクトとして 昨年より開始したゴルバンファ・ソムに加え、来年度より新たに2つの中学校で も活動を開始します。また、高等教育への進学支援として奈曼旗蒙古族中学への 内モンゴル育英緑化基金も運営しています。

第4回NGO合同研究&活動報告会

GNC(Global Network for Coexistence)代表 宮木いっぺい氏

私たちは、3つの共存(coexistence)①人と人との共存、②自然と人との共存、③過去、現在、未来の共存を目指し、信頼のネットワーク(network)を広げながら、動き続けていきたいと考えています。現在、モデル農場作り、草原復元、植林、各種学校訪問、環境教育啓蒙ポスター作り(地元大学生を中心に)、交流会、セミナー開催など様々な活動を通して、モンゴル国の多くの人々と共に、持続可能な地域作り、国作りをすすめる活動をしています。毎年、春に植林体験ツアーを実施し、秋には調査出張を行っています。

第4回NGO合同研究&活動報告会(2003年12月13日)

●地球緑化クラブ:(代表)原鋭次郎さん「牧民が始めだした緑化草方格のこと」
●GNC:(代表)宮木いっぺいさん「モンゴル国での実践ー2003年活動報告」
●内モンゴル沙漠化防止植林の会:(代表)セルゲレンさん「2003年度 学校自立支援環境教育事業報告」

 

【2003年プロジェクト経緯】

サーズ流行のため 5月エコツアーは中止

5月 第2農場GNC苗畑でのアカマツ苗4000本植樹 (現地大学生による)

9月13日~20日  モンゴル調査ツアー

第18学校訪問:2004年5月にモデル農場でのエコ教室実施決定
モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問:2004年よりエコ植物園造園事業支援決定
セレンゲ県スフバートル 森林動物センター訪問:2004年よりトジンナルスでの森林再生事業実施決定

 

ウラム集会(在日モンゴル留学生の勉強会)でのGNC活動紹介(2004年2月28日)

ウラム集会は、モンゴルの将来について毎回モンゴルの若者が熱い議論をたたかわす場です。そのような場で話をする機会を与えられたことがとてもうれしかったですし、いつも以上に力がはいりました。

参加した学生、そして大使館の方は2時間にわたる私の話を真正面から受けとめ(何よりこちらの一番伝えたいことがストレートに伝わっていたことに感激しました)、そのうえでとても前向きな意見を述べてくれました。

そこから熱意、希望、新しいアイディア等、多くのすばらしいものを受け取りました。
このような出会いは活動への何よりの活力源になります。

GNC車力村(現在つがる市)視察ツアー(2004年)

モンゴルに対する農業技術協力について  青森県本部/車力村職員組合(1998年)より抜粋

成田村長(車力村(現在つがる市))が1990年8月にモンゴル国を訪問し、滞在中に県知事をはじめとする代表団から、農業技術を高めたいので、研修生を受け入れてくれるよう強く要望されました。
成田村長は、牧畜業が主産業であるモンゴル国を見て、耕種農業を定着させることによって安定した食料を確保し、それがモンゴルの発展にもつながると考えました。
帰国後、議員全員協議会を開催し、農業研修生を受け入れてくれるよう強く要望されたことを説明したところ、日本でも米が余っているときに受け入れるべきではないとの意見や戦後日本も食糧難で困ったときもあり、研修生の受け入れぐらいはいいのではないか等の意見が出され、これらの意見を踏まえて村として研修生の受け入れを進めることになりました。

モンゴル国は、厳しい土地環境ではありますが現代の日本の農業技術でモンゴル国に耕す種農業を少しでも広め、食料を自給し国が経済力をつけることによってモンゴル国が発展すると成田村長は考えて、第一にモンゴル国から農業研修生を受け入れることとしました。
1991年に、南ゴビ県(オムノゴビ県)から受け入れを始め、これまでに55名の農業研修生が来村、稲作や畑作野菜の技術指導を実施したところです。

稲作については、1993年、モンゴル国ドルノド県に試験圃を設けて、現地に年数回訪問して指導したところ、モンゴル史上初めて稲が実りました。これも、当村で農業技術を身につけた研修生が、当村の農業技術指導員の指示どおり寒冷地における稲作栽培技術の基本を良く守り、寒いときには深水潅漑を徹底した結果だと思います。
1993年は、日本では冷夏冷害の影響により全国的に不作の年となり、特に青森県の稲作は作況指数が「28」という大正2年以来の大凶作にみまわれ、飯米さえ確保できない農家もありました。
モンゴルの気象条件もかなり厳しいものがあり、このような状況のなかで稲作が実を結んだことは、私たちの農業村においても参考になる点もあるのではないかと考えているところです。

当村に於いて、モンゴル国との交流については、今日の国際化社会の中で、利益にとらわれず技術協力ぐらいの交流は進めるべきとの意見やそれに使うお金があれば、もっと村民のために使うべきとの意見等賛否両論があることも事実であります。
しかし、物資の援助はその場限りのものですが、技術協力は一端身につけると、その成果が継続されるものであり、将来にわたり効果があると理解しております。
今後においては、これらの研修生の自立を強力にサポートすべく、専門家派遣等を積極的に行い、モンゴル国に早い時期での農業定着を目指し、事業を展開していきたいと思うと同時に、車力村とモンゴル国がお互いに交流を図りながら地域の活性化に結びつけて参りたいと考えております。

セレンゲ県トジーンナルス地域での植林再生事業開始(2004年)

緑は残存した森林エリア、 ピンクは火災、伐採被災跡地

(火災の原因は90%が火の不始末による人災)

青いラインは現在植林を進めているエリア

セレンゲ県トジンナルス(モンゴルSelenge県Altanbulag郡Tujiin nars地域)(2004年)

46,500haが国によって保護地区に指定されている、アカマツ単一林 平地。

モンゴル国の森林面積は約1,281万ha(自然環境省1998年)あり、国土面積の8パーセントを占めてる。
日本の森林面積は約2,515万ha(林野庁2000年)で、国土面積の68パーセントを占めている。

主な樹木はシベリアカラマツ(75%)ヨーロッパゴヨウマツ(12%)ヨーロッパアカマツ(7%)

コウアンシラカンバ(6%)のほか、ポプラ、ニレ、シベリアトウヒ、シベリアモミ、ヨーロッパヤマナラシ

85年、89年、92年、96年の大火災で、約70%(32,000ha)が被害にあう。

残存するアカマツ天然林残存するアカマツ天然林

天然のアカマツ残存する樹齢100年以上のアカマツ

表皮が炭化しているアカマツ火災の跡が生々しく、表皮が炭化しているアカマツ

参考:1996年の森林火災ではモンゴル全体で約236万ヘクタール(1996年、国防省公安局)の森林が被害を受けた。
1973~1995年の23年間の被害面積約430万ヘクタール(年平均19万ヘクタール)に比べ、12倍以上の規模であった。
1990年代に火災が深刻になり、特に1996年春は小雨と極限の乾燥状態となったため先例のない被害となった。

(Q3)自然回復可能な面積は?

およそ6,800ha

自然再生したアカマツ林自然再生したアカマツ林

1985年に植林したアカマツ1985年に植林したアカマツ林

(Q4)植林の必要な面積は?

20,000haで、政府により2002年より10年間で 完全に回復させることを目標としている。

(Q5)いつから植林を始めましたか?

1973年からスタートした。
2002年からは年間2,000ha~2,500ha植林することを目標としている。

(Q6)今後の植林計画は?

予算としては国が70%、地方が30%負担 年間2,000ha~2,500haの植林を目標としているが実際は1,500haに止まっている。 外国からの資金援助はプラスの事業となる。 外国の植林支援としては2000年にオランダ、 2003年、韓国などが実施している。 植林のための費用としては1ha/3,000本の植林に対し 15万トゥグリク(約15,000円) 390haの植林に100人で15日間、およそ1haの植林作業は4人で1日 (日本に比べ非常に効率がよい 日本の場合1ha 45人で1日) 活着率は70~80% 5メートルほど(種が採れるまで)に育つのにおよそ20年かかる。春と秋に植林を行なっていく。火の不始末などによる火災を防ぐため 4月~7月 9月~10月は森林内立ち入り禁止処置をとっている。トジンナルスは国の保護地区であるので、他の場所に比べ、守られている。

GNCとしては、毎年5月のツアーで10ha 30,000本を現地の人々と共に植林していく予定。
(できればその規模を徐々に拡大していきたい)

参考: モンゴルの植林事業は1970年代にはじまり、1975年の275haから年々拡大し、1998年には5,300haが行われている。 植林する木の種類はカラマツが殆どでアカマツはセレンゲ県で多く植えられている。(自然環境省)

(Q7)苗畑(森林動物センター管理のものについて)

苗畑3haの畑が3つある。 川から水を引き、年間栽培数120万~200万本。
11月にマツボックリから種を採り、春にまき、2年間育苗し2才の苗を植林する。

森林・動物センター

1924年設立
現在は国営から民営化されている
職員数20名 作業状況により臨時雇用し、貧困層の生活をサポート。

森林・動物センター長 ジャムスラン(Battumuriin Jamsran)氏略歴

ジャムスラン氏1943年フブスグル県ツェツェルグ村ブルナイン アスガタン川周辺に生まれ、
遊牧民の出、9人家族、子供7人、孫6人
1963年セレンゲ県スフバートル市10年制の学校卒業
1968年モスクワ林業技術大学卒業 森林経営専門家
1977年ー1982年 セレンゲ県ツァガーントルゴイ村国立苗床局長
1982年から現在まで森林・動物センター長 森林部門に36年間勤務

 

 

2004年度GNCモンゴルエコツアー

2004年度GNCモンゴルエコツアー

2004年度GNCモンゴルエコツアー

2004年度GNCモンゴルエコツアー

2004年度GNCモンゴルエコツアー

2004年度GNCモンゴルエコツアー

2004年度GNCモンゴルエコツアー

2004年度GNCモンゴルエコツアー

2004年度GNCモンゴルエコツアー

2004年度GNCモンゴルエコツアー

2004年度GNCモンゴルエコツアー(2004年5月8日~5月15日)

 

今年もGNC緑援隊に、日モ両国の新たな若者たちが参加してくれました。街路樹の植樹、農場での課外授業や防風林の植樹、合宿を通して言葉の壁を越え、参加した彼らひとりひとりに貴重な体験と思い出を残していってくれたことでしょう。


大西  郁 (モンゴル名) オチロー

まず最初に「どこでも良かった。モンゴルでなくても、違うアジアの国でも、南米でもアフリカのとある国でも。」そんな感じで「モンゴル」という国を選んだと言っておきたい。だから出発当日まで、いつもと何ら気持ちは変わらなかった。「きっと二度と来ることは無い土地で、植林.植樹をして、ずっと後の思い出にしたい。」というだけだった。しかし。結果的に「モンゴル」というところは、今までの何よりも僕の中で「衝撃的」なものとなったような気がする。 それは、モンゴルの空が綺麗だったから?
草原が途方も無く広がっていたから?
いくつもの星や流れ星を見れたから?
初めて訪れた場所だから?きっとそういう理由ではないように思える。きっと、そこであった人々によって、そんな気持ちにさせてくれたような気がする。同じ人間と思えないほど、僕等には持っていないものを沢山もっていた。いっぱいの「F」のような・・・。「FINE」「FAIR」「FILL」「FUTURE」なにより、「FRIEND」だ。「自分の為の植林」という行為よりも、「FRIENDの為の植林。彼らの笑い顔の為の植林」という気持ちになれた。 もし、今回のツアーが「観光」や「交流無しのツアー」だったとしたら、絶対にこのような気持ちにはなれなかったと断言できる。ツォゴーさんたち、第18学校の生徒たち、エコアジアの学生のお陰だと思う。彼等と知り合えて、友達になれたことが何よりの、一番の収穫だった。最後に、いっぺいさん・矢野さん、このような機会を与えてくれまして、本当にありがとうございました。


五十嵐 亜紀 (モンゴル名) オユンナ

ツアーに参加する前は正直不安でしたが、いっぺいさん、矢野さんを始め、参加メンバーに大変恵まれ想像以上に楽しく過ごせました。

初めて訪れるモンゴルは私の幼い時からの憧れの国でした。想像通りの広大な大地と真っ青でおおきな空。そして夜には満点の星。そのシンプルさが本当に美しいと思いました。しかし一方で、モンゴルの自然破壊が近年著しいとTVで見る機会が多くなりました。 共存すべき自然を人間が生きてゆく為またそれ以上に豊かさを求めるが為に犠牲にし、結果自分の首も絞めてしまう。自然とバランスを保つことは簡単なことではありません。 今回のツアーではモンゴルの学生と一緒に植林をしました。 自分で植えた木には少なくとも愛情を感じるものです。学生たちにそんな気持ちが生まれたらきっと自然を守ろうという興味・行動につながり、将来のモンゴルの美しく豊かな自然への大きな力になるといいなと願いました。
充実した8日間のツアーを終え、疲れを感じるどころかモンゴルの大地や人々の温かい心と笑顔に触れ、とても元気になって帰国しました。 そして私が出会ったモンゴルの自然と人々の笑顔を失わないように、小さなことでも自分ができる範囲でサポートしてゆきたいと思いました。


高橋京子 (モンゴル名)スレン

日本に帰ってきて一週間が経ちますが、モンゴルのことばかり考えています。
出発前は、モンゴルで具合が悪くならないか、みんなと仲良くできるか、ご飯が食べられなかったらどうしよう(無駄な心配でした)など たくさんの不安を抱えていましたが、そんな心配は吹っ飛び、夢のような素晴らしい一週間を過ごすことができました。今回のツアーの中で、「日本の公害」についてのレクチャーの場をいただきました。準備段階では、一番伝えたいことをどのようにしたらうまく伝わるか悩んだり、四苦八苦でしたが、自分が普段勉強していることや考えていることを発表するいい機会をいただき、うれしかったです。通訳のゾリゴーさん、ボジさんをはじめみなさんのご協力をいただきありがとうございました。
また今回の植林体験は自分にとって大変有意義なものでした。火災跡地や森林伐採された森を見たり、植林が成功している場所を見たり、正しい木の植え方を教えていただき、防風林の苗木や街路樹などの植林をしました。
セレンゲに行って、現地で植林されている方々にお会いした時はとてもうれしかったです。「日本で植林を支援している私たちが、現地へ向かい、一緒に植林をし、木が育っているのを実際に見て心から喜んでいる ということが伝わってうれしい」という矢野さんの言葉が心に響きました。環境を考えるとき、人と人とのつながり(お互い信頼しあうこと、協力、感謝の気持ちなど…)がとても重要なのだということを感じました。
今回のツアーでは、発表、植林以外にもたくさんの貴重な体験をすることができました。モンゴルの大草原で、家畜の群があって、ゲルがあって…という風景を見た時は感激しました。ゲルに泊まったり、馬に乗ったり、満天の星空を見て、感動しました。モンゴルの文化に触れることもできました。そして、第18学校の生徒さん、エコアジア大学の生徒さんとの交流は、何より楽しかったです。
今回のツアーで、モンゴルと日本の、たくさんの方々と仲良くなれて、とてもうれしく思います。
ツアーが終わり、また別々の生活を送ることになりますが、常にみなさんとつながっていたいと思います。そして、このネットワークを通じて、また新しい何かが生まれると信じています。みなさん、これからもよろしくお願いします。
最後に、GNCスタッフのいっぺいさん、矢野さん、恵ちゃんをはじめ お世話になったみなさんにお礼を言いたいです。本当にありがとうございました。


森泉恵子 (モンゴル名)ツェツェグ

私がモンゴルを訪れるのも気が付けばもう3度目。しかし今回のモンゴルツアーは1回目2回目とは少し違い、今まではGNCのスタッフの調査に同行させてもらうという形での訪問でしたが、今回は一ツアー参加者として参加しました。そして、今回のツアーでの企画はGNCにとっても新しい試みのものがほとんどでした。つまり、今回のツアーでの企画はそのほとんどが、私が同行させてもらった2回の調査旅行で提案され、実現したものだったのです。新しい提案が生まれ、実現していく様子を見ているのは本当に興味深く、またとても勉強になりました。そして、私がGNCと関わり始めてから今までの約3年が一つにつながり意味のあるものになったのだと実感でき、また自分自身も成長したのだな~と感じました。そして、2年前の初モンゴル訪問の時に私が提案した「環境教育(環境問題に関する特別授業を行うこと)」が今回実現しました。そして、本番も思っていた以上の成果を上げ大成功したと思っています。この経験は、本当に良い経験になり、少し自信も付きました。そして、今回のモンゴル訪問での一番の成果は、”人との出会い”です。第18学校の子ども達、エコアジア大学のみんな!本当に本当にみんな優しくていい人ばかり!!彼らとの出会いが、私たちのモンゴル滞在を何万倍も何億倍も楽しくて、そして意味のあるものにしてくれました。
そして、出会いはモンゴルの人々だけではありません。ツアーに一緒に参加した日本人メンバー、そして通訳として同行したモンゴル留学生の二人との出会いも私にとってかけがえのないものとなりました。(どうしてみんなこんなにいい人たちばかりなんだろう。)これらの出会いは、またいつか違う場所で思わぬ良い作用をもたらしてくれるんじゃないか・・・なぜだかわからないけどそう感じました。
今回のモンゴル訪問は、今までにないくらい全てがうまくいき(天候も、体調も)、しかも出発前に考えていたもの以上の(想像できなかったくらいの)大きな大きな成果を出せたと思います。そして、これからまた新たな何かが起こると予感しました。
モンゴルで見た全て、感じた全てを私は一生忘れません。本当にいい旅でした。


松橋希世貴 (同行講師、車力村農業専門家)

 今回、GNC植林ツアーに参加させていただき、又日本から若いスタッフの人達と一緒のモンゴルツアーに出発!!
出発前、自分の仕事が忙しく連休も返上でやっと出発準備OK、でも今回私に与えられたことは、第18学校とモンゴル国立大学エコロジー教育センターでの車力村の植林の現況報告、資料が間に合わず出発日に成田空港で車力ツアーの人達から受け取ることになってしまいました。
人前で話す経験のない私のためますます不安でした。(結果は的中、頭の中は真っ白でした。アルコールが入った時は別なのに(自分なりの判断))
今までと違い初めての若い人達との訪問、大西郁さん五十嵐亜紀さん、高橋京子さん、森泉恵子さん、いい経験の中で楽しい思い出を沢山作ることができました。また、ボジさん、ゾリグさん楽しい毎日でした。
特にダルハンでは夜中なのにボジさんのお兄さん家族そして友達とウォッカで「トクトイー」本当にありがとう。
こうしたふれあいの中で自分はモンゴルの何が好きで来るのか自分なりに少し見えてきたような気がします。
帰国前の夜のパーティでは第18学校、エコアジア大学の学生、そして今回の関係者等々楽しい交流ができました。帰りの別れがつらくて涙している生徒達、今度また会うことを約束しました。今回ご一緒させていただいた皆さんと沢山の友達とモンゴルで再び会えることを願っています。 (車力から夜空の星に願う!)
本当にありがとうございました。

本州最北端 車力村より

愛・地球博 モンゴル国際植樹祭

愛・地球博 モンゴル国際植樹祭

愛・地球博 モンゴル国際植樹祭

愛・地球博 モンゴル国際植樹祭(2004年9月18日~9月22日)

≪ツアー参加者≫
一般募集参加者 22名

緑の大使:マリ・クリスティ-ヌ
(財)2005年日本国際博覧会協会:椋  周二事務総長代理

(財)2005年日本国際博覧会協会:添谷 稔

(財)2005年日本国際博覧会協会:平山一木

(財)2005年日本国際博覧会協会:伊藤陽介
(社)国土緑化推進機構:田中正則専務理事
GNCモンゴルスタッフ:ツグトサイハン(GNCモンゴル代表)Tsuguto Saihan
GNC日本スタッフ:宮木いっぺい(代表)

GNC日本スタッフ:松橋希世貴(理事)

GNC日本スタッフ: 矢野明子(事務局)
同行通訳:B・デミチッグ(在日留学生)B. Demichig

同行通訳: A.・ゾリグ(在日留学生)A. Zorig

現地通訳 :バイガル Bigal

セレンゲ県スフバートル近郊 トジンナルス記念式典・植樹体験会(2004年9月20日)

 

【2004年プロジェクト経緯】

5月8日~15日  第5回GNCモンゴルエコツアー

第1回エコ教室開催(モデル農場にて 第18学校日本語専攻生徒参加):
特別授業「日本の公害」「車力村の防風林」、第2農場周囲防風林ポプラ200本植林
モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問:セミナー開催
エコ植物園造園事業スタート:卒業生たちと記念植樹
セレンゲ県スフバートル近郊 トジンナルスでの森林再生事業スタート:10ヘクタール アカマツ3万本植樹
9月18日~22日  愛・地球博 モンゴル国際植樹祭モンゴルツアー

記念フォーラム開催(ウランバートル モンゴル国立大学にて):
記念講演、日本より友好の証としてモンゴリナラ3鉢贈呈
セレンゲ県スフバートル近郊 トジンナルスでの森林再生事業:
10ヘクタール アカマツ3万本植樹 通算20ヘクタール6万本植樹(現地住民 ツアー参加者による)

 

ウランバートル市エコロジー教育センター植物園 開設

『「緑」の空気』2005年9月23日 新聞:Unuudur、(ウヌードル=Today)記者名:R.Enkh

ウランバートル市民の待望のものが出来た。それは、エコロジー教育センターにおける小さな植物園である。緑の少ないウランバートルにおいて0.9ヘクタールの植物園を日本のGNCと言うNGO団体及び日本の国土緑化推進機構、モンゴル国立大学のエコロジー教育センターの皆さんが協力して作った。流れる水、小さな橋、花の温室などこの植物園には色々な楽しさが詰っている。小さな灌漑システムを備えたこの植物園の宝物はやはりモンゴルでも希少となっているSyringa valgaris,Larix sibirica,Ribes nugrim, Ulmus macrocarpa Sacura, Armenica sibirica, Amegdalus mongolica などの植物である。ここには32種類の3,000本以上の木や低木類があり綺麗な空気を作りだしているだけでなく、子供や若者の環境について勉強する場ともなっている。種類毎に植えられた植物の傍に看板を立て、植物の紹介と、モンゴル国全土におけるその分布状況などを示している。 今回、本植物園は、土地獲得競争によって緑を次々となくしていくウランバートル市民にとって唯一の酸素供給の源となることを正式に発表した。「緑」の空気と緑の気持よい香りが漂う植物園の開会式には在モンゴル日本国大使Toda Tatsuo、モンゴル国立大学エコロジー教育センター長D.バザルドルジが挨拶をした。5年前から、木や植物を植え始めたこの場所は今や素晴らしい植物園になっている。大事なのはこれから愛し続けることである。

(翻訳 Batbayar Nasanbilig ナスカ GNC理事)

ウランバートル市エコロジー教育センター植物園 開設

公益社団法人国土緑化推進機構、モンゴル国立大学の協力モンゴル国立大学エコロジー教育センターとの協働事業であるエコ植物園造成事業が、 ウランバートル市より、植物公園造園事業分野において最優秀賞として選ばれました。

ウランバートル市エコロジー教育センター植物園 開設(2005年9月)

看板
本植物園は日本の市民の皆様の募金(緑の募金)とNGO GNC Japanの支援により2005年9月開園しました。モンゴルに原生する全ての植物を保存し、モンゴルの植生に関する貴重な情報を発信し、学校教育へ貢献していくこと、と同時に市民の皆様の貴重な憩いの場となることを目的としています。現在までに32種類の300本あまりが植樹されています。

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

モデル農場での第18学校・第108学校・GNC特別授業(2005年5月9日)

助成: 公益社団法人 国土緑化推進機構 「緑の募金国際緑化公募事業」

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

第108学校(2005年5月11日)

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

第63特別学校の野菜作り授業サポート(2005年5月11日)

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

「GNC設立趣旨と最近の活動について」(GNC 宮木代表)

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

「エコロジー教育センターの設立時からの活動について」(バザルドルジセンター長)Bazar Dorji

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

「日本の農業の経過ー水を通してー」(日本からの同行講師 大西郁さん)

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

モンゴル国立大学エコロジー教育センター セミナー

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

モンゴル国立大学エコロジー教育センター植物園開設予定地での記念植樹

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

モンゴル国立大学エコロジー教育センター植物園開設予定地での記念植樹

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

モンゴル国立大学エコロジー教育センター植物園開設予定地での記念植樹

2005年度春GNCモンゴルエコツアー

モンゴル国立大学エコロジー教育センター植物園開設予定地での記念植樹

2005年度春GNCモンゴルエコツアー モンゴル国立大学エコロジー教育センター
セミナー & 植物園開設予定地での記念植樹(2005年5月11日)

愛・地球博記念 日本モンゴル友好植樹祭

ウランバートル第18学校にモンゴル国親善大使であり、愛・地球博モンゴル館の館長である歌手の橋幸夫さんと後援会の皆様をお迎えして、「日本・モンゴル友好植樹会」を開催しました。

愛・地球博記念 日本モンゴル友好植樹祭

日本から約65名、モンゴル国からは夏休みを返上して第18学校の日本語専攻クラス8年生のみなさん約35名、総勢100名を越える方たちが参加してくれました。

愛・地球博記念 日本モンゴル友好植樹祭

式典では「緑の募金」からの感謝状が国土緑化推進機構、大島常務理事より橋幸夫さんに授与されました。

愛・地球博記念 日本モンゴル友好植樹祭

愛・地球博記念 日本モンゴル友好植樹祭(2005年6月28日)

主催:国土緑化推進機構 橋幸夫後援会 GNC
協力:ウランバートル第18学校 モンゴル国立大学エコロジー教育センター
セレンゲ県スフバートル森林・動物センター

ウランバートル第18学校にモンゴル国親善大使であり、愛・地球博モンゴル館の館長である歌手の橋幸夫さんと後援会の皆様をお迎えして、「日本・モンゴル友好植樹会」を開催しました。

「緑の募金」からの感謝状が国土緑化推進機構、大島常務理事より橋幸夫さんに授与されました。

また、昨年秋に開催されました「愛・地球博モンゴル国際植樹祭」で”お里帰りした モンゴリナラ”の生育状況と、セレンゲ県スフバートル近郊トジンナルスに植樹した(10ha、30,000本)のアカマツの現状、それぞれモンゴル国立大学エコロジー教育センター長のバザルドルジ先生、森林・動物センター長ジャムスランさんより、報告がありました。

2005年度秋GNCエコツアー(2005年9月)

2005年は10haの土地に、地元アルタンブラグの皆さんと共に30,000本のアカマツ(2004年より通算30ha 90,000本)のうち、およそ4,000本を植林しました。

道路沿いの植林地のためどうしても柵が壊され家畜の害にあいやすいようです。6割が害にあい、今年の春、柵の修理と捕植をおこない、現在4割程度の活着率です。今後もできるかぎりの管理を続けていきます。

GNCの植林地は人里はなれた場所であるため家畜などの害の心配はほとんどなく、 森林動物センターのジャムスランさんのお話によるとよりと ほぼ100パーセント活着しているとのことです。

 

2005年度秋GNCエコツアー(参加者の感想)

今年の秋季GNC緑援隊にはモンゴル国の6名の大学生が 全日程参加してくれました。 トジンナルスでのアカマツの植樹、第18学校での特別授業、エコロジー教育センターでの植物園開園式、モデル農場での合宿を通して体験したことを、参加した彼らひとりひとりが今後の生活の中でより積極的に生かしていってくれることを願っています。


Ganaa baina ガンゾー  モンゴル国立大学4年生

いっぺいさん、矢野さん、けいこさんありがとうございます。 ツアーに参加し、たくさんのことを勉強することが出来て 良かったと思っています。GNCについてもよく知ることが 出来ました。今後GNCの一員になって皆さんと一緒に 活動をしていきたいと思っています。皆さんの植林事業に 参加できて本当にうれしく思っています。これから 植林やその他のいいことを皆さんと一緒にたくさん実現して 行きたいと思います。

Konnichiwa. watashiwa Ganzo desu.
Yunii omno gnc-giin hamt olon bolon ter dundaa Ippesan, Yanosan, Keikosan ta bvgded bayarlasan aa ilerhiilj baina aa. Minii huwid ta bvhentei tsug baisan odrvvded ih zvil surch, medej, ihiig oilgoj awlaa. Ter dundaa GNC iin zorilgo, zorilt tsaashdiin vil ajillagaanii talaar ih zviliig oilgoson. Bi tsaashdaa GNC iin gishvvn bolj ta bvgdiin vil hergt joohon ch gesen tus bolohiig hvsej baina. Ta bvhentei hamtran ajillaj mod tarih ene saihan vilsed oroltssondoo bayartai baina. Tsaashdaa ch gesen mod tarihaas ilvv olon saihan vilsiig hamtran hiine gedegtee itgeltei baina aa.

Ноён Иппэй, ноён Яно, ноён Кейко нарт баярлалаа. Аялалд оролцож, олон зүйлийг судалж чадсандаа баяртай байна. Би GNC-тэй сайн танилцаж чадсан. Цаашид GNC-ийн гишүүн болж та бүхэнтэй хамтран ажиллах хүсэлтэй байна. Танай мод тарих төсөлд оролцох болсондоо үнэхээр баяртай байна. Одооноос эхлэн та бүхэнтэй хамт олон мод тарих болон бусад сайн үйлсийг хиймээр байна.

 


Orkhon オルホン 在日本留学生  ツアー中通訳担当

この間色々と大変お世話になりました。GNCの皆さんと素晴らしい旅を楽しめてとても嬉しく思っています。モンゴルでのエコ.ツアー初体験でした。みんなで木を植えることによって自然と人との繋がりを新たな目で見れるようになりました。また、旅の時にしていた矢野さんのお話によって自然を愛することの大切さを本格的に分かってきたような気がします。
モンゴルでの活動はこれからもますます上手くいき、本当に皆さんが望んでいる成果を上回るような結果になれるといいですね。また、モンゴルでエコ・ツアーを企画するときに是非参加したいです。これからも宜しくお願いします。

Thank you very much for everything during this time. I am very happy to enjoy a wonderful trip with everyone at GNC. Eco in Mongolia. It was my first experience on the tour. By planting trees together, we can see the connection between nature and people with new eyes. Also, I feel that the story of Mr. Yano, who was traveling, made me realize the importance of loving nature in earnest.
I hope that our activities in Mongolia will continue to work well and that the results will exceed the results you really want. Also, I would definitely like to participate when planning an eco-tour in Mongolia. Thank you for your continued support.

Энэ хугацаанд бүх зүйлд маш их баярлалаа. GNC-ийн бүх хүмүүстэй гайхалтай аялал хийсэндээ би маш их баяртай байна. Монгол дахь эко. Энэ бол миний аялан тоглолтын анхны туршлага байсан. Хамтдаа мод тарьснаар байгаль, хүмүүсийн хоорондын холбоог шинэ нүдээр харж болно. Мөн аялж явсан ноён Яногийн түүх надад байгалийг чин сэтгэлээсээ хайрлахын чухлыг ухааруулсан юм шиг санагддаг.
Миний Монгол дахь үйл ажиллагаа цаашид улам сайжирч, үр дүн нь таны хүссэнээс давж гарна гэдэгт итгэж байна. Мөн Монголд эко аялал хийхээр төлөвлөж байхдаа заавал оролцмоор байна. Үргэлж дэмжиж байдагт баярлалаа.


森泉恵子 (モンゴル名)ツェツェグ

今回のツアーも、本当に充実した一週間でした。
今回で4回目のモンゴル。
しかし、やっぱり一回一回まったく違った味わいがあるのはGNCのツアー。
今回も一緒に回った仲間が最高でした!!
みんなとっても面白いし、なんといっても同じように環境問題を勉強している大学生!!とてもたくさんの刺激を受けました。
モンゴルと日本。国は違えど、目指すものは一緒だな、って実感しました。
地球は一つなのですね!!
とりあえず、とても楽しい充実した一週間でした。毎日毎日笑っていました。
国際協力とか、ボランティアとかって、一見固そうで難しそうで、みんな真剣な怖そうな顔してやってる、ってイメージを持っている人ってもしかしたら多いかも知れません。
でも、少なくともGNCは違って、本当に楽しい!!援助してる、って感じもしない。ただ、同じ目標に向かって、モンゴル人と日本人が一緒に頑張ってる、って感じ。
今回のツアーに参加して、国際協力って本来こうあるべきなんだと実感しました。
今回一緒にツアーに参加し、一週間様々なことを一緒に体験した仲間に本当に感謝しています。どうもありがとうございました。そして、これからもモンゴルの、地球の明るくて幸せな未来のために一緒に頑張っていこうね!!
そして、宮木さん、矢野さん、ノヨさん、どうもありがとうございました。みんなから、たくさんのことを学び、たくさんのことを感じました。
どうもありがとうございました。本当に楽しい一週間でした。

 

【2005年プロジェクト経緯】

5月7日~14日  第6回GNCモンゴルエコツアー

第2回エコ教室開催 (モデル農場にて 第18学校 第108学校日本語専攻生徒参加):
特別授業「日本のゴミ問題」:アニメ 「木を植えた男」上映(日本語版)、ハウスでのポプラ挿し木栽培&鉢植え
第108学校訪問:記念植樹、今後のコラボレーション検討
モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問:セミナー開催
エコ植物園造園事業 卒業生たちと原生植物の記念植樹
6月  日本・モンゴル友好植樹会  橋幸夫さんと共に第18学校内でのポプラ記念植樹

9月17日~24日  第7回GNCモンゴルエコツアー

第3回エコ教室開催(第18学校にて);特別授業「ダイオキシン」
モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問:エコ植物園開園式 卒業生たちと原生植物記念の植樹
第108学校保養施設訪問:温室作り支援決定
セレンゲ県スフバートル近郊 トジンナルスでの森林再生事業:
10ヘクタール アカマツ3万本植林 通算30ヘクタール9万本植林(現地住民 ツアー参加者による)
10月  アニメ 「木を植えた男」モンゴル語版制作完了 (現地スタッフによる)

モンゴリナラのドングリ送付
前年贈呈した3鉢のうち 1鉢が生育11月 GNCモンゴルオフィス開設

 

第6回NGO合同研究&活動報告会

ハスバガン氏 Hasbagan

1967年内モンゴル自治区赤峰市生まれ 中国科学院リモートセンシング応用研究所研究員 国立環境研究所客員研究員。

講演テーマ: 衛星画像で見る内モンゴル自治区土地分布と土地利用

第6回NGO合同研究&活動報告会

内モンゴル沙漠化防止植林の会 B. セルゲレン氏 B. Sergelen

テーマ:環境対策という名の下の緑化・土地の使用権転売・住民の貧困化

緑化活動地:中国内蒙古自治区ホルチン沙地
(概 要) 2005年度当会で実施している緑化地--通遼市開魯県--では外部から大規模緑化を実施する企業団体が多く現れ、土地使用権の転売を牧民に促している。その結果、環境対策としての緑化によって、牧民が牧草地を手放し、牧草地喪失によって貧困化して行く。一方、緑化会社が緑化地を転売し、金儲けをするという実態がある。発表では当会が自立を試みる現地の牧民を支援している事業を紹介し、官と商が共謀し、住民の土地を不法占用する実態を解明したい。

第6回NGO合同研究&活動報告会

GNC 宮木 いっぺい氏

テーマ: 持続可能なモンゴル国を担う人づくりとネットワーク〔2005年の活動報告〕
緑化活動地:モンゴル国
(概 要) ここ数年、GNCの活動は、緊急支援型ではない長期育成型の色合いをますます強めています。具体的には、持続可能なモンゴル国を担ってゆく人材の育成やそれにつながるような活動を総合的に行っています。とりわけ、ネットワークのリーダーとなる学生と志ある若い企業家に期待しています。2005年の2回のツアーでは、協働作業を通じて、第18学校、第108学校の10代前半の学生たち、モンゴル国立大学の20歳前後の学生たちとのつながりを深めました。 地域の各セクターを結びつけひとつのムーブメントを起こすきっかけ作りをGNCは目指しています。
今回の報告では以上のような点に重点をおいて、GNCの2005年の活動と今後の展望ついてお話しします。

第6回NGO合同研究&活動報告会

砂漠緑化団体 地球緑化クラブ 原 鋭次郎氏

テーマ:砂漠緑化は村おこしから
緑化活動地:中国内蒙古自治区クブチ沙漠
(概 要) 当団体は以前から砂漠緑化に最も大切なことは「その地域の人々の生活、環境を大切にすること。」と訴えてきた。団体自身も緑化を通じた地域産業の確立を目指し、村人とともに活動を続けている。ここで改めて私たちが今まで行ってきた活動を振り返ってみると、それは「村おこし」そのものではないのか?ということに気が付いた。彼らを少しでも豊かにしてあげたい。そして彼ら自身の力で村の環境を改善してもらいたい。こういった思いは活動を続ければ続けるほど強くなる。 そこで今回は、今までの活動を振り返り、どういった活動に村人は興味を示したのか、そしてどういった活動に興味を示さなかったのか。また、彼らの気持ちの変化により、活動自身がどう変わっていったのか。そして、今後どう変わっていくのか・・・産業開発と緑化活動との接点を見つめなおし、もう一度考えてみたいと思っています。

第6回NGO合同研究&活動報告会

日本・モンゴル農業交流協会 竹田 恭一氏

テーマ:2005年度の活動報告と今年度の事業計画など
緑化活動地:モンゴル国
(概要) 2005年度の当団体の活動報告を行った。そして、過去3年間の活動における問題点として、①なかなか現地でのリーダーが育たない、②遊牧社会というなかで農業技術移転の難しさ・矛盾、③経済的自立をめざす、とう意思の希薄さ、④NPO自体の活動資金の問題を挙げた。

第6回NGO合同研究&活動報告会(2006年2月25日)

今回は、内モンゴル、モンゴル国の両方で土地をめぐる問題、貧富の格差の問題、広く言えば経済社会の状態が悪い方向へ向かっているという危機感に満ちた報告が次々となされました。沙漠化防止、緑化、人材育成を、経済社会の大きなパースペクティブの中で位置づけ総合的に対策を講じていかなければ大変なことになる、そのために具体的にできることを協力して一刻も早くやってゆかなければならないということを確認しました。

 

 

ハワリンバヤル2006出展

2006年5月3,4日、練馬区の都立光ヶ丘公園にて、ハワリンバヤル2006が開催されました。GNCは、2001年から協力団体としてハワリンバヤルに関わってきました。今年は「大モンゴル建国800周年」・ 「日本におけるモンゴル年」記念行事として開催され、来場者は過去最高5万人に達し、天気にも恵まれ、大盛況のもとに幕を閉じました。

  

ハワリンバヤル2006出展

今回、GNCは、募金活動を初めて行いました。その結果、43,013円集まりました(ご協力、どうもありがとうございました)。このお金は、火災により多くの森林を失った、モンゴル国セレンゲ県トジンナルスの森林再生のために用います。今回のお金は、約8,600本の苗木になります。

  

  

ハワリンバヤル2006出展

日本人だけでなく、多くのモンゴル人の方々もボランティアスタッフとして、大活躍してくれました。


↑駐日モンゴル国臨時代理大使 レンツェンドー・ジグジッド氏もGNCの展示をご覧になりました。
↓前留学生会代表 デミチッグさんとご家族

↑(左から2番目)バダムさん
(右)元在日モンゴル留学生会代表 ナスカさん
 

 

ハワリンバヤル2006出展(2006年5月3日~4日)

 

トゥブ県バヤンチャンドマン村 共同の苗畑造成プロジェクト開始(2006年5月17日)

トゥブ県バヤンチャンドマン村をはじめて訪れました。今回の目的は、バヤンチャンドマン村、GNC共同の苗畑造成プロジェクトについて打ち合わせをし、予定地の視察をすることでした。今後、苗畑づくりの経過報告を行っていきます。

 

現地学生らにより植林しました(2006年5月)

昨年度までの植林後の各活着率の比較により秋植えはあまり適さないという結論が出ました。そのため、今年度からは、現地学生ボランティアも参加して春植え(5月に植林)していくことになりました。GNCとしては9月に主に現地視察&定点観測などをしていきます。

森林動物センターの専門家の指導により現地学生ボランティア12人が参加してアカマツを植林しました。

2006年は20ha 60,000本植林 通算50ha 150,000本植林。

駐日モンゴル国臨時大使レンチェンドー・ジグジッド氏より

Chargé d’Affaires of Mongolia to Japan Renchendo Jigjid

感謝状を頂きました(2006年6月17日)

感謝状「長年にわたり、「ハワリンバヤル」開催にあたり、実行委員会の活動的な一員として多大な貢献をされ、モンゴル・日本友好親善関係促進にご協力してくださいましたことに対し深く感謝申し上げます。

 

2006年度GNC秋季エコツアー(第18学校 訪問)

日本語クラスの生徒が着物姿で迎えてくれました

ツアー実施日程: 2006年9月9日―9月16日

【GNC日本スタッフ】

宮木いっぺい(代表)

矢野明子(事務局)

松橋希世貴(専門スタッフ)

尾上崇(専門スタッフ)

【GNCモンゴルスタッフ】

ツォゴ(モンゴル代表)Tsogo

トゥプシン(事務局)Tupsin

ノヨ(事務局)Noyo

アムガ(専門スタッフ)Amga
同行通訳:タミル Tamil

2006年度GNC秋季エコツアー(第18学校 訪問)

日本語クラス、英語クラスの10年生、11年生

 

2006年度GNC秋季エコツアー(第18学校 訪問)

「木を植えた男」に見入る生徒たち

 

2006年度GNC秋季エコツアー(第18学校 訪問)

全員で記念撮影

第18学校 訪問(9月11日)
・第5回エコ教室開催
・アニメ 「木を植えた男」(モンゴル語版)上映
・「日本の公園」プレゼンテーション

第18学校の日本語クラス、英語クラスの10年生、11年生(15、16、17歳)43人の前で、日本の公園事情について写真を見せながら紹介、説明しました。来年度から、GNCと第18学校の新しいプロジェクトとして、花壇作り&教室内でのプランター栽培を行う予定なので、そのための準備ともなりました。
また、アニメ「木を植えた男」(モンゴル語版~GNC作成)を上映しました。終了後、全員に感想を書いてもらいました。

「わたしのきもちはむねがいっぱいです。このはなしはとてもたのしかったです。かんきょうについてたくさんのものをしりました。どうもありがとうございます。(ツェレンハムさん16歳)」

Миний мэдрэмж дүүрэн байна. Энэ түүх маш хөгжилтэй байсан. Би Канкиогийн талаар их зүйлийг сурсан. Маш их баярлалаа. (Ноён Зеленхам, 16 настай)

My feelings are full. This story was very fun. I learned a lot about Kankyo. thank you very much. (Mr. Zelenham, 16 years old)

2006年度GNC秋季エコツアー(第108学校 訪問)

先生方の演奏に手をたたく1年生

2006年度GNC秋季エコツアー(第108学校 訪問)

国内のコンクールで優勝した2年生の男の子が歌いました 

2006年度GNC秋季エコツアー(第108学校 訪問)

演奏してくださった先生方と記念撮影 

2006年度GNC秋季エコツアー(第108学校 訪問)

建造中の温室

2006年度GNC秋季エコツアー(第108学校 訪問)

環境教育を担当する先生方

2006年度GNC秋季エコツアー(バヤンチャンドマン村 訪問)

村役場の前で

・新GNC苗畑として検討開始

5月に引き続き、今回もバヤンチャンドマン村を訪問し、バヤンチャンドマン
村におけるGNC苗畑事業について話し合いを行いました。
第一期の事業期間は2007年~2009年。村内の温室と、村郊外(ブルハンティンアム)の2ヘクタールの苗畑にて、ポプラ、アカマツなどの苗木栽培を行い、公園作り 街路樹植樹 校内緑化事業支援に利用する予定です。あとは、果樹の苗を栽培し、ゲル地区の緑化支援を行うこと、エコ植物園の学術的に価値のある原生植物のバックアップ用苗の育苗を行うこと、などを予定しています。また、将来的には 苗木販売で現地活動資金源となることを目指しています。

 2006年度GNC秋季エコツアー(森林動物センター スフバートル市 訪問)

「木を植えた男」上映 2006年度GNC秋季エコツアー(森林動物センター スフバートル市 訪問)

上映会に集まった地元の学生たち  2006年度GNC秋季エコツアー(森林動物センター スフバートル市 訪問)

全員で記念撮影

2006年度GNC秋季エコツアー(トジンナルスでの森林再生事業)

セレンゲツアー参加学生の初顔合わせ。まだ緊張しています。
(左から、トゥプシンバヤル君、ウランゴーさん、ウラントゥヤさん、アルタンゲレル君)

Tupsin Bayar Urango Urantuya Altangerel

 

2006年度GNC秋季エコツアー(トジンナルスでの森林再生事業)

出発前のガイダンス 

2006年度GNC秋季エコツアー(トジンナルスでの森林再生事業)

全部で1,000本植えました。 

2006年度GNC秋季エコツアー(トジンナルスでの森林再生事業)

無数に飛んでいる虫に四苦八苦。 

2006年度GNC秋季エコツアー(トジンナルスでの森林再生事業)

2人一組で植林します。 

2006年度GNC秋季エコツアー(トジンナルスでの森林再生事業)

作業を終えて 

2006年度GNC秋季エコツアー(トジンナルスでの森林再生事業)

これまで植えた植林地を順番に視察。看板付近で定点観測を行いました。 

春植えのアカマツは100パーセントの活着率。これは2004年に植えたもの。

セレンゲ県スフバートル近郊 トジンナルスでの森林再生事業(9月13日)
GNC植林地視察
植林

2004年、2005年、2006年にGNCが植林を行った植林地を視察し、活着率をチェックしました。春植えはほぼ100パーセントの活着率ですが、秋植えはあまり思わしくありませんでした。今後は、記念植樹などをのぞいては、専ら春に植林を行う予定です。また、愛・地球博 モンゴル国際植樹祭(2004年秋)での記念植林地は、秋植えであるうえに、主要道路に面しているので家畜も入りやすく、今後、メンテナンスにより一層注力する必要があります。今回はじめての試みとして、定点観測を行いました。このような記録についても充実させていく方針です。
今回は、GNCのスタッフ以外に、モンゴル国立大学で森林について勉強している学生2人(アルタンゲレル君、ウラントゥヤさん)、第108学校の生徒2人(9年生15歳、トゥプシンバヤル君、ウランゴーさん)がセレンゲ県への2泊3日のツアーに参加しました。現地のボランティア、森林動物センターの専門スタッフとともに、アカマツ1,000本を2人一組で植えました。

2006年度GNC秋季エコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター 訪問)

エコ植物園の入り口 

2006年度GNC秋季エコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター 訪問)

園内案内図を作成中 

2006年度GNC秋季エコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター 訪問)

一本一本に名札がついています 

2006年度GNC秋季エコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター 訪問)

休憩所 

2006年度GNC秋季エコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター 訪問)

園内でくつろぐ学生 

2006年度GNC秋季エコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター 訪問)

セミナーに集中するモンゴル国立大学生たち 

2006年度GNC秋季エコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター 訪問)

モンゴルの森林についてレクチャーする尾上氏 

2006年度GNC秋季エコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター 訪問)

「木を植えた男」上映

 

2006年度GNC秋季エコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター 訪問)

全員で記念撮影

モンゴル国立大学エコロジー教育センター 訪問(9月15日)
・セミナー
・アニメ 「木を植えた男」(モンゴル語版)上映

モンゴル国立大学で環境や森林について勉強している学生たち約50人の前で、尾上崇氏(GNC専門スタッフ、元青年海外協力隊員、元モンゴル国立大学講師)が、モンゴルの森林について、自らの調査結果をもとにレクチャーしました。「なぜ日本人がモンゴルに来て植林をしているのか、その意味を考えてみてください」という最後の問いかけは聴いている学生に強い印象を残したようです。前センター長のバザルドルジ先生、現センター長のツォグバダラフ先生、その他のスタッフも同席し、議論に参加しました。
その後、アニメ「木を植えた男」(モンゴル語版)を上映し、最後に全員に感想を書いてもらいました。
また、協働事業が継続中のエコ植物園を散策しました。今後の予定としては、以下の3点を考えています。①引き続き原生植物の収集&植樹をする。②温室を利用し、鉢植えなどの直売を検討。安定した植物園維持費獲得目指す。③モンゴリナラ記念林の実現を目指す。

2006年度GNC秋季エコツアー(全体交流パーティー)

第108学校の音楽の先生方の生演奏

2006年度GNC秋季エコツアー(全体交流パーティー)

第18学校の生徒たちと 

2006年度GNC秋季エコツアー(全体交流パーティー)

モンゴル国立音楽舞踊学校の生徒たちと 

2006年度GNC秋季エコツアー(全体交流パーティー)

記念撮影

 

2006年度GNC秋季エコツアー参加者の感想

モンゴル国立大学 森林研究科 1年生 B.Urantuya(B.ウラントヤ)

1st grade, Graduate School of Forestry, National University of Mongolia

皆さんがこんなにすばらしいことをしていることに、私や他の大勢のみんながとても感謝していることをお伝えします。私は現在、森林研究を専門として勉強していますが、これからも勉学にますます励み、また皆さんと一緒に仕事ができることを期待しています。

親切な皆さんと一緒に過ごした数日間に、私は自然や国のためになることをし、また沢山のことを知ることができました。ここで学んだことを同年代のみんなにもこれから伝えていきたいです。

木はすばらしいものです。皆さんはそのすばらしさを創り出す人たちです。

Та б?хэнд ийм сайхан ?йлс б?тээж байгаад туйлын их баяртай байгаагаа миний бие болон бусад олон х?м??сийн ?мн??с илэрхийлж байна. Би ??р?? “Ой судлалын” чиглэлээр сурч байгаа учраас цаашид улам сайн сурч та нартай дахин хамтран ажиллана гэдэгтээ итгэлтэй байна.

Хамгаас сайхан сэтгэлт та б?хэнтэй хэд хоног цуг байж байгальдаа болон улс орондоо сайн сайхан ?йлс б?тээж их юм сурснаа цаашид ?еийнхэндээ тайлагнаж явхаа илэрхийлье. Мод бол гайхамшигт з?йл. Та нар маань бол гайхамшигийг б?тээгч юм.

МУИС “Ой судлал” 1-р курс Б.Урантуяа

I would like to say that I and many others are very grateful that you are doing such a wonderful thing. I am currently studying forest research as a specialty, but I hope that I will continue to study harder and work with you.

In the days I spent with my kind people, I was able to do good things for nature and the country, and to know a lot. I would like to share what I learned here with everyone in my age group.

The tree is wonderful. You are the ones who create that splendor.


モンゴル国立大学 R.Altangerel(R.アルタンゲレル)

National University of Mongolia

今回の活動が成功裏に終わり、とても嬉しいです。私は初めて植林に参加し、初めて日本人の方と一緒に仕事をしました。また一緒に仕事することを期待しています。2004年の苗木が育っているのを見て力がわいてきました。

 

Энэ удаагийн арга хэмжээ амжилттай боллоо. Сэтгэл их ?нд?р байна. Миний хувьд анх удаагаа ойжуулалтанд оролцлоо. Анх удаагаа япон х?нтэй хамтарч ажиллаа. Дараа дахин хамтран ажиллах байхаа. 2004 оны тарьцын ургасан байдалд улам их эрч х?ч нэмлээ.

Р.Алтангэрэл

I am very happy that this activity was completed successfully. I participated in tree planting for the first time and worked with Japanese people for the first time. I look forward to working with you again. Seeing the saplings growing in 2004 helped me.

 


第108学校 ウランゴーさん Urango(日本語クラス選択)108th school

私はたくさん物を習いました。どうやってきうえを習いました。私は日本語に好きですから、GNCといっしょにいった。

私は日本語にあまり上手じゃない。でも日本語で話すと私はとてもうれしかった。私は来年の春、せひ行くと思います。

よろしいですか。そして、てつだいにどうもありがとう。GNCの人達はとても楽しいです。とてもいい人達です。じゃ、さようなら

Би маш их зүйл сурсан. Би яаж ирэхээ сурсан. Би Япон хэлэнд дуртай болохоор GNC-тэй явсан.

Би япон хэлэнд тийм ч сайн биш. Гэхдээ би японоор ярихдаа маш их баярласан. Ирэх хавар Сэхид очно гэж бодож байна.

Энэ зүгээр үү. Мөн маш их баярлалаа. GNC хүмүүс их хөгжилтэй байдаг. Маш сайхан хүмүүс. Баяртай

I learned a lot. I learned how to come. I like Japanese so I went with GNC.

I’m not very good at Japanese. But when I spoke in Japanese, I was very happy. I think I’ll go to Sehi next spring.

Is it OK. And thank you very much. GNC people have a lot of fun. Very nice people. Goodbye

 

遊歩道&植え込み造成(2006年10月)

GNC植物園、公園づくりプロジェクト第2弾として、モンゴル国立音楽舞踊学校の野外ステージと噴水のある公園づくりがスタートしました。現在 ウランバートルは マイナス16℃とかなり寒いとのことです。植え込みとして楡の苗を植えました。

造園担当 GNCモンゴルの専門家スタッフアムガさん

 

【2006年プロジェクト経緯】

5月 セレンゲ県スフバートル近郊 トジンナルスでの森林再生事業

20ヘクタール アカマツ6万本植林 通算50ヘクタール15万本植林(現地専門家、学生ボランティアによる)
5月7日~14日  第8回GNCモンゴルエコツアー

第4回エコ教室開催 (モデル農場にて 第23学校 第108学校日本語専攻生徒参加):
特別授業「日本のゴミ問題」、アニメ「木を植えた男」(モンゴル語版)初上映、第2農場GNC苗畑にアカマツ苗200本植林
モンゴル国立音楽舞踊学校訪問:アカマツ 樅の木 記念植樹、音楽リズム庭園造園事業支援決定
モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問:セミナー開催
エコ植物園造園事業  卒業生たちと原生植物記念の植樹
ジオエコロジー研究所訪問;沙漠化防止ポスター共同作成決定
バヤンチャンドマン村訪問:新GNC苗畑事業の検討
モンゴリナラのドングリが発芽

9月17日~24日  第9回GNCモンゴルエコツアー

第5回エコ教室開催(第18学校にて):特別授業「日本の公園」、アニメ「木を植えた男」(モンゴル語版)上映
モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問:セミナー開催、アニメ「木を植えた男」モンゴル語版)上映
バヤンチャンドマン村訪問:新GNC苗畑事業の検討
セレンゲ県スフバートル近郊 トジンナルスでの森林再生事業:GNC各植林地視察&定点観測
スフバートル森林動物センター訪問:アニメ 「木を植えた男」(モンゴル語版)上映
モンゴル国立音楽舞踊学校訪問:音楽リズム庭園造園事業  アカマツ 樅の木 記念植樹
10月 音楽リズム庭園造園事業 遊歩道づくり着手

 

GNC Mongolia設立

代表  バトバヤ ナサンブリッグ Batobayana Sunbrig(2007年3月2日)

僕自身がGNC Japanと出会ってから6年以上もの年月が過ぎました。GNC Japanのいっぺいさんから最初のメールを頂いた時は1年生の学生でした。最初は矢野さんがネット上で僕(のウェッブページ(当時))を見つけ、いっぺいさんがメールを出したものでした。それ以来GNC Japanのお陰で大勢の人と出会い、たくさんの経験を体験しました。いっぺいさんのメールが全ての始まりだったと言っても過言ではありませんがGNC Japanの皆様に本当にお世話になったと思っています。
GNC Japanは信頼関係と相互理解を武器とし、共に勉強し、共に成長し、共に歩もうを原則とするNGO団体であると思っています。人を対等に思うこと、他人を尊敬する姿勢、共に活きようとする気持ちこそ共存の基礎であり、信頼関係の源であると確信しています。
GNC MongoliとしてこれからもずっとGNC Japanの皆様と共に「緑」で「安心」して暮らせる社会作りに努めたいと思っていますので今後ともなにとぞどうぞよろしくお願い申し上げます。

GNC Japan-тай анх танилцаад 6 жил гаруй хугацаа өнгөрчээ. Би GNC Japan Ippei-ээс анхны имэйл хүлээн авахад би нэгдүгээр ангийн сурагч байсан. Эхлээд ноён Яно намайг (тэр үед вэб хуудас) сүлжээнээс олж, ноён Иппей имэйл илгээсэн. Тэр цагаас хойш GNC Japan компанийн ачаар олон хүнтэй уулзаж, олон туршлага хуримтлуулсан. Иппэй-саны цахим шуудан бүх зүйлийн эхлэл байсан гэж хэлэхэд хэтрүүлсэн болохгүй ч GNC Japan-ийн бүх хүмүүс надад үнэхээр тусалсан гэж бодож байна.
GNC Japan бол итгэлцэл, харилцан ойлголцлыг хамтран сурч, хамтдаа хөгжиж, хамтдаа алхах зэвсэг болгон ашигладаг ТББ гэдэгт би итгэдэг. Бусадтай эрх тэгш байх, бусдыг хүндлэх, хамтдаа амьдрахыг хичээх нь хамтын амьдралын үндэс, итгэлцлийн үндэс гэдэгт итгэлтэй байна.
GNC Mongoli-ийн хувьд би “ногоон”, “аюулгүй” орчинд амьдрах нийгмийг бий болгохын тулд GNC Japan-ын ард түмэнтэй үргэлжлүүлэн хамтран ажиллахыг хүсч байна. Үргэлж дэмжиж байгаад баярлалаа.

More than 6 years have passed since I first met GNC Japan. When I received the first email from GNC Japan Ippei, I was a first grade student. At first, Mr. Yano found me (the web page (at that time)) on the net, and Mr. Ippei sent an email. Since then, thanks to GNC Japan, I have met many people and experienced many experiences. It is no exaggeration to say that Ippei-san’s email was the beginning of everything, but I think that everyone at GNC Japan really helped me.
I believe that GNC Japan is an NGO that uses trust and mutual understanding as its weapons to study together, grow together, and walk together. I am convinced that being equal to others, respecting others, and trying to live together are the basis of coexistence and the source of trust.
As GNC Mongoli, I would like to continue working with the people of GNC Japan to create a society where people can live in “green” and “safety”. Thank you for your continued support.

GNC Mongolia設立

モデル農場担当  ツォゴーさん Tsogo

ツォゴさんはGNC Japanの最初のモンゴル人スタッフです。ツォゴさんは人の信用を最も大事にしています。GNC Japanのモンゴル人スタッフとして誠意を持って、積極的に活動してきました。その意味で今回GNC Mongoliaの土台を作った人でもあります。モデル農場を通じて農業技術とノウハウを普及させモンゴルの自給自足を促進したいと考えています。元々機械・工学を専門していますので様々な機械とその構造に詳しく、モデル農場において小さな工房をつくり、壊れた農業機械等を自分で修理しています。酒とタバコは一切せず、肉もあまり食べないのでモンゴル人としては変わっていますがGNCには欠かせない人物です。

GNC Mongolia設立

事務局 トプシンさん Topsin

トプシン君は今回のGNCモンゴルの法人登録を担当しました。人としては大変真面目で、誠実な人です。バヤンチャンドマン苗木プロジェクトを手掛けたのもトプシン君でした。コンサル会社を経営しながら、通信教育を受け、MBA取得を目指しています。勉強と仕事とボランティアを両立させながら多忙な日々を送っています。個性豊かで、こだわりの強い人ですが今後のGNC Mongoliaを背負っていく大変頼りになる人です。 酒を避け、タバコは嫌いです。

GNC Mongolia設立

財政管理 ノヨさん Noyo

ノヨさんはGNC初のモンゴル人女性スタッフです。子供好きで、優しいこころの持ち主です。子供達に環境、植林について少しでも知ってもらうべくアニメ「木を植えた男」のモンゴル語吹替版DVDの作成に尽力しました。また、子供達の勉強する環境をより緑にするために第108学校、第18学校の校内緑化、モンゴル国立音楽舞踊学校及びモンゴル国立大学エコロジー教育センターの植物園作りを支援して来ました。2人の子供の母親として子供達の将来をより緑で豊かにしたいと考えています。

GNC Mongolia設立

森林専門家 アムガさん Amga

アムガ君は現在科学アカデミーの職員ですが、仕事の合間を縫ってGNC Mongoliaの植林専門家として活動しています。田舎出身の彼はモンゴル人の伝統・文化にも詳しくとても優秀です。素朴で、冗談好きで明るい人ですので何時も笑顔です。バヤンチャンドマン村苗畑プロジェクトの植林専門家として活躍が期待されています。1児の父親です。

GNC Mongolia設立

苗畑管理担当 バットゾリグさん Bat Zorig

GNC Mongolia設立

事業計画全般担当 ナサンバヤルさん Nathan Bayar

GNC Mongolia設立

交渉・通訳担当 タミルさん Tamil

GNC Mongolia設立

GNC Japanからモンゴル森林再生担当スタッフとして 尾上 崇さん

GNC Japanからモンゴル森林再生担当スタッフとして 尾上崇(おのえたかし)onoe さんが参加します。

はじめまして、このたびモンゴル森林再生担当スタッフとして活動することになりました、尾上と申します。
‘99~‘01年の二年間、JICAの青年海外協力隊でモンゴル隊員として滞在しておりました。その間にGNC代表宮木さん、矢野さんとお会いしたのがGNCとの最初の出会いです。
私の専門は森林科学(北方林)です。モンゴル滞在時はモンゴル国立大学の講師として、森林計測や造林、苗畑開墾等の活動をしていました。モンゴル語はいまだに忘れていませんのでモンゴル人とは意思疎通できます。
私のGNCにおける役割としては調整役、通訳、森林の専門として活動していこうと考えています。現在進行中のバヤンチャンドマン村苗畑事業やトジーンナルスの自然再生植林などの現場型のスタッフとして活躍できればと思っています。簡単ですが、皆様どうぞよろしくお願い致します。

Танилцсандаа таатай байна, намайг Оноэ гэдэг, би одоо Монголын ойжуулалт хариуцсан ажилтанаар ажиллаж байна.
Би ЖАЙКА-гийн Япон дахь Хилийн чанад дахь хамтын ажиллагааны сайн дурын байгууллагын Монгол гишүүнээр 99-01 он хүртэл хоёр жил ажилласан. Энэ хугацаанд би GNC-ийн төлөөлөгчид Мияки-сан, Яно-сан нар GNC-тэй анх уулзсан.
Миний мэргэжил бол ойн шинжлэх ухаан (хойд ой). Би Монголд байх хугацаандаа МУИС-ийн багшаар ажиллаж байхдаа ойн хэмжилт, ойжуулалт, үржүүлгийн талбайн тариалалт зэрэг ажлуудыг хийж байсан. Би одоо болтол монгол хэлээ мартаагүй байгаа болохоор монголчуудтайгаа харьцаж чадна.
GNC-д миний үүрэг бол зохицуулагч, хэлмэрч, ойн мэргэжилтнээр ажиллах явдал юм. Одоо хэрэгжиж байгаа Баян Чандмань тосгоны үржүүлгийн төсөл, Тогэн нарусыг байгалийн нөхөн сэргээлт, мод тарих зэрэг хээрийн ажилтны хувьд идэвхтэй үүрэг гүйцэтгэхийг хүсч байна. Энэ нь амархан, гэхдээ бүгдэд нь баярлалаа.

Nice to meet you, my name is Onoe and I am now working as a staff member in charge of reforestation in Mongolia.
I stayed as a Mongolian member of JICA’s Japan Overseas Cooperation Volunteers for two years from ’99 to ’01. During that time, I met GNC representatives Miyaki-san and Yano-san for the first time with GNC.
My specialty is forest science (northern forest). During my stay in Mongolia, as a lecturer at the National University of Mongolia, I was engaged in activities such as forest measurement, forestation, and cultivating nursery fields. I haven’t forgotten the Mongolian language yet, so I can communicate with the Mongolians.
My role in GNC is to work as a coordinator, interpreter, and forest specialist. I would like to be able to play an active role as a field-type staff such as the Bayan Chandman village nursery project that is currently underway and the natural restoration and tree planting of Togen Narus. It’s easy, but thank you everyone.

 

ハワリンバヤル2007出展(2007年4月29日~30日)

 

青森県車力 スタディーツアー

日本海からの強風をまず食い止める、犠牲林といわれるクロマツ林、こんな傾いています

青森県車力 スタディーツアー

GNC理事松橋さんの畑見学 夕食用の野菜調達

青森県車力 スタディーツアー

車力の畑は すべてこのように黒松の防風林に囲まれています

青森県車力 スタディーツアー

高山稲荷山神社参拝

青森県車力 スタディーツアー

クロマツ苗畑見学 車力の人々の生活を守るため防風林の管理は何より重要です。

青森県車力 スタディーツアー

つがる森林組合の方に 屏風山山火事緑の再生記念植林地を案内してもらいました

青森県車力 スタディーツアー

この地帯が再び ヒバほか数種類の雑木林として蘇るのに30年あまりかかるそうです

青森県車力 スタディーツアー

台丸谷さん(旧車力村役場国際交流課勤務)

「旧車力村のモンゴル国への稲作支援」ついて

青森県車力 スタディーツアー

成田博さんより歓迎の挨拶

(モンゴル国への稲作支援に力を注がれた故成田佐太郎村長のご子息  現つがる市市議会議員)

青森県車力 スタディーツアー

故成田村長宅訪問 お仏壇お参り&ツアー勉強会(GNC活動の紹介)

青森県車力 スタディーツアー

故成田村長の銅像を見上げる留学生デルメさん

 

青森県車力 スタディーツアー(2007年5月18日~19日)

「記念挿し木」 故成田村長が植林した柳の防風林の枝の挿し木をしました。 次回の車力訪問時には、きっと大きく生長してることでしょう。

2004年以来、3年ぶりに在日モンゴル留学生5人と共に旧車力村(つがる市車力)を訪問しました。
最近では、地球温暖化など地球規模の環境問題の解決の必要性がテレビで 連日のように流れるようになりました。そのような折、GNCが毎年ハワリンバヤル(モンゴルの春まつりという意味)開催で協力している在日モンゴル留学生会の今年度の役員メンバーたちは自分たちの手で 母国において、環境問題についてなにか目に見える形でのアクションを起こしたいと強く思い始めるようになりました。
そこで、GNCとして、車力スタディーツアーを企画し、是非、彼らに旧車力村の厳しい環境、(寒冷地、強風による砂の移動、やせた土壌など)を乗り越えて、遠く江戸時代より試行錯誤を重ね、農業を充実させるためにたゆまぬ努力を続けている姿勢、特に、この村の生命線といえる何重にも植樹された見事なクロマツの防風林帯を実際に目にする機会を提供したいと考えました。
車力には過酷な自然と闘わなければならない彼らの母国、モンゴル国にとって、見習うべき多くの点があり、このツアー中の体験を通して、彼らが母国でアクションを起こすことの意義をより深く理解し、その想いを強めてくれることを期待します。

ツアー参加者:トガーさん 千葉大学3年生(現在日モンゴル留学生会代表)

Toger Chiba University 3rd year Representative of Mongolian Students’ Association in Japan

ツアー参加者:ダシカさん 東京大学3年生(現在日モンゴル留学生会役員)

Dashika University of Tokyo 3rd year Mongolian Students’ Association Officer in Japan

ツアー参加者:デルメさん 一橋大学4年生(前在日モンゴル留学生会代表 現役員)

Derme Hitotsubashi University 4th grade Last time, representative of Mongolian Students’ Association in Japan

ツアー参加者:
オルホンさん(東京農業大学大学院)

エルヌルさん (東京農業大学大学院)
西貝雅人さん(行フリーカメラマン)
宮木いっぺい(GNC)

矢野明子(GNC)

2007年度エコツアー

2004年5月植林地現状

2007年度エコツアー

2005年9月植林地現状

2007年度エコツアー

2006年9月植林地現状

2007年度エコツアー

愛・地球博植林地現状

2007年度エコツアー

バヤンチャンドマン苗畑づくり(2007年9月)

今年よりスタートしたバヤンチャンドマン村の苗畑は村から馬車で水を運搬しながらの厳しい状況をスタッフ一丸となって切り抜け 順調に進んでいます。

モンゴル国立大学エコロジー教育センターより感謝状をいただきました(2007年9月14日)

感謝状 日本国「GNC」非政府組織  代表 宮木いっぺい 殿  事務局長 矢野明子 殿

モンゴル国立大学エコロジー教育センターの「エコロジー」公園建設にご貢献 並びに 経済的な支援などのご協力をいただいたことを深く感謝し、ここに当センターの感謝状を贈呈致します。

モンゴル国立大学エコロジー教育センター センター長 Prof. M.Tsogbadrakh

2007年度モンゴルエコツアー参加者

株式会社KSGインターナショナル 牟田 祥一さん

《全体を通して感じたこと》

まずは、この度モンゴルエコツアーに参加させていただいて本当に有難うございました。

ツアーの中で、多くのことを学ばせて頂きました。

GNCとして、木を植えることを基軸として環境から教育分野にまで広がってきた地道な活動が、関わってきた全ての人々からこれほどまでに歓迎され、評価され、又今後に対する大きな期待感ももたれている事にとても感動いたしました。

もともと1996年にロシア地域一体に起こった大火災に対して、このままではいけないと純粋に立ち上がった宮木代表がGNCというNPO法人を立ち上げ、約10年の年月を掛けて地道に活動してきたことが評価されたと思います。

木を植えることを1つの基軸として、そこから発展した公園作り、又教育の分野にも力を入れることにより、未来を担う子供たちも木を植えていくことがいかに大事なことか実感しております。

この度GNC主催のエコツアーに参加させて頂き、木を植えるということから環境の事を真剣に考えていくことで国境を越えて未来に向かって共存していくことがいかに大事かを痛感することができました。

GNCの活動基軸がしっかりしていることは言うまでもありませんが、宮木代表や矢野さんの人柄が良い事も大きな発展につながっているのだと思います。

又そのお二人が縁となってまさしく『類は友を呼ぶ』という言葉がぴったりで、モンゴルGNCのスタッフも素晴らしい人柄の方ばかり、又協力してくれている森林の管理者や苗木の育成者、又教育関係者など今回触れ合った皆さま全員、心があらわれるような方ばかりで、本当に楽しい且つ有意義なツアーでした。

『木を植える』というキーワードから、国境を越えてみんなが手と手をとりあって地球環境の事を考えています。ひいてはこれが世界平和につながる第一歩であると実感いたしました。

我々の会社のグループの大願には

1、より多くの人のお役に立つ会社を築く。

2、経済を通じて誠実の和を広げ、世界の平和に貢献していく。

とあります。

現在行っている『電報1通ご利用いただくごとに1本の木を植えることができる』のは大きな社会的意義があると感じています。

これからもGNC様とは末長くお付き合いさせて頂きたく思っております。

これからももっともっと社会貢献できるように又たくさんの方に喜んで頂けるように頑張ってまいります。

この度は、本当にありがとうございました。

2007年度モンゴルエコツアー参加者

モンゴル国立大学生物学部   森林研究科2年  Ch.デレゲルジャルガルさん

Mongolian National University Faculty of Biology 2nd year Graduate School of Forestry Ch. Dereger Jargal

2007年の9月11日から14日までのGNCツアーに参加出来たことを嬉しく思っています。また、その内容についても大変満足しています。学生の私達にとっては面白くて、とても有意義なツアーとなりました。これからもずっと環境保全に携わって活きたいと思っています。来年も皆様と協力出来ることを楽しみにしています。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

Бид 2007 оны 9-р сарын 11-ээс 14-ний хооронд GNC Tour-д оролцох болсондоо баяртай байна. Би бас агуулгад сэтгэл хангалуун байна. Оюутан бидний хувьд сонирхолтой бас их утга учиртай аялал байлаа. Би байгаль орчныг хамгаалах үйлсэд үргэлжлүүлэн оролцохыг хүсч байна. Ирэх жил ч гэсэн та бүхэнтэй хамтран ажиллана гэдэгт итгэлтэй байна.

Цаашид та бүхэнтэй хамтран ажиллахдаа баяртай байна.

We are pleased to be on the GNC Tour from September 11th to 14th, 2007. I am also very satisfied with the content. It was an interesting and very meaningful tour for us as students. I would like to continue to be involved in environmental conservation. We look forward to working with you next year as well.

We look forward to working with you in the future.

 

Tugasaru02_4

2008年ツァガーン・サル

Tugasaru04_3

2008年ツァガーン・サル

2008年2月9日 在日モンゴル留学生会のツァガーンサル(モンゴルの旧正月)に行ってきました。留学生に関わる多くの日本人が集って とても賑やかな会となりました。
飛び入り 横綱 白鵬関 モンゴル初の関取旭鷲山 も駆けつけてくれ、会を一層
盛り上げてくれました。

ツァガーンサル(旧正月)の意味とは?

旧年を送り、新年を迎える「ツァガーンサル」というこのお祭りはただ新しい年を祝う習慣ではない。古い昔から受け継がれてきた深遠な意味をもつ行事である。ツァガーンサルは「社会関係資源」を形づくっている。「社会関係資源」とは、社会・経済・文化という3つ大きな資源の一つである社会資源の一部である。 社会関係資源は、人々がお互いに知り合い、信じ合い、親密な交流によって豊かになっていく資源である。社会交流資源を「源流」として他の社会資源が豊かになっていくので、国民の「資源の源」とみなされている。広々とした大草原で牧草の状態にしたがって移動し、散らばって生活する移動遊牧民にとって社会交流資源を築くことは大変なことである。困難なこのことをモンゴル人は様々な方法でつきり上げてきたが、その一つがツァガーンサルなのである。ツァガーンサルは、地域の人々や親族の和睦・友好・協力関係を確保する行事である。人々はお互いに友好関係を保つことさえできれば穏やかに暮らすことができる。したがって、ツァガーンサルというのは人間相互の親しい関係を築き、その築いた関係を確かなものにするお祭りであると言える。ツァガーンサルは、基本的に、挨拶の儀礼と相互理解の儀礼と尊敬の儀礼という3つの要素から成り立っている。この3つの儀礼の中で最も大切なのは、挨拶(=ゾルゴフ)の儀礼である。「挨拶」というのは「会う」という語の尊敬語なので、本来「会う」という意味である。人が会うことは交流の始まりであり、お互いに顔を合わせることから始まってお互いを理解し、協力関係が始まる。昔のモンゴル人は現在の地方の人々と同様親戚だけと挨拶回りするのではなく、地域のみんなでお祝いしていた。今でも遊牧民は親戚だけに限らず隣家や近くの家を訪れて挨拶する。 けんかした人同士もツァガーンサルの時には仲直りする。仲の悪かった人は挨拶を交わすだけで「私はあなたのことを悪く思っていない」「私は憎しみを抱いていない」「私を許してください」「あなたを許しています」などの気持ちを表し、言いたくても言えないことが、挨拶や嗅ぎたばこ入れを交換することで、話する役割を果たす。挨拶は仲直りだけでなく、親睦関係を確かなものにすることでもある。そのため、仕事上大切な関係のある人のところへは必ず挨拶に出かける。いくら遠くても、挨拶すべき人とは年内に挨拶をする習慣である。挨拶はこのように大切なため、このお祭りの全ての儀礼を「挨拶の儀礼」と言うこともできる。「相互理解の儀礼」は挨拶に続く儀礼である。この儀礼は、嗅ぎたばこ入れを交換するが、たばこを吸うのが重要ではなく、お互いの健康、家畜、仕事の様子をたずねることが大切である。人がお互い愛し合い、助け合うにはお互いをよく知る必要がある。そのためにも、お互いの生活や困難な問題、成功などをたずねる。お互いを理解した上でこれからの友好関係が始まる。 尊敬儀礼は、友好関係・協力関係の礎である。尊敬儀礼の難しい面は、言葉では表現できないことである。そのため、どの国の尊敬儀礼でもご馳走やお酒を献上することで表現されるのと同様、モンゴル人もそのようにする。肉やボーズ、馬乳酒、お酒は全て尊敬の意を表現した形である。尊敬の儀礼はおみやげを渡して終わる。ツァガーンサルのおみやげとは、その年に全てのものがあふれるように豊かになるということを象徴している。昔の人はたいてい象徴的なおみやげをお互いに交換していた。たとえば『モンゴル秘史』には、テムジンがジャムハに鋳物のくるぶし、ジャムハはテムジンに鹿のくるぶしを贈ったと書かれている。くるぶしはモンゴル人を象徴するものの一つである。くるぶしの各面が馬、羊、らくだ、牛(山羊)といった4種類の家畜の形と似ているので、一つのくるぶしをプレゼントすることは、4種類の家畜を贈ることを表している。ツァガーンサルに挨拶するというのは他人を尊敬し、自分も尊敬されるということであり、このように親戚や同僚などが挨拶し、尊敬し合うことで、友好関係を確かなものにして、また、自分の自由や安らぎを築いているということである(Mongolia Direct より)

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2008年ツァガーン・サル

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2008年ツァガーン・サル

 

第8回NGO合同研究&活動報告会

カーボンフリーコンサルティング株式会社 中西 武志 氏

基調講演1 「環境とお金」

第8回NGO合同研究&活動報告会

拓殖大学政経学部准教授 奥田 進一 氏

専攻:民法、環境法、中国法 基調講演2 「中国物権法施行と草原環境への影響」

第8回NGO合同研究&活動報告会

GNC代表 宮木 いっぺい 氏

活動地:モンゴル国 (テーマ) ネットワーク形成とマネジメントをめぐる諸問題!(GNCモンゴル発足後)

ここ数年GNCは、持続可能なモンゴル国を担ってゆく人材の育成やそれにつながるような活動を総合的に行っています。「一緒に学ぶ」ことを通じて、「一緒に課題を発見し、分析し、解決策を導き出す。」これが今のGNCの活動です。具体的には、人づくり、森づくり、公園づくり、苗畑づくり、拠点づくりを行っています。
この1年、「一緒に学び行動する」パートナーとして、在日モンゴル留学生会との結びつきが今まで以上に強まりました。また、企業との協力関係も進展しました。と同時に、ネットワーク形成とマネジメントに関する新しい「問題」も出てまいりました。今回はその「問題」についてのGNCの展望を示した上で、意見交換し皆様のお知恵を拝借できればと考えております。

第8回NGO合同研究&活動報告会

砂漠緑化団体 地球緑化クラブ 代表 原 鋭次郎 氏

活動地:中国内モンゴル自治区クブチ沙漠  (テーマ) 地球環境の未来と現場の関係

地球温暖化がメディアで毎日のように取り上げられています。気候の変動など、私たちの生活にも直接的に影響を及ぼし始めています。 省エネをしてCO2の排出を減らせば温暖化は防げるのでしょうか?いや、温暖化を防ぐにはやはり植林を進め、CO2の吸収を促進させることがとても重要なのではないでしょうか。しかし、植林するだけではもったいない!何か現地にも還元したい!そこで、温暖化対策への取り組みを通じて、現地を豊かな土地へと変えていくための提案をさせていただきたいと思います。

第8回NGO合同研究&活動報告会

内モンゴル沙漠化防止植林の会 代表 B. セルゲレン 氏 B. Sergelen

活動地:中国内モンゴル自治区ホルチン沙地 (テーマ) 中国植林の現在

第8回NGO合同研究&活動報告会(2008年2月2日)

【今回の報告会の所感】GNC代表 宮木いっぺい

今回も昨年に引き続き、僕が日頃勤めている法政大学地域研究センターの台東サテライトオフィスで、第8回NGO合同研究&活動報告会を開催しました。
共催している「内モンゴル沙漠化防止植林の会」と「地球緑化クラブ」の方々と会うことは僕にとって1年の大きな楽しみの一つです。基本の考え方、志を共有している居心地の良さとお互いどれだけ成長しているかを確認する良い緊張感を感じます。また今回は、昨年の秋にGNCのエコツアーでご一緒した「板橋モンゴル孤児支援の会」の皆様にもご参加いただけました。基調講演は、「環境とお金」と題してカーボンフリーコンサルティング㈱の代表取締役の中西武志氏、「中国物権法施行と草原環境への影響」と題して拓殖大学政経学部 准教授の奥田進一氏にお願いしました。
今回の共通テーマは、「経済と環境」といえそうです。この問題は、各団体ともに避けて通れない問題にとなっていて、人々の経済合理性と環境保全をどのように両立させるか、そのために具体的に何ができるのかという領域に各団体が不思議にも同時期に踏み込んでいるといえます。それが時代の要請だともいえます。実際、1年前の報告会の後、GNCは企業とのコラボレーションを本格化させました。カーボンフリーコンサルティング(株)は地球緑化クラブが昨年よりコラボレーションをスタートさせた企業です。1年前の所感で「各団体はこれらの問題を解決するために以下のような共通のキーワード、すなわち「現地の人々が自ら動き出した」「ビジネスとして成立させる」「企業とのコラボレーション」「教育の重要性」をめぐる活動を、不思議なことに同時期に同じようにスタートさせているということも今回の活動報告からわかりました。1年後各団体がどれだけの成果をあげて再び集まることができるのか、今から楽しみです。」と書きました。その一つの具体的な答えを今回持ち寄る結果となりました。そして、1年後に向けて各団体がさらなる課題を持ち帰ることとなりました。ありがたいことにGNCは、企業からの協力の申し出を多くいただけるようになってきました。それだけに責任ある姿勢を内外に示してゆく必要性がこれまでより格段に大きくなりました。GNCは、環境教育と森づくりを活動の柱としていますが、今後カーボンオフセットを企業とのコラボレーションの中でどう位置づけてゆくのか、しっかりと考えてゆかなければならないと思います。

ハワリンバヤル2008出展(2008年5月4日~5月5日)

GNCは開催実行委員会のメンバーとして 実行委員会直営店の岩塩やハワリンバヤルオリジナルグッズの販売のお手伝いもしました。2日間の人出は およそ5万人、取材メディアも過去最高でした。

駐日モンゴル国特命全権大使 レンツェンド・ジグジッド氏より

Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of Mongolia to Japan Renzend Jigjid

ハワリンバヤルサポートへの感謝状をいただきました(2008年5月)

GNCは 歴代の在日モンゴル留学生会代表のみなさんとご縁があったせいか(第2代代表のナスカさんはGNCモンゴルの代表でもあります) 初代のダムディンバヤルさんとはまだ、現在の練馬の光が丘公園で開催される以前 2001年に中野で開催されていた頃からの長いお付き合いとなります。

2008年度 植林作業(2008年5月1日~10日)

植林場所  モンゴル国セレンゲ県ホタカ・ウンドゥル周辺

樹種  ヨーロッパアカマツPinus sylvestrisの2年生苗木

作業

ジャムスレン氏(セレンゲ県森林調査センター長)

Jam Slen Director of Forest Survey Center, Selenge Province

オトゴンバット氏(セレンゲ県森林調査センター職員)

Otogon Bat Selenge Forestry Research Center staff

セレンゲ県スフバートル市及びアルタンボラグ村の学生約100 名他

Approximately 100 students from Sukhbaatar City, Selenge Province and Altamborag Village

トライウォール社 モンゴルツアーにて(2008年6月2日)

モンゴル国セレンゲ県森林動物センター長 B.Jamsran ジャムスラン氏 GNCモンゴル代表  B.Nasanbile ナサンブリッグ氏からの 感謝状が贈られました。

 

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エコロジー植物園存亡の危機(2008年6月)

今週はじめ 現地スタッフより とてもショックなニュースが入ってきました。
私たち GNC Japanが緑の募金の助成金を受けて足掛け3年の月日をかけて完成し、今では 周辺住民の憩いの場として大変喜ばれていましたエコロジー植物園が 夏休みに入ったとたん 閉鎖されてしまったというのです。

GNCは5年前からウランバートルにあるこのエコロジー教育センターへの支援・協力を始めましたが、現在この土地を市の管轄下に置き、公園を無くしてしまおうという動きが顕著になっているということで、ツォゴーさんと2人で元・エコロジーセンター所長のバザルドルジ先生のところへお話を伺ってきました。

伺ったお話をここに簡単にまとめさせていただきます。

エコロジー教育センターは1957年、当時は「青春自然科学ステーション」という名でウランバートルの子ども達の自然教育の為に、政府により設立されました。
1997年、民主化とともに管轄が政府から国立大学へ移り、モンゴル全土の人々の為の自然教育の場として、「エコロジー教育センター」と改名されました。

このセンターへのGNCによる支援は公園の環境を改善するというもので、2003年に公園作りが決定、2004年から実質的な協力がスタートしました。GNCの協力により、公園内に池、ベンチ、橋などが作られ、今ではお年寄りの散歩道、子どもたちの遊び場、若者たちのデートスポットなど、人々が集まり安心できる場所として喜ばれています。国立大学もこうしたGNCの協力を高く評価し、今後もぜひ期待しているとのことです。

0.9ヘクタールの敷地内には300種以上の植物・木が植えてあり、このように全国に散らばっている植物を一度に見られる場所というのは、他に例を見ないそうです。GNCの協力後は更に16種の木を植え、それぞれの木についての説明書きがしてある看板、博物館、温室、スプリンクラーなどの設備も充実し、自然教育の授業の場として利用されています。ウランバートルのような都会にこのセンターがあることにより、植物に関心があり見学に訪れる人のみでなく、周辺に住む人々にとってもとても良い環境作りがされていると言えます。

さて、ここからが現在直面している問題なのですが・・・

実は市役所が、というより、市役所を盾にした権力者の1人が、個人の営利目的のためにこのエコロジーセンターの場所を買い取ろうとしていて、現在既に公園は立ち入り禁止になってしまったとのことです。
現在市では空き地など公園になりそうなところは全ておさえて、店やバーなどを作るのに必死です。この公園も市役所の管轄下になってしまえば、エコロジー教育センターの活動中止、住民たちが自然に触れることの出来る貴重な場所の破壊、そして次なる同様の自然破壊行為へとつながっていってしまいます。

この不当な行為をなんとか阻止しようと現在国立大学も必死に戦っていて、昨日は新聞社・テレビ関係者を集めて記者会見を行ったそうです。(UBSというテレビ局だけが、市役所とつながっているということで来なかったらしいです。他は大手も全て集まって、今後も大手の新聞社が取材に来る予定です。)

本来ならば子どもたちの教育の為、国の為に利用される場にも関わらず、目先の金銭のみしか考えない権力者が、特にこの選挙前にこのような行為を働いているということで、新聞社、テレビ局の関心も高いようです。モンゴルの国のため、若者、子どもたちの為に、ぜひGNCにも協力をお願いしたいという旨をバザルドルジ先生もおっしゃっていました。

国立大学からはおととい首相、文部科学省の大臣、市長に手紙を送ったとのことで、GNCからも市長、首相に手紙を書いてアプローチしてほしいとのことです。ちょうどセンターの所長が変わるタイミングでこのような問題が起きてしまって、国立大学も困惑していると思いますが、バザルドルジ先生を中心に必死にこのエコロジーセンターを守ろうとしています。

この植物園は 日本の国民の大切な募金(緑の募金)をお預かりして、3年近くの年月をかけて完成したものです。また、GNCとしてもこの植物園をウランバートル市内全校の自然教育に関する課外授業の場、見学地として提供すること、エコロジーセンターで、在日留学生と日本語を学んでいる生徒たちとが交流できる場としてのエコ教室を開催することなど、日本・モンゴルの様々な交流の場として活かしていきたいと思っていた矢先の出来事です。

今行動を起こさなければ、エコロジーセンターは本当に消え去り、また一つモンゴルから緑が減ることになってしまいます。

現在日本にいる皆さんにも知ってもらいたくて、この記事を書きました

GNCジャパンとしても この学術的にも貴重な植物園を守るために できる限り働きかけていくつもりです。また多くの皆様のアドバイスをいただけるとありがたいです。

最新の現地からの情報によりますと、大切な水源である井戸も埋められてしまいおよそ400種類の植物が枯れかけているという悲しい事態のようです。なんらかの対策を練らないと、すべての植物が枯れてしまうことになります・・・・本当にひどいことです!!080905042shuseisエコ植物園は守られました(2008年9月)

2008年エコツアー直前まで 存亡の危機にさらされていましたエコ植物園は ツォゴグバダラフセンター長はじめ 職員の皆さん モンゴル国立大学、マスコミなど多くの方々の努力が実り、存続できることになりました。本当に良かったです!9月5日訪問の際には 来年度の拡大版エコ教室の開催と、今後、このエコ植物園をより充実させ、その存在をマスコミなどを通してより多くの人々に広めていくことを確認しました。

今年は雨がよく降ってくれたお陰で 被害が少なくてすみました

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エコ植物園は守られました(2008年9月)

日モ協働プロジェクトであることを告げる看板も無事でした。

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エコ植物園は守られました(2008年9月)

来年度からの連携に向けて ツォグバダラフセンター長らとじっくりと打ち合わせました。

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2008年度GNCモンゴルエコツアー(植林地現状報告)

樹高はおよそ60cmを超え、活着はほぼ100%と順調に育っています。

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2008年度GNCモンゴルエコツアー(植林地現状報告)

2008年9月撮影

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2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

第7回エコ教室(18学校・23学校・108学校)18・23・108 schools

実施日:2008年9月3日

実施場所:GNCモデル農場(ツォゴさん農場)

参加者
GNC側:宮木・矢野・ツォゴ・アムガ・バトゾリグ

Tsogo Amga Batzorig

留学生:テムレン、プージェ、ボギー、オチ、テムレン(男)、トンガラク、ボルドー、デナ

Temren Pouget bogie ending Temren(Man) Tongarak Bordeaux Dena

各学校から計50名(13歳~15歳)の生徒と先生方

GNC紹介。アニメ「木を植えた男」上映。歌。植樹。

在日モンゴル留学生会メンバーの話
水資源の大切さ。
日本での留学生活。日本とモンゴルの文化比較。日本語の勉強方法。

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2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

在日モンゴル留学生のメンバー 0809035_001

2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

昼休みに

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 2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

みんなで記念に40本のポプラを植えました!
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2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

水汲みも楽しい!
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2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

大きく育ちますように!

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2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

留学生たちも記念植樹!

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2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

18学校の生徒たち

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2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

23学校の生徒たち
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2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

108学校(Mongeni)の生徒たち

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2008年度GNCモンゴルエコツアー(第7回エコ教室)

今日の日はさようなら また会う日まで!

2008年度GNCモンゴルエコツアー

株式会社KSGインターナショナル 後藤 春行さん

GNCエコツアーについて  2008年9月9日

この度のモンゴルエコツアー参加にあたっては、敢えて事前に情報を得ず、先入観を持たずに純粋に、モンゴルの人たちと触れあおうと考えました。
「GNCエコツアー」への参加により、エコに対する取り組み方や姿勢を改めて確認し、今後の活動に生かしたいとの思いから、純粋に視てみたいと考えたのです。
実際に、セレンゲ県の植林地を視察しましたが、森林火災の痕跡や暴風で根本からなぎ倒された木々を目にし、この自然の中で木を育てる難しさを垣間見たような気がします。今回、教えて頂いたのですが、モンゴルでは森林の割合が国土の10%(日本は60%)程度しかないと聞き、この地に植樹する意義を確信すると同時に、非常に危機的な状況であると感じました。
2007年と2008年に植樹した苗木を目にして、この木々が順調に育ってくれること願わざずにはおられませんでした。
ただ、木を植樹してそれで終わりではなく、5年後、或いは10年後と確実に育っていくように、見守っていくことこそ、とても重要なことだと思います。

企業で、「エコ」に取り組む会社も増えておりますが、木を植えた満足感だけではなく、先を見据えたビジョンを持つことが大事であると思います。
私どもKSGは、しっかりとしたビジョンを持ち、関わり方はどのような形であれ、継続性のある「エコ活動」にしていかなければならないと思いました。

この度、GNCジャパンの宮木代表と矢野さん、そしてGNCモンゴルのスッタフの皆さんと同行をさせて頂き、GNCの活動方針を身近に接し、より理解を深めました。
GNCのモンゴルでの①人づくり ②森づくり …という活動方針の中で、①の人づくりの一環である「エコ教室」で、多くの子供たちに森林の大切さを説いている活動は素晴らしいの一言に尽きます。
「エコ教室」に参加している子供たちが、これらを理解し、森林を大切にしながら、モンゴルを豊かな国へと導いてくれることを想像させられる瞬間であり、充実した内容でした。
この様なGNCの地道な活動は、確実に拡大し、定着していくであろうと確信しました。企業として、ただ単に植樹費用を提供しているのではなく、大切なのはGNCのモンゴルにおいての活動の象徴、「エコ教室」に代表される人づくりを、共に共有し、それを理解して支援していくことこそ大事なことであると考えます。

モンゴルで目にした参加者の前向きな気持ちは、充分に伝わってきます…その機運を逃さないためにも、今一番支援が必要な国であることも実感しました。
援助については、道路、建物等々…たくさんあると思いますが、国が発展する陰で環境が損なわれていくのは、これまでの歴史をみても言うまでもありません。環境問題は、今まさに地球全体の課題として突き付けられています。
これからという「モンゴル」に、環境面での支援を行うことは、とても大切なことであると思います。
日本が発展する陰にも、環境汚染などがありましたが、それらの教訓を生かせられるような支援策で、「モンゴルでは自然を育み、豊かになって欲しい…」というその思いで、お手伝いをすることこそ、関わっている者の使命ではないかと、その時実感しました。
私たち企業も一方通行ではなく、相互理解を深めて、更に努力していかなければならないと思います。

最後に、日本で学んでいる留学生の方々とふれあい、彼らの熱意を通して、モンゴルの「希望に満ちた未来」への可能性を肌で感じることができました。
それと、宮木代表と矢野さんの真剣な討議がある限り、GNCの活動の方向はぶれないと確信しております。

モンゴル滞在中は、色々とお世話になり、ありがとうございました。
今後とも、お付き合いをさせて頂きたいと思いますので、宜しくお願い致します。

2008年度GNCモンゴルエコツアー

今年のエコツアーには 帰国中の在日モンゴル留学生会メンバー9名が参加してくれました。

テムーレンさん Temuulen

GNCの皆さんと一緒に8月31日~9月2日、スフバートル、ダルハン、アルタンブラグ、トジンナルスに行ってきました。なんというか 皆さんの仕事に感動しました。
私はトジンナルスを見るのが初めてでした。教科書でトジンナルスという大きな森林があると書いてあるから、そう考えていました。ところが 皆さんと一緒に行って、見たトジンナルスは思っていたトジンナルスと正反対でした。でも、GNCの皆さんは 一生懸命 アカマツを植えている姿を見て感動しました。モンゴル人より心配していました。みなさんからいろんなことを学びました。

9月4日に エコ教室で 3つの学校の生徒たちに 木の事や水の大切さを教えました。子供たちに教えるのは初めてでした。ちょっと緊張しました。でも できるだけたくさんの子供たちを参加させるようにしたほうがいいと思います。そのために 国立大学のエコロジーセンタでしたらどうですか?
ツォゴーさんの農場で食べた焼き肉がとてもおいしかったです。自分たちで作ったからかも?また 留学生たちで、木を植えたのが最高でした。雨が降っていたのにも関わらず、生徒たちは一生懸命木を植えていました。

9月5日 みなさんと一緒に 音楽舞踊学校 そして 108学校に行きました。108学校の昨年の写真を現在の状態と比べると全く違っていました、現在は 学校の前に森のように木が生えていました。

来年も GNCの皆さんと一緒に木を植えたいです。そのことが未来のモンゴルの子供たちを救うと思います。

Би Сүхбаатар, Дархан, Алтанбраг, Тожинналс руу 8-р сарын 31-ээс 9-р сарын 2-ны хооронд ГНХ-ийн гишүүдтэй хамт явсан. Яагаад ч юм таны ажил надад их таалагдсан.
Тожиннарусыг анх удаа харж байна. Сурах бичигт Тожиннарус гэдэг том ой байдаг гэж бичсэн болохоор тэгж бодсон. Гэтэл чамтай хамт яваад Тожиннарусыг харсан чинь миний төсөөлж байснаас яг эсрэгээрээ байлаа. Гэсэн хэдий ч GNC-ийн бүх хүмүүс Японы улаан нарс ширүүн тарьж байгааг хараад маш их сэтгэгдэл төрүүлсэн. Би монголчуудаас илүү санаа зовж байсан. Би чамаас их зүйл сурсан.

9-р сарын 4-нд гурван сургуулийн сурагчдад мод, усны ач холбогдлын талаар эко ангид хичээл заалаа. Би анх удаа хүүхдүүдэд хичээл зааж байсан. Би бага зэрэг сандарсан. Гэхдээ аль болох олон хүүхэд төрүүлсэн нь дээр гэж боддог. Тийм учраас үндэсний их сургуулийн экологийн төвийг яах вэ?
Цогоо гуайн ферм дээр идсэн шарсан мах их амттай байсан. Магадгүй бид өөрсдөө хийсэн юм болов уу? Мөн гадаад оюутнуудын хувьд мод тарих нь хамгийн шилдэг нь байсан. Бороо орсон ч сурагчид мод тарьсан нь маш их байлаа.

9-р сарын 5-нд би хөгжим бүжгийн сургууль, 108 сургуульд хүн бүртэй хамт явсан. Өнгөрсөн жилийн 108 сургуулийн зураг одоогийнхоос тэс өөр байсан бол одоо сургуулийн өмнөх талбайд ой мод шиг ургасан моднууд бий.

Ирэх жил ч гэсэн GNC компанид бүгдээрээ мод тарьмаар байна. Энэ нь ирээдүйн Монголын үрсийг аварна гэж бодож байна.

I went to Sukhbaatar, Darkhan, Altambrag and Tojinnals from August 31st to September 2nd with the GNC members. Somehow, I was impressed with your work.
It was my first time to see Tojinnarus. I thought so because the textbook says that there is a large forest called Tojinnarus. However, when I went with you and saw Tojinnarus, it was the exact opposite of what I expected. However, everyone at GNC was impressed to see the Japanese red pine planting hard. I was more worried than the Mongolians. I learned a lot from you.

On September 4th, I taught the students of three schools about the importance of wood and water in an eco-classroom. It was my first time teaching children. I was a little nervous. But I think it’s better to have as many children as possible. For that reason, what about the ecology center of a national university?
The grilled meat I ate at Mr. Tsogo’s farm was very delicious. Maybe because we made it ourselves? Also, it was the best for international students to plant trees. Despite the rain, the students were planting trees very hard.

On September 5th, I went to a music and dance school and 108 schools with everyone. The photo of 108 schools last year was completely different from the current state, now there are trees growing like a forest in front of the school.

I want to plant a tree with everyone at GNC next year as well. I think that will save the future Mongolian children.

プージェー(バトナサン・プレブチュルーン)さん

Batnasan Prebchurun

セレンゲ県アルタンブラグ植林地へ見学した感想
期間:8/31-9/2

この夏の帰国期間を有効的に過ごそうと思い、日本でのモンゴル留学生会から行った夏のワークショップに参加しました。夏のワークショップの一部はGNCという民間公益団体が行う木を植える活動でした。この活動に参加できたことは、私にとって好い機会だったと思います。
前、国にいた時も、来日後の日本語学校にいた時も、私は木に関して何も関心がありませんでした。私は、今の住んでいる山口県の徳山市には今年の4月に来ました。住んでいる場所も、通っている学校も、木で囲まれているので木に関して関心を持つようになったのです。日本の全面積の60%は森であることやその多くを人の手で植えたことを聞いて驚きました。人口が多い国にとって、その木を植えている土地に建物を建てたり、お米を作ったりした方が有利ではないのかなと思っていました。しかし、あとから日本人は木や人間や自然はつながっていることに対して非常に認識が深く、そして木を愛し守っていることが分かりました。

そして私は、夏国に帰る間に、木や自然環境について子供たちに話してあげたいと考え、その思いが私をGNCのスタッフとして活動することに導いてくれました。
8月31日から9月2日の間、セレング県のアルタンブラぐ市の近くにある「トゥジーンナルス(松)」に行ったことは、私にとって良い勉強になり、多くのことが分かりました。以前トゥジーンナルスには木がいっぱい生えていましたが、人の間違った行為により、ほとんどの木がなくなっていました。そこで、まず土下の凍土を守ることは一番大事だということを、一緒に行ったツォゴーさんやトゥヴシォーさんたちに教えてもらいました。松は一年間に10センチしか伸びないのです。小さい木は家畜や動物に食べられる恐れがあるので、最初の4、5年間はよく注意を払わなければなりません。

モンゴルの砂漠化しつつある自然を守るために、毎年モンゴルにやってくるGNCの人々を見てとても尊重しました。自分の国の自然環境に関心を持たない人がいっぱいいる中、このように他国の自然を大切にしているGNCの人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。
短い夏休みをお家でゆっくり過ごしたいと誰もが望むでしょう。しかし、GNCの人たちは毎年の夏休みにモンゴルへ向かい、植えた木を計ったり、世話をしたり、これからの活動や計画について話し合ったりしているのが凄いなと思いました。最後になりますが、GNCの皆さん、ありがとうございました。これからの皆さんのご活動に、私もできるだけ参加し、手伝っていきたいと思っています。よろしくお願いします。

Сэлэнгийн Алтанбрагийн тариалангаар зочилсон сэтгэгдэл

Энэ зуны буцах хугацааг үр дүнтэй өнгөрүүлэх санаатай Япон дахь Олон улсын Оюутны Холбооноос зохион байгуулсан зуны сургалтад хамрагдлаа. Зуны зөвлөгөөний нэг хэсэг нь “Жи Эн Си” нэртэй олон нийтийн хувийн хэвшлийн байгууллага мод тарих ажил байлаа. Энэ үйл ажиллагаанд оролцох нь надад сайхан боломж байсан гэж бодож байна.
Өмнө нь хөдөө байхдаа, Японд ирээд япон хэлний сургуульд байхдаа мод сонирхдоггүй байсан. Би энэ оны дөрөвдүгээр сард амьдардаг Ямагучи мужийн Токуяма хотод ирсэн. Миний амьдардаг газар ч, сурдаг сургууль маань ч модоор хүрээлэгдсэн болохоор мод сонирхох болсон. Японы нийт газар нутгийн 60 хувь нь ой мод бөгөөд ихэнхийг нь хүний ​​гараар тарьсан гэдгийг сонсоод их гайхсан. Хүн ам ихтэй улсын хувьд мод тарьсан газар нь барилга барих юм уу, будаа тариад байвал ашигтай гэж бодсон. Гэхдээ япончууд мод, хүн, байгаль хоёр хоорондоо холбоотой гэдгийг маш сайн мэддэг, модыг хайрлан хамгаалдаг гэдгийг сүүлд мэдсэн.

Зун руу буцах замдаа би хүүхдүүдтэйгээ мод, байгаль орчны талаар ярилцахыг хүссэн бөгөөд энэ бодол намайг GNC-ийн ажилтнаар ажиллахад хүргэсэн.
8-р сарын 31-ээс 9-р сарын 2-ны хооронд Сэрэнг аймгийн Алтанбрагу хотын ойролцоох “Тузин нарус (нарс)”-д очсон нь надад сайн сурлага болж, их зүйл сурсан… Өмнө нь Түгэнэ нарус модоор дүүрэн байсан ч хүний ​​буруутай үйлдлээс болж ихэнх мод алга болжээ. Тиймээс юун түрүүнд газар доорх хөлдсөн хөрсийг хамгаалах нь хамгийн чухал гэдгийг надтай хамт явсан Цого, Түвсио гуай хоёроос асуусан. Нарс жилд ердөө 10 сантиметр ургадаг. Жижиг модыг мал, амьтан идэж болох тул эхний дөрөв, таван жилд маш болгоомжтой байх хэрэгтэй.

Монгол орныхоо цөлжсөн байгалийг хамгаалахаар жил бүр ирдэг GNC-ийн хүмүүсийг би харж, хүндэлдэг. Эх орныхоо байгаль орчноо сонирхдоггүй хүмүүс олон байхад бусад орны байгалийг ингэж үнэлдэг GNC-ийнхэнд талархаж байна.
Зуны богинохон амралтаа гэртээ өнгөрүүлэхийг хүн бүр хүсдэг. Гэтэл GNC-ийнхэн зуны амралт болгоныхоо Монголыг зорин ирж тарьсан модоо хэмжиж, арчилж, цаашид хийх ажил, төлөвлөгөөгөө ярилцдаг нь үнэхээр гайхалтай санагдсан. Эцэст нь хэлэхэд GNC-ийн бүх хүмүүст баярлалаа. Та бүхний цаашдын үйл ажиллагаанд аль болох оролцож, туслахыг хүсч байна. баярлалаа.

Impressions of visiting the Altambrag plantation in Selenge

I participated in a summer workshop held by the Mongolian International Student Association in Japan with the intention of spending this summer’s return period effectively. Part of the summer workshop was a tree planting activity by a private public interest organization called GNC. I think it was a good opportunity for me to be able to participate in this activity.
Before, when I was in the country and when I was in a Japanese language school after coming to Japan, I had no interest in trees. I came to Tokuyama City, Yamaguchi Prefecture, where I live, in April of this year. Both the place I live and the school I attend are surrounded by trees, so I became interested in trees. I was surprised to hear that 60% of the total area of ​​Japan is forest and that most of it was planted by human hands. For a country with a large population, I thought it would be advantageous to build a building or grow rice on the land where the tree is planted. However, I later learned that the Japanese are very aware that trees, humans, and nature are connected, and that they love and protect trees.

And on my way back to summer, I wanted to talk to my kids about trees and the natural environment, and that thought led me to work as a GNC staff member.
From August 31st to September 2nd, going to “Tuzin Narus (pine)” near the city of Altambragu in Sereng province was a good study for me and I learned a lot. .. Previously, Tugene Narus was full of trees, but due to human misconduct, most of the trees were gone. So, first of all, I asked Mr. Tsogo and Mr. Tuvsio who went with me to tell me that it is the most important to protect the frozen soil under the ground. Pine grows only 10 centimeters a year. Small trees can be eaten by livestock and animals, so great care must be taken during the first four or five years.

I have seen and respected the GNC people who come to Mongolia every year to protect the deserting nature of Mongolia. While there are many people who are not interested in the natural environment of their own country, I am full of gratitude to the GNC people who value the nature of other countries in this way.
Everyone wants to spend a short summer vacation at home. However, I thought it was amazing that the GNC people went to Mongolia every summer vacation to measure and take care of the trees they planted and to discuss future activities and plans. Last but not least, thank you to everyone at GNC. I would like to participate and help as much as possible in your future activities. thank you.

 

ボルドバヤルさん Boldbayar

エコ教室に参加して

今日の内容が とてもよかったです。特に、映画(アニメ 木を植えた男)を見て感動しました。外国人が私の国の環境を心配していたことを見て何もしていない自分のことを恥ずかしく思いました。

私は「水資源の大切さ」というテーマで発表しましたが、以前から水資源の大切さを知っていたわけではなく、ただ、この発表の準備のために情報を集めていた時、初めて水資源問題の深刻さを知りました。

生徒たちが、森の大切さを教わって、実際に木を植えるとき、水を真面目に運んできて 一生懸命にやっているのを見て、今日のエコ教室の成果を感じました。今日一日 とても楽しかったです。今後も GNCの活動に参加していきたいと思っています。

Эко ангид оролцоорой

Өнөөдрийн контент маш сайхан байлаа. Би киног (Анимэ: Мод тарьсан хүн) үзээд онцгой сэтгэгдэл төрүүлсэн. Гадныхан эх орны минь байгаль орчинд санаа зовниж байгааг хараад юу ч хийхгүй байгаадаа ичсэн.

Би “Усны нөөцийн ач холбогдол” сэдвээр илтгэл тавьсан боловч усны нөөцийн ач холбогдлыг мэдээгүй удаж байсан ч энэ зарлалыг бэлтгэж мэдээлэл цуглуулж байхдаа анх удаагаа ус нөөц бололцоо бүрдлээ.. Асуудлын ноцтой байдлыг би мэдсэн.

Оюутнууд ой модны ач холбогдлыг мэдэж, мод тарихдаа усаа нухацтай авчирч, шаргуу хөдөлмөрлөсөн нь өнөөдрийн эко хичээлийн үр дүнг мэдэрсэн. Би өнөөдөр маш их хөгжилтэй байсан. Цаашид GNC-ийн үйл ажиллагаанд үргэлжлүүлэн оролцохыг хүсч байна.

Participate in an eco-classroom

Today’s content was very good. I was particularly impressed by watching the movie (Anime: The Man Who Planted Trees). I was ashamed of myself not doing anything when I saw that foreigners were worried about the environment in my country.

I made a presentation on the theme of “the importance of water resources”, but I did not know the importance of water resources for a long time, but when I was gathering information in preparation for this announcement, it was the first time that water resources were gathered. I learned the seriousness of the problem.

When the students learned the importance of the forest and actually planted trees, they brought water seriously and worked hard, and I felt the results of today’s eco-classroom. I had a lot of fun today. I would like to continue participating in GNC activities in the future.

 

081007sotoSOTO禅インターナショナル様より植林支援
亀野事務局長(左)福島会長(中央)宮木代表)右)

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SOTO禅インターナショナル様より植林支援

 

SOTO禅インターナショナル様は2008年創立15周年記念行事の実践として「塔婆供養で植林支援」プロジェクトをスタートされました。一人ひとりができることからやっていこう ということで全国の寺院様に「1本の塔婆供養で、1本の樹木が育ちます」と呼びかけ、多くのご賛同を得て、2008年より「GNC共存の森づくり」を支援してくださることになりました。
10月7日 福島伸悦 会長 および 亀野哲也事務局長のお二人より 植林支援金50万円(25,000本植林予定)を受領いたしました。
植林は来年2009年5月に実施する予定です。  皆様のご支援 心より感謝申し上げます。

 

108学校ルハグヴァ校長先生訪日(2008年11月)108school head teacher Luhagva

モンゴルより訪日中の108学校(Mongeni complex school)のルハグヴァ校長先生とトゥーヤさんのお二人と秋晴れの一日 新宿御苑でのんびりと 過ごしました。

ルハグヴァ校長先生は 環境教育にとても熱心な方で、最近ではマスコミにもたびたび登場されていて、社会的にもその発言はかなり影響力のある方です。GNC Japanとは2005年より エコ教室、GNCラボ(環境教育専用の教育施設)建設など環境教育の分野のプロジェクトをともに進めています。

 

Rimg0265s_32009年ツァガーン・サル

留学生手づくりのボーズ

2月28日 在日モンゴル留学生会主催の ツァガーン・サル(モンゴルの旧正月)に行ってきました。

日本のお正月をモンゴルでは「ツァガーン・サル」 ツァガーン(白い)、サル(月)「聖なる白い月」といいます。7月11日の革命記念日を祝う祭りナーダムと並ぶ大イベントです。日付は旧暦を用いるので毎年変わるようです。

日本のお正月と同じようにお祝いの料理を準備をするのですが、その量は比べ物にならないほど多いんですよ。ボーズ(小さめの肉まんのようなもの 写真)をかなりの量(1000個以上作るのは当たり前)作って、冷凍で保存したりして準備しておくのだそうです。
Rimg0263s 2009年ツァガーン・サル

お正月独特の食べ物へヴィン・ボーブ

Rimg0264 2009年ツァガーン・サル

新年の挨拶

 元旦の早朝には独特の儀式があるようです。各自が事前に生年月日や性別を元にしてその年の縁起のいい方角を新聞などで調べておいてその方角に向って歩いたり眺めたります。日が昇ると、親戚同士が集って新年のあいさつが始まります。あいさつの仕方はハタグ(青い布)を持って

アマルバイノー? サイハンシネルジュバイノー?
(お元気ですか。良い新年を迎えましたか)」юу байна? Шинэ оныг сайхан угтсан уу

と言いながらで、年下の者が年上の両腕を下から軽く添えるように支え、お互いの頬を近づけます。写真)年が同じ者同士であれば腕を交互にします。

モンゴルの留学生や関係する日本の方たちと ツァガーン・サルを祝うようになって今年で3年目になります。毎年毎年 GNCの活動を通して出会った留学生の数かどんどん増えていくことを改めて噛みしめるときでもあります。そして、いつも心の中で 願うことがあります。縁あって 日本という国に留学し、学び、仲間となった留学生同士が 帰国後もばらばらにならず、気高い絆で結ばれ、いつの日か 母国のよりよい国づくりのために力を尽くしていってくれることを・・・・

今年のツァガーサルでは 懐かしい方々と久しぶりに会うことができました。
Rimg02672009年ツァガーン・サル

2005年にウランバートル市で開催されました 「愛・地球博 記念フォーラム」(会場:モンゴル国立大学円形講堂)で ご挨拶をいただきました元駐モンゴル国日本大使館清水武則参事官と3年半ぶりに再会できました。(写真右)

Rimg02722009年ツァガーン・サル

ボギーさん(新潟県在住 写真右)は 昨年9月のGNCエコツアーに参加された留学生です。彼は地元の大学の仲間とともに今春、モンゴルのゲル地区でのサージの植林支援を計画しているとのこと。とても嬉しい話です。GNCバヤンチャンドマンの苗畑で栽培した苗木がいよいよ役に立つ日が近づいてきたようです。

Rimg02682009年ツァガーン・サル

テムレンさん(写真右)も昨年9月のエコツアーに参加し、同行通訳としても協力してくれました。その後、2009年度の在日モンゴル留学生会の幹部となり このツァガーサル開催でも力を発揮しています。また 彼女は 帰国後GNCのスタッフとしても協力してくれることを約束してくれました。

Rimg0274_22009年ツァガーン・サル

サプライズゲスト! 大関の日馬富士関(はるまふじ)もかけつけてくれて、会場中の人々より握手や記念撮影を求められていました。とても感じのよい方でした。

今年も とても楽しいひと時を過ごすことができました。留学生会のみなさん ありがとうございました。 ハワリンバヤル2009に向かって心を一つに 今年もまた頑張りましょう!(矢野記)

 

2009年度植林作業報告

植林場所 モンゴル国セレンゲ県シャーマル村周辺

位置図 (2009年植林地の位置及び緯度経度) ※約180haのうち約55haをGNC植林地として植林を実施

2009年度植林作業報告

植林地遠景

2009年度植林作業報告

植林地遠景(直近の森林火災跡地)

2009年度植林作業報告

植林作業風景写真

2009年度植林作業報告

植林作業風景

2009年度植林作業報告(2009年4月21日~5月17日)

作業をして下さった方々の集合写真

以下のように、植林作業を実施したことを報告します。

・植林作業実施概況
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris の2年生苗木
作業

ジャムスレン氏(セレンゲ県森林調査センター長)

Jam Slen Director of Forest Survey Center, Selenge Province

オトゴンバット氏(セレンゲ県森林調査センター職員)

Otogon Bat Selenge Forestry Research Center staff

セレンゲ県スフバートル市の学生約100名他

About 100 students in Sukhbaatar, Selenge

ハワリンバヤル2009出展(2009年5月3日~5月4日)

ハワリンバヤルが東京練馬区光が丘公園で開催されました。
今年は朝青龍・白鳳・日馬富士の3力士が参加で特に人出手が多く、天気にも恵まれ大盛況でした。

斎藤様 サントクエンタープライズ株式会社

青木様 有限会社ソイズデザイン

松尾様

主婦仲間

今井様

本間様

長瀬 智彦 様

長瀬 剛 様

板橋モンゴル孤児支援の会

2009年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

広域図 (2009年バヤンチャンドマン村植林地)

2009年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

位置図 (2009年植林地の位置)

2009年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

植林地遠景

2009年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

植林地近景

・植林地の位置情報
GPS point 北緯 東経
バヤンチャンドマン村
植林地(代表点) 48°08’43.6″N 106°22’06.2″E

・植林地の標高 標高約1,450~1,500m前後

・北斜面→土壌水分が南斜面に比べ多く、植林に適する。
・森林後退が顕著→放牧及び伐採等により森林後退が顕著、放置すれば森林消失の可能性がある
・森林後退進行中の場所に実験的に植林等の対策を実施し、森林後退をくい止めアカマツ林の再生を目指す。

2009年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

準備作業

2009年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

植林作業写真

2009年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

植林作業に協力して下さった方々の集合写真

・植林作業実施概況
植林実施日 2009年5月下旬
植林場所 モンゴル国中央県バヤンチャンドマン村周辺
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris の2年生苗木
作業

バットアムガラン氏(GNC Mongol育苗専門スタッフ)Bat Amgaran
ナッサンビレグ氏(GNC Mongol代表)Nassan Billeg
バヤンチャンドマン村の学生及び住民約20名他

About 20 students and residents of Bayan Chandman Village

バヤンチャンドマン村周辺の森林遷移とGNCの植林対策
過去 潜在自然植生(人為の影響を受けていないと仮定)

・バヤンチャンドマン村周辺ではアカマツ林を主体とした森林植生が成立していたと考えられる
・家畜や伐採圧力はなかったと想定した場合、河川・氾濫原・林縁・森林が連続的に分布していた。
・森林を中心とした水分循環のある健全な生態系が広がっていた。
現在 放置(対策なし) 植林等の対策を実施

・放牧による草地拡大、薪材採取・用材採取による森林後退
・家畜の森林侵入により稚樹の食害等の森林更新の阻害(特に冬季)
【植林等の対策内容】
・家畜防護柵の設置
・アカマツ苗の植林
・冬季の干草の確保(地域への分配)
未来 放置(対策なし) 植林等の対策を実施

・更なる草地の拡大、森林の後退
・水分循環量の減少、生態系の希薄化
・木材の枯渇
【植林の効果】
・森林の後退をくいとめ、アカマツ林を再生
・森林生態系の回復により自然環境の再生
・木材の確保

 

第9回NGO合同研究&活動報告会

地球緑化クラブ(発表者:原 鋭次郎代表)

活動地:中国内モンゴル自治区クブチ沙漠

第9回NGO合同研究&活動報告会

内モンゴル沙漠化防止植林の会(発表者:B. セルゲレン代表)B. Sergelen

活動地:中国内モンゴル自治区ホルチン沙地

第9回NGO合同研究&活動報告会

GNC Japan(発表者:宮木 いっぺい代表)

活動地:モンゴル国

第9回NGO合同研究&活動報告会(2009年6月13日)

第9回NGO合同研究&活動報告会を終えて GNC代表 宮木いっぺい

例年、「内モンゴル沙漠化防止植林の会」と「地球緑化クラブ」との、NGO合同研究&活動報告会は、12月から3月の間に実施してきましたが、今回は、3団体のスケジュールの関係で、6月に実施することとなりました。1年半ぶりの再会ですが、気心がしれているだけに、久しぶりという感じすらしませんでした。聞くと、両代表のセルゲレンさんも原さんも同じ気持ちだったようです。

3団体は、目指しているものが同じためか、不思議と、毎年同じような問題にぶつかりそれを解決するために模索しています。そのため、1年に1回集まった時、お互いにきわめて具体的なレベルで有益な情報交換ができますし、勇気付けあうこともできます。
例年と違い今回は、ゲスト講師をお呼びせず、お互いの活動報告と意見交換をじっくり行いました。「板橋モンゴル孤児支援の会」の方々、「在日モンゴル留学生会」のメンバー、今回初参加の東京外大モンゴル語科の女子大生も加わって充実した時間を過ごすことができました。

今回は、企業、ビジネスとの関係性をどう築いてゆくかが主要なテーマとなりました。低炭素社会が目指されている中で、企業のCSR活動の一環として僕らのような活動をしているNGOへの企業のアプローチが飛躍的に増えてきています。そのこと自体はもちろん歓迎していますが、対応の仕方を誤ると、社会的な信頼を失ったり、現地で責任ある活動が出来なくなる可能性も出てきます。今は、何が最善か試行錯誤している真最中です。
面白いのは、同じ問題に対して、3団体の対応の仕方が三者三様だったことです。そこには、3団体のキャラクターが見事に反映していたように思います。例えば、GNCのキャラクターを、職業で表現するならば、「教育者・教師」といったところでしょうか。どんな場合でも、「一緒に学びあい」「人づくり」をするという姿勢がベースにあります。

活動報告会が終了した後は、皆が持ち寄ったおいしい料理やデザート、飲み物を並べて、懇親会。話がさらに弾みます。そして、例年、そこで新たなネットワークが築かれ、また新たなアイディア・企画が生まれたりします。1年後再会したとき、それぞれどのような方向に進み、どのような報告をすることになるのか、今から楽しみです。

 

2009年度GNCモンゴルエコツアー(参加者の声)

トゥメーさん 横浜国立大学在学

Toume  Yokohama National University Enrolled in school

皆さん、こんにちは!
GNCの秋季エコツアーでの思い出や経験したことをぜひ皆さんに伝えたいと思います。
私の今までのGNCとの関係は主にハワリンバヤルの実行委員会での行動だったが、今年初めてGNCの活動に参加したのです。
久しぶりに母国に帰って、家族や友人と会うと、あっという間に過ぎる楽しい時間がほとんどですがが、エコツアーも私の夏休みの一つのハイライトになりました。私が参加したのが2日だけですが、できたことと学んだことはたくさんありました。

Бүгдээрээ сайн уу!
GNC намрын эко аялалын дурсамж, туршлагаасаа та бүхэнтэй хуваалцмаар байна.
Би GNC-тэй одоог хүртэл Хаврын Баярын гүйцэтгэх хороонд ажиллаж байсан ч энэ жил анх удаа GNC-ийн үйл ажиллагаанд оролцсон.
Удаан хугацааны дараа эх орондоо ирж, гэр бүл, найз нөхөдтэйгээ уулзахад ихэнх хөгжилтэй цаг нь нүд ирмэхийн зуур өнгөрсөн ч эко аялал зуны амралтынхаа нэг онцлох үйл явдал байлаа. Би хоёрхон өдөр оролцсон ч юу хийж чадах талаар маш их зүйлийг мэдэж авсан.

Hello everyone!
I would like to share with you the memories and experiences of GNC’s autumn eco-tour.
My relationship with GNC so far has been mainly on the executive committee of Havriin Bayar, but I participated in GNC’s activities for the first time this year.
When I returned to my home country for the first time in a long time and met my family and friends, most of the fun time passed in a blink of an eye, but the eco tour was one of the highlights of my summer vacation. I only attended for two days, but I learned a lot about what I was able to do.

 

2009年度GNCモンゴルエコツアー(参加者の声)

 デーギーさん(写真左) 一橋大学・3年生

Daggy  Hitotsubashi University 3rd year

私は今年のGNCのエコツアーに参加することができて、新しく学んだこともあれば、いろいろ楽しい思いでも作らせていただき、本当によかったなと思います。ますます砂漠化されている母国のモンゴルでGNCの皆さんが長年活動を続け、いまや子供たちを中心とした大勢のモンゴル人の自然に対する愛情を呼び起こすように活動の幅を広げています。10年前に植えた木も伸び伸びと大きく育つとともに、去年植えたばかりの何千か本の苗木もまるでGNCが子供たちに対して行っている環境保護の教育のように大事にされていました。

GNの活動の影響で子供たちが木を植えたい気持ちになっているのを聞いて、私は何より嬉しかったです。木を植えるばかりではなく、大きく育つまでのお世話をするために何か月間山の中でキャンプするモンゴル人の大学生たちもいました。

それから、GNCと長年付き合ってきたツォゴーさんの農業技術を見学させていただき、感動するばかりでした。モンゴルの土が農業にふさわしくないと思っていた自分が大きく間違っていたことに気が付きました。ツォゴーさんの畑ではジャガイモやキャベツなどモンゴル人がよく食べる野菜だけではなく、それらと並んで日本の野菜もたくさんの種類を揃えて作られていました。経済的なの視点から見ても、農業はモンゴル人がやっていて有益なものだと感じました。

夏休みに自然環境の中でGNCの皆さんと過ごしたエコツアーの数日間は新しい出会いと楽しい思いででいっぱいでした。GNCの皆さん、ありがとうございました。

Энэ жилийн GNC эко аялалд оролцож, шинийг сурч, янз бүрийн хөгжилтэй бодол төрүүлсэндээ үнэхээр баяртай байна. Цөлжилт улам бүр нэмэгдсээр байгаа Монгол эх орондоо ҮЗХ-ууд олон жилийн турш идэвхтэй үйл ажиллагаагаа явуулж ирсэн бөгөөд өдгөө олон тооны монголчууд, ялангуяа хүүхэд багачуудад байгаль дэлхийгээ хайрлах сэтгэлийг төрүүлэхийн тулд үйл ажиллагаагаа өргөжүүлж байна. 10 жилийн өмнө тарьсан моднууд тогтвортой ургаж, өнгөрсөн жил тарьсан олон мянган тарьц суулгацыг яг л GNC-ийн хүүхдүүдэд байгаль орчны боловсрол олгодог шигээ нандигнан хайрлаж байна.

Хамгийн гол нь GN-ийн үйл ажиллагааны нөлөөгөөр хүүхдүүд мод тарих хүсэл төрж байгааг сонсоод баярласан. Мод тарихаас гадна том ургуулахын тулд ууланд хэдэн сар зусдаг Монголын коллежийн оюутнууд ч байсан.

Үүний дараа “Жи Эн Си” компанитай олон жил үерхэж буй Цогоо гуайн газар тариалангийн технологийг хараад зүгээр л сэтгэл хөдөлсөн. Монгол орны хөрс газар тариаланд тохиромжгүй юм байна гэж бодоод том алдаа хийж байгаагаа ойлгосон. Цогоо гуайн талбайд монголчуудын байнга иддэг төмс, байцаа зэрэг хүнсний ногоо төдийгүй Япон зэрэг олон төрлийн ногоог дагалдан хийдэг байжээ. Эдийн засгийн үүднээс авч үзвэл хөдөө аж ахуй монголчуудад ашигтай гэдгийг мэдэрсэн.

Зуны амралтаараа байгалийн сайханд ГНК-ийн хамт олонтой хийсэн эко аялал маань шинэхэн учрал, хөгжилтэй мэдрэмжүүдээр дүүрэн байлаа. GNC-ийн бүх хүмүүст баярлалаа.

I’m really glad that I was able to participate in this year’s GNC eco-tour, learning new things, and making various fun thoughts. In the increasingly desertified homeland of Mongolia, GNCs have been active for many years and are now expanding their activities to evoke a large number of Mongolians, especially children, for their love for nature. Trees planted 10 years ago have grown steadily, and thousands of saplings just planted last year have been cherished just like GNC’s environmental education for children.

Above all, I was happy to hear that the influence of GN’s activities made children want to plant trees. There were also Mongolian college students camping in the mountains for months to take care of them not only planting trees but also growing big.

After that, I was just impressed to see Mr. Tsogo’s agricultural technology, which he has been dating with GNC for many years. I realized that I was making a big mistake when I thought that the soil in Mongolia was not suitable for agriculture. In Mr. Tsogo’s field, not only vegetables such as potatoes and cabbage that Mongolians often eat, but also Japanese vegetables were made with many kinds along with them. From an economic point of view, I felt that agriculture was beneficial to Mongolians.

The few days of the eco-tour I spent with the GNCs in the natural environment during the summer vacation were full of new encounters and fun feelings. Thank you to everyone at GNC.

2009年度GNCモンゴルエコツアー(参加者の声 青年海外協力隊)

バヤンチャンドマン村 第1回エコ教室会場にて

今年のエコツアーには 初めて 在モンゴル青年海外協力隊員の 篠崎祐士さんと牛嶋久子さんのお二人が エコ教室や学校訪問などに参加してくれました。今後 これをきっかけに モンゴル国各地で活動中の多くの隊員の皆様へのネットワークが広がり お互いに力を出し合って より充実した事業展開へつながっていけるものと大いに期待しております。

青年海外協力隊 環境教育隊員  篠崎祐士さん

今回、私はGNCエコツアーの全日程に参加することは適いませんでした。しかしながら貴重な体験と、私のモンゴルでの活動にあたり、多くの大切なことを学ぶことが出来たと思います。

その中で一番参考になったことは、GNCの活動が現地スタッフとの深い信頼によって繋がっているということです。代表の宮木さんをはじめとするGNCスタッフの方々が、長年に渡り築き上げてきた信頼関係に大変感服致しました。この関係は、モンゴルに対する只ならぬ愛情と尊敬、そして相互理解を重んずる気持ちの表れだと思います。

国際協力の世界では援助側の一方通行に終わる協力というものも往々にして起こり得ます。そこには短い期間で結果を出さなければならない制度としての欠陥や、現地の人とのコミュニケーション不足といったローカルな問題も隠れています。しかしながらGNCの活動はこの点において、「共存」という組織理念に基づき見事なまでに、年月をかけ、本当に役立つ国際協力を実現していると感じました。

協力隊員としての私の活動は2年間と限定されたものであります。現地の問題の大きさから考えると、これは決して充分な期間ではなく、正直何が出来るのか不透明ですらあります。しかし、GNCの活動を参考に、自分で期間や関わり方を制限するのではなく、もっと長い視野でこの国のことを考えてみようという気持ちになりました。

また来年もツアーに参加したいと思います。この度は本当に有難うございました。

青年海外協力隊 村落開発普及員 牛嶋久子さん

モンゴルGNCのエコツアーに参加させて頂き誠にありがとうございました。
エコツアーには部分的に参加をさせていただきましたが、
とても有意義な時間を過ごすことができ、
非常に大きな感銘をうけました。

特に、私が参加させて頂いたバヤンチャンドマニ村での
エコ教室、苗木畑見学などでは、地方における
環境活動の新たな可能性を大いに感じることができました。
エコ教室の後、参加されていた村の人々が自ら口々に
環境の大切さや自分が抱えている環境にまつわる問題を
話してくれました。これは、GNCの活動が人々の心にふれ、
信頼を得ている証だと思います。

私事ですが、私はボルガン県ブレグハンガイ村という
人口約2300人の地方のとても小さな村に
滞在しながらボランティア活動をしています。
地方によって現状や置かれた環境は異なりますが、
予算が少ないことや立地の問題など複雑な事象がからみあい
地方では大きな形をのこす援助を期待する声や
また地方に援助が来ない現状に対して諦めの声が少なからず
あるのが現状です。

そのような中で、村に今までも、これからも住み続けていく人々が
自分たちの思いや悩みを等身大で語り、GNCと協力して
何かをやりたい、応援したいと語られたことはGNCの活動が
着火剤となって人々の心に火をともしていることだと感銘を受けました。

また、一方通行でもなくお人好でもなく、共に敬い理解しあうということ、
そして何よりも強い思いをもち活動をされているGNCの皆さまから
モンゴルでボランティア活動をしている私自身の心にも大きな火が
ともされた素晴らしいきっかけとなりました。

来年も是非エコツアーに参加させて頂きたいと思います。
本当にありがとうございました。

 

2009年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村 エコ教室参加者の感想)

2009年 GNCは バヤンチャンドマン村で初のエコ教室を開催しました。60名近くの村民の皆さんが参加され、アニメ「木を植えた男」上映。 GNC紹介、苗畑見学などを実施しました。2010年からの村の緑化事業スタートに向けて、とてもよい協力体制を築くことができたように思います。参加者の感想をいくつか掲載いたします。

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参加者の感想 (日本語訳 在日モンゴル留学生OG テグシェさん))

1. 2009年9月7日(名前未記入)
バヤンチャンドマンに植林というすばらしい活動をしにきてくださった皆さまに心から感謝しています。私たちも母なる自然を保護することや植林する活動に協力し応援していきたいです。これからも母なる自然を保護するキャンペーン活動をやっていけたらと思います。

2009 оны 9-р сарын 7 (нэрийг оруулаагүй)

Банчандманыг зорин ирж мод тарих гайхалтай үйл ажиллагаа явуулсан бүх хүмүүст гүнээ талархаж байна. Мөн байгаль эхээ хамгаалах, мод тарих үйлсэд хамтран ажиллаж, дэмжиж ажиллахыг хүсч байна. Цаашид байгаль эх дэлхийгээ хамгаалах аян өрнүүлмээр байна.

September 7, 2009 (name not entered)
I am deeply grateful to everyone who came to Banchandman for the wonderful activity of planting trees. We also want to cooperate and support activities to protect Mother Nature and plant trees. I would like to continue to carry out campaign activities to protect Mother Nature.

2. バヤンチャンドマン ザムト郡 イルト7-3 ボルドバートル バトツェツェグ
この活動を行っている皆様にありがとう。今後の成功もお祈りします。 私は1歳の息子を育てている専業主婦で、家の垣根に木を植え、お野菜も作りたいと思っています。なので、GNCの皆様とも協力をしあいながら色々教えて頂けたらと思います。お会いし、お話ができたらうれしいです。

Батцэцэг, 7-3, Ирүто, Самт хошуу, Банчандман
Энэ үйл ажиллагааг хийж байгаа бүх хүмүүст баярлалаа. Цаашид тань амжилт хүсье. Би 1 настай хүүгээ өсгөж байгаа гэрийн эзэгтэй, гэрийнхээ хашаанд мод тарьж, ногоо тарих хүсэлтэй. Тиймээс бүх GNC-тэй хамтран ажиллахын зэрэгцээ янз бүрийн зүйл зааж өгөөч гэж хүсч байна. Тантай уулзаж ярилцахдаа баяртай байх болно.

Battsetseg, 7-3, Iruto, Samt County, Banchandman
Thank you to everyone who is doing this activity. I wish you success in the future. I am a full-time housewife raising a 1-year-old boy, and I want to plant trees in the hedges of my house and grow vegetables. Therefore, I would like to ask you to teach me various things while cooperating with all of GNC. I would be happy to meet you and talk to you.

3. ムンフダライ 14歳
あるお爺さんが生涯にわたり木を植え、寒い冬でも植え続け、その木がとても綺麗に育ったけれど他の人々がその木を切り始めたが、お爺さんの植えた木が都心から遠くて、交通費がかかる為その人たちが木を切りに来るのをやめた。お爺さんは老人ホームで他界されました。 バヤンチャンドマンで木を植え、空気の綺麗な緑地にするためには人々各々が木を植え、欠かさずにその世話し、水をあげていく必要があります。GNCの皆様の成功を祈ります。

Мөнхударай 14 настай
Өвгөн насан туршдаа мод тарьж, хүйтэн өвлийн улиралд ч тарьсаар байгаад мод нь маш сайхан ургасан ч бусад хүмүүс модыг огтолж эхэлсэн ч өвгөний тарьсан мод нь хотын төвөөс хол, тээврийн зардал өндөр байсан.Үүнээс болоод мод огтлохоор ирэхээ больсон. Өвгөн “Ахмад настны асрамжийн газарт” таалал төгсөв. Уншигч фургонд мод тарьж, цэвэр агаартай ногоон байгууламж болгохын тулд хүн бүр мод тарьж, арчилж тордож, усалж байх хэрэгтэй. Нийт GNC-д ажлын өндөр амжилт хүсье.

Munhudarai 14 years old
An old man planted a tree for a lifetime and continued to plant it even in the cold winter, and although the tree grew very beautifully, other people started cutting the tree, but the tree planted by the old man was far from the city center and transportation costs were high. Because of this, they stopped coming to cut the tree. The old man passed away at the Elderly Housing with Care. In order to plant a tree in a van chanted man and make it a green space with clean air, it is necessary for each person to plant a tree, take good care of it, and water it. Best wishes for the success of all of GNC.

4. ウルガツ 37歳 (名前の意味は収穫 harvestという意味です:テゲシ)
はるか遠い国日本からモンゴルまでお越しになり、協力くだり、すばらしい活動を行っているGNCの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。皆様の活動を応援してできる限りの協力できたらと思います。環境についてのすばらしいレッスンも行って頂き、とても勉強になりました。本当にありがとうございました。

Ургацу 37 настай (Нэрний утга нь ургац хураалт: Таге)
Алс холын Япон улсаас Монгол Улсад хүрэлцэн ирж, хамтран ажиллаж сайхан үйл ажиллагаа явуулж буй нийт ҮЗХ-ныхондоо маш их баярлаж байна. Та бүхний үйл ажиллагааг дэмжиж, аль болох хамтран ажиллахыг хүсч байна. Хүрээлэн буй орчны талаар гайхалтай хичээл заана гэдэг миний хувьд маш том туршлага болсон. Би чамд үнэхээр талархаж байна

Urgatsu 37 years old (The meaning of the name is harvest harvest: Tage)
I am very grateful to all the GNCs who have come to Mongolia from a faraway country, Japan, and are doing wonderful activities with their cooperation. I would like to support your activities and cooperate as much as possible. It was a great learning experience for me to have a wonderful lesson on the environment. I’m really thankful to you.

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5. ウヤンバヤル 15歳 (トゥブ県バヤンチャンドマン村 高校9A組)
この映画はとても印象的でした。

Вонбанару 15 настай (Төв аймгийн Банчандман тосгоны ахлах сургуулийн 9А бүлэг)
Энэ кино маш их сэтгэгдэл төрүүлсэн.

Wonbanaru 15 years old (Töv Prefecture Banchandman Village High School 9A Group)
This movie was very impressive.

6. アマガラン 43歳 (バヤンチャンドマン村庁にお勤め)
GNCの皆様が我々の村を選んで協力をくださって活動していることに感謝しております。
① 村の中心部を緑地化しモデル村にしたい。
② 毎年に木を植える日を設け習慣化したい。
③ 温室を増やし、拡大化したい。各家庭に使えるよう。
④ 上記の提案で協力し合っていきたいです。

Амагаран 43 настай (Банчандман тосгоны конторт ажилладаг)
Манай тосгоныг сонгон бидэнтэй хамтран ажиллаж буй бүх ҮЗХ-ныхондоо бид талархаж байна.
① Би тосгоны төвийг ногоон болгож, жишиг тосгон болгомоор байна.
(2) Би жил бүр мод тарих өдрийг тогтоож, үүнийг зуршил болгомоор байна.
③ Би хүлэмжийг нэмэгдүүлж, өргөжүүлэхийг хүсч байна. Тиймээс үүнийг гэр бүрт ашиглах боломжтой.
④ Дээрх саналуудтай хамтран ажиллах хүсэлтэй байна.

Amagaran 43 years old (working at Banchandman Village Office)
We are grateful to all of the GNCs for choosing our village and working with us.
① I want to make the center of the village green and make it a model village.
(2) I would like to set a day for planting trees every year and make it a habit.
③ I want to increase and expand the greenhouse. So that it can be used in each home.
④ I would like to cooperate with each other with the above proposals.

7. ナサンジャルガル 43歳 (バヤンチャンドマン村庁にお勤め)
我々のむらにお越しくださりありがとうごいます。 エコ教育は子供たちや若者には大事な教育のひとつです。我が家も家に新しい垣根を作ったばかりです。これから木を植えたいと思っています。GNCとも協力しあっていけたらうれしいです。私の主人は環境保護員(警備員のような仕事)13年間勤めております。 (バヤンチャンドマン村庁会計士)

Насангэр Гал 43 настай (Банчандман тосгоны конторт ажилладаг)
Манай тосгонд зочилж байгаад баярлалаа. Эко боловсрол бол хүүхэд залуучуудын боловсролд чухал байр суурь эзэлдэг. Манайх сая байшиндаа шинээр хашаа татсан. Би одооноос мод тарьмаар байна. GNC-тэй хамтарч ажиллах юм бол би баяртай байх болно. Нөхөр маань байгаль хамгаалагч (харуул гэх мэт ажил) хийгээд 13 жил болж байна. (Банчан, Ман тосгоны нягтлан бодогч)

Nasanger Gal 43 years old (working at Banchandman Village Office)
Thank you for visiting our village. Eco-education is one of the important education for children and young people. My family has just created a new fence in the house. I want to plant a tree from now on. I would be happy if we could cooperate with GNC. My husband has been an environmental protector (a job like a security guard) for 13 years. (Banchan and Man Village Accountant)

8. Z.オユーンバトザムト郡 野菜農家 。
日本からいらしゃいましたGNCのみなさんに感謝します。これからみなさんと協力し、木を植えたいと願っています。みなさままた我々の村に是非きてください。協力しあっていきましょう。

Нэг Бат Самт хошууны хүнсний ногоо тариалагч.
Японоос ирсэн ҮЗХ-ныхондоо баярлалаа гэж хэлмээр байна. Та бүхэнтэй хамтраад мод тарьмаар байна. Манай тосгонд дахин ирээрэй. Хамтран ажиллацгаая.

Vegetable farmer in One Bat Samt County.
I would like to thank all the GNCs who came from Japan. I would like to cooperate with you and plant trees. Please come to our village again. Let’s cooperate with each other.

9. バトジャルガル 14歳 (8B組 学生)
私はこの映画をみて色んな事を学びました。それが何かというと、人間の生活は自然があってこそ成り立っていく、美しい自然がある場所に幸せがあふれているということです。私は大きくなったら若い木を切るのではなっく、もっともっといっぱい木を植えていくよう友達に声かけていきます。大事な森を、木を砂漠化や有害虫から守りましょう。

Муу Жаргал 14 настай (8Б бүлгийн оюутан)
Энэ киног үзээд их зүйл сурсан. Тэр нь юу гэсэн үг вэ гэхээр хүний ​​амьдрал байгальтай л байж болдог, сайхан байгальтай газар аз жаргал бялхаж байдаг. Би том болоод залуу мод огтолдоггүй, найз нөхдөө улам олон мод тарихыг гуйдаг. Эрдэнийн ойгоо цөлжилт, хортон шавьжнаас хамгаалаарай.

Bad Jargal 14 years old (8B group student)
I learned a lot from watching this movie. What that means is that human life is only possible with nature, and happiness overflows in places with beautiful nature. When I grow up, I don’t cut young trees, but ask my friends to plant more and more trees. Protect your precious forest from desertification and pests.

10. ミグマルスレン
都市情報センターの実施している“私たちの家、私たちの町”プロジェクトに我が家を含め5つの家族が参加していまして、“ご近所にやさしさ”というチームを組、町の整備や町を綺麗にする活動に力を入れています。これからも家の垣根などに木を植えることから町を緑地化させることを企画しています。これらのことにもGNCの皆さんと協力していけたら幸いです。力を合わせましょう。GNCさんの行っている活動は本当にすばらしいことです。これからのご成功をお祈りします。

(日本語訳 在日モンゴル留学生 一橋大学 デーギーさん)

Мигмал Слен
Нийслэлийн мэдээллийн төвөөс хэрэгжүүлж буй “Манай гэр, манай хотхон” төсөлд манай гэр зэрэг таван айл хамрагдаж, хот, суурингаа тохижуулах зорилгоор “Хөршдөө ээлтэй” баг байгуулж, цэвэрлэгээний ажилд анхаарч байна. . Цаашид ч айлуудын хашаанд мод тарьж, хотхоноо ногоон байгууламжтай болгох төлөвлөгөөтэй ажиллана. Эдгээр асуудалд ч гэсэн ҮЗХ-ныхонтой хамтран ажиллаж чадвал бид талархах болно. Хамтдаа ажиллацгаая. GNC-ийн хийж байгаа үйл ажиллагаа үнэхээр гайхалтай. Цаашдын ажилд тань амжилт хүсье.

Migmal Slen
Five families, including my home, are participating in the “Our Home, Our Town” project run by the City Information Center, and we have formed a team called “Neighborhood Friendly” to improve the town and town. We are focusing on cleanup activities. We will continue to plan to green the town by planting trees on the fences of houses. We would be grateful if we could cooperate with the GNC members in these matters as well. Let’s work together. The activities that GNC is doing are really wonderful. Best wishes for your success in the future.

11. 名前:D.ガンズル 12歳 7年生
この映画を見て私はたくさんのことが思い知りました。例えば、「砂漠化の悪影響で地方で緑が不足し、家畜と人々が食べていくのが難しくなってきたそんなとき、ある人が木を植えることに一生をかけた。すると、その人が暮らしていた地域に水も植物も増えて、生活にやさしい環境になってきました」という内容でした。
現在はウラーンバートルを含めて全国の地域が砂漠化しつつあります。それに対してGNCの皆さんが戦ってくれていることを、私は心より応援しています。

Д.Гүнзүрү, 12 настай, 7-р анги
Энэ киног үзээд маш их зүйлийг ухаарсан. Тухайлбал, “Цөлжилтийн сөрөг нөлөөгөөр хөдөө орон нутагт ногоон байгууламж хомсдож, мал, хүн ам хооллоход хүндрэлтэй болоход нэг хүн насаараа мод тарьж, тэр хүн амьдарч байсан. Ус, ургамлын тоо ихэссэн. Бидний амьдарч байсан газар, байгаль орчин нь бидний амьдралд илүү ээлтэй болсон.”
Одоогийн байдлаар Уранбаатар зэрэг улсын хэмжээнд газар нутаг цөл болж байна. Үүний эсрэг ҮЗХ-ууд тэмцэж байгааг чин сэтгэлээсээ дэмжиж байна.

D. Gunzuru, 12 years old, 7th grade
Watching this movie made me realize a lot. For example, “When the adverse effects of desertification caused a shortage of greenery in rural areas, making it difficult for livestock and people to eat, one person spent his life planting trees, and that person lived. The number of water and plants has increased in the area where we were, and the environment has become more friendly to our lives. ”
Currently, areas throughout the country, including Uran Bator, are becoming desert. I sincerely support the fact that the GNCs are fighting against it.

12. バヤンチャンドマニ 町長 B.バヤルネメフ
GNCのみなさん、ありがとうございました。我々はこの地域の緑を樹木が豊かな森林にするために、各自最善を尽くします。何か決断を下す準備は整っています。

Баян Чандомань хотын дарга Б. Баярнэмев
GNC-ийн бүх хүмүүст баярлалаа. Энэ нутгийн ногоон байгууламжийг модтой ой болгохын төлөө бүх хүчээ дайчлан ажиллана. Би шийдвэр гаргахад бэлэн байна.

Bayan Chandomani Mayor B. Bayarnemev
Thank you to everyone at GNC. We will do our best to turn the greenery of this area into a wooded forest. I’m ready to make a decision.

13. 名前:エンフアムガラン 14歳 8年生
私はこの映画を見てたくさんのことを理解しました。木は命の生産者だと思います。世界中の国々はこの機関(GNC)と一緒に活動することによって、より豊かな環境の未来を作ります。だから、一人ひとり積極的に活動していこう。そうすれば、他の友達も見て一緒にやろうと思うでしょう。

Энфуам Галан, 14 настай, 8-р анги
Би энэ киног үзээд маш их зүйлийг ойлгосон. Мод бол амьдралыг бүтээгч гэж би боддог. Дэлхийн улс орнууд байгаль орчинд илүү баялаг ирээдүйг бий болгохын тулд энэ байгууллагатай (GNC) хамтран ажиллах болно. Тиймээс хүн бүр дээр идэвхтэй ажиллацгаая. Дараа нь та бусад найзуудтайгаа уулзаж, хамтдаа хийхийг хүсэх болно.

Enfuam Galan, 14 years old, 8th grade
I saw this movie and understood a lot. I think trees are the producers of life. Countries around the world will work with this institution (GNC) to create a richer future for the environment. Therefore, let’s actively work on each person. Then you will see other friends and want to do it together.

14. 名前:オ.ガントグトフ 9年生
この映画を見て私は、地域のなくなった川の周りに木をたくさん植えて、回復したいという気になりました。

Э. Гантогтов 9-р анги
Энэ киног үзээд алга болсон голын эргэн тойронд олон мод тарьж, сэргэмээр санагдав.

E. Gantogtov 9th grade
Watching this movie made me want to plant a lot of trees around the river where the area disappeared and recover.

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15. 名前:エ.ブヤンフー 15歳 9年生
この映画は廃れかけている地域で木を植えて救った人に関するストーリーでした。一人がこれだけたくさん木を植えられたのだから、我々多人数でもっと多く植えられるはずです。せめて、一人が一本植えると今のような水の不足を乗り越えることができます。だから、木を植えましょう。

ажилчин. Буянфу, 15 настай, 9-р анги
Энэ кино нь үхэж буй газарт мод тарьж, аварсан хүний ​​тухай байв. Нэг хүн ийм олон мод тарьсан юм чинь бид олон хүнтэй хамт олон мод тарьж байх ёстой. Наад зах нь нэг хүн нэг ургамал тарьчихвал одоогийн усны хомсдолыг арилгах боломжтой. Тиймээс бид мод тарьцгаая.

workman. Buyanfu, 15 years old, 9th grade
This movie was about a person who planted and saved a tree in a dying area. Since one person has planted so many trees, we should be able to plant more trees with many people. At the very least, if one person plants one plant, it will be possible to overcome the current shortage of water. So let’s plant a tree.

16. 名前:ツェレンデジド 住民
私はこのワークショップに参加することで自分の住んでいる周辺に木を植えるという以前からの希望が実現できるようになると信じています。GNCが我々の木を植える活動を支援し、苗木を提供してくれればと願っています。私は自分の庭で木を植えたいといつも思っています。

Зерендидидогийн оршин суугчид
Энэхүү семинарт оролцсоноор нутаг дэвсгэрийнхээ эргэн тойронд мод тарих олон жилийн итгэл найдвар минь биелнэ гэдэгт итгэлтэй байна. GNC мод тарих үйл ажиллагааг маань дэмжиж, суулгацаар хангана гэдэгт найдаж байна. Би үргэлж цэцэрлэгтээ мод тарихыг хүсдэг.

Zerendidido Residents
I believe that attending this workshop will fulfill my long-held hope of planting trees around my area. We hope that GNC will support our tree planting activities and provide saplings. I always want to plant trees in my garden.

17. 名前:ナランツェツェグ
GNCの皆さんが砂漠化に対する幅広い範囲にわたっての活動を行っていることに感謝しています。これから、自分の家の庭を含めてこの地域で木を植えることに関して共に活動していきたいです。

Наранзэзэг
Цөлжилтийн талаар өргөн хүрээтэй ажилласан GNC-ийн бүх хүмүүст би талархаж байна. Одооноос эхлээд энэ газар, тэр дундаа байшингийнхаа цэцэрлэгт хүрээлэнд мод тарих ажлыг хамтдаа хиймээр байна.

Naranzezeg
I am grateful to everyone at GNC for their extensive work on desertification. From now on, I would like to work together on planting trees in this area, including the garden of my own house.

18. 名前:B.ウルトナサン 9年生
私はこのワークショップに参加することで、自分が周りの人々にきれいな空気とともに幸せを与えることができると感じました。

Б. Ултонасан 9-р анги
Энэхүү семинарт хамрагдсанаар би эргэн тойрныхоо хүмүүст цэвэр агаараар аз жаргал бэлэглэж чадна гэдгээ мэдэрсэн.

B. Ultonasan 9th grade
By attending this workshop, I felt that I could give happiness to the people around me with clean air.

19. 名前:B.ジャルガル 9年生
この映画を見ることによって、木を植えるだけでどれだけのことが変わるか、一人の人間の力はどれほど強いのかを忘れられないほどよくわかりました。自分の知識を多く広げて、人生の中で一つの進歩となりました。このワークショップが大変気に入りました。

Б. Жаргал 9-р анги
Энэ киног үзээд мод тарьснаар ямар их өөрчлөлт гарахыг, нэг хүн ямар хүчтэй болохыг мартаж чадсангүй. Би мэдлэгээ маш их тэлж, амьдралдаа ахиц дэвшил гаргасан. Би энэ семинарт үнэхээр дуртай.

B. Jargal 9th ​​grade
By watching this movie, I couldn’t forget how much it would change just by planting a tree and how strong one person is. I have expanded my knowledge a lot and made a progress in my life. I really like this workshop.

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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
三宅島の場所

毎年 GNCとは合同研究&活動報告会で情報交換を続けています、一般社団法人「地球緑化クラブ」主催のツアー2009年9月20日~9月23日に今回、GNCJapanからは小川幸造が参加してきました。

三宅島は東京都浜松町にある竹芝桟橋より
船で6時間の場所にあります、 周囲は約38Km、面積55.5Km、
だいたい東京都足立区ほどの大きさです。人口は約3,000人、暖流の黒潮の影響で 冬は暖かく夏は涼しい気候です。 ダイビング・バードウォッチング・釣りなど楽しめます。

【三宅島の現状】

2500年ぶりと言われる大噴火が2000年(平成12年)に発生して、鳥の楽園と呼ばれていた緑豊かな島は有毒の火山ガスと酸性雨でほとんどの緑を失ってしまいました、島内の45%は未だに立ち入り禁止。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告

 三宅島の写真 左側が2000年 噴火前、右側が2004年 噴火後。
中国の内モンゴルにあるクブチ砂漠で緑化をされている、地球緑化クラブ 原代表の三宅島植林1次隊。
【地球緑化クラブ 三宅島緑化ツアーの主旨】
 ・森林再生・・・2000年の噴火により失われた貴重な森林を、原生する木樹を中心に植栽し回復させる。
・噴火による被災状況の視察・・・噴火により失われた緑、街を視察し自然災害の脅威を知る。同時に、復興には多くの人々の支援、協力が不可欠であることを認識する。
・島の魅力を知る・・・三宅島の大自然、美しい海に触れ、その魅力を認識する。
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  三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
GNCJapan 小川 幸造
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 9月21日 朝5時に三宅島到着
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
民宿にて仮眠後に専用バスで雄山へと移動、立ち枯れの木々が見える。
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  三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
有毒な火山ガスが酸性雨となり木々を枯れさせてしまいました。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
海上輸送用コンテナは錆びづらいのですが、強い酸性雨で朽ち果ててしまいました。ヨーロッパの国では排気ガスなどによる大気汚染で酸性雨被害が現実のものとなっております、ノルウェーでは1,300平方キロメートルの地域で魚がいなくなり、ナダでは4,000の湖沼が死の湖となっています。酸性雨には国境がなく発生地から1,000キロ以上離れた場所でも降る事があります。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
杉とヒノキは倒れると根が横に広がっている為に土壌に穴が開いてしまうので森林組合で根より上を切ってあります、ごぼう根とよばれている木はそのままです。
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  三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
植林作業場所、ドルフィンスイムで有名な御蔵島が見える。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
写真左側が地球緑化クラブ 原代表、写真右側が三宅村森林組合 守屋事務長。
植林についての作業手順説明会。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
植林する場所:ユノミノシダは酸性に強く土壌がアルカリ化すると枯れるのでPHが分かる、枯れた場所に植える。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
予定では1,600本植林、苗はヤブツバキ、ヒカサキ、島に原生する植物。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
植林する場所は草が伸びており、苗を植えるために土が見えるまで草を刈ります。土が見えたらクワで穴を開けて苗を植えます。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
植林作業中、苗は2メートル20センチ間隔で植えます。
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地球緑化クラブ三宅島緑化ツアー1次隊の皆さんとの写真
1,600本の植林を達成しました。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
作業が終わってからは温泉に入りました、夕焼けはとてもきれいでした。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
9月23日の自由行動日はアカコッコ館へ見学に行きました、2000年からの噴火で生息地の森林が大きな被害を受けて生息数が激減して絶滅が心配されています。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
他に比べて噴火の被害が少なかった、アカコッコ館周辺の緑は素晴らしかったです。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
三宅村の木 椎 (スダジィ)
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
昼食のお弁当は伊豆岬で食べました。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
太平洋の風を浴び絶景の伊豆岬で食べるお弁当は格別でした。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
東海汽船がやってきました。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
今回の緑化ツアーでお世話になった三宅村森林組合 守屋事務長、
旅行会社 旅職人の遠藤さんが見送りに来てくれました。
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三宅島復興支援緑化ツアー参加報告
今回の地球緑化クラブの緑化ツアー1次隊に参加して学ぶべきことが多かったです、今後の緑化活動この経験を生かしていきたいと思います。

091030gncsotoSOTO禅インターナショナル様より 植林支援

宮木GNC代表(左) 細川SZI会長(中央) 亀野SZI事務局長

昨年、創立15周年記念行事の実践として「塔婆供養で植林支援」プロジェクトをスタートされ、一人ひとりができることからやっていこう ということで全国の寺院様に「1本の塔婆供養で、1本の樹木が育ちます」と呼びかけ、多くのご賛同を得て「GNC共存の森づくり」 を ご支援してくださることになりましたSOTO禅インターナショナル様より 本年も引き続きご支援いただくことになりました。

2009年10月30日 細川正善会長 および 亀野哲也事務局長のお二人より 植林支援金50万円(およそ25000本の植林予定)を受領いたしました。 植林は来年2010年5月に実施する予定です。 皆様のご支援 心より感謝申し上げます。

昨年度(2008年)のご支援により 2009年5月 モンゴル国セレンゲ県シャーマル村周辺に約25,000本のヨーロッパアカマツの植林を実施することができました。

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2009soto_2SOTO禅インターナショナル様より 植林支援

植林は のべおよそ100名の村民 おもに学生たちが行いました。

また 2009年6月には 亀野様はじめSZI関係者3名が 現地視察され GNCモンゴル代表ナスカさんやスタッフ、植林実施団体森林動物センターのジャムスランさんらとの親交を深めることができました。

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SOTO禅インターナショナル様より 植林支援

 

モンゴル国教育文化科学省より表彰状をいただきました(2009年12月18日)

外交通商大臣 ザンダンシャタル氏(写真左)

駐日モンゴル国特命全権大使 レンツェンド・ジグジッド氏(写真奥)

Received a certificate of commendation from the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology of Mongolia (December 18, 2009)

Minister of Foreign Affairs and Trade Zandan Shatal (left photo)

Mr. Renzend Zigjid, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of Mongolia to Japan (in the back of the photo)

GNCがモンゴル国を訪問するきっかけとなったのは1996年、日本でも当時大きく報道された大火災のニュースでした。モンゴル国で森林や草原が火災によってかなりのダメージを受けたらしい。GNC Japanとしてなにか役に立てることがあるかもしれない。そんな想いで1996年8月、4人のスタッフが初めて モンゴル国を訪れました。

そして、過酷な自然環境下で一生懸命頑張っているモンゴルの若者たちと出会い、共に試行錯誤を重ねながら エコ教室(モンゴルの子供たちや在日留学生たちと共に環境問題を体験学習する特別課外環境授業)森づくり、苗畑づくり 町や学校の公園づくり、モデルとなる農場づくりに取り組んで15年目を迎えます。

そんな活動を続けている中で、在日モンゴル留学生会のみなさんとの運命的な出会いがありました。「モンゴルの文化を一人でも多くの日本の人々に知ってもらいたい!!」そんな彼らの強い願いから実現した「ハワリンバヤル~モンゴルの春祭り」 開催のお手伝いを始めたのは2000年でした。

そして こんなGNC Japan の願い込めた活動が今回、モンゴル国教育文化科学省から認められたことはGNCスタッフにとって、とてもラッキーなことであり、幸せなことであります。2010年はさらにモンゴルの人々とともに知恵を絞りながら、できるだけ質の高い事業を目指していきたいと心から願っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2009年12月 GNC Japan 理事 事務局 矢野明子

 

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江ノ島アジア映画祭2010

今回参加のモンゴル国の女の子、近くで初めて見る海に感激!真っ白な雪衣の富士山を背景に撮影。

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江ノ島アジア映画祭2010

GNCの活動内容の展示「人づくり、森づくり、苗畑づくり、公園づくり」

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江ノ島アジア映画祭2010

ゲル完成

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江ノ島アジア映画祭2010

ゲルの中では元モンゴル留学生会 会長による馬頭琴の演奏

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江ノ島アジア映画祭2010

出来たてマントンボーズとホーショーローP2070062

江ノ島アジア映画祭2010

モンゴル衣装体験コーナー、試着中。

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江ノ島アジア映画祭2010に出展(2010年2月7日)

GNCは「江ノ島アジア映画祭2010」モンゴル国の旧正月”ツァガーン・サル”を祝うイベントに出展しました。GNC活動内容の展示「人づくり、森づくり、苗畑づくり、公園づくり」 モンゴル衣装体験コーナー、ファッションショー 馬頭琴演奏、モンゴルドキュメンタリー映画「プージェ」上映とモンゴルを満喫できました。 多くのモンゴルファンのご来場に驚き、GNC展示コーナーへもたくさん方々に御越しいただきました。今後に繋がりそうな確かな手ごたえもあり 充実した一日でした。

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三宅島スタディー下見ツアー

GNCスタッフ4名と板橋モンゴル孤児支援の会代表も参加で合計5名。

三宅島スタディー下見ツアー

早朝 海は荒れていて、船は三宅島の港に入る事が出来ず、八丈島へ。 写真は八丈島の港に押し寄せる波、八丈島も入港できませんでした。

三宅島スタディー下見ツアー

このまま竹芝桟橋まで帰るのかと悔しい思いでしたが、波が穏やかになり三宅島に無事着きました。380Kmの船旅でした。

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三宅島スタディー下見ツアー

郷土資料館前にある三宅村仮役場(元の役場は現在居住禁止区域のため)三宅村役場 鎌田さんとのGNCスタディツアーについての打ち合わせ100211100213gnc_103

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三宅島スタディー下見ツアー

2000年大噴火による森林への被害

三宅島スタディー下見ツアー

苗木畑、植林する為の苗を育てています

三宅島スタディー下見ツアー

三宅村森林組合事務長 守屋さんのお話し。

現場から見える事の重要性にGNCスタッフ達は耳を傾ける。

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三宅島スタディー下見ツアー

帰り、港には森林組合事務長の守屋さんが来てくれました。100211100213gnc_413

三宅島スタディー下見ツアー(2010年2月11日~13日)

期間 : 2010年2月11日(木)~13日 (土)
【GNC三宅島スタディー下見ツアーの目的】
①GNCスタディーツアーの打ち合わせ
・モンゴル国留学生達に三宅島で行われている緑化活動を知ってもらい、モンゴル国・日本国での緑化を担ってほしい。
②三宅島の島民や緑化に携わっている人達との交流。
③三宅島の噴火の歴史、2000年大噴火の被災状況を知る。
④植林候補地の視察。

【三宅島の場所について】
東京都港区の竹芝桟橋より船で6~7時間程180Kmの場所にあります、 周囲は約38Km、面積55.5Km、だいたい東京都足立区ほどの大きさです。

人口は約3,000人、暖流の黒潮の影響で 冬は暖かく夏は涼しい気候です。 ダイビング・バードウォッチング・釣りなど楽しめます。

【三宅島の現状】
2500年ぶりと言われる大噴火が2000年(平成12年)に発生して、鳥の楽園と呼ばれていた緑豊かな島は有毒の火山ガスと酸性雨でほとんどの緑を失ってしまいました、島内の45%は未だに立ち入り禁止(2007年時点)。

GNCスタッフ4名と板橋モンゴル孤児支援の会代表も参加で合計5名。

三宅島役場 鎌田さん、三宅村森林組合事務長 守屋さん、旅職人、民宿かまかわの方々に協力していただきました。 今後の三宅島スタディーツアーにつながります。

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2010年ツァガーン・サル~モンゴルの旧正月

お正月独特のへヴィン・ボーブが飾られ、何百個もの留学生手作りのボーズやホショールが準備されました。

とても美味しかった!
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2004年、GNCが初めてトジンナルスにアカマツを植林した当時の仲間のボジさん

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2006年代表のデルメさん 力作の修士論文を見せてくれました。

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2008年 農場でのGNCエコ教室でお話ししてくれたテムレンさん
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2010年ツァガーン・サル~モンゴルの旧正月

2008年会長ボルドマさん(中)と2007年代表トガさん(右)
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民族衣装デール姿が凛々しいですねー2009年会長ゲレルトさんImg_0230m

2010年ツァガーン・サル~モンゴルの旧正月(2010年2月27日)

在日モンゴル留学生会主催のツァガーン・サル(モンゴルの旧正月)2007年から始まり、今年で4回目を迎えます。日本語でツァガーンは(白い)、サルは(月)という意味でツァガーン・サルは「聖なる白い月」。

7月11日の革命記念日を祝う祭りナーダムと並ぶ大イベントです。日付は旧暦を用いるので毎年変わるようです。 今年は2月14日、モンゴルでは新年を迎えました。

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GNCテーマサロン 三瀬 惇氏

Img_1478mGNCテーマサロン

初めて識るベトナムという国の興味深いお話に みなさん熱心に耳を傾けています。
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GNCテーマサロン(2010年2月24日)

三瀬 惇氏「ベトナムの見方、ベトナムの社会と文化、ベトナムの領土拡張―南進」

現在、三瀬氏は「奈良・ハノイ悠久の都を紡ぐ~鳥羽美花型染展」実行委員会(奈良遷都1300年・ハノイ建都1000年記念事業) 事務局長として、ご多忙の毎日を送っていらっしゃいます。

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2006年度エコツアー(アカマツの苗木 植林2年後、20cmくらい)

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2009年度エコツアー(1mを越える高さにまで生長)

勇気を持って一歩踏み出すことの大切さ(2010年3月28日)

GNC Japanは 縁あって 2001年から在日モンゴル留学生会のみなさんが主催する”ハワリンバヤル”(春 まつり 今年は5月2日、3日に練馬の光が丘公園で開催されます)のサポートをしています。
留学生会会長のドゥルグーンさん(東京大学2年生の女子学生)からのメッセージ「~今年は、このイベントを通して、日本人の方々にモンゴルの過去20年間の歴史を紹介するかたわら、モンゴル人には「エコ国」である日本から学ぶべきだと考える環境保護の重要性を強調し、取り上げたいと存じます。~」光栄なことに今年はGNC Japanも モンゴルカレッジで5月3日午前中に 活動紹介をさせていただくことになりました。連日、少しずつ そのプレゼン用の資料を作成しつつあります。
ロシアとの国境地帯の永久凍土に横たわるアカマツの森林地帯が、火災や盗伐などの被害に遭い深刻な砂漠化の危機さらされています。そのため、GNC Japanも2004年春から、森林再生植林に取り組み始めています。その活動も紹介をする予定です 。

2006年(植林2年後)には こんなに小さかった(20㎝くらい)アカマツの苗木も 2009年秋には 1mを越える高さにまで生長したものもあります。
さらに無事に生長を続け 10年後、20年後にはきっと見上げるほどの高さに生長し、マツボックリをいっぱい実らせて、そのマツボックリの中の種は風に乗って 遠くまで飛んで行って 次世代のアカマツがいっぱい芽を出すことになるはずです。おそらく私自身は、この目で確かめることはできないかもしれませんが・・・・その分、次世代の若いスタッフたちに、しっかりと見届けてほしいと願っています。
少しでも現状よりよい方向へ変化した未来が実現するためには ほんのささやかな一歩でも勇気を持って踏み出すこと・・・ゼロはいつまでたってもゼロのままだから・・・・改めてこう思うのです。
GNC Japanスタッフ 矢野明子 記

ハワリンバヤル2010出展(2010年5月2日~3日)

今年のハワリンバヤルでは、例年以上に多くの久しぶりの対面がありました。GNCの信条である ”人とのつながり”を大事にしてきた結果だなと思います。

ハワリンバヤル2010出展 モンゴルカレッジ(2010年5月3日)

モンゴルカレッジ(ハワリンバヤル)2010 年5月3日(月)練馬区立光が丘図書館内 2F 視聴覚室

本当に役立つ国際協力って何だろう?~モンゴル国での実践<共存への第一歩をモンゴルから>

GNC Japan(Global Network for Coexistence Japan)代表

法政大学大学院政策創造研究科 准教授 宮木いっぺい

GNCの活動のキーワード着火点になる!最初の石を投げ込む!⇒外へ外へと自然に波及!(良い「リーダー」と良い「アウトサイダー」)

モンゴルカレッジ(5月3日)「本当に役立つ国際協力ってなんだろう?」というコンセプトで、人との出会いから広がっていく、モンゴルでのGNCの活動を紹介しました。2日目の初回だったにもかかわらず、多くの方が聴講してくださいました。モンゴルカレッジの後、GNCに興味を持ち、ブースに来てくださった方もいらっしゃいました。こうして活動が広がっていくのですね。 GNC Japanスタッフ 矢野明子 記

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三宅島スタディツアー
12名 参加
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三宅島スタディツアー
在日モンゴル留学生
左から、デルゲレナラン バヤルさん、エンフゾル バザルサドさん、ゾルザヤ ガンボルドさん、元在日モンゴル留学生会会長のボルドマー ジャルガルサイハンさん、在日モンゴル留学生会会長ドゥルグーンさん、プレブドルジ オチルバトさん。
Del Guerenaran Bayar
Enfsol Bazarsad
Zorzaya Ganbold
Former President of Mongolian Students’ Association in Japan Boldmar Jargar Saihan
President of Mongolian Students’ Association in Japan Durgun
Prevdorji Ochirubato
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三宅島スタディツアー
在日モンゴル留学生会会長ドゥルグーンさんの誕生日お祝い会
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三宅島スタディツアー
左:三宅島森林組合の守屋様
中央:三宅村産業振興課課長の山下様
右:三宅村産業振興課農林水産係の鎌田様
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三宅島スタディツアー
2008年5月完成の溶岩遊歩道
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三宅島スタディツアー
アカコッコ館内の森林、アカコッコは絶滅品種の三宅島の鳥の名前
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三宅島スタディツアー
2000年噴火の模様を撮影したDVD上映、説明を受ける
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三宅島スタディツアー
溶岩鉢の作成体験、作り方の説明を受ける、溶岩鉢は産業廃棄物扱いですから持ち帰ることが出来ます、三宅島は富士箱根伊豆国立公園ですから溶岩は持ち帰ることが出来ません。
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三宅島スタディツアー
三宅島森林組合の守屋様のお話し
留学生も環境問題について興味があり勉強会は貴重な体験となりました
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三宅島スタディツアー
宿泊先 民宿 遊

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三宅島スタディツアー

伊豆七島展望台、見渡し良く快晴

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三宅島スタディツアー
2000年噴火により立ち枯れした木々
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三宅島スタディツアー
三宅島森林組合の守屋様から木々の説明を受ける
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三宅島スタディツアー
植林する苗、ヤブツバキ、ヒサカキ、オオバイボタ、合計120本
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三宅島スタディツアー
植林は初体験
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三宅島スタディツアー
森林組合の方々から教わりながらの植林

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三宅島スタディツアー

三宅島森林組合の方々と撮影

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三宅島スタディツアー
三宅村村長 平野様のお話し
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三宅島スタディツアー
三宅島 雄山  120本植林達成
GNC Japanでは2010年5月29日から5月31日まで三宅島スタディツアーを実施致しました。参加された在日モンゴル留学生の感想文をご紹介します。
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【ドゥルグーン アマガランさん 現 在日モンゴル留学生会 会長 東京大学】
三宅島スタディーツアーはとても有意義な2日間でした。色々なことが私にとって初めての経験でした。私は初めて日本の小さい島に行きましたが、三宅島の光景、自然の美しさ、そして何より人と自然の共存に感動しました。私の母国モンゴルには火山の噴火はありません。三宅島に初めて火山の被害、広域に渡る溶岩を見て驚きました。三宅島の住民は何回もの噴火を経験しながらその被害を乗り越えて暮らしていることは本当に立派なことだと思います。自然は生命力の強さを発揮するが、時には非常に敏感です。自然からたくさんもらっている私たちは自然と共存するためにサポートしなくてはなりません。今回の植林活動で少しでも貢献できたと思います。何よりも、この活動を通して環境問題に触れることで、環境保護の大切さ、その方法について学んだことです。これからより多くの人々に広げて行ければと思います。
貴重な経験を与えて下さったGNC の皆さん、並びに三宅島の方々に感謝の気持ちをささげたいと思います。
[Токиогийн Их Сургуулийн Япон дахь Монгол Оюутны Холбооны Тэргүүн Амагарангийн Дөргөн] Миякэжимагийн танилцах аялал маш утга учиртай хоёр өдөр байлаа. Олон зүйл миний анхны туршлага байсан. Анх Японы нэгэн жижиг арал дээр очиход байгалийн үзэсгэлэнт газар, хамгийн гол нь хүн төрөлхтөн, байгаль дэлхий зэрэгцэн орших Миякэжимагийн дүр төрх надад их таалагдсан. Миний төрсөн Монголд галт уулын дэлбэрэлт байхгүй. Миякэжима галт уул анх удаа эвдэрч, лаавыг өргөн уудам талбайг хамарч байгааг хараад би гайхсан. Миякэжимагийн оршин суугчид олон галт уул дэлбэрч, сүйрлийг даван туулж чадсан нь үнэхээр гайхалтай зүйл гэж би бодож байна. Байгаль нь эрч хүчтэй боловч заримдаа маш мэдрэмтгий байдаг. Бид байгалиас маш их зүйлийг хүлээн авдаг, байгальтай зэрэгцэн оршихын тулд үүнийг дэмжих ёстой. Энэ мод тарих үйл ажиллагаагаар аль болох хувь нэмрээ оруулж чадсан гэж бодож байна.Хамгийн гол нь би энэ үйл ажиллагаагаар байгаль орчны асуудлыг хөндөж, байгаль орчныг хамгаалахын ач холбогдол, түүнийг хэрхэн хамгаалах талаар олж мэдсэн. Одооноос илүү олон хүнд түгээмээр байна.
Энэхүү үнэ цэнэтэй туршлагыг надад өгсөн GNC болон Миякэжимагийн хүмүүст талархаж байгаагаа хэлмээр байна.
[Durgun Amagaran, Chairman of the Mongolian Students’ Association in Japan, University of Tokyo] The Miyakejima study tour was a very meaningful two days. Many things were my first experience. When I first went to a small island in Japan, I was impressed by the sight of Miyakejima, the beauty of nature, and above all, the coexistence of people and nature. There are no volcanic eruptions in my home country of Mongolia. I was surprised to see the damage of the volcano on Miyakejima for the first time and the lava over a wide area. I think it is truly wonderful that the residents of Miyakejima have survived the damage while experiencing many eruptions. Nature exerts its vitality, but is sometimes very sensitive. We receive a lot from nature, and we must support it in order to coexist with nature. I think I was able to contribute as much as possible through this tree planting activity.
Above all, I learned about the importance of environmental protection and how to protect it by touching on environmental issues through this activity. I would like to spread it to more people from now on.
I would like to express my gratitude to the people of GNC and Miyakejima for giving me this valuable experience.
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【ボルドマー ジャルガルサイハンさん 元 在日モンゴル留学生会 会長 東京大学法学部4年】
「金色に輝く砂浜」
海のないモンゴルから来たこの私はなぜかこのようにしか思い浮かべることができない。
誰が、いつ、どのようにその金色の砂浜と海を見せたのかはわからない。しかしそのように教わっていなかったら、おそらく三宅島の砂の色が普通だと思っていただろう。
5 年前、浅間山に出かけたことがある。噴火の規模や失命者の数では三宅島のそれ以上に凄まじく、恐ろしく衝撃的だったのを今思い出す。しかし、この5 年間一度もその恐怖を思い出し、語ることもなくすっかり忘れていたのである。人間は所詮こんなものなのだろうか。
「三宅島に木を植える」
高校を卒業する際の記念植樹のノリで行ってしまった。空の青い色以外すべて灰色な光景を目の前にしてとんでもない勘違いをしていたことに気づく。溶岩と泥流に埋もれた阿古小学校や椎取神社の遺跡から一枚、二枚と葉っぱを覗かす植物、枯れているが一生懸命そして堂々と立つ木々を見て、自分が植えようとする一本の苗木がこの島、この命らにとってどれだけ大きな意味をもつかを痛感した。
「山羊肉は温かいうちに」
このようなことわざがモンゴルにある。三宅島で感じたこと、教わったことは都会の生活に戻ればいずれかは忘れ去られるに間違いない。だからこそ、「なんとかしてこの島を復活させたい」、「2800 人の人口を噴火前の6000 人に戻したい」という気持ちが燃え上がるうちにたくさんの人に伝え、行動に移したいと思う。
最後に、このような機会を与えてくださったGNC の皆様、三宅島の皆様、そして行動を共にしてくださった学生たちにも感謝の気持ちを捧げたい。
[Токиогийн их сургуулийн Хууль зүйн факультетийн 4-р дамжааны Япон дахь Монгол Оюутны Холбооны дарга асан Сайханы Жаргалын Болдмар] “Алтан элсэрхэг эрэг”
Би далайгүй Монголоос ирсэн, яагаад ч юм ингэж л бодогддог.
Алтан элс, далайг хэн хэзээ, яаж харуулсан юм бүү мэд. Гэхдээ намайг тэгж сургаагүй бол Миякэжима дээрх элсний өнгө хэвийн гэж бодох байсан байх.
Би таван жилийн өмнө Асама ууланд очсон. Галт уулын дэлбэрэлтийн цар хүрээ, орогнол хүсэгчдийн тоо Миякэжимагаас ч илүү аймшигтай, цочирдмоор байсныг би одоо санаж байна. Гэсэн хэдий ч тэрээр сүүлийн таван жилд нэг удаа ч гэсэн аймшигт явдлыг санаж, ярихгүйгээр ор тас мартжээ. Эцсийн эцэст хүн ийм байдаг юм уу?
“Миякэжима дээр мод тарьж байна”
Сургуулиа төгсөхдөө дурсгалын мод тарих цавуу бариад очсон. Тэнгэрийн цэнхэр өнгийг эс тооцвол бүх саарал үзэгдлүүдийн өмнө би аймшигтай үл ойлголцол хийснээ анзаарав. Лаав, шаварт дарагдсан Ако бага сургууль, Шийтори сүмийн туурь, үхсэн ч хатуу, бардам зогсож буй ургамлууд, миний тарих гэж оролддог ганц хоёр ургамал, номын зулзаганууд үүнд ямар агуу болохыг би маш сайн мэддэг байсан. арал ба эдгээр амьдрал.
“Ямааны мах дулаан байхад”
Монголд ийм үг байдаг. Миякэжимагаас мэдэрсэн, сурсан зүйлсийн минь нэг нь хотын амьдралд эргэн ирэхэд мартагдах нь дамжиггүй. Тийм ч учраас “Энэ арлыг ямар нэгэн байдлаар сэргээмээр байна”, “Дэлбэрэлтээс өмнө 2800-6000 хүн амаа эргүүлж өгмөөр байна” гэсэн мэдрэмжүүд шатаж байхад олон хүнд уламжилж, арга хэмжээ авмаар байна.
Эцэст нь ийм боломжийг ашигласан GNC, Миякэжима болон оюутнууддаа баярлалаа гэж хэлмээр байна.
[Boldmar Jargal Saihan, former chairman of the Mongolian Students’ Association in Japan, 4th year Faculty of Law, University of Tokyo] “Golden sandy beach”
I’m from Mongolia without the sea, and for some reason I can only think of it like this.
I don’t know who showed the golden sand and the sea when and how. But if I hadn’t been taught that way, I would probably have thought that the color of the sand on Miyakejima was normal.
I went to Mt. Asama five years ago. I now remember that the scale of the eruption and the number of asylum seekers were even more terrifying and shocking than Miyakejima. However, he remembered the horror even once in the last five years and completely forgot without talking. Is human being like this after all?
“Planting a tree on Miyakejima”
I went there with a commemorative tree planting glue when I graduated from high school. I noticed that I had made a terrible misunderstanding in front of all the gray scenes except the blue color of the sky. One or two plants from the ruins of Ako Elementary School and Shiitori Shrine buried in lava and mudflow, plants that are dead but hard and stand proudly, one that I try to plant I was keenly aware of how great the saplings of books are for this island and these lives.
“While the goat meat is warm”
There is such a saying in Mongolia. There is no doubt that one of the things I felt and learned on Miyakejima will be forgotten when I return to urban life. That is why I would like to convey to many people and take action while the feelings of “I want to somehow revive this island” and “I want to return the population of 2,800 to 6,000 before the eruption” are burning up.
Finally, I would like to thank all the GNCs, Miyakejima, and the students who have taken such an opportunity.
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【ゾルザヤ ガンボルドさん 千葉大学大学院・人文社会科学研究科】
GNC の三宅島スタディツアーに参加させていただき、どうも有り難うございます。 守屋さんの貴重なお話を聞き、三宅島の皆さんの気持ちと経験してきたことを理解しました。  山下さんの島内観光案内を通じて、自然の破壊力のすごさを目で見て、感じることができました。 鎌田さんと市民たちと一緒に植林をして非常によい体験ができました。大きく育つことを願っています。 そして、何よりも手作りの溶岩鉢が、三宅島の思い出を浮かび上げる一品になっています。 また機会があれば、植えたヤブツバキ、ヒサカキ、オオバイボタの育ちぶりを見に行きたいです。
[Чиба их сургуулийн Хүмүүнлэг, нийгмийн ухааны дээд сургуулийн Ганболдын Зорзаяа] GNC-ийн Миякэжима судлах аялалд оролцсон танд баярлалаа. Ноён Мориягийн үнэ цэнэтэй түүхийг сонсоод би Миякэжима дээр байгаа хүн бүрийн мэдрэмж, туршлагыг ойлгосон. Ноён Ямашитагийн арлын үзвэрийн хөтөчөөр дамжуулан би байгалийн асар их сүйтгэгч хүчийг харж, мэдэрч чадсан. Би ноён Камада болон иргэдтэй хамт мод тарьсан сайхан туршлага хуримтлуулсан. Би чамайг том болно гэж найдаж байна. Хамгийн гол нь гар хийцийн лаав сав нь Миякэжимагийн дурсамжийг сэргээдэг хоол юм. Дахиад боломж олдвол тарьсан шар сүүл, шар сүүл, зууван зулзагануудын ургалтыг үзмээр байна.
[Mr. Zorzaya Ganbold, Graduate School of Humanities and Social Sciences, Chiba University] Thank you for participating in GNC’s Miyakejima Study Tour. Listening to Mr. Moriya’s valuable story, I understood the feelings and experiences of everyone on Miyakejima. Through Mr. Yamashita’s sightseeing guide on the island, I was able to see and feel the great destructive power of nature. I had a very good experience planting trees with Mr. Kamada and the citizens. I hope you grow up big. And above all, the handmade lava pot is a dish that brings out the memories of Miyakejima. If I had another chance, I would like to go see the growth of the planted yellowtail, yellowtail, and ligustrum ovale.
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【デルゲレナラン バヤルさん 一橋大学】
このスタディー・ツアーに参加する前に私は噴火した火山を見たことがありませんでした。
テレビ番組で見たが、実際に、三宅島へ行って、火山の被害を見たら、景色が圧倒的だった。島を見学して、島の人々の話をききながら、彼らの逞しさを感じました。いくら島の生活が危険であっても、村の人々は故郷を慕って暮らしていると思います。島の森林を回復するために、木を植える。しかし、火山から毎日多量の酸素が空中に出て、植物が生えないようにしています。毎年改善しているみたいで、山のそこで木を植えました。
この二日間のスタディー・ツアーがとても楽しかった。泊まっていた旅館からの海の景色がすばらしかった。釣ったばかりの魚の刺身が美味しかった。できれば来年も後輩たちに薦めたいのです。
[Хитоцүбаши Их Сургуулийн Дэргүэрэнаран Баяр] Би энэ аялалд явахаасаа өмнө дэлбэрч галт уул харж байгаагүй.
Би үүнийг телевизийн нэвтрүүлэг дээр үзсэн ч үнэхээр Миякэжимад очоод галт уулын сүйрлийг хараад үнэхээр гайхалтай сайхан байсан. Арлаар аялж, арлын хүмүүсийн түүхийг сонсож байхдаа тэдний хүчийг мэдэрсэн. Арлын амьдрал хэчнээн аюултай байсан ч тосгоныхон төрөлх хотдоо дурлаж амьдардаг гэж би боддог. Арлын ойг сэргээхийн тулд мод тарь. Гэсэн хэдий ч ургамал ургахаас сэргийлж галт уулнаас агаарт өдөр бүр их хэмжээний хүчилтөрөгч ялгардаг. Жил ирэх тусам сайжирч байгаа юм шиг болохоор тэндээ ууланд мод тарьсан.
Энэ хоёр өдрийн аялал надад үнэхээр таалагдсан. Миний байрлаж байсан дэн буудлаас далайн харагдах байдал үнэхээр гайхалтай байлаа. Сая барьсан загасны сашими амттай байсан. Болж өгвөл дараа жил ч гэсэн багачууддаа санал болгомоор байна.
[Derguerenaran Bayar, Hitotsubashi University] I had never seen an erupted volcano before taking this study tour.
I saw it on a TV program, but when I actually went to Miyakejima and saw the damage to the volcano, the scenery was overwhelming. While touring the island and listening to the stories of the people of the island, I felt their strength. No matter how dangerous the life on the island is, I think the villagers live in love with their hometown. Plant trees to restore the island’s forests. However, a large amount of oxygen is released from the volcano into the air every day to prevent plants from growing. It seems to be improving every year, so I planted a tree there in the mountains.
I really enjoyed this two-day study tour. The view of the sea from the inn where I was staying was wonderful. The sashimi of the fish I just caught was delicious. If possible, I would like to recommend it to my juniors next year as well.
以上、三宅島スタディツアー2010参加留学生の感想文でした。
2010年度植林作業報告 広域図 (2008,2009,2010年植林地)

2010年植林場所 モンゴル国セレンゲ県チョロート周辺

植林実施位置 (2010年植林地の代表的な緯度経度)  北緯 50° 1.9898’   東経 106°14.9738’

2010年度植林作業報告
植林地遠景
2010年度植林作業報告
南北の溝を掘り、溝の底に植林することにより、日射を減らし乾燥化を防ぐ
2010年度植林作業報告
植林作業写真
2010年度植林作業報告(2010年5月10日~5月20日)
植林作業を手伝っていただいた方々の集合写真
以下のように、植林作業を実施したことを報告します。

樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris の2年生苗木
作業

ジャムスレン氏(セレンゲ県森林調査センター長)

Jam Slen  Director of Forest Survey Center, Selenge Province

オトゴンバット氏(セレンゲ県森林調査センター職員)

Otogon Bat  Selenge Forestry Research Center staff

セレンゲ県スフバートル市の学生約60名他

About 60 students from Sukhbaatar City, Selenge Province

2010年度植林作業報告(モンゴル国立大学演習林植林)

広域図 (2009年モンゴル国立大学演習林植林地)

2010年度植林作業報告(モンゴル国立大学演習林植林)

植林場所の写真

2010年度植林作業報告(モンゴル国立大学演習林植林)

植林地近景(2010年8月15日撮影)

・植林作業実施概況
植林実施日 2010年5月中旬~下旬
植林場所 モンゴル国立大学演習林(中央県バットスンブル村ウドゥレグ町トスガルティンアム)
樹種・本数内訳

ノニレUlmus pumila の苗木
ムレスズメの一種 Cargana ~ の苗木
シベリアトウヒ Picea obovata の苗木約50本
サジー(チャツァルガナ) Hippophae rhamnoides の苗木約150本
2009年植林地の再植林

ヨーロッパアカマツPinus sylvestris  約900本
シベリアカラマツLalix sibirica 約100本
以上の樹種は全て在来種
作業実施
主体 モンゴル国立大学生物学部の学生40名が実施した
代表:Dr.バートルビレグ教授(森林研究学科長)

・植林地の環境及び植林の目標
→緩勾配の北斜面→土壌水分が南斜面に比べ多く、植林に適する。
→実験的に家畜防護柵を設置・植林作業を実施し、アカマツ林・カラマツ林・広葉樹林を造成し環境の改善を目指すと同時に植林地の管理を教育する。
→学生への植林の機会の場を通し環境意識の向上を図る。
→学生が植林後の管理作業を実体験することにより、活着・成長の向上のための対策を創意工夫する機会を設ける。

・植林後の状況
2010年の春夏季は5月上旬~6月下旬の期間、中央県では十分な降雨があり、活着・成長ともに良好であることが確認された。

 

第10回NGO合同研究&活動報告会

GNCモンゴルエコツアーで行ったエコ教室についての説明

開催日時:2010年6月6日(日)14:00~17:00

会場:台東サテライトオフィス

【プログラム】

1.開会挨拶

2.各団体報告(以下参照)&質疑応答

3.意見交換

4.閉会挨拶

【発表団体】

GNC Japan(発表者:代表 宮木いっぺい 、小川幸造)

活動地:モンゴル国

内モンゴル沙漠化防止植林の会 (発表者:代表 B. セルゲレン)B. Sergelen

活動地:中国内モンゴル自治区ホルチン沙地

 第10回NGO合同研究&活動報告会

GNC2010年三宅島スタディツアー報告 

第10回NGO合同研究&活動報告会

内モンゴル沙漠化防止植林の会 活動報告

 

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GNC Japanでは2010年7月24日に君津環境整備センターへの見学を実施いたしましたのでご報告します。

【君津環境整備センター見学の目的】
管理型産業廃棄物最終処分場である君津環境整備センターを見学し、生活上で発生する産業廃棄物を周辺環境を守りつつ、どのように最終処理を行うかを見学して、モンゴルでのエコ授業で報告する。

【君津環境整備センターの場所について】
君津環境整備センターは、千葉県南部、房総丘陵のほぼまん中にあります。

【君津環境整備センターについて】

首都圏の産業廃棄物を埋め立てています、埋め立てた廃棄物から発生する浸出水の土壌への浸水を防ぎ、浸出水処理施設によりきれいな水に再生後に河川に放流しています。(第一期:埋立面積53,000㎡、埋立容量107万㎡)
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君津環境整備センター
紹介映像の放送中
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君津環境整備センター
廃棄物処理の安全対策と設備についての説明、遮水シートが、廃棄物から発生する浸出水を漏らさない構造になっている
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君津環境整備センター見学
廃棄物から発生する浸出水、最新技術の自己修復シートで実演
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君津環境整備センター見学
自己修復シートに穴を開ける
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君津環境整備センター見学
水が漏れる
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君津環境整備センター見学
ほんの数秒で穴が塞がる
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君津環境整備センター見学
塞がった穴
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君津環境整備センター見学
遮水シートの説明、遮水シートは二重化にしており安全性を更にを高める
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君津環境整備センター見学
【8層に及ぶ遮水構造】
1.短繊維不織布(10mm) 2.遮水シート(1.5mm)3.短繊維不織布(10mm)4.漏水検知システム824個(824本)精度1M単位5.遮水シート(1.5mm)6.自己修復シート(4mm)7.短繊維不織布(10mm)8.基礎地盤遮水層
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君津環境整備センター見学
処分場は20年に一度起きるか起きないかの降雨強度を想定して敷設、調整池は50年に一度起きるか起きないかの降雨強度を想定して造っているそうです
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君津環境整備センター見学
遮水シート
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君津環境整備センター見学
浸出水処理施設、設備の二重化等を図り安全性を高めています
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君津環境整備センター見学
処理水槽内
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君津環境整備センター見学
処理水槽内部
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君津環境整備センター見学
浸出水から処理水への過程を見学
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君津環境整備センター見学
左が処理水、右が原水
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君津環境整備センター見学
めだか (処理水内)が飼育されている
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君津環境整備センター見学
ダンプに付着した廃棄物の洗浄中、処分場外へ廃棄物が出ないよう対策
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君津環境整備センター見学
案内をしてくれた職員の方と
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君津環境整備センター見学
チラシをいただきました、千葉県内の不法投棄834地点では未撤去のまま、処理費用には1500億円。
浸出水による土壌汚染が心配されます。
最後に、感想です。
最終処分場が本当に安全なのか?と問われると、簡単に「そうだ」とは言えないでしょう。けれども、一度見学に行くのは面白いと思います。メディアによる、「近くに出来て欲しくない」「将来的に本当に安全とは言えない」という言い分を植えつけられすぎているように感じます。
「すぐ近くに住んでいないから、近所に住んでいる人の気持ちが分からない」と言われればそれまでです。しかし地元の方は、「自分たちが出したゴミを自分たちの地域で処理しするんならいいよ。けど、あっちこっちから持ってきて全部ここに捨ててくのはね…」とも言っていました。
知ったかぶりをするのではなく、私達自身が直接眼で見て、話を聞いて、「知ろうとする」ことは大事なのではないでしょうか?
以上、君津環境整備センター見学の報告でした。
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青年海外協力隊 牛嶋久子(右)
同僚 持続可能な発展のためのジェンダーセンター 地域おこしセンタースタッフ アリヨナー Aryoner
2010年モンゴルエコツアー参加者の声(海外青年協力隊)
昨年度に続き、今年もGNCのエコツアーに参加させていただきました。

今年は私が青年海外協力隊でボランティア活動をしているモンゴルのNGO「持続可能な発展のためのジェンダーセンター」のスタッフ1名も一緒に参加させていただきました。
私は現在、ウランバートル市郊外にあるゲル地区とよばれる低所得者、  失業者、地方からの移住者が多い地区で活動をしています。  今年はその地区に緑化活動をする目的で学校の校庭への植林などを  行ってきました。

今回、私がスタッフを同行させていただいたのは、この緑化活動に  関して先駆的に成果をあげて活動を展開しているGNCの活動から  学ぶことが多いにあると考えたからです。  緑化に関するマニュアル本やいろんな情報はモンゴルにもあふれています。  しかし、「百聞は一見に如かず」という言葉の通り、住民参加で 実際に具体的な活動を行っているGNCの活動そのものから  同じような緑化活動を志すひとりのモンゴル人として、私の
同僚にもいろんなことを感じて欲しいと思い参加したのでした。

結果として、私の想像以上に同僚は興味関心を示してくれました。  実は彼女は今年から緑化プログラムの担当となり、右も左もわからない  状態でした。そんな中で専門的知識や経験のあるGNCのスタッフみなさまと、つながることができたことに安堵の表情を見せていました。

また、バヤンチャンドマニの住民の方と話をする中で、私たちの活動地域である  住民と共通の水遣りにかんする悩みなどを共有したり、 村内中心部へ植えられた木の植え方のデザインをみて感心したり、  苗畑で樹木の植え方の違いを観察したり、とさまざまな発見があり、  私の同僚もメモを頻繁にしていました。

GNCの名前の頭文字のひとつ「ネットワーク」という言葉の通り、同僚および私の活動しているNGOがGNCとつながりを持てたことは  とてもありがたいことだと感じています。また、GNCが培われてきた経験や専門を寛大に共有してくださったことにとても感謝しています。 ありがとうございました。

 

2010年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

広域図 (2010年バヤンチャンドマン村植林地)

・植林地の標高 約1,450~1,500m前後

・北斜面→土壌水分が南斜面に比べ多く、植林に適する。
・森林後退が顕著→放牧及び伐採等により森林後退が顕著、放置すれば森林消失の可能性がある
・森林後退進行中の場所に実験的に植林等の対策を実施し、森林後退をくい止めアカマツ林の再生を目指す。

2010年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

準備作業・植林方法の指導

2010年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

GNCの紹介

2010年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

代表地点の設置

2010年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

植林作業写真

2010年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

指導・作業に当たったGNCモンゴルのスタッフ

2010年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

植林作業に協力して下さった方々の集合写真

2009年に植林した苗木

2009年5月には同じ場所により広い面積(10ha)でアカマツを植林した。約2万本植林したが活着率は3割程度であった。

活着率が悪かった理由は以下の通りと推測される。
1.家畜・異常気象(乾燥・日射)による弊害
家畜、特に牛の侵入が多かった。植林直後に雨量が少なく、厳しい日射にさらされた。

2.植林時の手抜き作業(指導不足)
土に穴を開けた後、苗木を挿入し、周りの土を踏みつけてから少し植えに引っ張り苗木の根っこを正す。踏みつけて、少し引っ張るこの作業は経験と鋭い感覚を有するもので2009年に指導が不十分で、こうしたコツを徹底しなかった作業員も多かった。

こうしたことを教訓に2010年は植林面積を大幅に減らし、丁寧に植林を行うことに重点を置いた。更に、秋に植林を行うことによって、家畜の侵入をある程度防ぎ、春の雪解けが苗木の水分補給になり夏の強い日射で苗木が枯れるのを防ぐことができると考えた。また、植林地の一角にモニタリング区域を設け、定期巡回をすることによって家畜進入状況、降雨量(冬に雪)、成長具合を観察し、苗木が育つ環境の把握に努めていく方針。

2010年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

11月12日(植林1ヶ月後の様子)

・植林作業実施概況
植林実施日 2010年10月16日~19日
植林場所 モンゴル国中央県バヤンチャンドマン村ハルガナ・アム
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris の2年生苗木
作業 ナッサンビレグ氏(GNC Mongol代表)Nassan Billeg
バットゾリッグ氏(GNC Mongol、苗畑担当者)Bat Zorig
ツァガーンウブグン氏(GNC Mongol、苗畑スタッフ)Tsagan Ubugun
アルタンゲレル氏(GNC Mongol、苗畑スタッフ)Altangerel
Amin Toonto NGOのメンバー約10名他

 

2011年度植林作業報告(2011年5月14日~5月20日及び10月中旬)

(春季:45ha、秋季:25ha))

植林場所 モンゴル国セレンゲ県ホタカウンドゥル周辺
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris (在来種)の2年生苗
植林作業

ジャムスレン氏(セレンゲ県森林調査センター長)

Jam Slen  Director of Forest Survey Center, Selenge Province

ツォゴー(GNCMongoliaスタッフ)Tsogo
国境警備隊員など約30名他

2011年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村視察)

【日時】
2011年9月11日10:00~16:30
【場所】
トゥブ県バヤンチャンドマン村
【参加スタッフ】
GNC Japan代表 宮木いっぺい
GNC Japan事務局長 矢野明子
GNC Mongolia代表 ナスカ  Nassan Billeg
GNC Mongolia事務局長 ノヨ  Noyo
GNC Mongoliaバヤンチャンドマン村担当スタッフ ゾリゴ  Zorigo
GNC Mongoliaバヤンチャンドマン村担当スタッフ ツエーンネ Zenne

1)緑化モデル村プロジェクト
・歓迎式典(10:00~10:30)
バヤンチャンドマン村緑化モデル村プロジェクトにGNCが貢献していることに対して、バヤンチャンドマン村の村長バヤルニムヒさんから感謝状をいただく。当プロジェクトに参加し、木の植樹や管理に協力している地元のモンゴル国立科学技術専門学校の学生たちが多数集まり、歌や馬頭琴の演奏で歓迎してくれた。偶然、モンゴル国(バットボルトさん)とブルガリアの国会議員が視察に訪れ、交流する機会を得た。

2011年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村視察)

・村内視察(10:30~12:30、13:30~14:00)
当プロジェクトに参加している村民の自宅を訪ね、お話しを伺う。1年に10世帯ずつ(今年で2年目)参加しており、GNC Mongoliaが事前に講習会を開きじっくり指導しているため、村民たちの当プロジェクトの理念・目的に対する理解度はきわめて高い。また、現地に常駐している担当スタッフのアフターケアも行き届いており、村民から慕われ高い共感を得ていることが素晴らしい。村民に良かった点と苦労する点を聴いたところ、良かった点は、①住環境が良くなった、②実がなることがうれしい、③他の村民から羨ましがられるとのことであった。また、苦労する点は、①水遣りが面倒(実際、自宅から離れたところにある井戸から重いタンクに水を入れて運ぶのが重労働)、②専門知識が少ないとのことであった。現段階では、水遣りの手間が少ない比較的井戸に近い世帯を選んでプロジェクトに参加してもらっているが、今後この問題は解決する必要がある。また専門知識については常駐スタッフによるきめ細かい指導によって解決しつつある。ガンボルドさん、サラントヤさん。バッツィンギルヒさん(女)、ナッツクドルチさん(男)、バータムハンさん(女)、ドルチュゴトさん(女)。

 

2011年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村視察)

・村長、モデル村プロジェクトスタッフとの会食(12:30~13:30)
村役場で、村長、プロジェクトスタッフ(ニルグさん、バトさん、ムフさん)と今後のプロジェクトの具体的な進め方について話し合った。また、経済と環境が両立した、村民が自分たちの村を誇りに思えるような村づくりを目指す、他の地域のモデルとなることで、同様のプロジェクトが全国に広がることに資するという基本理念・目的を共有した。村長は、「7月に日本を訪れてきれいな町を見たとき、わが村をゴミの無いきれいな村にしたいと強く思いました。ゴミのリサイクルについても勉強したい」と語った。「道の駅」構想についても意見交換を行った。その後、ヤギの肉と馬乳酒とアルヒ(モンゴルウォッカ)をふるまっていただき、楽しい時間を過ごした。

2011年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村視察)

苗畑プロジェクト
・苗畑視察(14:00~15:00)
ツァガンさん、ゾリゴさんが泊まり込みで、苗畑の管理を行っている。ビニールハウス内外の苗畑の状態は良好であるが、まだビジネスにつなげる段階にはきていない。苗のマーケティングや販路開拓等、マネジメントを強化してゆくことが求められる。
居住施設の環境は以前に比べ格段にレベルアップしているが、まだまだ、2人の頑張りに頼る部分が大きく、今後の安定性、継続性を考えるならば、各段のレベルアップが必要である。とりわけ、来年以降、フィールドスタディツアーの重要拠点とする構想もあることから、諸々の施設の整備が急務であろう。

2011年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村視察)

植林プロジェクト
・植林地視察(15:30~16:30)
バヤンチャンドマン村郊外の植林地を視察した。活着率が良い列もあれば、極端に低い列もある。土壌その他の環境の問題というより、植樹作業を担当した者の植え方の差によると推察される。植える前の技術指導が重要であろう。

2011年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県植林地視察)

【日時】
2011年9月12日~9月13日
【場所】
セレンゲ県スフバートル郊外トジンナスル等
【参加スタッフ】
GNC Japan代表 宮木いっぺい
GNC Japan事務局長 矢野明子
GNC Mongolia事務局長 ノヨ Noyo

森林動物センター長のジャムスランさんの案内で、これまででもっとも活着率の良い2004年植林地、および家畜の問題等の多い万博植林地、2010年植林地、そして今後の苗畑候補地を視察した。2004年植林地は、GNCが最初に本格的な植林を行った場所であり、順調に成長したアカマツの姿を目の当たりにすると感慨深いものがあった。全体が小さいながらも「森」と呼べるような状態にまでなっていた。一方、万博植林地が今後も細やかなケアが必要なことは間違いない。今後どのような方針で対してゆくか課題である。2010年植林地も順調に活着していた。今後は具体的な火災対策を講じてゆく必要があるだろう。苗畑候補地はスフバートルの中心街に比較的近い場所だった。

2011年度GNCモンゴルエコツアー(エコ教室)

【日時】
2011年9月14日10:00~13:30
【場所】
モンゴル国立大学エコロジー教育センター
【参加スタッフ】
GNC Japan代表 宮木いっぺい
GNC Japan事務局長 矢野明子
GNC Mongolia事務局長 ノヨ Noyo

モンゴル国立大学エコロジー教育センターのセンター長やスタッフ(初対面は、バットゥチュルンさん、シンジドゥマさん)と今後の共同事業について相談するミーティングを終えた後、エコ教室の会場に移動。今年は、108学校、23学校、新モンゴル高校、エコロジー教育センター付属高校の生徒たち約60人が参加した。
GNCとしては、これまでの講演会方式のエコ教室に限界を感じており、日本でのスタッフミーティングでワークショップ方式への変更を決定し準備を進めてきた。
まず、学校ごとにわかれてテーブルを囲むように座ってもらった。その後、自己紹介とGNC活動紹介を終えた後、全員の自己紹介を行った。その際、名前をメモしそれにあわせて写真撮影も行った。全員の名前と顔を後で確認するためである。その後、4問の共通の質問を投げかけ、2人一組で5分間自由に話し合ってもらい、紙に意見を書いてもらう。その上で各校の代表者を決めてもらい、全体の中で発表してもらう。それをもとに、全体で意見交換行う。そのファシリテーション役にGNCスタッフは徹した。
質問項目は1)モンゴル人のいいところ、悪いところ日本人のいいところ、悪いところは?2)モンゴルのいいところ、悪いところ、日本のいいところ、悪いところは?3)夢をもっていますか?それを実現する上で何が足りないですか?4)将来、モンゴルをどのような国にしたいですか?といったものである。その場で臨機応変に変更する予定だったので、多数の質問項目を用意していたが、今回はこの4問となった。結果、驚くほど活発でかつ面白い意見が飛び交い生徒たちの笑顔があふれ想いがあふれ、時間がたつのを忘れるほどだった。実際、終了後に記入してもらったアンケートには、「楽しかった」「時間がたつのを忘れた」「またやりたい」という声が多数だった。今回のワークショップ方式は初回としては大成功した。今後この方式の可能性を十分に検討し、より一層周到な準備をしたうえで来年に臨みたいと思う。フィールドスタディ構想の重要な核となることは間違いない。

2011年度GNCモンゴルエコツアー(18学校訪問)

【日時】
2011年9月15日10:15~12:15
【場所】
18学校
【参加スタッフ】
GNC Japan代表 宮木いっぺい
GNC Japan事務局長 矢野明子
GNC Mongolia事務局長 ノヨ Noyo

就任2年の女性校長プレブジャルガルさんと初めて会う。18学校は外国語教育に力を入れており、6ヶ国語のコースがあり、その全体の統括をしている外国語部長のナランツェツェグさん、日本語教師のルギーさん、ソーダさんも同席。大変元気で前向きな校長先生で、札幌の学校で2年間働いていた経験から、日本の学校の良い点、様々なシステムを積極的に18学校に導入しつつある。以前訪れたときは汚かったトイレがびっくりするくらいきれいになっていた。18学校を良い学校にしようという意欲とアイディアにあふれていた。
GNCと18学校の関係についてもすでに充分な情報を得た上で大いに感謝しており、今後の協力関係についてスムーズに話が進んだ。具体的には、エコ教室の継続・発展、校内緑化の継続について合意した。2000年にはじめてGNCが18学校を訪れた際に植樹をした記念すべきポプラがすでに3階建ての校舎を越える高さまで成長しており、2005年6月に橋幸夫とその後援会の方々と一緒に植えたポプラも大きく育っていた。来年からはキャンパスの周辺にニレの木を植樹することを検討し、その候補の場所も校長先生に案内してもらい確認した。
18学校の3年生、7年生、9年生の子供たちが体育館で、歌や踊りを披露して歓迎してくれた。また10年生の日本語クラスの教室をたずね、GNCの紹介をし、絵本をプレゼントした。

 

2011年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

広域図 (2011年バヤンチャンドマン村植林地)

・植林地の位置情報
GPS point 北緯 東経
2011年
バヤンチャンドマン村
植林地(代表点) 48°08’55.99″N 106°21’96.68″E

・植林地の標高
標高約1,450~1,500m前後

・北斜面→土壌水分が南斜面に比べ多く、植林に適する。
・森林後退が顕著→放牧及び伐採等により森林後退が顕著、放置すれば森林消失の可能性がある
・森林後退進行中の場所に実験的に植林等の対策を実施し、森林後退をくい止めアカマツ林の再生を目指す。

2011年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

2009年に植林した苗木の様子(2010年)

【2009年の植林】

2009年5月は広い面積(10ha)でアカマツを植林した。約2万本植林したが活着率は3割程度であった。低い活着率を受けて、今後再度補植を行うことを決定。

活着率が悪かった理由は以下の通りと推測した。
1.家畜・異常気象(乾燥・日射)による弊害
家畜、特に牛の侵入が多かった。植林直後に雨量が少なく、厳しい日射にさらされた。

2.植林時の手抜き作業(指導不足)
土に穴を開けた後、苗木を挿入し、周りの土を踏みつけてから少し植えに引っ張り苗木の根っこを正す。踏みつけて、少し引っ張るこの作業は経験と鋭い感覚を有するもので2009年に指導が不十分で、こうしたコツを徹底しなかった作業員も多かった。

こうしたことを教訓に2010年は植林面積を大幅に減らし、丁寧に植林を行うことに重点を置いた。更に、秋に植林を行うことによって、家畜の侵入をある程度防ぎ、春の雪解けが苗木の水分補給になり夏の強い日射で苗木が枯れるのを防ぐことができると考えた。また、植林地の一角にモニタリング区域を設け、定期巡回をすることによって家畜進入状況、降雨量(冬に雪)、成長具合を観察し、苗木が育つ環境の把握に努めていく方針を決定した。

2011年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

2009年に植林した苗木の様子(2011年)

【2010年の植林】
2010年度は本数を減らし、丁寧に植えることに重点を置いた。更に、植える前に植林参加者にしっかり植林方法を説明した。また、植えた後もなるべくチェックするように心がけた。植えられた苗木を上に引っ張ると固い場合は良く植林されたことを意味する。上に引っ張るとふわふわと出てくる苗木はしっかり植えられていないことの証である。このチェック方法を使って大半をチェックするよう心がけた。

更に、サンプルエリアを設定し、その中で苗木の生育状況、家畜侵入状況を観察し、全体の活着率を算出した。

2010年のサンプルエリアの代表地点は下記の通り。
48°08’59.03″N  106°21’99.54″E
サンプル苗の本数は21本。

定期巡回の一環で2010年11月12日に現場回りをした際に近場(500m位離れた場所)に牛など家畜がいることが確認された。しかし、植林現場では牛などの侵入跡は確認されなかった。

2010年11月12日の時点でサンプルエリアでの苗木の高さは平均5cmであった。2011年の10月30日に測った際の高さは平均20cmに達するものもあったので生きている苗木は最高で15cmも成長したことが分かった。

更にサンプルエリアでの苗木本数が2010年11月12日に21本であったが2011年10月30日に生きていると確認された苗木は9本であったことから2010年度の植林の活着率に関しては約33%であると推定される。

活着率が33%と比較的低かった理由は次の通りと判断した。
1. 植える方法に問題があった。(踏みつけなどが悪かった)
2. 水不足(降雨量)
3. 苗木の生命力
4. 動物被害(ウサギなど)

2011年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

準備作業・植林方法の指導

【2011年の植林】
前年度の植林結果を受けて2011年度の植林に関しては次のポイントに重点を置いて植林を実施した。

1. 事前説明会・演習
2. チーム分け(経験者と未経験者の組み合わせ)

2011年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

植林準備作業写真

2011年度植林作業報告(バヤンチャンドマン植林)

植林作業に協力して下さった方々の集合写真

・植林作業実施概況
植林実施日 2011年10月15日~16日(2日間)
植林場所 モンゴル国中央県バヤンチャンドマン村ハルガナ・アム
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris の2年生苗木
作業 ナッサンビレグ氏(GNC Mongol代表)Nassan Billeg
バットゾリッグ氏(GNC Mongol、苗畑担当者)Bat Zorig
ツァガーンウブグン氏(GNC Mongol、苗畑スタッフ)Tsagan Ubugun
Amin Toonto NGOのメンバー約10名他

2011年度のサンプルエリアは次の通り。

代表地点 48°08’59.31″N  106°22’00.58″E
サンプル苗の本数 10本
平均的な高さ 5cm

植林場所は雪が相当積もる場所であり、冬場のアクセスが困難である。昨年はその理由で冬場の定期巡回などは出来なかった。今年もアクセスの出来る限り定期巡回を実施し、管理して行く予定。

植林時の教訓として来年以降は次のことに気を付けて行く方針。
1. 植林時の説明・経験者の活用
2. サンプルエリアでのサンプル木の目印
(木製のものは数字が消えたり、目印事態がなくなったりしている)

2012年度植林作業報告   植林時の状況

2012年度植林作業報告(2012年5月5日~9日)

植林作業を手伝っていただいた方々の集合写真

無積雪のため乾燥し、多くの苗が黄色く枯れ上がる苗畑の状況(2012年4月5日撮影)

2011年~2012年の冬季~早春季にかけて、セレンゲ県では無積雪であった。これは近年起こっていない気象状況であり、地球温暖化による異常気象の一端かも知れない。
このため2012年の植林前の春季の苗畑では、葉が黄色く枯れた色に包まれていた。セレンゲ県森林局の話に寄れば、セレンゲ県の各地の苗畑で同様の枯れ上がりの傾向がみられるとのことであった。春季の苗畑状況写真を右に示す。
葉は黄色く枯れた色であったが、梢端部の芽は生きている苗が確認できたため、これらを植林することとした。植林前に多くの苗がこの無積雪により被害を受けたため、2012年の植林は予定本数を大幅に下回ることとなった。

2013年の植林について
2012年は早春季の異常気象により苗木の多くが乾燥害に遭ってしまったが、2013年も例年通り植林を実施する予定である。その際、2012年の植林予定に満たなかった本数面積については2013年の植林に合算して植林する予定である。場所についてはセレンゲ県森林局の協力のもと、数百ヘクタール規模の植林適地を確保できる見込みである。

森林火災対策 3月22日にロシアから越境してきた火災跡

森林火災対策 丘の上で常時見張るパトロール隊

森林火災対策 パトロール隊の消化機材

トジーンナルス周辺では、2012年春は森林火災が数件起こった。これまでGNCは植林地を火災の延焼から守るための応急処置として植林地の外周で防火帯を造成してきた。一方でモンゴルの森林法では、植林地は村と植林実施者が火災対策を行うこととなっている。
このため、まず2012年の火災危険期における行政側の対策の状況を把握した。
アルタンボラグ村では村役場に森林保護官が3名配備されており、次のように林野火災対策が取られている。
2012年春季は特に乾燥しているため、セレンゲ県からも厳重に火災対策を実施するように促されているとのことであった。
アルタンボラグ村を一望できる丘の上でパトロール隊が常駐し、見張りと注意喚起及び初期消火活動が行われた。幸い2012年は乾燥していたにも関わらず、件数が少なくロシアからの延焼もすぐに消し止められた。ただ、ロシア側では火災が多発しており黒煙白煙が空を染めていた。
パトロール隊が常駐したことにより、特に住民への注意喚起の効果があったものと思われ、火の不始末がほとんどなかった。アルタンボラグ村では今後ともパトロール隊を配備させるとのことである。
しかし、初期消火で消化できなかった場合に短時間で現場へ向かえるような応援部隊の整備が望まれる。また、連絡体制の面でもアンテナの届かない場所や、組織別の縦割りの構造など連絡体制にも改善が望まれる。
このため、GNCは森林火災対策としてセレンゲ県森林局やアルタンボラグ村、地域住民、国境警備隊などが横のつながりをもって林野火災に対処できるように、今後とも各関係機関と協議を重ね火災による延焼を最小限に抑えるよう現場にて調整役を務める。

 

各機関の人はよく精力的に動いておられます。GNCとしてこれらの方々と関係を密接にとって、有意義な活動を行いたいと考えています。

○森林省森林火災対策課課長チョローンバートル氏(UB)

Cholone Bartle, Chief of Forest Fire Countermeasures Division, Ministry of Forestry

ロシアからの国境は陸続きで、火災が国境を越えて進入してくるため、防火帯造成の対策を検討しているとのこと。国境警備隊の本部と森林省が協議中の段階ですが、法的なしばりがあるので行き詰まっているそうです。森林火災対策の面でお互いに協力し合うことを確認しました。

○森林省植林戦略課課長ダッシダワー氏(UB)

Dashdawa, Chief of Tree Planting Strategy Division, Ministry of Forestry

全国の植林戦略がここで管理されています。来年からは植林単価が大幅に上がるとのこと。ドルノド県の状況やセレンゲ県の状況、今春の乾燥についてなど、多枝に渡るお話でした。

○セレンゲ県森林局(セレンゲ県)

Selenge Regional Forest Office

今年の植林や森林火災対策について細かく協議しました。また、この冬は全く雪が降らず、今春は極度に乾燥していて、3月22日にロシアから火災が国境を越えて入ってきたとのこと。今年は特別に各村に火災対策の施策を通知し行動してもらうよう手配しているとのこと。

○セレンゲ県アルタンボラグ村(セレンゲ県)

Selenge Province Altamborag Village

トジーンナルスはアルタンボラグ村内に位置します。植林事業には国内外から予算がありますが、火災対策にはほとんど予算がないのが現状。範囲が広いのと機動力が低いためこれまで広大な面積が消失してきたのは大変残念であります。現状の火災対策を把握したうえで、火災対策の充実化に向け動き出すしかありません。火災危険期に入り、とにかく火災を制したいという気持ちはGNCも同じであります。外ではロシア側で煙りがもくもくしています。

○ロシア国境沿いですでに火災が発生していました

 

ハワリンバヤル2012出展(2012年5月4日~5日)

昨年は震災の影響で中止となったハワリンバヤルでしたが、今年はその分盛大に行われました。

初日は、残念ながら雨。しかし2日目は晴天となり、たくさんの来場者が訪れました。

スタッフも総出で参加。遠く、名古屋から応援に駆けつけてくださった方。初めてGNCスタッフとしてイベントに参加してくださった方。本当にありがとうございました!

また、留学生との数年ぶりの再会も。2年前、モンゴルで出会ったデギーや、昨年モンゴルへ帰ったトガーさん、ハワリンバヤルでの再会は、毎年私たちの楽しみの一つです。

GNCのブースにも、モンゴルに興味のあるたくさんの方々が来てくださいました。ありがとうございました!

春が過ぎ、今年もモンゴルでの植林が始まりました。今回の売上金及び寄付金は、モンゴルでの植林活動に使わせていただきます。ありがとうございました。

第11回NGO合同研究&活動報告会

特定非営利活動法人 GNC JAPAN 代表理事  宮木 いっぺい氏

(テーマ) NGOにとって「人づくり」とは何か?

ここ数年GNC は、モンゴル国の持続可能な国づくりを担ってゆく人材の育成やそれにつながるような活動を総合的に行っています。

「一緒に学ぶ」ことを通じて、「一緒に課題を発見し、分析し、解決策を導き出す。これが今のGNCの活動です。具体的には、人づくり、森づくり、緑あふれるまちづくり、苗畑づくり、農場づくりを行っています。その中で、今回は「人づくり」について、これまでの活動を振り返りつつGNCの基本的な考え方をお話し、今後の活動の展望について意見交換し皆様のお知恵を拝借できればと考えています。

第11回NGO合同研究&活動報告会

一般社団法人 地球緑化クラブ  代表理事   原 鋭次郎氏

(テーマ)  砂漠地帯における産業の実現化に向けて

団体設立当初から植林を中心とした砂漠緑化事業を行ってまいりました。同時に、砂漠緑化には新たな産業を絡めた村おこしも必要であると考え、あらゆる実験も行ってまいりました。

クブチ砂漠と旗下営での緑化事業が概ね終了したのを機に、新たな取り組みをスタートしようと考えております。各地の事業報告と共に、村おこしを兼ねた新たな活動に向けての考えを発表させていただきます。中国、国内での緑化活動の報告と共に新たな事業に向けた内容を発表できればと思っております。

第11回NGO合同研究&活動報告会

特定非営利活動法人 GNC JAPAN  森林再生担当   尾上崇氏

(テーマ)林野火災の対策

GNCはモンゴル国セレンゲ県北部で毎年植林を行っていますが、2009年春季の林野火災により2007年~2008年にかけて植林した場所もその被害に遭いました。この地域の林野火災に対する既存の対策が十分ではないことが明らかになり、今後は、植林だけではなく、火災対策を充実させる方針です。

今春の現地の状況と、対策の方法について発表します。

第11回NGO合同研究&活動報告会(2012年6月10日)

過去~現在~未来

毎年6月が来ると いつも思い描くことがあります。

私が初めてモンゴルを訪れたのは 1996年7月でした。1995年(平成7年7月7日)に 現GNC Japanの前身であるKKN(共存への貢献ネットワーク)が様々な職種の若者たちによって設立され、数ヵ月後 ひょんなことから若干異色である主婦の私が仲間入りすることになったのです。どのように活動を充実させていくかをあれこれ模索している頃 モンゴルで大規模な森林・草原火災が発生、急遽 モンゴルを訪問することになったのです。初めての渡モンゴルを前に私は次のように綴っています。

過去~現在~未来

16年経った今 確かに 国境を越え 同志と呼べるモンゴルの人々に出逢い 共に植え続けたアカマツがモンゴルの北の大地に根付いて、ささやかな森に育ち 爽やかに風にそよいでいます。

ずっと未来のどこかでも きっとまだ見ぬGNCの仲間たちがこの道を歩き続けていることを 今年もまたそっと描いている私です。

2012年 6月  事務局 矢野明子

2012年度GNCモンゴルエコツアー(トーラ村視察)

【日時】
2012年9月9日13:00~15:00
【場所】
ウランバートル市ハンオール地区トーラ村
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン  Tsuguto Saihan
【参加者】
一橋大学大学院 木村奈津子
一橋大学大学院 トゥギー Tuggy

1)緑あふれるまちづくり
・村民と意見交換
アユールブーネさん トーラ村670世帯のうち220世帯の地区長。一昨年GNCが提供した苗木は順調に育っている。今後は、家を囲むようにニレを植えることを希望。家に招待していただき、スーテーツァイと手作りディルピクルスをごちそうになる。

バダームハンドさん(妹) MIATの元整備士。庭は美しくやる気に満ちていた。家に招待していただき、パン、エイツキ、チーズなどをごちそうになる。良い歌声も披露してくれた。地下温室を建てることを提案している。
2012年度GNCモンゴルエコツアー(トーラ村視察)
ニャムダーシ(Nyamudashi)さん 熱心だったがあまりうまくいっていなかった。
2012年度GNCモンゴルエコツアー(トーラ村視察)
水を井戸から運ぶことは重労働で一番の問題点だが、やる気さえあればアユールブーネさんやバダームハンドさんのようにその問題をクリアして成果をあげているのも事実である。自発的なやる気を成功事例を示すことで喚起することが重要であろう。トーラ村とのコラボを今後どうするか(フィールドスタディ、フェアトレードなど)が今後の課題である。

2012年度GNCモンゴルエコツアー(GNCモデル農場視察)

【日時】
2012年9月9日15:00~17:00
【場所】
ウランバートル市ハンオール地区トーラ村
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン  Tsuguto Saihan

【参加者】
一橋大学大学院 木村奈津子
一橋大学大学院 トゥギー Tuggy

農場づくり
・ツォゴさんによる農場案内
1キロに渡る点滴システムを導入したことで、6月に防風林として植えた2000本のニレは順調に育っている。これらは、2,5ヘクタールの畑を取り囲んでいる。一昨年植えたものは家畜被害にあったものも多いが、残ったニレは大きく育っている。今後はニレの防風林、およびニレを中心に苗畑を充実させようとしている。建造中の日光温室も見学した。これが完成すれば冬が長いモンゴルで野菜栽培期間を伸ばすことができる。その後、ツォゴさんの工房と作業部屋を見学。日本で使えなくなった中古品を再生させている。ツォゴさんは将来、子供たちに機械について教える場を設けたいと考えている。

人づくり
・GNC教育センター設立
農場内に既にある研修・宿泊施設をより一層充実させ(名称は、GNC教育センター)、今後はGNCの人づくり事業(フィールドスタディを含め)の拠点とする。センター長は、ツグトサイハンさん。

2012年度GNCモンゴルエコツアー(苗畑視察)

【日時】
2012年9月10日10:30~16:00
【場所】
トゥブ県バヤンチャンドマン村
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン Tsuguto Saihan
GNC Mongolia バヤンチャンドマン村担当スタッフ バトゾリグ  Bat Zorig
【参加者】
一橋大学大学院 木村奈津子
一橋大学大学院 トゥギー  Tuggy
滋賀大学 ドゥルグーン  Durgun
東京大学 ウンダーク  Undark
東北大学 ツェンゲル  Zengel

苗畑づくり
GNC Mongoliaの苗畑を視察し、担当者のバドゾリグさんに、現状と解決すべき問題点、今後の展望について説明してもらった。トラクターの購入により効率性は増したが、競合する苗木会社が増えており、より一層市場ニーズにあった質の高い苗木を育てる必要がある。バトゾリグさんは、観葉植物、果樹、芝生づくり等を検討している。

緑あふれるまちづくり
2012年度GNCモンゴルエコツアー(村民と意見交換)
2010年~12年に緑化支援を行った3軒を訪ねた。チュルーンバートさん、バドムハンドさん、ゾールさんの家である。担当スタッフのバトゾリグさんの指導のもと、毎年10軒ずつ、通算30軒がGNCが提供した苗木(サージ、ニレ、ポプラなど)を育てた。この取組は今後も継続する。
2012年度GNCモンゴルエコツアー(道路沿いの緑地帯の視察)
昨年完成した道路沿いの緑地帯を視察。村の人々がその完成を記念して石碑(刻まれている言葉:緑の環境をこわさずに愛しながら支えて生きよう。GNC Japanと村の人々が協力してつくりました)を建ててくれていた。また喜ぶべきことに、この緑地帯を村人自ら拡張する工事をはじめていた。
2012年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村郊外の植林地視察)
・森づくり
バヤンチャンドマン村郊外の植林地を視察した。ここは斜面なので1,000本単位で確実に植林することが効果的である。
人づくり
現在予定している学生参加のフィールドスタディツアーの新しい拠点として、バヤンチャンドマン村のGNC苗畑内に、研修・宿泊用のゲルを準備することを決定した。
2012年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県庁訪問)
【日時】
2012年9月11日9:20~12:20
【場所】
セレンゲ県スフバートル市
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン Tsuguto Saihan
GNC Mongolia バヤンチャンドマン村担当スタッフ バトゾリグ  Bat Zorig
【参加者】
一橋大学大学院 木村奈津子
一橋大学大学院 トゥギー  Tuggy
滋賀大学 ドゥルグーン  Durgun
東京大学 ウンダーク  Undark
東北大学 ツェンゲル  Zengel
2012年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県庁訪問)
森づくり
自然環境局の森林課長ツェンゲルザヤさん、および、セレンゲ県事務総長(副知事にあたる)スヴダさんと今後のGNCのセレンゲ県における植林計画について話し合った。具体的には、植林する場所、本数を決定するためのスキームづくりを行い、それにもとづき契約を取り交わした。また、森林火災を防止するためのシステムづくりも協力して行うことを約束した。現在、森林火災の危険性に対する認知度が地元民の間で低いということなので、GNCとしては、認知度をアップさせるためのチラシづくりを県庁と協力して行うことを決めた。なお、今後GNCのために1か所広いエリアに植林できるように便宜をはかることを約束してくれた。飛び飛びの場所に植林することの非効率を避け、植林後の成果を広く知らせてゆくためである。
2012年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県庁訪問)
なお以下は、セレンゲ県の森林事情について、ツェンゲルザヤさん、スヴダさんからヒアリングした内容である。
セレンゲ県は、森林面積ではモンゴル国内で2番目(190万ヘクタール)であり、他県と比較すると①モンゴル国内に生息する全ての種類の松(5種類)がそろっている、②森林生産と伐採の量が全国トップで自然が豊かという特徴を持っている。セレンゲ県には17の村、5つの地区があり、人口は10万人である。県の4年計画では、国の予算を使って毎年少なくとも1500ヘクタールを植林することになっており、大抵は3000ヘクタールを超えているということである。これは全国の植林の5割を占めているとのことである。現在、県内にあと24万ヘクタールを植林しなければならない。火災、不法伐採、虫害が原因である。国、県だけの力では80年かかるので、海外のNGO等の協力は不可欠とのこと。確かに、資源開発で国の財政は豊かになっているが、植林予算は、森林から得た利益の85パーセントと決まっているので、植林規模を拡大できずにいるとのことである。また、苗木会社は県内に32社あり毎年2200万本供給する能力があるが、マーケットが無く、しかも中国から安い苗木は入ってきているので、どこも経営上の問題を抱えている。そこで、現在は国が買い上げるという計画も持ち上がっている。なお、今回は2社の苗畑を実際に視察した。
2012年GNCモンゴルエコツアー
人づくり
現在、GNCが計画している学生参加のフィールドスタディツアーについては、セレンゲ県として全面的に協力することが可能であるとのことである。また、新しいプロジェクトとして、県内の幼稚園(60か所)に森づくりの大切さを知らせるGNCオリジナル絵本「アカマツの赤ちゃんの夢」を配布し、子供たちが絵本の内容を表現した劇や踊りなどを発表するイベントを開催することとなった。また、自然環境観光省付属トジンナルス環境保護区管理局を訪ね、現在12歳から16歳の子供を対象に実施されている充実した環境教育プログラムの内容の詳細について説明を受けた。
2012年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県植林地視察)
2004年春GNCはじめての植林地
2012年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県植林地視察)
2010年植林地

2012年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県植林地視察)

2005年愛・地球博のプレイベントの際の植林地(2004年秋植林)

【日時】
2012年9月11日17:00~19:30
【場所】
セレンゲ県トジンナルス他
【参加スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン Tsuguto Saihan
GNC Mongolia バヤンチャンドマン村担当スタッフ バトゾリグ  Bat Zorig
【参加者】
一橋大学大学院 木村奈津子
一橋大学大学院 トゥギー  Tuggy
滋賀大学 ドゥルグーン  Durgun
東京大学 ウンダーク  Undark
東北大学 ツェンゲル  Zengel

1)森づくり
・2004年春・秋、2010年植林地視察
セレンゲ県における最初の植林地(トジンナルス・2004年春植林)を森林・動物センター長のジャムスランさんの案内で視察した。活着率は良く、成長も順調である。既に3メートル近く育ったアカマツもあり、松かさが出来ているものも見られ感激した。2005年愛・地球博のプレイベントの際の植林地(2004年秋植林)、および2010年の植林地を続けて視察した。

2012年度GNCモンゴルエコツアー(エコセミナー)

【日時】
2012年9月13日11:00~17:00
【場所】
ウランバートル市ハンオール地区トーラ村 GNC教育センター

【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン Tsuguto Saihan
【参加者】
滋賀大学 ドゥルグーン  Durgun
東京大学 ウンダーク  Undark
東北大学 ツェンゲル  Zengel
一橋大学 サラ Sara

今回は、今後のフィールドスタディツアー実施を想定して、少人数の大学生を対象にエコセミナーを実施した。参加者の一人サラさんは、モンゴル国立大学エコロジー教育センターの高校を卒業しており、GNCとエコロジー教育センターが共同で作ったキャンパス内の植物園の開園セレモニー(2005年)に学生として参加していたとのこと。GNC教育センターに学生が11時に到着してから、1時間半は、モデル農場で野菜の収穫体験、農場全体(野菜畑、苗畑、苗床施設、防風林等)の視察を行った。その後、12時半から学生自らが収穫した野菜(レタス、かぶ、小松菜など)を使った昼食を一緒にとった。

2012年度GNCモンゴルエコツアー(エコセミナー)
13時から16時半まで、GNC教育センター内の一室で、全員の自己紹介、GNCの活動紹介に引き続き、テーマを決めて意見交換を行った。
テーマは以下のとおりである。
1)今後実施予定のフィールドスタディツアーの具体的な企画案
2)留学生の目からみたモンゴルと日本の違い
3)将来の夢
4)幸福とは何か
全員が問題意識を持ち、等身大の意見を率直に語っていたことが何よりうれしかった。また、全員が、国のため、みんなのために自分は何ができるのかを真剣に考えていたことに感動し、かつ将来への希望を感じた。

2012年度GNCモンゴルエコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問)

【日時】
2012年9月14日9:00~11:00
【場所】
ウランバートル市 モンゴル国立大学エコロジー教育センター

【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン Tsuguto Saihan

2005年に共同で開園したエコ植物園は、市の予算を使って、さらに充実した公園として整備されている。新任のセンター長、バトチュルンさんと、今後の具体的な協力関係について話し合った。1)モンゴル国内に原生している植物を公園内のハウスで育てる、2)エコロジー教育センターで実施している環境教育プログラムを充実させる、3)公園整備の専門的知識を提供する、4)公園内に日本庭園を造成する、5)公園内散策路沿いの植え込み用にニレの苗木を提供する等である。今後はGNC教育センター長のツグトサイハンさんがセンター長と密に連絡を取り合いながら、これらのアイディアを実現させてゆくこととなる。

なお、エコロジー教育センターの公園担当のナサンさんに公園内を案内してもらった。子供連れの家族や恋人たちの憩いの場となっていたことがうれしかった。

2012年度GNCモンゴルエコツアー(第18学校訪問)

【日時】
2012年9月14日11:30~12:30
【場所】
ウランバートル市 第18学校
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン Tsuguto Saihan

第18学校の校内緑化は昨年訪問時に計画した通り大いに進んでいた。女性校長のプレブジャルガルさんに昨年に引き続き面会し、今後の具体的な協力関係について話し合った。1)校内緑化の一環として花壇を増やすための種を提供する、2)日本の中学校、高校と姉妹校になるために協力する、3)エコ教室を開催する等である。今後は教育センター長のツグトサイハンさんが校長と密に連絡を取り合いながら、これらを実現させてゆくこととなる。

付記:今回のエコツアーは今後実施する学生参加のフィールドスタディツアーの予行練習の意味合いもあった。実際、各プロジェクトの担当者から話を聴き、現場を視察した上で、夕食前後に2時間程度参加者全員で振り返りのディスカッションを毎日行った。その中で、参加学生から多くの貴重な意見、アイディアを聴くことができた。

 

2012年9月8日から9月15日までGNCモンゴルエコツアーを実施致しました。
参加された学生の感想文をご紹介します。

一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程
木村奈津子

エコツアーに参加して:つながりを発想する力を育てること

 私は現在、ユキヒョウ保護運動の動向の調査をするため1年間モンゴルに滞在しています。ユキヒョウの保護運動とGNCの活動とは一見何の接点もないようですが、色々なご縁が重なり、今回のエコツアーに参加させて頂くことになりました。接点がないといっても、その両者の根底には自然環境への配慮があります。短い時間でしたがGNCで活動する人々と出会い、その活動を垣間見ることで、モンゴルで環境問題に取り組むとはどういうことなのか、わずかですが自分なりに考えることができたように思います。
最も印象的だったのは、大きく成長したアカマツに松ぼっくりがついているのを見つけた時の皆さんの喜びでした。植林した木がすくすくと伸び、そしてその木が種をつけ、森林の再生へとつながる。自分の行為・努力の結果が直接「目に見える」形で実るわけです。一方、動物、特にその姿を見ることが極めて難しいとされるユキヒョウの場合、狩猟を禁じ、保護区を整備し、地元の人々への訴えかけると様々な保護策を講じたとしても、「目に見えて」その保護の効果がわかることはありません。
環境問題への取り組みにおけるこの「目に見える」結果は、人々のモチベーションになるだけでなく、もう一つ、重要な意味を持っていると思います。自らの行為や努力の結果が目に見えてわかること、それはつながりを理解することです。温暖化にCO2削減、ゴミ問題、森林破壊に植林、野生動物保護と、環境をめぐる問題や取り組みには多種多様なものがあります。そしてそのどれにおいても、「自分がその問題に関わっている」という感覚を持つことの欠如、つまり「自分には関係ない」という姿勢が、問題を大きくしたり、あるいは問題解決への取り組みを難しくしているのだと考えられます。例えばエアコンの設定温度を自分一人が下げた(上げた)ところで地球温暖化などという大きな話には関係ないだろう、そんな姿勢です。ただこの姿勢は仕方がないとも思います。なぜなら多くの環境問題は、自分の行為とのつながりが見出しにくいものだからです。
だからこそ、植林のように自分の行為・努力の結果が見えやすい活動を行うことで、「自分は関係がない」という考え方ではなく、様々な物事のつながり、行為の連関を想像する力が養われるのではないか、と思うのです。GNCは人と人とのつながりを大事にする組織です。GNCが活動を進め、人と人とがつながり、そして「自分には関係がない」という立場だった人が、目に見えない行為の結果、物事のつながりまで発想できるようになる、そしてそういう人が増えていく。それが結果として環境意識を高めるということにもつながっていくのではないでしょうか。
モンゴルは今、経済成長と広がる格差、鉱山開発に砂漠化・大気汚染などの環境問題と、社会全体が大きく揺れ動いています。貧困層とされる人も多く、自然環境よりも目の前の自分の生活、という状況に置かれている人がたくさんいます。また鉱山開発が様々な弊害をもたらしていたとしても、自分の土地ではないのなら関係ないという人も同じようにたくさんいます。それでも、若い人たちの環境への意識は変わってきたという声も聞こえてきます。木を植え、それが自分たちの努力によって森になる。それに子どもや若い人が関わっていくことで、つながりを想像する力が養われ、その他の多くの問題へも当たり前のこととして取り組んでいく、そんな社会をいつか実現させることが可能かもしれません。
そのような可能性を含んだGNCの活動に私自身もまた関わり、協力していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


GNCのエコツアーに参加して(感想)
一橋大学大学院・トゥギー

  まず、このエコツアーに参加する機会を与えて頂いたGNC Japanやツアー中に色々とお世話になったGNCモンゴルの関係者の皆様に心からお礼を申し上げます。
今回、実際植林地や苗畑、モデル農場等の視察、GNCより提供された苗木を育てている住民の方々のお宅の訪問、GNCモンゴルの担当者より実際に活動を続ける上でのエピソードや苦労話、またこれからの展望を聞く等、とても充実した時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。
機械や野菜を作ることが大好きというモデル農場のツォゴーさんは、寒いモンゴルの気候を考え、ニレの木で防風林を植えたり、時間と労力を省くため種まきネットを手作りしたり、灌漑システムを導入したりと、大規模の農地であっても一人で難なく農業をやって行くために色々な工夫をしていることが印象的でした。自分が今まで蓄積してきた知識・経験を子供たちに教えてあげたいと目を輝かせながら話すツォゴーさんと、モデル農場にある研修センターを人づくり事業の拠点として活用することを計画中のGNCの共通の夢はきっと形になって実現する日は近いのではないかと思います。
苗畑の視察を終えて、他にも多数の苗木会社も増えており、苗畑担当のゾルゴーさんは農業大学卒ということもあり、質のいい苗木で勝負して売り上げを伸ばしたいと強い意志とやる気を見せていました。
また、バヤンチャンドマニソムの道路沿いに作った公園ですが、地元が気に入ってくれたようで地元の予算でその隣に同じような公園を作るための工事を始めていたことを見て、GNCの皆様の思いがちゃんと届いんたんだなと思うとうれしくなりました。
地方最後の日は、セレンゲ県トジンアルスの植林地の視察でした。森林火災の凄まじさを物語る木々の黒い焼け跡はまだ残っていたが、周りには2メートルから3メートルにも及ぶ高い木々がずらりと並んでいました。2004年に初めてGNCが植林をしたところでは松ぼっくりができている木を見つけたり、2010年の植えた小さい木は力強く大きく成長しているのを見て、今まで皆様が10年以上も続けて来た活動、努力に対して、頭が下がる思いでいっぱいでした。
木を植え続けることで、自然の大切さを人々に伝えて行きたいというGNCの理念は素晴らしいことです。モンゴルでは近年鉱山開発と経済発展を優先的に進められているが、自然保全を訴える声も少なくありません。せっかく作った公園が取り壊されそうになったが、幸い今はそこがまだ市の中で数少ない公園の1つとして残っており、また市の予算で拡大・整備されることになったという話を聞いて何だか救われた気持ちになりました。公園の完成まで3,4年もかかったということでしたが、ものを壊すのはあっという間で、それを元に戻すにはそれの何倍の期間と労力が必要になります。後で後悔しないために壊さないで済む方法はないか常に考えて行くことが大事だなと改めて思いました。
2012年10月

GNC-ийн эко аялалд оролцох (сэтгэгдэл)
Хитоцүбаши их сургуулийн төгсөлтийн сургууль, Тугги

Юуны өмнө энэхүү эко аялалд оролцох боломжийг олгосон GNC Japan-д оролцсон бүх хүмүүст болон аяллын үеэр намайг халамжилж байсан GNC Mongolia-д чин сэтгэлээсээ талархаж байгаагаа илэрхийлье.
Энэ удаад бид жинхэнэ тариалалт, үржүүлгийн газар, жишиг фермүүдээр зочилж, GNC компаниас олгосон суулгацыг тарьж ургуулж буй иргэдийн гэрээр зочилж, GNC Mongolia компанийн хариуцсан хүн үйл ажиллагаагаа бодитоор үргэлжлүүлэх талаар мэдээлэл хийлээ. зовлон зүдгүүрийн тухай ярих, ирээдүйн төлөвийг сонсох гэх мэт маш их сэтгэл ханамжтай цагийг өнгөрөөж чадсан. Би чамд үнэхээр талархаж байна.

Машин, хүнсний ногоо хийх дуртай “Зого” жишиг ферм нь Монголын хүйтэн цаг уурын талаар бодож, хайлаас модоор салхины хамгаалалт тарьж, цаг хугацаа, хүч хөдөлмөрөө хэмнэж, гар аргаар үржүүлгийн тор урлаж, усалгааны системийг нэвтрүүлж байгаа нь гайхалтай байлаа. тариалангийн талбайг янз бүрийн аргаар зохион бүтээсэн бөгөөд ингэснээр дангаар нь ямар ч хүндрэлгүйгээр тариалж болно. Одоог хүртэл хуримтлуулсан мэдлэг, туршлагаа хүүхдүүдэд зааж сургах хүсэлтэй хэмээн нүдээ гялалзуулан ярилцаж буй Зогоо гуайтай жишиг ферм дэх сургалтын төвийг хүний ​​нөөцийн хөгжлийн бизнест бааз болгон ашиглахаар төлөвлөж байна. Дээрх нийтлэг мөрөөдөл биелж, биелэх өдөр ойртож байна.

Суулгацын талбайг шалгасны дараа өөр олон тарьц суулгац тариалах аж ахуйн нэгжүүд олширч байгаа бөгөөд тарьц суулгацын талбайг хариуцаж буй н.Золго нь ХАА-н дээд сургууль төгссөн учраас сайн чанарын суулгацтай уралдах хүсэл эрмэлзэл өндөр, борлуулалтыг нэмэгдүүлэх.Би урам зоригтой байсан.
Мөн Баян Чанд Манисомын зам дагуу баригдсан цэцэрлэгт хүрээлэн боловч нутгийн иргэдэд таалагдсан бололтой, орон нутгийн төсвөөр хажууд нь ийм цэцэрлэгт хүрээлэн байгуулахаар бүтээн байгуулалт эхэлснийг хараад GNC-ийнхэн бодсондоо баяртай байлаа. хүн бүрийн бодол зөв ирсэн гэж.
Бүсийн сүүлчийн өдөр Сэлэнгэ аймгийн Тожинарсын тариалангийн талбайтай танилцлаа. Аймшигт ойн түймрийн түүхийг өгүүлсэн моднууд дээр түлэгдсэн хар толбо байсаар байсан ч эргэн тойронд 2-3 метр өндөр мод эгнүүлэн ургасан байв. GNC анх 2004 онд мод тарихдаа нарсны боргоцойтой мод, 2010 онд жижиг моднууд хүчтэй, том тарьсан байхыг хараад та 10 гаруй жил ургаж байна.Ирэх үйл ажиллагаа, хичээл зүтгэлийн талаар бодол дүүрэн байлаа. .

Үргэлжлүүлэн мод тарих замаар байгаль дэлхийн ач холбогдлыг хүмүүст ойлгуулах ГНЦ-ийн философи үнэхээр гайхалтай. Монгол Улсад сүүлийн жилүүдэд уурхайн бүтээн байгуулалт, эдийн засгийн хөгжлийг нэн тэргүүнд тавьж байгаа ч байгалиа хайрлан хамгаалахыг уриалсан дуу хоолой олон байна. Бариулсан цэцэрлэгт хүрээлэнг нураах гэж байсан ч азаар хотын цөөхөн цэцэрлэгт хүрээлэнгийн нэг хэвээрээ байгаа бөгөөд нийслэлийн төсвийн хөрөнгөөр ​​өргөтгөж, арчилж тордохоор болсон нь сонсоод аврагдсан мэт санагдсан. Цэцэрлэгт хүрээлэнг барьж дуусгахад 3-4 жил зарцуулсан ч 3-4 жил устгаж, сэргээн засварлахад хэд дахин их цаг, хүч зарцуулсан. Дараа нь харамсахгүйн тулд яаж эвдэхээс зайлсхийх талаар үргэлж бодож байх нь чухал юм байна гэж дахин бодлоо.
2012 оны аравдугаар сар

Participating in GNC’s eco-tour (impression)
Hitotsubashi University Graduate School, Tuggy

First of all, I would like to express my sincere gratitude to all the people involved in GNC Japan who gave me the opportunity to participate in this eco-tour and GNC Mongolia who took care of me during the tour.
This time, we visited the actual plantations, nurseries, model farms, etc., visited the homes of the residents who are growing the seedlings provided by GNC, and the person in charge of GNC Mongolia gave an episode on actually continuing the activities. I was able to spend a very fulfilling time, such as talking about hardships and listening to the outlook for the future. I’m really thankful to you.

Zogo, a model farm who loves to make machines and vegetables, thinks about the cold Mongolian climate, planting windbreaks with elm trees, hand-crafting sowing nets to save time and effort, and introducing irrigation systems. It was impressive that even a large-scale farmland was devised in various ways so that it could be farmed by itself without difficulty. GNC is planning to utilize the training center in the model farm as a base for human resource development business with Mr. Zogo who talks with his eyes shining that he wants to teach children the knowledge and experience he has accumulated so far. I think that the day when the common dreams of the above will come into shape and come true is near.

After the inspection of the sapling field, many other sapling companies are increasing, and Mr. Zolgo, who is in charge of the sapling field, is a graduate of the agricultural university, so he has a strong will to compete with good quality saplings and increase sales. I was motivated.
Also, it is a park built along the road of Bayan Chand Manisom, but it seems that the locals liked it, and I saw that the local budget had started construction to build a similar park next to it, so GNC’s I was happy to think that everyone’s thoughts had arrived properly.
The last day of the region was a tour of the plantations in Tojinars, Selenge Province. There were still black burn marks on the trees that tell the story of the terrible forest fire, but there were rows of tall trees ranging from 2 to 3 meters around. In 2004, when GNC first planted a tree, I found a tree with pine cones, and in 2010 I saw a small tree planted strong and big, and you have been growing for more than 10 years. I was full of thoughts about the activities and efforts that came.

GNC’s philosophy of communicating the importance of nature to people by continuing to plant trees is wonderful. In Mongolia, mine development and economic development have been prioritized in recent years, but there are many voices calling for nature conservation. The park that was built was about to be demolished, but fortunately it still remains as one of the few parks in the city, and it was decided to expand and maintain it with the city’s budget. When I heard it, I felt saved. It took three or four years to complete the park, but it took three or four years to destroy it, and it would take many times more time and effort to restore it. I thought again that it is important to always think about how to avoid breaking it so that I will not regret it later.
October 2012

スミヤ ドゥルグーン 滋賀大学3年生

私の初めて植えた孫さん
ある日、私は歩いていました。小さな木を見て踏んで何も思わずに行ってしまいました。踏まれて残された小さな木が「貴方のために生きているのに何でひどいことするの」と泣いて残りました。この奴は私に関係ないだろう、私のために何もやってないでしょうと思って遊びに行きました。あの小さな木が泣いて、泣いて、泣き続けて渇いてなくなりました。
あの時から何年間経ちました。ある日、GNCの皆さんと木を植え、巣立てる立派な仕事に付き合う機会ができました。植林について何も知らない私はGNCの皆さんと旅に出ました。「これは木です、それはメープルです、こうやって植えます、木とは少なくても4,5年間経って私たちのようになりますので生き残るため精一杯頑張っています、木がなければ人間が生きていられません、大事な空気を綺麗にしてくれてますよ、」と教えてもらいました。
GNCの皆さんの植えた木が種出来たことを発見しました。その時、皆の目に涙がこぼれそうに「孫が出来ましたよ、私たちの植えた木が種できましたよ」と言っていました。一生忘れられない幸せなことでした。
帰って後、子供のとき踏んだ子供の木を思い出しました。なんて酷いことしたかと心の中で後悔していました。これから木を大事にして生きると自ら約束しました。ありがとう皆、ありがとうGNC。

Шига их сургуулийн 3-р курсын оюутан Дөргөний Сумъяа

Миний анхны тарьсан ач хүү
Нэг өдөр би алхаж байлаа. Нэг жижигхэн мод хараад гишгээд юу ч бодолгүй явлаа. Дээшээ гишгүүлсний дараа үлдсэн бяцхан мод “Чи амьд байхдаа яагаад аймшигтай зүйл хийдэг юм бэ?” Энэ залуу надад хамаагүй, миний төлөө юу ч хийхгүй гэж бодоод гараад явсан. Тэр бяцхан мод уйлж, уйлж, уйлж, цангасангүй.
Тэр цагаас хойш хэдэн жил өнгөрөв. Нэг л өдөр надад GNC-тэй хамтран мод тарьж, үүрлэх боломж олдсон юм. Мод тарих талаар юу ч мэдэхгүй учраас би GNC-тэй хамт аялалд гарлаа. “Энэ бол мод, энэ бол агч, бид үүнийг ингэж тарьдаг, бид дор хаяж дөрөв, таван жилийн дараа бидэнтэй адил болно, тиймээс бид амьд үлдэхийн тулд чадах бүхнээ хийж байна, модгүй бол би амьдарч чадахгүй. чухал агаарыг цэвэрлэдэг “гэж тэр надад хэлэв.

GNC-ийн бүх хүмүүсийн тарьсан модыг үржүүлэх боломжтой гэдгийг би олж мэдсэн. Тэр үед “Ач зээ мэндэлж, тарьсан модод маань үрээ тавилаа” хэмээн нулимс цийлэгнэх шиг болсон. Энэ бол миний хэзээ ч мартагдахааргүй аз жаргалтай зүйл байсан.
Буцаж ирээд багадаа гишгэсэн хүүхдийн модыг санав. Энэ нь ямар аймшигтай байсанд би харамссан. Модоо сайн арчилж амьдарна гэж өөртөө амласан. Бүгдэд нь баярлалаа, GNC-д баярлалаа.

Sumiya Durgun, 3rd year student at Shiga University

My first planted grandson
One day I was walking. I saw a small tree, stepped on it, and went without thinking. The little tree left after being stepped on cried, “Why do you do something terrible when you are alive for you?” I went out thinking that this guy wouldn’t matter to me and wouldn’t do anything for me. That little tree was crying, crying, crying and not thirsty.
How many years have passed since that time. One day, I had the opportunity to work with the GNCs to plant and nest trees. Knowing nothing about tree planting, I set out on a journey with the GNCs. “This is a tree, it’s a maple, we plant it this way, we’ll be like us after at least four or five years, so we’re doing our best to survive, without trees humans I can’t live, it cleans the important air, “he told me.

I discovered that the trees planted by everyone at GNC were able to be seeded. At that time, tears seemed to spill in everyone’s eyes, saying, “Grandchildren have been born, and the trees we have planted have been seeded.” It was a happy thing that I will never forget.
After returning, I remembered the child’s tree that I stepped on when I was a child. I regretted how terrible it was. I promised myself that I would take good care of the trees and live. Thank you everyone, thank you GNC.

東京大学 ウンダーク

感想文
GNCの2012年度のモンゴルでの活動に参加できて非常に良かったと思います。
セレンゲ県植林地訪問とバヤンチャンドマン村視察では実際に農所と植林に接してみて、自然と環境による知識も伸びました。

県庁や県民との協力、火災問題、労働力、苗木のマーケット、政府へのアプローチなどお話をする都度にこれから考えていくべき私にとって新しい事に気が付いた。
GNCJapanの皆様に加えツォゴさんやジャムスランさんなど立派な人たちに出会えたことも嬉しく思います。特に農業の仕事をしながら、プログラムを書いたりして技術的に新しい開発を求めるツォゴさんを見て‘工人と言うのはこんなもんですね‘と思いました。これから工学を勉強するわたしにとってロールモデルの一つとなりました。
これからはGNCの日本での活動にもモンゴルでの活動にも参加して自分のできる範囲で協力していきたいと思います。

Токио Ундаркийн их сургууль

Сэтгэгдэл
2012 онд GNC-ийн Монгол дахь үйл ажиллагаанд оролцох боломжтой болсондоо маш их баяртай байна.
Сэлэнгийн тариалалт, Баян Чандмань тосгонд зочлохдоо тариалангийн талбай, тариалантай танилцаж, байгаль орчин, байгаль орчны талаарх мэдлэг маань нэмэгдсэн.

НЗДТГ, иргэдтэй хамтран ажиллах, гал түймрийн асуудал, ажиллах хүч, зулзаган модны зах зээл, төр засагт хандах хандлага гээд л ярих болгондоо надад нэг шинэ зүйл бодож олдог байлаа.
GNC Japan компанийн бүх хүмүүсээс гадна Ноён Зого, Ноён Жамслан зэрэг сайхан хүмүүстэй уулзаж байгаадаа баяртай байна. Ялангуяа хөдөө аж ахуйн салбарт ажиллаж, техникийн шинэ хөгжлийг эрэлхийлэхээр нэвтрүүлэг бичиж яваа Зогоо гуайг хараад “Ажилчин хүн ийм л байдаг юм шүү дээ” гэж бодсон. Одооноос инженерийн чиглэлээр суралцаж байгаа надад үлгэр дуурайл болсон хүмүүсийн нэг болсон.
Одооноос эхлэн GNC-ийн Япон, Монгол дахь үйл ажиллагаанд оролцож, чадах чинээгээрээ хамтран ажиллах хүсэлтэй байна.

The University of Tokyo Undark

Impressions
I am very glad that I was able to participate in GNC’s activities in Mongolia in 2012.
During the visit to the plantations in Selenge and the visit to Bayan Chandman village, I actually came into contact with the farms and plantations, and my knowledge of nature and the environment grew.

Every time I talked about cooperation with the prefectural office and citizens, fire problems, labor force, sapling market, approach to the government, I realized something new for me to think about.
I am glad to meet wonderful people such as Mr. Zogo and Mr. Jamslan in addition to everyone at GNC Japan. Especially when I saw Mr. Zogo, who was working in agriculture and writing a program to seek new technical development, I thought, “This is what a worker is.” It became one of the role models for me who is studying engineering from now on.
From now on, I would like to participate in GNC’s activities in Japan and Mongolia and cooperate as much as I can.

東北大学 ツェンゲル

感想文
このたび、エコツアーに参加させていただきました。
YAMOHを通じて、GNCのこと初めて聞きました。
普段立ち触ることのできない自然の大切さ、モンゴル母国の美しさを改めて実感しました。
モンゴルでのモデル農場は興味深いものでした。普通農場見学することができないので、

モンゴルの天候にあった名前も区別できない色んな植物実際見てよかったです。
セレンゲ県で植えた松の木が森になっていて、長年の努力の成果が見えていました。
焼いて何もなくなったところがGNCのみんなさんのおかげで、森になったことモンゴル人として
本当に感謝しています。ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。
また機会があったら是非エコツアーなどGNCの活動に参加したいと思います。
では、その日までみんなさんお元気で。

Тохокугийн их сургууль Зэнгэл

Сэтгэгдэл
Энэ удаад эко аялалд оролцлоо.
YAMOH-аар дамжуулан GNC-ийн талаар анх удаа сонссон.
Ер нь гар хүрч чаддаггүй байгаль, эх орныхоо гоо үзэсгэлэнг би дахин ойлгосон.
Монгол дахь загвар ферм сонирхолтой байлаа. Би ихэвчлэн ферм дээр очиж чаддаггүй, тиймээс

Монгол орны цаг агаарын байдлаас шалтгаалж бие биенээсээ ялгагдахааргүй төрөл бүрийн ургамлыг харах сайхан байлаа.
Сэлэнгэ аймагт тарьсан нарс мод ой болж, олон жилийн хөдөлмөрийн үр дүн харагдаж байлаа.
Юу ч шатаагүй газар нь Монгол хүний ​​хувьд ой мод болсон GNC-ийн бүх хүмүүст баярлалаа
Маш их баярлалаа. Маш их баярлалаа.

Би тантай хамтран ажиллахыг тэсэн ядан хүлээж байна.
Дахиад боломж олдвол эко аялал гэх мэт GNC арга хэмжээнд оролцох нь гарцаагүй.
Тэгээд тэр өдрийг хүртэл бүгд зүгээр.

Tohoku University Zengel

Impressions
This time, I participated in the eco tour.
I heard about GNC for the first time through YAMOH.
I realized once again the importance of nature, which I cannot usually touch, and the beauty of my home country of Mongolia.
The model farm in Mongolia was interesting. I can’t usually visit the farm, so

It was nice to see various plants that couldn’t be distinguished from each other according to the weather in Mongolia.
The pine trees planted in Selenge Province became a forest, and the results of many years of efforts were visible.
Thanks to everyone at GNC, the place where nothing was burned became a forest as a Mongolian
Thank you very much. Thank you very much.

I look forward to working with you.
If I have another chance, I would definitely like to participate in GNC activities such as eco-tours.
Then, everyone is fine until that day.

 

グローバルフェスタ2012出展(2012年10月6日~10月7日)

お蔭様で、2日間のグローバルフェスタを無事終えることができました。

10月7日の午前中は雨が降り、寒い一日でしたが、いろいろと貴重な出会い(幼稚園生、女子高生からおばあちゃんまで)が多く、大変有意義でした。午後には雨が止み、活気が出てきました。ブースのセッティングの仕方、企画の仕方などでも他団体に学ぶことも多く、さらに各団体の担当者とも活動内容について直接いろいろ話ができました。何より、国際協力に関心のある多くの大学生と話をすることができ、今後につながりそうで楽しみです。

エコプロダクツ2012出展 東京ビッグサイト(2012年12 月13日~15 日)

出展団体数は711団体、3日間の来場者数は178,501人でした。

GNCは去年に続き2回目の参加で、「森から始まるエコライフ展2012」というコーナーの中でブースを出させていただきました。森林・植林関係に興味のある方がブースを訪れてくださいました。

中には、GNCオリジナルミニ絵本 「アカマツの赤ちゃんの夢」(日本語・モンゴル語併記)をモンゴルの知人にプレゼントしたいと、お買い上げくださった方もいました。

エコプロダクツは、企業の出展が大半を占めています。今回初めて全部を回ったのですが、企業の多くは「エコ」というよりはただの宣伝とでは?という感じがなくもなかったかな…と思いました。ですが、NPO、自治体、企業が、「エコ」というキーワードで一同にそろうこのような場所は、「エコ」に興味がある方々にとって、とても面白い場所となること、請け合いです。

今年は初めて、モンゴルから私たちの仲間がエコプロダクツに来場しました。「1日では回りきれない!」と、まるまる2日間見て回っていました。いろいろなブースを回ってたくさんアイデアがあふれ出したようで、今後モンゴルの活動にどう繋がっていくかが楽しみです。

 GNC Mongolia ツォゴーさん

GNC森づくりご支援企業・団体の皆様と面談

SOTO禅インタ-ナショナルの皆様 (2012年12月22日 市ヶ谷 宮木研究室にて)
(2013年のご寄付を頂きました)

 
GNC Mongolia ツォゴーさん

GNC森づくりご支援企業・団体の皆様と面談

トライウォール株式会社の皆様 (2012年12月22日 表参道 ウイルライフ株式会社オフィスにて)

 

GNC Mongolia ツォゴーさん

GNC森づくりご支援企業・団体の皆様と面談

株式会社KSGインターナショナルの皆様 (2012年12月22日 市ヶ谷 宮木研究室にて)

12月7日に来日したモンゴルのスタッフ ツォゴーさんは3週間の滞在を終え、28日 無事帰国しました

この間  東京ビッグサイトでの エコプロダクツ2012で数々の最新情報収集 20年余り前 農業研修の同行通訳として半年ほど滞在した青森県車力村(現在のつがる市)の訪問 モンゴルではなかなか手に入らない情報誌 専門書など20冊以上購入などと 3週間があっという間に過ぎていきました

また 長年 GNC森づくりにご支援いただいている企業 団体の皆様にも 年の瀬のお忙しい中 ツォゴーさんとの面談のお時間を割いて頂き 2012年森づくりのご報告とモンゴルの現況などをご説明させていただきました

来年は いくつかの新たな事業へ向けて 新しい第一歩を踏み出すことになります。 焦らず 皆で知恵を絞って 一つ一つ難局を切り抜けながら よい結果につなげていきたいと思っています

GNC Japan事務局  矢野明子

 

ハワリンバヤル2013出展(2013年5月4日~5月5日)

開催場所:光が丘公園

5/4・5に、練馬区光が丘公園でモンゴルの春祭り、「ハワリンバヤル2013」が開催されました。

GNCは、5/4、5の2日間出展しました。GNCのブースにも、モンゴルに興味のあるたくさんの方々が来てくださいました。ありがとうございました!

今年もモンゴルでの植林が始まりました。今回の売上金及び寄付金は、モンゴルでの植林活動に使わせていただきます。ありがとうございました。

 

第12 回NGO 合同研究&活動報告会(2013年6月9日)

『一般社団法人地球緑化クラブ』発表者:原鋭次郎氏(地球緑化クラブ代表理事)
(テーマ) 「新しい緑化技術の開発と研究」

発表者:宮木いっぺい(GNC Japan 代表理事)
発表者:小川あんり(GNC Japan 事務局)

私たちGNCメンバーだけでなく、主に中国内モンゴル自治区で活動している「一般社団法人地球緑化クラブ」、主にモンゴル国で活動している「板橋モンゴル孤児支援の会」のメンバー、そしてモンゴル国からの留学生と多くの方にお集まりいただき、充実した報告会となりました。

 

2013年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県植林地視察)

【日時】
2013年9月8日16:30~18:00(2012→2004春)、9月9日14:10~14:30(2004秋)
【場所】
セレンゲ県トジンナルス他
【参加スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン Tsuguto Saihan
GNC Mongolia オチル Ochiru
【参加者】
株式会社アールキューブ 松永康利
株式会社アールキューブ 松永美湖
青年海外協力隊 木下聡
一橋大学 阿部達

森づくり
・2004年春・秋、2012年植林地視察
まず、8日夕方、あいにくの雨模様の中、森林・動物センター長のジャムスランさん、植林担当者のトメンナサンの案内で2012年の植林地を視察した。活着率は良く、10センチ程度に成長していた。続けて、セレンゲ県における最初の植林地(トジンナルス・2004年春植林)を視察した。活着率は良く、成長も順調である。どのアカマツも既に3メートル以上まで育っている。一部に地元住民の火の不始末が原因の火災跡があった。
翌9日午後、2005年愛・地球博のプレイベントの際の植林地(2004年秋植林)を視察した。家畜の被害に毎年あっているが、今回はかなりしっかり活着しており安心した。ある程度以上に成長すれば、家畜の被害を受けずにすむ。

2013年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県植林地視察)

2012年春の植林地

2013年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県植林地視察)

2004年春の植林地(GNC初)

2013年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県植林地視察)

2004年秋の植林地(2005年愛・地球博のプレイベントの際の植林地)

2013年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県庁訪問)

【日時】
2013年9月9日9:15~11:00
【場所】
セレンゲ県スフバートル市
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン

2013年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県庁訪問)

ツェンゲルザヤさん

森づくり
セレンゲ県庁で自然環境局の森林課長ツェンゲルザヤさん、オトゴンエルデネさん(森林専門家)と打ち合わせを行った。まずGNCのセレンゲ県における植林計画について話し合った。今秋追加植林についての契約書は今回のツアー中に作成、押印して、後日渡すことになっている。
2)人づくり
次に、人づくりに関わる取り組みについて話し合った。現在、GNCが計画している学生参加のフィールドスタディツアーについては、既にセレンゲ県として全面的に協力することが可能とのことだったが、今回はセレンゲ県の専門家によるレクチャーのお願いをし具体的なプログラム内容について話し合った。
また、1年前に新しいプロジェクトとして、県内の幼稚園(60か所)に、森づくりの大切さを知らせるGNCオリジナル絵本「アカマツの赤ちゃんの夢」を配布し、子供たちが絵本の内容を表現した劇や踊りなどを発表するイベントを開催することとなったが、その後、ツェンゲルザヤさんは具体的な企画書を作成した上で県や国に予算化するよう働きかけてくれ、各幼稚園にも絵本を配布し、イベント開催について告知してくれていた。残念ながら予算化にはまだ至っておらず本格的なイベント開催には至らなかったが、第7幼稚園できわめてクオリティの高い発表会を見学することができた。これはツェンゲルザヤさんのサプライズ企画だったようで、実質的には第1回の発表会を実施できたと言ってよい出来だった。

2013年度GNCモンゴルエコツアー(第7幼稚園視察&発表会)

【日時】
2013年9月9日11:45~12:30
【場所】
セレンゲ県スフバートル市
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
GNC Mongolia オチル
【参加者】
株式会社アールキューブ 松永康利
株式会社アールキューブ 松永美湖
青年海外協力隊 木下聡
一橋大学 阿部達

人づくり
セレンゲ県の幼稚園プロジェクトを本格的にスタートするにあたって、多くの分野で県内最高の実績をあげている第7幼稚園を視察した。3、4、5歳の児童が150人在籍しており、6クラスを6人の先生が担当している。園内の緑化、花育て、絵本作成、絵本を使ったお遊戯などのレベルが高く県から表彰されている。また、実はサプライズだったが、GNCのオリジナル絵本「アカマツの赤ちゃんの夢」を題材にした劇を見せてくれた。その完成度の高さと、先生方の指導の素晴らしさに感動し、何より園児たちのかわいさにスタッフ、参加者一同、心を奪われた。動画撮影できたので、それを先駆的な事例として他の幼稚園に見せることでイベント趣旨を説明し、活動を広めてゆくことが容易になった。来年の本格実施が期待できる。

2013年度GNCモンゴルエコツアー(第7幼稚園視察&発表会)

2013年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村視察)

【日時】
2013年9月9日19:20~19:40
【場所】
トゥブ県バヤンチャンドマン村
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
GNC Mongolia オチル
【参加者】
株式会社アールキューブ 松永康利
株式会社アールキューブ 松永美湖
一橋大学 阿部達

苗畑づくり
・苗畑視察(19:20~19:40)
GNC Mongoliaの苗畑を視察する。新しい取り組みとしてアカマツの苗木も育てはじめた。今のところ順調に成長している。この冬を無事越すことを願っている。

2013年度GNCモンゴルエコツアー(モデル農場見学)

【日時】
2013年9月10日10:30~12:30
【場所】
ウランバートル市ハンオール地区トーラ村モデル農場
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
一橋大学 阿部達

農業ビジネスと行うグリーンウェイ社の経営者でもあるGNC Japan 教育センター長ツグトサイハンさんのモデル農場を見学する。ハウス内の見学、機械修理のための作業場の見学、新しく建造中の日光温室の見学等。ツグトサイハンさんが細かく説明をしてくれた。今後、モンゴルNGO体験ツアーやスタディツアーを実施する場合の重要拠点とすることを見込んでいる。

2013年度GNCモンゴルエコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問)

【日時】
2013年9月11日9:00~10:30
【場所】
ウランバートル市 モンゴル国立大学エコロジー教育センター
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
GNC Mongolia ナサン
【参加者】
青年海外協力隊 木下聡
東京大学 ウンダーク
東京工業大学 バトチュナグ

2005年にGNC Japanとモンゴル国立大学エコロジー教育センターが共同でオープンしたエコ植物園は、昨年就任したセンター長バトチョローンさんの下、市の予算を使って、さらに充実した公園として整備されていた。具体的には園内各所にきれいなごみ箱が設置され、噴水施設も稼働し、園内の植物の説明パネルも整備されていた。また公園内散策路沿いの植え込み用にGNCが提供したニレの苗木もしっかりと活着していた。東京都内の標準的な植物園と同じ水準に近付きつつある。
9時半からのセンター長バトチョローンさんとのミーティングでは、今後の具体的な協力関係について話し合った。1)エコロジー教育センターで実施している環境教育プログラムを充実させる、2)公園整備や植物の専門的知識を提供すべく、GNCが派遣した専門家による集中セミナーを開催する、3)エコ教室をさらに充実させる、等である。今後はGNC教育センター長のツグトサイハンさんがエコロジー教育センター長バトチョローンンさん、担当者のナサンさんと密に連絡を取り合いながら、これらのアイディアを実現させてゆくこととなる。

2013年度GNCモンゴルエコツアー(エコ教室)

【日時】
2013年9月11日11:00~13:20
【場所】
ウランバートル市 モンゴル国立大学エコロジー教育センター
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
GNC Mongolia ナサン
GNC Mongolia 谷口規子
【参加者】
青年海外協力隊 木下聡
東京大学 ウンダーク(留学生)
東京工業大学 バトチュナグ(留学生)
エコロジー教育センター10年生、11年生(日本では高2、高3)約15名
23学校8年生(日本では中2)約15名
108学校11年生(日本では高3)約20名

予定より1時間遅れ11時にエコ教室をスタートした。今回の参加校、参加人数は、エコロジー教育センター10年生、11年生(日本では高2、高3)約15名、第23学校8年生(日本では中2)約15名、第108学校11年生(日本では高3)約20名である。11時~11時半は、GNCの紹介、メンバー紹介、森づくり活動の紹介として、セレンゲ県で2004年に植林したアカマツの写真を見てもらう。さらに人づくり活動の紹介として、9日第7幼稚園訪問の際の発表会の動画を見てもらう。
11時半から12時まで留学生のバトチュナグさんとウンダークさんが日本のエコポリスの施設、活動を紹介した。生徒からの質疑応答は活発だった。とりわけエコロジー教育センターの生徒たちがきわめて熱心で質問がとぎれなかった。自分たちはいったい何ができるのか・・・等アクションにつながる具体的なものが多かったので、今後が楽しみだ。12時から休憩。
12時20分からGNC Japanの小川安里さんが日本の幼稚園の環境教育について取材にもとづいて紹介した。その後、ワークショップ形式で各校の生徒たちの意見を取りまとめてもらい順に発表してもらった。バトチュナグさんがファシリテーションについて全面的に協力してくれた。13時20分過ぎに感想文を集めて終了した。

2013年度GNCモンゴルエコツアー(第42幼稚園視察&発表会)

【日時】
2013年9月11日14:10~15:40
【場所】
ウランバートル市 第42幼稚園
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
青年海外協力隊 木下聡
東京大学 ウンダーク
一橋大学 バトチュナグ
一橋大学 阿部達

1)人づくり
第42幼稚園を訪問する。園長はオトゴンジャルガルさん(女性)。かつて板橋で研修し吉田広子さん(板橋モンゴル孤児支援の会 代表、しばしばGNCの活動をサポートしてくださっている)と一緒に仕事をしたことがあるとのこと。まずはミーティングを行い、これから何が出来るか話し合った。たとえば、セレンゲ県の第7幼稚園同様、GNCオリジナル絵本「アカマツの赤ちゃんの夢」にもとづいたお遊戯等の発表会の企画について相談した。また、小学校と幼稚園のコラボで、GNCのモデル農場でジャガイモ掘り体験学習を実施するプランについても話し合った。話し合いの後、園児たちのお遊戯発表会を見学した。この水準もきわめて高かった。指導した先生のご努力は大変なものだと思われる。

2013年度GNCモンゴルエコツアー(第18学校訪問)

【日時】
2013年9月11日16:20~17:30
【場所】
ウランバートル市 第18学校
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
東京大学 ウンダーク
一橋大学 阿部達

はじめに手違いで本日のエコ教室に招待できなかったことを謝罪した。その後、板橋区立志村第三小学校より事前にお預かりした生徒による学校紹介のDVDをお渡しした。今後 両校がより親交を深めていくようにGNCとしても協力していきたいと思う
そのうえで、プレブジャルガル校長先生ご自身の体験にもとづいて提案された新しいプロジェクト案「教員の短期研修プログラム」についてブレーンストーミングを行った。必要な資金をどのように調達するか、受入校をどう選定するか、プログラム内容をどのようにするか等が今後の課題であるが、予算的にも十分実現可能でありこれからが楽しみだ。今後、第18学校の日本語教師と密に連絡を取り合いながら当プログラムを実現させてゆく予定である。とりわけエルデネソウダ先生は、来年度から宇都宮大学に留学することが決まっており、GNCの活動にも日本で協力してくれるとのこと。プレブジャルガル校長先生によるととても優秀な日本語教師とのことで頼もしい。

2013年度GNCモンゴルエコツアー(フェアトレードプロジェクト)

【日時】
2013年9月12日10:40~13:40
【場所】
ウランバートル市ハンオール地区トーラ村モデル農場
【スタッフ】
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
ドランジャヴさん(ドヤさん)(農場勤務)
バダムハンドゥさん(もと整備士)
ビャンバスレンさん

地元トーラ村の村民である3人の女性、ドランジャヴさん(ドヤさん)(農場勤務)、バダムハンドゥさん(もと整備士)、ビャンバスレンさんを招いてGNC Japanの荻原さんが布の小物作りの講座を開いた。フェアトレードへつながる可能性を考えている。作業終了後は、楽しく歌合戦をし、13時には一緒に昼食を食べた。3人とも同じ村民でありながらお互いに付き合いは無かったとのことだが、作業終了後はすっかり仲良くなり笑顔で帰っていった。このプロジェクトを通して、単に村民の収入がアップするだけでなく、村民同士のネットワークが強まることが期待できる。今後どのようにフェアトレードプロジェクトを展開するかを現在検討している。

2013年度GNCモンゴルエコツアー(ゴミ処分場、プラスチックリサイクル工場見学)

ゴミ処分場

 

2013年度GNCモンゴルエコツアー(ゴミ処分場、プラスチックリサイクル工場見学)

ゴミ処分場跡 植林地

2013年度GNCモンゴルエコツアー(ゴミ処分場、プラスチックリサイクル工場見学)

リサイクル工場

2013年度GNCモンゴルエコツアー(ゴミ処分場、プラスチックリサイクル工場見学)

プラスチック製のマンホール

【日時】
2013年9月13日10:00~11:10
【場所】
ウランバートル市
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
青年海外協力隊 木下聡

 青年海外協力隊員の木下さんの案内で、ウランバートル市内に3か所あるゴミ処分場の1つを見学した。郊外の丘の間の谷をごみで埋め立ててゆき、パワーショベルやブルドーザーなどの重機によって土をかぶせる。リサイクルできるものは許可された者が持ってゆく。しかし無断で持ってゆくものも多く、規制もできないとのこと。現在ウランバートルには同様の施設があわせて3か所ある。清掃業者に市が委託してゴミ収集をしている。住民がゴミを出す段階では分別していないが、収集段階やゴミ処分場で分別される。ここは2020年まで使い、その後は、上に土をかぶせポプラなどを植林する予定とのことだった。現在予定より人口増加、ゴミ増加の伸び率が大きく問題となっているとのことである。
既に役目を終えて植林がはじまっているかつてのゴミ処分場を見学する。とても地下にゴミがあるとは思えない。しかし、ポプラはそれほどうまく育っていない。番人と番犬がいる。植林に使う苗木は市が業者から購入している。GNCとしてはスタディツアーのメニューとして、ここに学生を連れてきてゴミ処分のしくみや問題点などを見てもらい、その上で記念植樹するのもひとつのアイデアである。
その後、ビニールやプラスチックを再資源化してプラスチックのマンホールを作っている工場も見学した。近い将来、ツォゴさんは機械を購入して自分でも同様の工場を作りたいと言っていた。

 

2013年9月7日から9月14日までGNCモンゴルエコツアーを実施致しました。
参加された方の感想文をご紹介します。

 

JICA青年海外協力隊
平成23年度3次隊(環境教育) 木下 聡

2013年エコツアー参加レポート

今回様々な縁と、私からの希望もあり、9月7日~14日のエコツアーのうち、8日、9日のセレンゲ県植林地視察と11日のエコ教室に参加、13日には私の活動フィールドであるゴミ処分場の案内をさせて頂きました。
セレンゲの植林地視察では最初に昨年植えた5~10cmほどの頼りない小さな苗木を見た後、2004年に植え見事に森となったアカマツを見ました。先に昨年植えたかよわい姿を見た後だったので、私たちの背丈を越えて整然と並ぶアカマツを見た時には長年にわたる活動の結実に対して大きな感動を覚えました。翌日の幼稚園では可愛い子供たちの発表を見て、GNCに賛同して協力してくれているこの幼稚園の先生方の真摯な取り組みに感銘を受けました。
11日のエコ教室は日本の事例紹介だけではなく、それを見てモンゴルでは何ができるかを学生たちに問いかけ、自分たちで考えて発表させるワークショップ方式がうまくいき、活発に意見が出ていて勉強になりました。また通訳だけでなく自らもプレゼンを行った留学生の活躍も印象的で、様々な人たちが集まり協力している姿にGNCの魅力も感じられました。
13日は依頼を受けて、ウランバートル市のゴミ処分場を案内しました。現在の処分場だけでなく、2009年に埋め立て終えた旧処分場の植林現場を見ることができたことで、大きな収穫がありました。案内してくれた職員が依然緑化関連の部署にいたため、今後この場所での植林にも協力ができるのではないかという話が出たことです。
一連のツアーに参加し、GNCが取り組む「人づくり」と「森づくり」、また私が現在青年海外協力隊として行っている「環境教育」が根底でつながっていることを感じました。それは成果はすぐに見えないけれど、継続し、積み重ねていけば将来確実に成果が表れてくるということです。木も人もすぐには一人前にはなりません、長い時間をかけ少しずつ成長していきます。環境教育もすぐには成果が現れません。1回1回の授業で生徒達がいい反応をしてくれたとしても、それによって街中のゴミが一掃されたり、環境破壊がピタリと止まるわけではありません。自然環境を大切にする人たちが育ち、増えることでようやく変化が現れます。な解決策がないからこそ、地道で長期的視野に立ち、継続することが重要である点でそれらは共通しています。9年間をかけて森を形成し始めた植林地を見てそのことを改めて実感させられました。1年半以上モンゴルで活動していてモンゴルの人たちには長期的プランを立て、一歩一歩作業することを不得手とするきらいがあると、感じる部分がありますが、「自然環境」、そして「教育」の分野には5年後、10年後の成長した姿をイメージすることが不可欠です。GNCの「森づくり」、「人づくり」の活動がそうした大切さをモンゴルの人たちにも根付かせられることを切望して止みません。もちろん私も協力隊の隊員として微力ながらも貢献できればと考えています。
今回ツアーに同行し、GNCの活動の理念やこれまでの成果を垣間見ることができ、スタッフの方々の素敵な人柄にも触れることができてとても有意義な経験となりました。これを機に今後も引き続きGNCの活動に協力していきたいと思います。

 

株式会社アールキューブ
松永 康利

NGO「GNC Japan」の方達に同行させて頂き、植林活動のいろはを
9月7日から4泊5日のエコスタディ・ツアーという形で教えて貰った。
代表の宮木いっぺいさんの言葉が印象深い。
「その貢献でそこに住む人達が笑顔になるのか?これが基本なんです。」
以前は植林ボランティア団体も多数あったが今では片手で数えるほどだという。
その消えていった団体の殆どが「とにかく木を植える」だけ。枯れようが山を荒らすことになろうが、とにかく植林数を公表して満足気だったという。モンゴル植林活動で最古参の類に入るGNCはそれらを横目に堅実な土地調査、行政との折衝、良質な苗の確保に力を注いだ。
その成果をセレンゲ県ロシア国境近くの山中で見ることが出来た。9年かけて育った高さ
3m近くの赤松林を。松ぼっくりがやっと実ったのはこの1、2年。その9年間で森林火災や家畜による被害は何度もあったという。しかも火災はロシア側か…らの放火だという。
伐採が許されない場所であっても山火事などで木の表皮が焦げれば切り倒しても良いという決まりのため悪質な業者が火を放つ。これには心底驚いた。
併せて驚いた事をもう一つ。こんな国境付近の山中でも携帯電話が楽々通じるのだ。
ゴミの放置、不衛生なトイレ、貧困に喘ぐ子供、そんな国の山中で。
近代国家が踏んだであろう文明の過程をすっ飛ばしていきなり「スマホ」なのだ。基本的なライフラインは整備が追い付かず国民の平均寿命も短い。
その歪みのもとは「教育の欠如」ではとGNCの宮木いっぺい代表が植林活動を通して語ってくれた。
「木を植えるといってもいつまでも日本のボランティアが続けるのはおかしい。モンゴルの人達の手による植林活動が目標。GNCはただ木を植えるだけではなく“ なぜ木を植えるのか ”を啓蒙していきたい。その教育があってこそ真の植林活動だと思います。」
その教育の一端をセレンゲ県の第7幼稚園で垣間見た。
GNCが幼児教育用に配布している絵本「アカマツの赤ちゃんの夢」を寸劇にして園児達が披露してくれたのである。木を育てることの大切さを3~5歳までの子供たちが体いっぱいで表現。そこに「みんなが笑顔になる貢献」の着実な広がりを実感した。
僕が代表を務める(株)アールキューブはGNCを通じてモンゴル植林活動に取り組んでいるが、今回の旅でさらにその思いを強くした。他にもゲルでのおもてなし、孤児院表敬訪問、草原での乗馬(ちょっと走った)、満天の星観察、農場視察、パリダカなみの悪路などなど語れば尽きない。
結びにGNCのいっぺいさん・あきこさん・ようこさん・あんりさん・ツォゴーさん・オチルさん。
素晴らしい出会いに妻共々感謝!それではまたモンゴルで!

 

株式会社アールキューブ
松永 美湖

この度、9月7日から11日までGNCモンゴルエコツアーに同行させていただきました。始めから終わりまで、GNCの皆様のモンゴルに対する情熱を感ぜずにはいられない感動的なツアーとなりました。
8日にはセレンゲ県の植林地を視察し、山火事が残した大きな傷跡を目の当たりにしました。
無残にも横たわる焼け焦げた木々。
大地に根を張り、そこにそびえていようとも、伐採される運命にある焼けてしまった赤松。
今も抱える様々な問題と継続的な支援の必要性を知りました。
しかし、足元を見れば小指ほどの小さな赤松の苗木が、殺伐とした大地に根付いているではありませんか。それは昨年、GNCの方々が植えた苗木だとか。
広大な土地に一本一本手作業による植林作業は、容易なことではないと思います。
その後、2004年にGNCが始めて植えた植林地にも視察をさせていただきました。
小指ほどの小さな苗木が9年と言う歳月を経て、人間の背丈をとうに超え、大きく成長している姿には非常に感動いたしました。
また、昨年には9歳にして初めて松ぼっくりをつけたと言うお話しを聞き、一人前に育てるまで、地道に手を掛け見守り続けた努力が実を結んだと更に感動いたしました。
翌日にはダリアやコスモスの美しい花が咲く第七幼稚園を訪問させていただきました。
どの国においても決して変わることのない、子供達の天使の笑顔に癒されたひと時。
その後はホールにおいてGNCの矢野さんが手がけた絵本を脚本にした劇を拝見しました。
子供達が緊張した様子で、一生懸命に演じていた姿は今も忘れることは出来ません。
素晴らしい歌と踊りで幕を閉じた劇。感動と同時に、「GNCの植林活動は、
モンゴルに住むその人たち自身が環境保全に対する意識を高める為の一つの活動であり、全てが『教育』に繋がっている」と言うことを実感いたしました。
どんなにか弱い苗木も、育てる人がいれば、年月を経て立派な大樹へと育っていく。
「人と人との共存」「自然と人との共存」「過去・現在・未来の共存」を目的とされているGNCは、非常に大きな役割を担われていると思いました。
4日間と言う短い期間ではありましたが、代表の宮木さんを初めスタッフの方々と様々な問題を熱く語り合ったことも、今回のエコツアーの良い思い出となっております。
今回のツアーに参加させていただき、会社として社会的使命をどう果たしていくのか。
色々な事を考えさせられました。
モンゴルの現状を知った今、モンゴルの未来の為、GNCの皆様の活動を今後も応援させていただきたいと思っております。
この度は大変に有難うございました!

 

2013年度 在日モンゴル留学生会・会長
東京工業大学理学部
情報科学科4年 バトチュナグ

今年初めてGNCのモンゴルでの活動に参加することができました。9月の夏休みにちょうどモンゴルに帰っている間に参加できて嬉しく思っています。GNC の皆様にありがとうございました。
私がGNCのモンゴルエコツアーの全てのイベントには行けませんでしたが、ウランバータル市での1日の活動に参加しました。午前中はモンゴル国立大学エコロジー教育センターを訪問して、元気な生徒たちに対してエコ教室を開きました。午後には第42幼稚園に行きまして、園児たちの素晴らしい演奏を楽しむことが出来ました。本当に忘れられない一日を過ごしたと思います。
活動の一部であるエコ教室ではモンゴル人の高校生や中学生に、以前6月に訪問した 板橋区立エコポリスセンターについての話をしました。ビル自体もエコであるエコポリスセンターを見て、ウランバータル市にも似たような施設があって欲しいなと生徒たちが話し合っていました。また、みんなで環境教育について議論しました。最初に何を話せば良いかを分からなかった生徒たちが議論してくるとどんどん新しいアイデアを発言していまして、ずいぶん盛り上がりました。小さい頃どのような環境教育を受けていましたかという話をしている間に私も自分の小学生の時を思い出して、本当に楽しかったです。
午後に第42幼稚園にお邪魔しましたがおそらく、弟の幼稚園卒業以来のとても久しぶりの幼稚園の訪問だと思います。日本からの来訪者たちの為に園児たちがまじめに練習したお遊戯を発表しました。自分では覚えていませんが、私は園児の時に詩を朗読したことがあること両親から聞いています。でも、第42幼稚園の園児たちほど上手ではなかったでしょう:)。
第42幼稚園とGNCを繫いでいるのがやはり園長だと思います。園長が以前日本で研修生として留学したということを聞いて感動しました。園長が留学して色々なことを習って、モンゴルで園児たちのために働いているでしょう。私も勉強を頑張って将来、後輩たちや子供達の為に貢献できる人間になりたいと思っております。
以上、感想文を読んで頂きありがとうございました。

Япон дахь Монгол Оюутны Холбоо, Тэргүүлэгч
Токиогийн технологийн дээд сургуулийн Шинжлэх ухааны факультет
Батчу Наг, Компьютерийн ухааны тэнхим 4-р курс

Энэ жил анх удаа Монгол дахь GNC-ийн үйл ажиллагаанд оролцох боломжтой боллоо. Дөнгөж эх орондоо ирээд 9-р сарын зуны амралтанд оролцох боломжтой болсондоо баяртай байна. GNC-ийн бүх хүмүүст баярлалаа.
GNC-ийн Монголын эко аялалын бүх арга хэмжээнд очиж чадаагүй ч Уранбатал хотод нэг өдрийн арга хэмжээнд оролцлоо. Өглөө нь МУИС-ийн Экологийн боловсролын төвд зочилж, эрч хүчтэй оюутнуудад зориулсан эко анги нээлээ. Үдээс хойш 42-р цэцэрлэгт очиж хүүхдүүдийн гайхалтай тоглолтыг үзэж сонирхлоо. Би үнэхээр мартагдашгүй өдрийг өнгөрөөсөн гэж бодож байна.

Уг үйл ажиллагааны нэг хэсэг болох эко ангид бид 6-р сарын эхээр зочилсон Итабаши тойргийн экополис төвийн талаар Монголын ахлах, дунд сургуулийн сурагчидтай ярилцлаа. Барилга нь өөрөө экологийн шинж чанартай “Экополис” төвийг хараад оюутнууд Уранбатал хотод ч ийм байгууламжтай болмоор байна гэж ярилцаж байлаа. Мөн байгаль орчны боловсролын талаар хамтдаа ярилцлаа. Эхэндээ юу гэж хэлэхээ мэдэхгүй байсан оюутнууд хоорондоо маргалдаад л шинэ санаа яриад л бөөн догдолж байсан. Би багадаа байгаль орчны ямар боловсрол эзэмшсэн тухайгаа ярихын хажуугаар бага ангийнхаа үеийг санаж, үнэхээр хөгжилтэй байсан.

Үдээс хойш 42-р цэцэрлэгт очсон ч ахыгаа цэцэрлэг төгссөнөөс хойш анх удаа цэцэрлэгт ирж байгаа байх гэж бодож байна. Японоос ирсэн зочдод зориулан хүүхдүүдийн нухацтай дадлага хийсэн жүжгийг бид зарлалаа. Би өөрийгөө санахгүй байгаа ч аав, ээжээсээ багадаа шүлэг уншиж байсан гэж сонссон. Гэхдээ 42-р цэцэрлэгийн хүүхдүүд шиг тийм ч сайхан болохгүй л байсан :).
42-р цэцэрлэг, ГНЦ-ийг удирдаж байгаа хүн бол захирал гэж би боддог. Найруулагчийг өмнө нь Японд дадлагажигчаар гадаадад суралцаж байсныг сонсоод ихэд гайхсан. Захирал гадаадад сурна, янз бүрийн юм сурна, монголд байгаа хүүхдүүдийн төлөө ажиллана. Би ч бас хичээнгүйлэн суралцаж, ирээдүйд багачууд, хүүхдүүдэд хувь нэмрээ оруулах хүн болмоор байна.
Сэтгэгдэл уншсан танд баярлалаа.

2013 Mongolian Students’ Association in Japan, Chairman
Faculty of Science, Tokyo Institute of Technology
4th year, Department of Computer Science, Batchu Nag

For the first time this year, I was able to participate in GNC’s activities in Mongolia. I am happy to be able to participate in the summer vacation in September while I am just returning to Mongolia. Thank you to everyone at GNC.
I couldn’t go to all the events of GNC’s Mongolian Eco Tour, but I participated in a day’s activities in the city of Uranbatal. In the morning, I visited the National University of Mongolia Ecology Education Center and opened an eco-classroom for energetic students. In the afternoon, I went to the 42nd kindergarten and enjoyed the wonderful performances of the children. I think I had a truly unforgettable day.

In the eco-classroom, which is part of the activity, we talked to Mongolian high school and junior high school students about the Itabashi Ward Ecopolis Center, which we visited earlier in June. Looking at the Ecopolis Center, where the building itself is ecological, the students were discussing that they would like to see a similar facility in the city of Uranbatal. We also discussed environmental education together. When the students who didn’t know what to say at the beginning argued, they were talking about new ideas, and it was a lot of excitement. While talking about what kind of environmental education I had when I was little, I also remembered my elementary school days and it was really fun.

I visited the 42nd kindergarten in the afternoon, but I think it was probably the first visit to the kindergarten since my brother graduated from the kindergarten. We announced the play that the children practiced seriously for the visitors from Japan. I don’t remember myself, but I’ve heard from my parents that I’ve read poetry when I was a child. But it wouldn’t have been as good as the 42nd kindergarten children :).
I think that the director is the one who runs the 42nd kindergarten and GNC. I was impressed to hear that the director had previously studied abroad as a trainee in Japan. The principal will study abroad, learn various things, and work for the children in Mongolia. I also want to study hard and become a person who can contribute to juniors and children in the future.
Thank you for reading the impressions.

東京大学工学部 3年
バータルフー ウンダルマー

GNC Japanのモンゴルエコツアーによって、毎回貴重な経験をしています。
今回はエコロジー教育センターにて行われたエコ教室と、学校や幼稚園訪問に参加いたしました。
エコ教室では、板橋区のエコポリスセンターに訪問したとき経験したことや感想を生徒たちに紹介しました。自然や環境に興味ぶかくて、熱心に議論する生徒たちをみて本当に嬉しかったです。将来にモンゴル国を背負って行く人々がよく育っていますねと思いました。
さらに、母校により優れた新しい教育システムを導入しようとする第18学校の先生方と、育児教育プログラムにエコロジー教育を導入するために行動をしている第42幼稚園の先生方をみて本当に感動しました。このことからモンゴルでは、教育システムのあらゆる段階で、環境教育を大事にする志向が広がっていることが見えました。
これからもGNCの活動にできるだけ参加して、少しでも役に立てたらと思います。
GNCの皆さんいつも有難うございます。

Токиогийн их сургуулийн инженерийн факультет 3-р курс
Бартал Фу Ундалмар

Тэр болгонд би GNC Japan компанийн Монголын эко аялалд үнэтэй туршлага хуримтлуулдаг.
Энэ удаад Экологийн боловсролын төвийн эко анги болон сургууль, цэцэрлэгийн үйл ажиллагаатай танилцлаа.
Эко ангид бид Итабаши тойргийн Экополис төвд зочилсон туршлага, сэтгэгдлийг оюутнуудад танилцууллаа. Байгаль, байгаль дэлхийгээ сонирхож, урам зоригтойгоор ярилцаж байгаа оюутнуудыг хараад үнэхээр их баярласан. Цаашдаа Монголыг нуруундаа үүрч явах хүмүүс сайхан өсөж байна гэж бодсон.
Цаашлаад эх сургуульдаа илүү сайн шинэ боловсролын тогтолцоог нэвтрүүлэхээр хичээж буй 18-р сургуулийн багш нар, хүүхэд асрах боловсролын хөтөлбөрт экологийн боловсролыг нэвтрүүлэх арга хэмжээ авч буй 42-р цэцэрлэгийн багш нар надад үнэхээр их сэтгэгдэл төрүүлэв… Эндээс харахад Монгол Улсад байгаль орчны боловсролыг эрхэмлэх хандлага боловсролын тогтолцооны үе шат бүрт газар авч байна.
Цаашид ч аль болох GNC-ийн үйл ажиллагаанд оролцож, бага ч гэсэн хэрэг болох байх гэж найдаж байна.
GNC-ийн бүх хүмүүст баярлалаа.

University of Tokyo Faculty of Engineering 3rd year
Bartal Fu Undalmar

Every time I have a valuable experience with GNC Japan’s Mongolian eco-tour.
This time, I participated in the eco-classroom held at the Ecology Education Center and the visits to schools and kindergartens.
In the eco-classroom, we introduced the experiences and impressions of visiting the Ecopolis Center in Itabashi Ward to the students. I was really happy to see the students who were interested in nature and the environment and enthusiastically discussed. I thought that the people who will carry Mongolia on their backs are growing well in the future.
Furthermore, I was really impressed by the teachers of the 18th school who are trying to introduce a better new education system to their mother school and the teachers of the 42nd kindergarten who are taking action to introduce ecology education into the childcare education program. .. From this, it can be seen that in Mongolia, the tendency to value environmental education is spreading at every stage of the education system.
I hope that I will continue to participate in GNC activities as much as possible and make it even a little more useful.
Thank you to everyone at GNC.

2013年度春季植林

植林箇所位置図

2013年度春季植林

植林時の作業写真

2013年度春季植林

植林時の集合写真

2013年度秋季植林

植林時の作業写真

2013年度秋季植林

植林時の集合写真

苗の仮保存状況(2013年5月12日撮影)

植林前の溝掘り状況(2013年5月12日撮影)

植林時の状況(2013年5月13日撮影)

苗木の状況(2012年8月撮影)

2012年度植林の概況報告

春季植林時の状況
2013植林地はアルタンボラグ村ゴロワンツァガーントルゴイ周辺に位置する。ゴロワンツァガーントルゴイ周辺では1996年の火災跡地であるがまだ手つかずのまま植林が行われていない場所の一つである。中にはまとまった樹林が残ってはいるものの、植生の草地化が進んできている。
植林地では家畜の放牧は全く行われておらず、居住者もいない。土壌は砂質で褐色、植生はイネ科やキク科の下層植生でシラカバの初期遷移植生が所々にパッチ状に見られる。速やかな植林による木本植生被覆が望まれる。右に植林時の状況写真を示す。
植林に用いた苗は、セレンゲ県ボゴント村の苗畑で育てられたアカマツ苗を使用し、青々として良好な苗であり、植え付け時も初期乾燥リスク対策として持ち運びにビニール袋を使う等活着率の向上を図った。
春季植林では予定93haの内75haの植林が完了

苗の仮保存状況(2013年9月22日撮影)

春季植林の活着状況(2013年9月22日撮影)

山火事危険期に使用する関所(2013年9月22日撮影)

調査状況(2013年9月22日撮影)

秋季植林時の状況
2013年秋季は春季の残り18haについて植林を実施した。また、春季に活着が不良であった箇所についても合わせて再植林を行った。
苗木は苗畑から堀取った直後に根元に泥を被せ乾燥害を防ぐ対策を行った。また、植林時の持ち運びも苗袋を使用し極力乾燥害による活着不良を少なくした。
春季の植林直後から40日程無降雨が続いたため、良好な活着が危ぶまれた。しかし、トラクターによる溝掘りの直後に速やかに植林を行ったことや、苗木の仮保存など乾燥リスクに対処したことが功を奏し苗木活着率は90%以上と高いことが確認された。
5~6月の山火事危険期には山火事の発生及び延焼による被害が危惧されたが、アルタンボラグ村の火災対策が適切に行われたため、件数もわずか数件に止めることができた。通行車両を止めるための関所を設置し、注意喚起を行ったり、丘の上に初期消火隊を配置させたため抑止効果が出たものと思われる。
また、植林地全体の変遷と苗木の成長を把握を把握するため、定点観測調査と毎木成長量調査を行った。今後数年毎にモニタリング調査を実施し、植林地としての変化を追いかけることとする。

 


板橋区立エコポリスセンター訪問学習(2013年6月23日)

環境学習指導員  鈴木敏祥氏

参加者  在日モンゴル留学生4名 GNC Japanスタッフ&関係者 3名

1 環境ミニ教室

講義    テーマ  地球温暖化について
実習    植物のCO2吸収の数値化
講師    板橋区立エコポリスセンター環境学習指導員  鈴木敏祥氏

最近では 日常的によく耳にするようになってきた地球温暖化とその原因となる温室効果ガスの増加を食い止める日常的な行動などについて具体的に考える良い機会となりました。ミニ実習では 実際に植物の光合成によるCO2の吸収を目で見える形で楽しく体験することもできました。現在 板橋区では 毎年 希望者にゴーヤ 朝顔 糸瓜などの苗を配布して緑のカーテンを普及しています。その効果としては 日光をおよそ80パーセント遮りさらに蒸散効果により温度を2℃ほど下げることができ、その結果 植物によるCO2の吸収はもちろん 全体として消費電力削減によるCO2排出削減にも効果的であるとのことです

実習 植物の光合成によるCO2の吸収の数値化

実習に使用した CO2検知器 と ビニール袋

      
葉っぱにビニール袋を被せる    袋に息(CO2)を吹き込む

     
検知器でCO2濃度を測定     紫色に変化した数値を測定


1時間ほど館内見学の後再びCO2濃度(ppm)を測定の結果 ゴーヤ(2.200→0.125)その他植物も おおよそ3分の1以下に減少していた

2 館内見学
エコポリスは 建物全体が 環境を考慮して さまざまな工夫がなされエコロジカルに機能しています

①エコサークル(地下まで各階が十分な光を取り込むよう設計)

②2重壁構造(温度変化に対応 省エネ効果)

③自然光を十分取り込む

④太陽光発電(4人家族一日分の電力約10キロワットを供給)

⑤太陽熱集熱器(夏季は90℃前後のお湯をドラム缶4.8杯分つくる)

⑥雨水利用システム(雨水貯留槽はセンター内のトイレ6日分の流し水使用可能)

⑦リサイクル利用
    
古タイヤ再生利用したタイル     カラーボトルを再生利用したタイル

⑧屋上緑化(野菜つくり)  緑のカーテン

ビオトープ(生物生息空間)
さまざまな生物の生息状況を観察できます  ちょうど トンボの幼虫ヤゴが育っていました。このヤゴは 「ヤゴ救出作戦」と題して区内の保育園などで出前学習を行い 園児たちによって飼育される予定だそうです
  

その他 見学に来た子供たちがその場で 楽しみながらエコを学習できるコーナーがあります この日は お面作りが行われていました、遊びながら できるだけ無駄をなくし ゴミをいかに少なくするかなどの工夫もさせるのだそうです

また 住民向けに さまざまなリサイクル資源の回収コーナーも設置されています
   

エコポリスセンターの見学を終えて まさに モンゴルの エコロジー教育センターの今後の新たな重要な役割とがぴったりと重なったような気がしました。もちろん 両国の条件は異なるかと思いますが、その基本的な役割は 各教育機関 一般市民に向けて 一歩進んだエコロジカルな機能を目に見える形で自ら示し  さらによりわかりやすい様々な教材を開発し その学習の場を積極的に提供していくことではないかと思われます。GNC Japanとしても その実現のために参考となる情報提供など 今後も協力を続けていきたいと考えています。

見学リポート 矢野明子

 

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

今年は9月7日(土)~14日(土)まで、GNCメンバーでモンゴルエコツアーを実施しました。スタッフ以外の日本人も参加し、今年もすばらしい出会いの旅となりました。

モンゴルに着いたのは夜の8時(日本時間だと9時)頃。予定より1時間遅れての到着でした。

毎年モンゴルに来ていますが、街中はどんどん変わっていきますね。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

今や、”KARAOKE” “KORIAN RESTRAUNT”は定番。車もずいぶん増え、ウランバートル市内は夜遅くまで渋滞でした。夜は予想していたように少し肌寒く、長袖のカーディガンを着ていても寒く感じました。それでもホテルの中はとても暖かく、期待以上に快適でした。

一転して、朝は静かな街並みが。せっかくの日曜日、モンゴルの朝は遅い。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

 一同、ロシアとの国境の町、セレンゲ県スフバートル市へ。

今年は珍しく、雨のモンゴルを体験しました。初モンゴルの人には、少し残念な景色でしたが、毎年行く私たちには珍しい体験ができました。  

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

今年の夏は、モンゴルでも日本の梅雨のような雨が降ったとか。温暖化の影響が出ているようです。

雨でどんどんと気温が低くなり、終には5度まで下がりました。モンゴルに来る前、日本は30度まであったのに…。

私たちが向かうセレンゲ県スフバートル市には昔、永遠に続くアカマツという意味の「トジンナルス」と呼ばれる森が広がっていました。現在は、火災、不法伐採、家畜の増加などの様々な要因により、点々と続くアカマツがあるばかりです。

そのトジンナルスに、GNCは2004年から毎年アカマツを植え続け、今年(2013年)までに100万本を突破しました。 2004年に植えたアカマツは、こんなに大きくなりました。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

昨年植えたアカマツも視察してきました。2004年のアカマツも最初はこんなに小さかったんですね。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

翌朝、一転してすばらしい快晴。これぞ、モンゴルの空。 

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

気持ちのいい青空の中、セレンゲ県のある幼稚園を訪問しました。

この幼稚園は環境がとても整備されていて、園内には花と緑と遊具があふれたとてもきれいな施設でした。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

この幼稚園の植物は、先生方が節約して貯めたお金を使って、土日に先生方自身で植えたものだそうです。周りにはゲル地区が広がるような、そこまで裕福な地域ではありませが、先生方の気持ちが入った施設だなと感じました。

セレンゲ県内の各幼稚園には、昨年(2012年)、GNCで作った絵本がセレンゲ県自然環境局の森林課長から配布されました。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

訪問先の幼稚園では、その本を元にした「アカマツの赤ちゃん」の劇を、園児たちが見せてくれました。

 2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

 モンゴルは9月1日から新学期がスタートします。私たちは初めてのお客さんだったようで、子供たちも緊張気味。私たちが、「まぁ」とか「かわいい」とざわざわしていた本番直前、「先生、おしっこ」と微笑ましい場面も。

「アカマツの赤ちゃん」の劇は今後、子供たちの保護者や地域の方々にも見てもらうようです。他の幼稚園にも広がり、小さい頃から当たり前のように木や周りの自然を大切に思ってくれるようになればうれしいですね。できることから少しずつ、このような先生と出会えるからこそ、NGO活動が続けられるのかもしれません。これから、モンゴルの幼稚園や保育園での教育に力を入れていきたいと思っていた私たちへの、とても大きなプレゼントでした。

幼稚園訪問後、エコツアー参加者全員で遊牧民のゲルを訪問しました。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

 ゲルでは、乳茶(スーテーツァイ)とモンゴルのチーズ(アーロール)、そして牛乳で作った蒸留酒が振舞われました。日本では食べ慣れない味に、少しびくびく。

その後、乗馬を体験。私たちが馬に乗ることよりも、運転手さんが格好良く馬を乗りこなしてくれるのに夢中でした。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

絵になるって、このことですね。 一日の最後には、とてもきれいな夕焼けが。エンジェルラダーがはっきりと。 皆、写真を撮るのに夢中!

ウランバートルまでの長い長い道のり、どこにカメラを向けても撮りきれない風景。世界には、自分の想像を超えた、広大な世界が広がっているのを感じます。写真では分からない風景、でも、どうしても写真に残したいと思う風景、そんな風景に遇うのが、旅の醍醐味かもしれません。

夜には宿泊先で、モンゴルの方と一緒にホーショールとボーズを作って食べました。皮作りが難しく、手伝っているはずなのに手伝いになっていないという残念な結果に。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

宿泊先のGNC Japan教育センターで採れた野菜のサラダ、セレンゲのザハで買った燻製の鮭、モンゴルウォッカも並べ、皆でパーティ。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

旅の疲れなんて何のその!

GNCモンゴルエコツアーの最大イベント、エコロジー教育センターでのエコ教室を実施しました。

今年は、3校から13歳~17歳までの50名ほどの学生達が参加。

日本に留学しているモンゴル人留学生が、板橋区のエコポリスを紹介し、日本のエコへの取り組みを子供たちに説明してくれました。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

中には熱心に質問をする生徒も。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

休憩中も、直接質問をしようと、留学生や私たちの周りに集まる生徒たち。

 

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

GNCも日本の保育園を紹介し、モンゴルでもできるエコ活動について一緒に考えてもらいました。

  2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

それぞれの学校毎に別れて座り、各グループから1つずつ意見を出してもらいました。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

今年も、色々とトラブルはあったものの、無事エコ教室を終了できました。今後どのようなエコ教室がいいのか、まだまだチャレンジする余地はありそうです。

今回初の試みは、GNC Japan教育センターでの教育活動。地域の方々が作った製品を日本で売る、フェアトレードを始めようと、地域の方々に集まっていただきました。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

皆さん、裁縫はおてのもの、すいすいと進めていきます。

皆でフェアトレードのための製品を作り、生活費に役立てる。そのこと以上に、お互いに知らなかった住民同士が仲良くなること、そしてそのような場所が提供できること、フェアトレードは人と人が繋がる新しい場を作ってくれるものかもしれないですね。そしてそれが、次の何かに繋がるかもしれない。そんな可能性が見える楽しい場となりました。

途中、日本 vs. モンゴルの歌合戦が勃発 モンゴル側は初対面の方々のはずなのに、息ぴったりのハーモニーに、拍手の嵐。大いに盛り上がりました。一緒に昼食を食べ、最後は笑顔でバヤルタイ「さようなら」。「次は私の家に遊びに来てね!」と、最後の最後まで歌って終わる、楽しい交流となりました。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

最終日、青年海外協力隊員の方に案内してもらい、モンゴルの最終処分場に足を運びました。最終処分場はJICAの支援で作られ、2009年~2020年分のゴミを埋め立てる予定だそうです。広大な埋立地には、重機はあまり見当たらず、それ以上に人の姿が目立っていました。運ばれてきたトラックに人が集まり、ビンや缶、鉄製品など、売れそうなものを集めている光景は、日本人には見慣れない風景だなと思いました。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

モンゴルでは、分別の習慣がないため、市内をめぐるゴミ収集車が運んできたごみは紙、ビニール袋、缶、ビン、鉄…etc. など、色々なものが混ざっています。その中から売れるものを探し、集めて生計を立てている人も沢山いるようです。そのため、実際に最終処分所に埋めたてられるリサイクル可能なごみは少ないそうです。必然的に、リサイクルの仕組みができているようです。

もう一箇所、2009年以前の埋立地も見学しました。そこは草木が植林されていて、一同はビックリ!!今後、根付いてくれることを期待したいです。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

最終処分場からウランバートル市内へ帰ろうとしたときに見つけたのが、リサイクル工場でした。ここでは、ビニール製品からマンホールの蓋や柵用の棒を作っているようでした。これまでモンゴルでは、マンホールの蓋を鉄で作っていたのですが、盗まれることも多くありました。柵も、これまでは木材や鉄製でしたが、盗まれることが多かったものの一つです。これらの問題を解決し、しかもリサイクルを進めるという意味で、この工場は画期的なようです。とても興味深いものを発見し、一堂見入っていました。

2013年度GNCモンゴルエコツアー報告

今回のエコツアーも、とても実りあるいい旅でした。とても幸せなことですが、毎年モンゴルエコツアーの後には、「今年もよかったね!」とスタッフが口をそろえて言います。モンゴルに来ると、元気と新たな可能性をいつも見つけることができる気がします。今回のエコツアーで特に感じたのは、人との新たな繋がりでした。幼稚園での新たな可能性、そして、私たちの活動に共感を持ってくださる方々との出会い。エコツアーに参加してくださった方々、そして協力してくださった方々にたくさんの「ありがとう」を伝えることができたらうれしいです。

また、皆さんと会えることができますように。そして、一歩ずつ皆さんと歩んでいけますように。

 

SOTO禅インターナショナル総会

2013年度の報告会をさせていただきました。
また、来年度2014年のご寄付もいただきました。 どうもありがとうございました。

短い報告会ではありましたが、緊張します。 今後もこのような機会が増えていくと思いますが、頑張ります。

 

 グローバルフェスタ2013 出展(2013年 10月5日~10月6日)

開催場所:日比谷公園

お蔭様で、2日間のグローバルフェスタを無事終えることができました。

  雨天で足元が悪い状況でしたがグローバルフェスタ2013には約78,000人の来場者でした。

 ブースに来てくださった皆様ありがとうございました。

 

エコプロダクツ2013出展(2013年12 月12日~14 日)

会場は東京ビッグサイト、出展団体数は750団体、3日間の来場者数は169,076人でした。

GNCは3回目の参加で、「森から始まるエコライフ展2013」というコーナーの中
でブースを出させていただきました。
森林・植林関係に興味のある方がブースを訪れてくださいました。

今回、お忙しい中お手伝いしてくださった方をはじめ、ブースに足を運んでくださった方々、どうもありがとうございました。

ハワリンバヤル2014出展(2014年5月4日~5月5日)

開催場所:光が丘公園けやき広場(東京都練馬区立光ヶ丘図書館前)

5月4日と5月5日に、モンゴルの春祭り、「ハワリンバヤル2014」が開催されました。

GNCは、2日間出展しました。

今回のハワリンバヤルのテーマは「モンゴルのエコ、エコノミーの可能性とエコロジーの多様性」という事で、GNCのブースには、エコのテーマに興味のあるたくさんの方々が来てくださいました。

今年もモンゴルでの植林が始まります。今回の売上金及び寄付金は、モンゴルでの植林活動に使わせていただきます。ありがとうございました。

2014年度植林作業報告

植林地の位置

2014年度植林作業報告

苗の仮保存状況(2014年5月9日撮影)

2014年度植林作業報告

植林前の溝掘り状況(2014年5月9日撮影)

2014年度植林作業報告

遠景写真A

2014年度植林作業報告

遠景写真B

2014年度植林作業報告

苗木の状況(2013年5月9日撮影)

2014年度植林作業報告

定点観測調査状況

2014年度植林作業報告

植林時の状況写真

2014年度植林作業報告

植林時の集合写真

2014年度植林作業報告

定点観測調査
植林地内においてランダムに調査定点を3カ所設定し、次の項目について調査を実施した。

定期的に同様の調査を実施し、植林地としての変遷を追跡していくこととする。

成長把握調査
苗木の成長を把握するため、各定点で5本の苗木を試料木とし樹高測定・写真撮影。
定点St.1での結果は以上の通りである。

2014年度植林作業報告

モニタリング調査
各定点から4方向の撮影を実施し、植林地の概況を把握。
定点St.1での結果は以上の通りである。

2014年度植林作業報告

植林地写真(緑の募金)

2014年度植林作業報告

植林地写真「GNC共存の森」

2014年度植林作業報告

植林地写真トライウォール『エコフィン生命の森』

 

第13回NGO合同研究&活動報告会(2014年6月8日)

【発表者】
公益財団法人オイスカ
発表者:高田絵美氏(海外事業部「子供の森」計画担当課長)
国家公務員を経て2009年オイスカの国際協力ボランティアプログラムに参加したことをきっかけに2010年よりオイ スカ本部スタッフ。フィリピン、タイ、インドネシアなどのアジア各国を中心とした「子供の森」計画のプロジェクトの統括を行っている。
テーマ:モンゴルにおけるオイスカ「子供の森」計画。人づくりと環境保全活動の事例
オイスカは1961年に設立された日本に本部を置く国際協力NGOです。その歴史の中で、「人づくり」に基軸を置き、農村開発そして環境保全活動にも取り組んできました。
「子供の森」計画は、子どもたちへの植林活動支援と環境教育支援を行うプログラムで、植林活動を通じながら、子どもたち自身の自然を愛する心を育み、地域に自然との共生の手法の体得し、そして森を育てる力をも育むことを目的としています。
またこれらを指導する各国の青年たちの育成にも力を入れていることから、人づくりをキーアクションとした活動展開事例を紹介したいと思います。

特定非営利活動法人GNC Japan
発表者:小川安里氏(事務局)
テーマ: モンゴル国の森は今GNC Japan がモンゴル国セレンゲ県トジーンナルス(果てしないアカマツ林)に植林を始めてから、
今年で10 年目となりました。1980 年代~1990 年代の大規模な山火事により、被害に遭った32,000ha(森林全体の70%)もの森は、現在どのようになっているでしょうか。
2014年5月時点の現状をお知らせします。

発表者:木下聡(ネットワーク部)
JICA 青年海外協力隊23年度3次隊モンゴル派遣・環境教育隊員・ウランバートル市役所配属。
2012年1月~2014年1月の2年間モンゴルの首都ウランバートルでゴミ問題に関する市民啓発を中心に活動。
テーマ:モンゴルにおけるJICA ボランティア活動を振り返ってモンゴルの現状とモンゴルにおけるJICA 及びJICA ボランティアの活動についてもお話しできると思います。

私たちGNCメンバーだけでなく、主にモンゴル国で活動している「板橋モンゴル孤児支援の会」のメンバー、一般社団法人地球緑化クラブのメンバー、そしてモンゴル国からの留学生にお集まりいただき、充実した報告会となりました。

参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

 

モンゴル国 Nature Conservation Found(自然環境省自然保護基金) の方々3名が来日

(2014年7月31日~8月1日)

7月31日と8月1日に、モンゴル国から Nature Conservation Found(自然環境省自然保護基金) の方々3名が来日され、GNCでは2日間ご案内させていただきました。

1日目は、意見交換。GNC Japanの活動にも興味もってくれたようで、9月はツアーに参加していただけるそうです。モンゴル人がモンゴルの環境保全のためにお金を出す。GNCが夢見ていたことが、また一歩現実に近づいてきたかもしれません。
モンゴル人留学生のサラーさん、ツェギーさん、忙しい中来てくださり、素晴らしい通訳をありがとうございました。

2日目は新宿御苑にご案内しました。「モンゴルにも公園を!」皆さんの刺激になったようです。植林だけではなく、防火、間伐、手入れを含んだ森づくりを考えていたり、幼稚園からの環境教育にとても熱心だったり、今私たちGNCが何とかしたくて細々と進めていることと一致していることも多く、今後の活動にとても前向きになれた2日間でした。

 Nature Conservation Foundの来日の目的は、日本の同じような仕事をされている団体にお話を伺うことでした(経団連自然保護協議会様、地球環境基金様)、モンゴルで活動している環境NGOの話も先方は聞きたかったようで、 経団連自然保護協議会様が私たちを探してくださいました。

9月はモンゴルエコツアーです、 今年の報告と来年に向けた意見交換モンゴルでの打ち合わせが、待っています。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

 2004年秋の植林地(2005年愛・地球博のプレイベントの際の植林地)

【日時】
2014年9月4日14:00~19:30
【場所】
セレンゲ県トジンナルス他(植林地:2004年秋万博→2014年春→2007年春→2004年春)
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子、小川幸造
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
株式会社 KSGインターナショナル 大野慎一、榎本伸夫
株式会社 JA東京中央セレモニーセンター 島田博司
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)

1)森づくり
・2004年秋万博、2014年春、2007年春、2004年春の植林地視察
4日14時過ぎに2004年秋万博植林地(2005年愛・地球博のプレイベントの際の植林地)の前で、元・森林・動物センター長のジャムスランさん、植林担当者のトメンナサンさんと会う。2人の案内でまずは万博植林地を見て回る。家畜の被害を受けやすい場所だが、2004年に植えたもの、2009年に植えたものでかなり育っているものもあった。その後、2014年(16時~ KSGのお二人、島田さんはそれぞれの看板の前で撮影)、2007年(16時45分~、この後僕らが乗っていた車のタイヤがパンクして取り替えるのに時間がかかった)、2004年(18時半~ )の植林地を順番にまわった。セレンゲ県における最初の植林地(トジンナルス・2004年春植林)では、アカマツの活着率は良く、成長も順調で4メートル以上に育ち森を形成していた。それを今回はじめて見たKSGのお二人、島田さん、小川さん、ガイドさん、トゥギーさんが「感動した」を連発していたのが印象的だった。2014年、2007年の植林地を見た後だと、その成長具合がより一層際立つのかもしれない。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2014年春の植林地

2014年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2007年春の植林地

2014年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2004年春の植林地(セレンゲ県で初)

2014年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 第7幼稚園 絵本・パズル贈呈&記念植樹)

【日時】
2014年9月5日9:30~11:00
【場所】
セレンゲ県スフバートル市
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子、小川幸造
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
株式会社 KSGインターナショナル 大野慎一、榎本伸夫
株式会社 JA東京中央セレモニーセンター 島田博司
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)
青年海外協力隊 森勝也

1)人づくり
9時半に第7幼稚園に到着。昨年に続き2度目の訪問。相変わらず園内が花であふれている。すぐに「アカマツの赤ちゃんの夢」をテーマにしたお遊戯を昨年に引き続き5歳の園児たちが見せてくれた。園児の可愛さと健気さにスタッフ、訪問者一同感動。その後、3歳児、4歳児のいるゲルを訪ねたらちょうど朝食タイム。僕らの訪問に驚き笑顔で手を振る子もいれば、急に泣き出す子もいた。ものすごくかわいい。大野さんは9歳のお子さんがいるし、島田さんは10歳のお子さんがいる。お二人とも父親の顔になっていた。その後、5歳児の朝食タイムにお邪魔する。そして、絵本やパズルを寄贈する。園児代表数人に手渡しし、一緒に写真を撮る。その後、10時15分くらいに僕らのために食事会を開いてくれた。おいしい羊肉のボーズ。臭みが無くて本当においしかった。あとは自家製ピクルスもレーズン茶もスーテーツァイも絶品。あまりに誉めたら、ピクルスを1ビンプレゼントしてくれた。催促したみたいで気恥ずかしかったが本音はとても嬉しかった。10時半から園内の庭で、園児、GNCのスタッフ、ツアー参加メンバーみんなで協力して10本記念植樹。
第7幼稚園は、3、4、5歳の児童が150人在籍しており、6クラスを6人の先生が担当している。園内の緑化、花育て、絵本作成、絵本を使ったお遊戯などのレベルが高くモンゴル全体の中で1位の幼稚園として表彰されている。これからも毎年訪問することを約束して11時に幼稚園を後にする。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(ダルハン市 アルタンツェツェグさんとの会合&苗畑視察)

【日時】
2014年9月5日13:00~15:00
【場所】
オルホン県ダルハン市
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン

森づくり
13時過ぎにダルハンのレストランにみんなで入る。昼食。そこに苗木会社ボゴント・ノミン有限会社の社長のアルタンツェツェグさんが合流。ツォゴさんが通訳して、宮木代表、矢野さんの2人が彼女と契約作業をする。アルタンツェツェグさんは、34年間で9200万本、政府が認めているのが4000万本を植林用に提供してきた。1950年に中央県で生まれた。父親は研究者。高校はセレンゲ県。海外留学経験はドイツ。もともとは政府の森林の専門家。その後、独立して会社を作った。モンゴルでは民主化してから、自然を大切にする気持ちが少なくなったと彼女は言う。14時半に店を出る。アルタンツェツェグさんの自宅に立ち寄る。ご主人もいた。苗木畑を見せてもらう。ここの苗木は再来年のGNCの植林に使われることになる。とてもいいご夫婦なので苗木を購入するだけでなく植林もお願いしたほうが良いのではと思う。15時にはお別れする。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(ジャルガラント 新たな植林地視察)

【日時】
2014年9月5日18:00~19:30(2014年春)
【場所】
ジャルガラント
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子、小川幸造
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
株式会社 KSGインターナショナル 大野慎一、榎本伸夫
株式会社 JA東京中央セレモニーセンター 島田博司
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)

18時にジャルガラントに到着。遊牧民のゲルの近くで車をとめる。周辺は典型的なモンゴルの草原風景で森も近くにあり景観が良い。そこでツアー参加メンバーは馬に乗る。ゲルに招じ入れられ歓待。そして、近くの新植林地を視察する。2014年春、1,4ヘクタールに2800本のアカマツを植えた。初めての植林地だが、苗木はしっかり活着していて一安心した。厳重に周囲をネットで囲み、家畜の被害を食い止めている。現に、何頭もの牛がネットのそばをうろつきさかんに草を食んでいた。もしネットが無かったら1本も生き残っていなかっただろう。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村 GNC苗畑視察)

【日時】
2014年9月6日9:00~9:30
【場所】
トゥブ県バヤンチャンドマン村
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子、小川幸造
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
株式会社 KSGインターナショナル 大野慎一、榎本伸夫
株式会社 JA東京中央セレモニーセンター 島田博司
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)

苗畑づくり
GNC Mongoliaの苗畑を視察する。昨年からアカマツの苗木も育てはじめており、今のところ順調に成長している。近い将来宿泊施設になる建物も見学。住み込んでいる家族の家も訪ねる。明るいご夫婦と元気な3人のお子さん。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(ウランバートル市 青少年育成特別教育センター視察)

【日時】
2014年9月6日15:30~17:15
【場所】
ウランバートル市
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 小川幸造
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)

1)人づくり
15時半に孤児施設(ウランバートル市青少年育成特別教育センター)に到着。土曜日なので、校長はいなかったが事務局長のボヤントグトフさんが案内・説明してくれた。ドイツのベルリンに留学していた方でドイツ語をはしばしに使うダンディな人。18歳未満の孤児を育てる学校と、18歳以上の孤児に職業訓練を施す学校と並んで建っている。18歳以上の職業訓練のための様々な施設を見せてもらった。またスライドショーによる説明も聴くことが出来た。今後は、GNCとしては、施設整備を支援したり、実習教育の場を提供してゆく予定である。17時15分にそこを後にする。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(トーラ村 フェアトレードプロジェクト)

【日時】
2013年9月7日10:00~14:10
【場所】
ウランバートル市ハンオール地区トーラ村
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
ドランジャヴさん(ドヤさん・女性)
バダムハンドゥさん(もと整備士・女性)

9時45分にはGNCモデル農場を出発。ツォゴさんの車に乗ってトーラ村のバダムハンドゥさんの家へ。10時到着。相変わらずとてつもなくテンションが高く明るく元気。ドヤさんもデールを着ておしゃれをしてもう既に到着していた。「フェアトレードプロジェクト」の一つとして、荻原さんが帽子作りの実習講座を開いた。型紙からはじめ最後はミシンで縫って帽子を作る。帽子と花飾り両方で3,000トゥグルグ。はじめは慣れない手つきでうまくいかなかったが、途中からドヤさんはすっかりもともとの裁縫の実力を発揮して見事にミシンを操って帽子を作ってゆく。その後、バダムハンドゥさんが作ってくれたものすごくおいしい野菜スープ、いろいろな種類の野菜の入ったサラダ、白いご飯をごちそうになる。どれも絶品、おいしかった。ついたくさん食べてしまった。腹にも優しく体にいいものばかり。その後、みんなで昨年に引き続き歌合戦。この日に備えて日本のメンバーは歌詞カードを用意していた。14時10分にお別れ。このプロジェクトを通して、単に村民の収入がアップするだけでなく、村民同士のネットワークが強まることが期待できる。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター会合)

バトツェツェグさんから感謝状

2014年度GNCモンゴルエコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター会合)

【日時】
2014年9月8日10:00~10:40
【場所】
ウランバートル市 モンゴル国立大学エコロジー教育センター
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)
一橋大学大学院修士2年 サラ(女性・モンゴル人在日留学生)
NCF(自然環境省自然保護基金) チョルンフー(女性)

8時にGNC教育センター(農場)を出発。大渋滞に巻き込まれツォゴさんが工夫に工夫を重ね、何とか10時にエコロジー教育センターに到着。途中、トゥギーさんをピックアップする。センターで一橋大学大学院修士2年のサラさん(2年前にGNCエコツアーに参加)とNCFのチョルンフー(女性)さんが待っていた。(チョルンフーさんはエコ教室を全て見学。)センター長、バトツェツェグさん(女性)は10時には次の用事があって出かけなければならなかったはずだが、予定を変更して待っていてくれた。
2005年にGNC Japanとモンゴル国立大学エコロジー教育センターが共同でオープンしたエコ植物園は、就任したばかりの新センター長バトツェツェグさんの下、市の予算を使って、さらに充実した公園として整備されていた。具体的には環境教育用の各種の体験コーナーが整備され、生徒たちが楽しそうに遊びながら環境について学んでいた。また園内の植物の説明パネルも昨年以上に整備されていた。なお公園内散策路沿いの植え込み用にGNCが提供したニレの苗木もしっかりと活着していた。昨年受けた「東京都内の標準的な植物園と同じ水準に近付きつつある」という印象はより一層強くなった。
バトツェツェグさんは学生時代バザルドルジ先生の教え子で、94年ごろ東大に留学した経験もある。センター長就任にあたって、ここ10年のGNCの活動報告もしっかりまとめてくれていて、GNCとの関係性をきちんと理解してくれていた。(なお、GNCはこれまでに総計3,000万TGの支援をしているということがわかった。)これまでの功績を称えてゴールドのパネルのはまった立派な感謝状をいただいた。ミーティングでは、今後の具体的な協力関係について話し合った。1)エコ教室の継続、2)GNCの現場を使った実習型プログラムの提案などである。10時40分に会合は終了し、すぐにエコ教室会場に移動した。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第11回エコ教室)

最初の挨拶とスタッフ紹介

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第11回エコ教室)

卒業生のサラさん

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第11回エコ教室)

小川あんり さんの講義

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第11回エコ教室)

熱心に聞き入る生徒たち

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第11回エコ教室)

テーブルごとに作業

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第11回エコ教室)

各校ごとに結果発表

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第11回エコ教室)

体験コーナーで遊ぶ生徒たち

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第11回エコ教室)

【日時】
2014年9月8日10:40~13:00
【場所】
ウランバートル市 モンゴル国立大学エコロジー教育センター
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)
一橋大学大学院修士2年 サラ(女性・モンゴル人在日留学生)
NCF(自然環境省自然保護基金) チョルンフー(女性)
エコロジー教育センター、18学校、23学校、108学校(14歳~16歳、各校約15名)
1)人づくり
10時40分過ぎに会場となる大教室に入る。既に60人弱の各校の生徒がいくつかのテーブルに分かれて待っていた。23学校(先生も同席。)、108学校、18学校(先生も同席。ヒシクマさん。女性。)、エコロジー教育センター(先生も同席。オーグナーさん。男性。ドイツ留学体験あり)の14歳~16歳の生徒。最初、宮木代表が挨拶し、順番にGNCのスタッフの自己紹介。その後11時から、小川安里さんがパワポを使ってGNCの紹介。11時20分にはワークショップを開始する。5つのテーブルに分かれて(108学校、23学校、エコロジー、18学校2チーム)水質検査キットを使ってそれぞれに与えられた川の水や水道水などの汚さや硬度などを調べる。調べ終わったら結果を模造紙に書き込む。エコロジー教育センターの付属学校のOGであるサラさん(現在、一橋大学大学院修士2年)、金沢大学3年のトゥギーさんが、小川安里さんをサポートして各テーブルを回って生徒たちを指導し大車輪の活躍だった。それらの作業を終え、12時20分から順番に結果発表をした後、小川安里さんが日本の事情を紹介した。最後にモンゴルのこれからのあり方について活発な意見発表が行われ12時50分に終了した。その後、ジュースとお菓子と絵本「アカマツの赤ちゃん」を全員に配る。そして13時にはみんな外に出て、植物園の体験コーナーや説明コーナー4か所を各校のチーム単位でまわる。大いに楽しんでいた。14時に生徒たちとの集合写真、エコロジー教育センターのスタッフとの写真をとって解散した。
ワークショップを中心に置いた今回のエコ教室は大いに盛り上がった。2年前もワークショップを中心に置いたエコ教室を実施したが、その時も生徒たちの自由な意見を多数聴くことが出来た。やはり講義スタイルではなくワークショップスタイルが今後のエコ教室の基本になるだろう。今回は、最初に検査方法を全体にわかりやすく説明する、発表の仕方をフォーマットを作って示す、結果をもう少しビジュアル面でわかりやすく示せるよう指導しておくなど、いくつか改善点もあったが、何より生徒たちが楽しんでいたのが良かった。大成功と言えるだろう。これからやり方を改善すればより一層スムーズに進行することが出来るだろう。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(ウランバートル市 第42幼稚園会合&絵本・パズル贈呈)

【日時】
2014年9月8日16:00~17:00
【場所】
ウランバートル市 第42幼稚園
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)

1)人づくり
第42幼稚園を訪問する。昨年同様、園長はオトゴンジャルガルさん(女性)。かつて板橋で研修し吉田広子さん(板橋モンゴル孤児支援の会 代表、しばしばGNCの活動をサポートしてくださっている)と一緒に仕事をしたことがあるとのこと。まずはミーティングを行う。GNCオリジナル絵本「アカマツの赤ちゃんの夢」にもとづいたお遊戯等の発表会を昨年度の会合の後に実際に実施してくれていた。その画像を見せてもらう。衣装など、親も全面協力して作り上げたとのこと。また、これも昨年の会合で提案されたジャガイモ掘り体験についても具体的に話しが進んでおり、この週末にGNCのモデル農場でツォゴさん指導のもと実際に実施することになる。第42幼稚園の実行力は素晴らしい。それと、今後幼稚園の周囲を現在の鉄製の柵ではなく全て木で囲みたいとの要望もいただいた。その木の苗木を提供し、植える際の技術指導をGNCがすることになる。ただし苗木代は園児の親たちの負担で、親・子供・幼稚園一体となっていい幼稚園をつくりあげていこうという園長の強い想いが感じられた。その後16時50分に園児のいる部屋を訪問し、絵本とジグソーパズルを寄贈した。園児はすぐに夢中になって絵本を読みだしたり、ジグソーパズルをはじめたり大騒ぎ。その姿をみて、スタッフ、参加者一同また笑顔であふれた。17時に幼稚園を後にする。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第18学校訪問)

橋幸男さんと植えたポプラ

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第18学校訪問)

最初に植えた記念すべきポプラ

 

2014年度GNCモンゴルエコツアー(第18学校訪問)

【日時】
2014年9月8日17:30~17:50
【場所】
ウランバートル市 第18学校
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)

17時半に18学校に到着したが、残念ながらプレブジャルガル校長(女性)には会えなかった。校内の植樹した場所を撮影して帰る。
今後、第18学校の日本語教師、とりわけエルデネソウダ先生は現在宇都宮大学に留学しているので彼女と密に連絡を取り合いながら日本での実習プログラムを実現させてゆく予定である。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(ウランチュルートゴミ処分場、分別処理工場見学)

【日時】
2014年9月9日9:15~11:15
【場所】
ウランバートル市ウランチュルート
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)
NCF(自然環境省自然保護基金) チョルンフー(女性)

8時にGNC教育センター(農場)を出発。9時10分過ぎにウランチュルートゴミ処分場に到着する。ここは昨年、青年海外協力隊員(当時)の木下さんの案内で、ウランバートル市内に3か所あるゴミ処分場の1つとして視察したところである。昨年に引き続き視察した。郊外の丘の間の谷をごみで埋め立ててゆき、パワーショベルやブルドーザーなどの重機によって土をかぶせる。リサイクルできるものは許可された者が持ってゆく。しかし無断で持ってゆくものも多く、規制もできないとのこと。現在ウランバートルには同様の施設があわせて3か所ある。清掃業者に市が委託してゴミ収集をしている。住民がゴミを出す段階では分別していないが、収集段階やゴミ処分場で分別される。ここは2020年まで使い、その後は、上に土をかぶせポプラなどを植林する予定とのことだった。現在予定より人口増加、ゴミ増加の伸び率が大きく問題となっているとのことである。
今回は、ガンバートさんという処分場のトップの方と話すことが出来た。NCFのチョルンフーさん(女性)も合流し会合に参加した。。ガンバートさんは赴任してきて間もない方で、もともと環境教育に熱心に関わってきた方なので、GNCの活動にも関心を持ってくれた。来年以降のツアーのコースに入れることに関しては協力してくれることになった。10時20分まで会合。その後、分別工場の見学。工場長以下、現場のスタッフが案内してくれた。なお、この段階でツォゴさんは帰り、それ以降の移動はツォゴさんが「すごくいい人」というタクシーの運転手さんにバトンタッチ。11時20分まで見学。収集段階で分別していないので、工場での分別にはかなり限界がある印象だ。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(自然環境省自然保護基金(NCF)会合)

【日時】
2014年9月9日12:50~15:00
【場所】
ウランバートル市中心街
【スタッフ】
GNC Japan 代表 宮木いっぺい
GNC Japan 事務局 矢野明子、小川安里
GNC Japan ネットワーク部 荻原洋子
GNC Japan 教育センター長 ツグトサイハン
【参加者】
金沢大学3年生 トゥギー(女性・モンゴル人在日留学生)

NCF(自然環境省自然保護基金)のオフィスに12時50分に到着。チョルンフーさんも出迎えてくれた。総勢5人スタッフ。そのうち1人はアメリカに出張中で会えなかったが他の4人とは会えた。トップのスフェさんは作詞家でもあり、CDやDVDまで出している。僕ら全員にDVDをプレゼントしてくれた。また自分のビルも建設中でなかなかなお金持ち。あとの3人は少し年輩のガンガーさん、アメリカ出張から帰国したばかりのチョルンフーさん、上品で楚々とした感じのオトゴンツェツェグさん。オトゴンツェツェグさんは、セレンゲ県で主に活動している植林の専門家。スフェさん、オトゴンツェツェグさん、チョルンフーさんが8月に来日した際、矢野さん、小川安里さんが都庁や新宿御苑を案内し、食事もごちそうしたので、そのお礼もあってか僕ら全員昼食に招待された。近くのステーキハウス。そこに入ったのは13時10分。量も多くおいしかった。みんなビールやアルヒ(モンゴルウォッカ)を飲んだ。リラックスした雰囲気の中でお互いどのような活動をしているのかを紹介しあった。そしてGNCとNCFの協力関係についてかなり具体的なところまで話し合うことが出来、親交を深めることができた。とりあえずは、助成申請書類を提出すれば2冊目の絵本作成を支援してくれるとのこと。ありがたい話だ。再会を約束して15時には店を後にする。

2014年度GNCモンゴルエコツアー(GNC教育センター)

ウランバートル市の中心から南西に車で40分ほどのところ、ハンオール地区トーラ村に位置するGNCの拠点、GNC教育センターは、農場と宿泊施設から成っています。宿泊する場合は、食材を調達し(買うか収穫するか)自炊します。今回はゲルも設置し、初日の親睦会の場所となりました。

金沢大学人間社会学域国際学類国際社会コース
3年生
スフトルガ トゥグルドゥル

私は高校1年の時から日本に留学して、現在大学3年生なので留学約6年目になります。この日本にいた期間ではボランティア活動などに興味があっても一度も携わったことがなかったです。母国であるモンゴルでは海外からいろんなボランティア団体がきてたくさんの素晴らしいことをしているのを知っていましたがそれに関わったことも一度もありませんでした。しかし今回の帰国の時にご縁があってGNC Japanに出会いました。帰国期間も長かったため今回のモンゴルでの活動に最初から最後までご一緒させていただきました。この期間は私に人生を見る目が変わるぐらいのとても大きな影響を与えてくれたと思っています。
まずGNC Japanというのはどんな団体でどんな活動をしているのかもわからなった私は「何をするのだろう?」というぐらいの気持ちでした。だが団体についてスタッフから少しずついろんな話をしていただき、実際の行っている活動をみて、それに自分でもちょっと関わってみるととても感動しました。また今までの20年間の活動とその素晴らしい内容に少し驚きました。だって自分たちの生まれ育った故郷でもないのになぜモンゴルの環境や教育をこんなに気にして協力しあってここまでよくしようと思えるのか私にはわかりませんでした。実際自分の住む場所じゃないと人間は中々環境をよくしようと思わないと思っていました。

それなのにセレンゲ県というウランバートルから遠い県で何もないところに森を作っていたり、その木を植えるために一から自分たちの力で苗木を育てたり、農場を建て人間の体にいい野菜をたくさん作っていたり、モンゴルの幼稚園や学校や孤児院へ行ってワークショップ開いたりモンゴルの子供たちの教育にも関わったり、そしてその幼稚園や学校や孤児院に所属している現在や未来の子供たちのために植林や支援などなどをしたり。これだけのことを国民でもない方たちがして下さっているのに国民である私たちは何をしているのだろうと心から反省しました。反省した上に自分もこれからはモンゴルの環境や自然のためになる職につきたい、そしてこれからもGNC Japanの活動にできるだけ協力していきたいと思いました。
私は実際に携わってからこんなにも影響を受けましたがモンゴルと日本にはGNC Japanの活動を知らない人がたくさんいると思います。もっとたくさんの人にこの活動について知って実際植林地などに行き活動に協力して自分たちでも環境を綺麗にするように意識をもって欲しいと思いました。ツアーがとても素敵で楽しい旅だったのでもっといろんな人にも行ってもらいたいです。
そして何よりもこの活動に関わって最初から最後まで楽しく興味を持っていられたのはGNC Japanのスタッフのおかげだと思います。代表を始めスタッフ一同全員がとても優しくて面白くてずっと笑っていました。最大の嬉しいことは皆がモンゴルを心から愛していてでいて、それが全ての行動において現れていて、何も返りを求めないでモンゴルのために活動してくれていたことでした。それを身近でみて実際携わることができたことが私にとって一生大切にできる素敵な体験になりました。本当にありがとうございました。これからも応援させてください。

Каназавагийн их сургуулийн Хүний социологийн коллежийн олон улсын судлалын олон улсын нийгэмлэгийн курс
3-р анги
Suftruga Tugurdur

Би дунд сургуулийн 1-р курсээсээ хойш Японд гадаадад суралцаж, одоо их сургуулийн 3-р курст суралцаж байгаа болохоор гадаадад 6 жил орчим суралцаж байна. Японд энэ хугацаанд би сайн дурын үйл ажиллагаанд оролцож байгаагүй, сонирхсон ч гэсэн. Эх орондоо, Монголдоо гадаадаас янз бүрийн сайн дурын бүлгүүд ирж, олон сайхан зүйлийг хийж бүтээдгийг мэддэг ч хэзээ ч оролцож байгаагүй. Гэхдээ энэ удаад Японд буцаж ирээд харилцаанаасаа болоод GNC Japan-тай уулзсан. Японд ирээд нэлээд удаж байгаа болохоор Монголд энэ үйл ажиллагаанд эхнээс нь дуустал нэгдсэн. Энэ үе надад маш их нөлөөлсөн тул амьдралыг харах нүдийг минь өөрчилсөн гэж би боддог.

Юуны өмнө GNC Japan ямар байгууллага, ямар үйл ажиллагаа явуулж байгааг мэдээд “Чи юу хийж байгаа юм бэ” гэж бодсон. Гэхдээ ажилчид нь бүлгийнхээ талаар бага багаар ярьж, хийж байгаа бодит үйл ажиллагааг нь харж, хэсэг хугацаанд оролцож байгаа нь надад маш их сэтгэгдэл төрүүлсэн. Өнгөрсөн 20 жилийн үйл ажиллагаа, гайхалтай агуулгыг хараад би бас бага зэрэг гайхсан. Миний төрж өссөн нутаг биш болохоор Монголын байгаль орчин, боловсролд санаа зовоод, бие биетэйгээ ингэтлээ хамтран ажиллах хүсэлтэй байгаагаа ойлгосонгүй. Ер нь хүн төрөлхтөн өөрийн амьдарч байгаа газар л биш бол байгаль орчноо сайжруулах гэж оролдохгүй л гэж бодсон.

Тэгсэн мөртлөө Уранбатаас алслагдсан Сэрэнгээ хошууны хоосон газарт ой мод байгуулж, эхнээсээ суулгац ургуулж, мод тарих, ферм байгуулж, хүний ​​биед тустай хүнсний ногоо их хийж байна. Монгол улсын цэцэрлэг, сургууль, асрамжийн газарт хүмүүжиж, зөвлөгөөн хийж, монгол хүүхдүүдийн хүмүүжилд гар бие оролцож, цэцэрлэг, сургууль, асрамжийн газарт харьяалагддаг өнөө ба ирээдүйн хүүхдүүдэд зориулсан асрамжийн газар, дэмжлэг. Энэ бүхнийг харъяат бус хүмүүс хийж байгаа ч иргэд бид юу хийж байгаад чин сэтгэлээсээ харамсаж байна. Үүнийгээ тунгаан бодож Монгол орныхоо байгаль орчин, байгальд ээлтэй ажилд орж, GNC Japan-ийн үйл ажиллагаатай аль болох хамтран ажиллахыг хүсч байна.

Миний оролцоо надад маш их нөлөөлсөн ч Монгол, Японд GNC Japan-ын үйл ажиллагааг мэдэхгүй хүмүүс олон байгаа гэж бодож байна. Энэ үйл ажиллагааны талаар илүү олон хүн мэдэж, тариалангийн талбайд очиж, байгаль орчноо өөрсдөө цэвэрлэхийн тулд үйл ажиллагаатай хамтран ажиллахыг хүссэн. Аялал нь маш сайхан, хөгжилтэй аялал байсан тул илүү олон хүн явахыг хүсч байна.
Хамгийн гол нь энэ үйл ажиллагааг эхнээс нь дуустал сонирхож байсан нь GNC Japan-ийн хамт олонд баярлалаа гэж бодож байна. Төлөөлөгчийг оролцуулаад бүх ажилчид маш эелдэг, хөгжилтэй байсан бөгөөд үргэлж инээлдэв. Хамгийн том баяр баясгалан нь хүн бүр Монголоо чин сэтгэлээсээ хайрлаж, Монголынхоо төлөө ямар ч хариу нэхэлгүй зүтгэж, үйл хөдлөл болгонд нь илэрч байсан. Үүнийг ойроос харж, бодитоор оролцох боломжтой болсон нь миний хувьд гайхалтай туршлага байлаа. Би чамд үнэхээр талархаж байна. Та бүхэн намайг үргэлжлүүлэн дэмжиж байгаарай.

Kanazawa University College of Human Sociology International Studies International Society Course
3rd grade
Suftruga Tugurdur

I have been studying abroad in Japan since my first year of high school, and since I am currently in my third year of university, I have been studying abroad for about six years. During this period in Japan, I had never been involved in volunteer activities, even if I was interested in them. In my home country, Mongolia, I knew that various volunteer groups from overseas came and did a lot of wonderful things, but I had never been involved in it. However, when I returned to Japan this time, I met GNC Japan because of my relationship. Since I returned to Japan for a long time, I joined this activity in Mongolia from the beginning to the end. I think this period has had such a huge impact on me that it changed my eyes on life.

First of all, when I knew what kind of organization GNC Japan was doing and what kind of activities it was, I was like, “What are you doing?” However, I was very impressed when the staff talked about the group little by little, saw the actual activities they were doing, and got involved with it for a while. I was also a little surprised at the activities and wonderful contents of the past 20 years. Because it wasn’t my hometown where I was born and raised, I didn’t understand why I was so concerned about the environment and education of Mongolia and would like to cooperate with each other so much. In fact, I thought that human beings wouldn’t try to improve the environment unless it was the place where they lived.

Even so, we are building a forest in an empty area in the prefecture of Serengue, which is far from Uranbator, growing saplings from scratch to plant the trees, building a farm and making a lot of vegetables that are good for the human body. For children of the present and future who are in Mongolian kindergartens, schools and orphanages, hold workshops, are involved in the education of Mongolian children, and belong to the kindergartens, schools and orphanages. Orphanage and support. I sincerely regret what we, as citizens, are doing even though non-citizens are doing all this. After reflecting on it, I would like to get a job that benefits the environment and nature of Mongolia, and I would like to continue to cooperate with the activities of GNC Japan as much as possible.

I have been so influenced by my involvement, but I think there are many people in Mongolia and Japan who are unaware of the activities of GNC Japan. I wanted more people to know about this activity and actually go to plantations and cooperate with the activity so that they can clean the environment themselves. The tour was a very nice and enjoyable trip, so I would like more people to go.
And above all, I think it is thanks to the staff of GNC Japan that I was interested in this activity from the beginning to the end. All the staff including the representative were very kind and funny and laughed all the time. The biggest joy was that everyone loved Mongolia from the bottom of their hearts, and it was manifested in every action, working for Mongolia without asking for anything. It was a wonderful experience for me to be able to see it closely and actually get involved. I’m really thankful to you. Please continue to support me.

2014 年GNC モンゴルエコツアー初参加報告

GNC Japan  小川 幸造(2014年9月3日~9月7日)

人生初の海外旅行にモンゴル国へ、2014 年GNCモンゴルエコツアーに初参加してきた報告をいたします。

成田空港にて出発前の記念撮影。

初の機内食、チキンかパスタを選択可能、パスタを選択。

 飛行機内から撮影。

MIATモンゴル航空(直行便)にて首都ウランバートルの空港まで5時間半の旅です(日本との時差は-1時間)モンゴル国内に入りますと見渡す限りの草原の光景が広がり、新しい世界へ来たという実感が湧いてきます。

空港から40分ほど車に乗り、ウランバートル市ハンオール地区トーラ村のGNCモデル農場に到着しました。

9月3日の宿泊先はGNCモデル農場

GNCでは2000年より、ウランバートル市トーラ村で持続可能な農場づくりに取り組んでいます。

完成したばかりの2段ベッド。

外に設営されているモンゴルの移動式住居ゲルの中には、到着した私たちを歓迎する食事が用意されていました。

モンゴルの伝統料理マントンボーズ等を食べたり、スーティ茶を飲んだり、モンゴルでの民謡を聞いたりと楽しい夜を過ごすことができました。

朝起きて外に出ると、空気が冷たく、とても気持ちの良い農場の光景が広がっていました。

これからセレンゲ県の植林地への視察に出発です.

車で走行する際の注意は路面に凹凸があったり、追い抜く車が多いので反対車線にも注意が必要です。

(自分の車の知らせるためにパッシングをしている車が多い)

道路工事が多く、迂回する事が多かったです。

羊・牛・馬などの家畜が横断していることもあるので、周りの景色ばかりを見て運転するのは危険です。

移動式住居ゲルの飲食店

移動式住居ゲル、太陽光パネルと衛星アンテナが見える、送電線や発電機がなくともテレビ見れる。

モンゴルで二番目に大きい都市ダルハンにて、昼食と燃料の給油。

燃料レギュラーは高額で1リットルで100円ほどするそうです。

1日の平均賃金はモンゴルの通貨で2万トゥグルク(2014年9月現在日本円で1000円の価値)

初の海外でどうしても慣れないことがありまして、「生水は飲んではいけない」ということです。

冷たい水道水で歯を磨いていると飲みたくなりますが、我慢してミネラルウォーターを携帯してぬるくても飲んでいました。

飲食店でお茶が出されますが、沸騰されていればいいのですが、水出しのお茶はお腹を壊す可能性があります。

食事はレストランで、6,000トゥグルク位あれば食べれました(2014年9月現在日本円で300円の価値)

町でよく見かける犬、ほとんどが野犬で狂犬病の可能性もあり、触ったりしてはいけないとの事。

なぜ襲ってこないのか?と疑問に思っていたら、子犬のころから人間に近づかないよう教育を受けていると聞きました。

草原の中にトイレがありました、だいたいは屋外で開放的なトイレです。

持ち物リストの中にトイレットペーパーがありました、お腹を壊した場合を考えて2個位は持って行った方がいいです。

トイレに紙があるかは分かりませんし、紙があるトイレでも予備はありませんでした。

貨車が長い列車

町を見渡すとオリジナルな建物が多かったです。

建築途中でも設計変更が多いそうで、日本の住宅のように似たような建物が少かったです。

途中で塩の湖を見るために休憩

塩の湖にて

エコ授業で日本とモンゴルの川の違いを発表するために川の水を採取

セレンゲ県に到着、森林・動物センター長のジャムスランさん、植林担当者のトメンナサンの案内で、2004 年秋の植林地(2005 年愛・地球博のプレイベントの際の植林地)を視察しました。

初めて見るGNCで植林したアカマツの成長にびっくりしました。

松ボックリが出来ていました、どんどん森が再生していってほしいです。

車はさらに移動、四輪駆動の車でないと厳しい道のりです。

草原の国モンゴルですがロシア国境付近のセレンゲ県まで行くと、針葉樹林の景色となります。

2014年5月植林地にて、植林をしたGNCスタッフに聞いたところ、雪の中の植林作業で植林地で宿泊しながらだったので寒かったとのこと。

看板は鉄製だと盗難される可能性があるため、木製。

 

2004年植林地に到着して早々に立派に成長しているアカマツ達に驚きました。

これが火災で焼け野原になった場所だったのでしょうか?

たしかに焼け野原だった形跡がありました。

小さな苗木からこんなに成長して大きくなり、写真では見ていましたが、実際に見て触り、写真では伝えられないことを知り、感動しました。

2004年の植林当時は焼け野原に看板がポツンと立っていただけだったそうですが、今ではアカマツが成長して看板を見つけるのに一苦労です。

セレンゲホテルに向かう道中で石碑がありました。

チンギスハンが族にさらわれた奥さんを見つけた場所だそうです。

セレンゲホテルに到着、カジノかと思いました。

JICA青年海外協力隊の方々も参加してくれた夕食はおいしかったです。

シャワーは温水が出ないので(モンゴル国内のホテルではよくあるそうです)

夜に入るのはあきらめました、朝にはやっと出るようになりました。

モンゴルの方はカラオケ好きが多いそうで、日本のようにカラオケ屋(パブ)が多かったです。

防音がしっかりしていないので、ホテルのカラオケで歌う声が客室まで届きます(モンゴル語の歌)

ロシアとの国境の先に見える教会、国境が見渡せる丘にて撮影

JICA青年海外協力隊の方々も参加して、セレンゲ県スフバートル市第7幼稚園の視察と植樹にやってきました。

3、4、5 歳の児童が150 人在籍しており、多くの分野で県内最高の実績をあげているそうです、植えている花がきれいでした。

園庭にて撮影

モンゴルの幼稚園はどんな所か期待は高まります

GNC のオリジナル絵本「アカマツの赤ちゃんの夢」を題材にした劇を見せてくれました。

 

モンゴル人留学生に翻訳してもらった絵本とパズルをプレゼントしました。

マントンボーズをいただきました、新鮮な羊肉を使っていて臭いがなく、肉汁も出て美味しかったです。

園庭の植樹場所と鉢。

先生と園児と植樹をしました、大きくなったらジャムなどに使える木になるそうです。

トゥブ県ジャルガラントの植林地近くの遊牧民の家へ訪問

 

移動式住居ゲルの中は暖かい

美味しいヨーグルトをいただきました、外では牛の乳を搾っていました。

乗馬もさせていただきました。

ジャルガラントの植林を視察、違法伐採により切り株が目立つ。

ツーリストキャンプにて夕食と宿泊

トゥブ県バヤンチャンドマン村 GNC Mongolia の苗畑視察、アカマツの苗木も育てはじめている。

この日は雨でした、モンゴルではここ近年雨が多くなっているとのこと、気候が変化してきているのか心配になりました。

14時からウランバートル市付属教育作業センターへ行く、その時間までウランバートル市内の観光。

ガンダン寺。  市内の各所に設置してあるゴミ箱。

ウランバートル市青少年育成特別教育センター(旧ウランバートル市付属教育作業センター)

事務局長のボヤントグトフさんから施設の説明を受ました、施設内の見学もさせていただきました。

板橋区印刷関連協議会様から施設に寄付するためにいただいた紙を渡す。

板橋区とモンゴル国の関係について:1992 年に当時紙不足で困っていたモンゴル国にノートや鉛筆を贈った。ノートと鉛筆から始まった交流は、その後、文化交流及び人的交流へと発展した。そして、こうした交流をさらに発展させるために、1996年10 月モンゴル国文部省(現教育・文化・科学省)との間で「文化・教育交流協定」を締結した。

モンゴルでの今エコツアー最後の夜。

また来年も参加したいです。

 

モンゴル国大統領令第100号により、ナイラムダル(友好)勲章を叙勲

2014年9月19日(金)、GNC Japan代表の宮木と事務局長の矢野が、モンゴル国大統領令第100号により、ナイラムダル(友好)勲章を叙勲されました。

1995年7月7日 ゙本当に役立つ国際協力って何だろゔ
それを考える研究会のメンバーが、エコ教育と森林再生を軸として実際にアクションを起こすために、GNC Japanを設立しました。

設立から19年、モンゴル国に植林した2004年のアカマツの赤ちゃんは森になりました、結果になるには何年、何十年とかかります。
これも皆さまのご協力のおかげです、 ありがとうございます。

 

グローバルフェスタ2014出展(2014年10月4日~10月5日)

開催場所:日比谷公園

お蔭様で、2日間のグローバルフェスタを無事終えることができました。 初日は天気に恵まれましたが、2日目は台風18号の接近で雨が強く降り、グローバルフェスタは17時閉会の予定が、12時に変更となってしまいました。GNCのブースに来てくださった皆様ありがとうございました。そして準備や段取り等で尽力してくださったスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。

 

エコプロダクツ2014出展(2014年12月11日~12月13日)

平成26年12 月11日(木)~13日(土)、東京ビッグサイトにて行われたエコプロダクツ2014 に参加しました。3日間の来場者数は161,647人でした。GNCは4回目の参加で、「森から始まるエコライフ展2014」というコーナーの中でブースを出させていただきました。森林・植林関係に興味のある方がブースを訪れてくださいました。

今回、お忙しい中お手伝いしてくださった方をはじめ、ブースに足を運んでくださった方々、どうもありがとうございました。

 

GNCテーマサロン「改良カマドの普及」(2015年1月17日)

平成27年1 月17日(土)、東ティモールで活動している久木田旺大さんによる、GNCテーマサロン「改良カマドの普及」を行いました。

東ティモール共和国は人口約117万人、国の面積は東京、千葉、埼玉、神奈川の合計面積とほぼ同じ大きさです。東ティモール共和国では95%の世帯が、三つ石カマドを使用しており、83%は屋内で使用しています。

カマドで大量の薪を燃やすことにより、肺炎や呼吸器系疾患で亡くなる子どもが多く、大量の木を伐採し、森林減少が進んでいます。

改良カマドを導入する事により、燃料効率の改善と汚染物質の減少、森林減少を食い止める事が出来るのですが、改良カマドは普及しません、理由としては4つ挙げられます。

①男性中心、伝統的な生活重視 ②経済的価値 ③生活に起こる変化の度合い ④改良カマドに関する知識と使用経験

GNCテーマサロンに参加された、モンゴル人留学生バトチュナグさん(2013年在日モンゴル留学生会会長)によると、モンゴル国の首都ウランバートル市では厳冬期に生の石炭や木材等を燃料とするストーブからの煤煙、車両からの排気ガス等でPM2.5がひどいそうです。

在モンゴル日本国大使館のホームページによると、1年を通して世界保健機関(WHO)の基準を超えているとの事です。

ハワリンバヤル2015出展(2015年5月3日~5月4日)

開催場所:光が丘公園けやき広場(東京都練馬区立光ヶ丘図書館前)

5月3日と5月4日に、1998年の第1回開催から数えて、今年15回目となるモンゴルの春祭り「ハワリンバヤル2015」が開催されました。 GNCは、2日間出展しました。

今回のハワリンバヤルのテーマは「モンゴルの人間力、未来への宝もの」です、ハワリンバヤル2015実行委員長のウンダークさんによるテーマの説明は 「モンゴルと言えばとにかく遊牧民で相撲が強いイメージがあります。しかし、それだけではなく知的才能を有する若者や子供も沢山います。そのため、若い人たちが才能を磨き、それを生かして活躍する環境を整えることがモンゴル国の明るい未来への鍵であります。一方、日本とモンゴル両国の交流はビジネスや文化や環境など様々な分野で発展していますがそのなかでも一番大切なのは、お互いに学び合う知恵と教育の交流だと思われます。この2つの理由から今回の春祭りでは「人間力」をテーマにし、イベントや各種企画を通してモンゴル国に技術や科学教育をもっと重視するように励むことと両国の科学・教育の交流を促進することを目指しています。」という事です。

GNCのブースでは2つのテーマによる展示を行いました、1つ目は「人づくり」で、モンゴル国でのエコ教室・エコツアーについて、2つ目は「森づくり」で、2004年よりモンゴル国セレンゲ県で2014年までに、約500haの土地に、およそ135本のアカマツ植林実施についてです。

今年もモンゴルでの植林が始まります。今回の売上金及び寄付金は、モンゴルでの植林活動に使わせていただきます。 ありがとうございました。

 

2015年度植林作業報告

2015年植林地位置図

2015年度植林作業報告

苗の仮保存状況

2015年度植林作業報告

植林前の苗の状況

2015年度植林作業報告

遠景写真

 

2015年度植林作業報告

植林時の状況写真

2015年度植林作業報告

植林時の集合写真

以下のように、植林作業を実施したことを報告します。

1.植林作業実施概況
植林
実施日 春季 植林作業・・・・・・・5月12日~15日
植林場所 モンゴル国セレンゲ県
アルタンボラグ村ゴロワンツァガーントルゴイ周辺
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris (在来種)の2年生苗
植林作業 アルタンツェツェグ(セレンゲ県ボゴントグループ)
トゥメンナサン(ボゴントノミン社技術員)
松永美湖(株式会社アールキューブ社員)
ノヨルマー(GNCMongoliaスタッフ)
オグナー(GNCMongoliaスタッフ)
サラ(GNCMongoliaスタッフ)
小川 安里 (GNCJapanスタッフ)
アルタンボラグ村及びボゴント村の村民など約15名他

2015年度植林報告(2015年5月)

2015年度もセレンゲ県に植林を無事完了することができました!!今年までに、526haの土地に、142万本の植林をしてきたことになります。
皆様からの温かいご支援のお蔭です。ありがとうございます。
2015年度の植林支援企業様につきましては、後日、モンゴル国セレンゲ県からの感謝状も送付致します。
引き続き、中央県での植林も実施予定です。無事に終わることを願うばかりです。

 

2015年度植林報告(中央県の植林)

植林時の集合写真(2015年5月)

2015年度植林報告(中央県の植林)

(2015年5月)

モンゴル国中央県の植林も無事終わり、今日帰国します!!
ボルノールは2012年の山火事跡地に2,000本、ジャルガラントでは違法伐採地に3,500本と、それぞれ1ha前後植林しました。
ジャルガラント村は、昨年の植林から1年が経ちました。うれしいことに今年、地元の住民の皆さんが、自分たちで4000本の木を違法伐採地に植えてくれていました!!特に何か言ったわけではないですが、自主的に環境活動に取り組むきっかけをGNCがお手伝いできたのかな~と、うれしく思います!!モンゴルの皆さん、本当にありがとうございます!!

さて、今回の植林ももちろん色々起こりました(笑)。ボルノールでは4月には凍っていた川のぬかるみにトラックが嵌り、エンジンが掛からなくなり、20人ほどで何とかエンジンをかけ、ぬかるみから脱出しました!…
ジャルガラントの植林地前の下見では、山の中で同じトラックタイヤが2時間嵌って動けなくなり、3人で何とかするなど、今思えば笑える話の多い植林となりました。。
ジャルガラントの植林は、地元の皆さんと、GNCのオグナーとサラのおかげで何とか最後までやり遂げることができました!私がダウンしていたばかりに、、、本当にありがとうございました!!

色々と抜けていた部分も多いとは思いますが、無事に植林が終わり、何事もなく帰国できることを願っています。
モンゴルの皆さん、今回も大変お世話になりました!!

 

第14回NGO合同研究&活動報告会

【開催概要】

日時: 2015年6月14日(日)

場所:SOOO dramatic!台東区下谷1-11-15 ソレイユ入谷1階

【プログラム】
1.開会挨拶
2.各団体報告(以下参照)&質疑応答
3.意見交換
4.閉会挨拶

【発表団体】
『特定非営利活動法人GNC Japan』
活動地:モンゴル国・日本国
発表者:小川安里氏(事務局)
テーマ: 今年5月にモンゴル国に渡航して、植林を実施してきた報告をいたします。

GNC Japan がモンゴル国セレンゲ県トジーンナルス(果てしないアカマツ林)に植林を始めてから、 今年で11 年目となりました。1980 年代~1990 年代の大規模な山火事により、被害に遭った32,000ha(森林全体の70%)跡地に、26ha、70,000本の植林をしてきました、今年までに、526haの土地に、142万本の植林をしました。

モンゴル国中央県の植林では、ボルノールは2012年の山火事跡地に2000本、ジャルガラントでは違法伐採地に3,500本と、それぞれ1ha前後植林しました。ジャルガラント村は、昨年の植林から1年が経ちました。今年、地元の住民の皆さんが、自分たちで4,000本の木を違法伐採地に植えてくれていました、自主的に環境活動に取り組むきっかけをGNCがお手伝いできたのではないかと、嬉しく思いました。

 

第14回NGO合同研究&活動報告会

【発表団体】

『一般社団法人地球緑化クラブ』
活動地:中国内モンゴル自治区クブチ沙漠・日本国三宅島
発表者:原 鋭次郎氏(地球緑化クラブ 代表理事)

テーマ:砂漠地帯における産業の実現化に向けて

はじめに:団体設立当初から植林を中心とした砂漠緑化事業を行ってまいりました。同時に、砂漠緑化には新たな産業を絡めた村おこしも必要であると考え、あらゆる実験も行ってまいりました。

クブチ砂漠と旗下営での緑化事業が概ね終了したのを機に、新たな取り組みをスタートしようと考えております。各地の事業報告と共に、村おこしを兼ねた新たな活動に向けての考え、中国と国内での緑化活動の報告と共に新たな事業に向けた内容を発表いたします。

「モンゴルでの新規緑化事業 生態混交造成プロジェクト~セレンゲ県マンダラ蘇木トングリ村~」について

中国人モンゴル族スタッフ2名による現地視察

・トングリ村のコミニュティーグループから支援要請「村の近郊にある山々の木々は違法伐採により、山がはげ山化した、かつての生態系豊かな森を取り戻したい」 表土が流出または風食する前に緑化が必要、土地250haを無償で借り保護を開始、保護は出来ても回復させることが出来ない。

2015年5月に行った植林活動、はげ山を生態混交林にするため複数種の苗木を植栽(予定)

・高木:カラマツ、シベリアマツ ・低木:ニンティアオ、エゾウワズミザクラ(予定)・自然繁殖:シラカバ、他

トングリ村での今後の活動予定について

・自立化した化した活動

・貧困対策について

林業の縮小(違法伐採禁止)による貧困化、苗木の生産拠点としての村おこし、緑化技術とセットで販売、美化植物も生産 

『ウィルライフ株式会社 増田様へモンゴル国セレンゲ県とGNC Mongoliaからの感謝状をGNC Japan代表からお渡しいたしました』

私たちGNCメンバーだけでなく、主にモンゴル国で活動している「板橋モンゴル孤児支援の会」のメンバーにお集まりいただき、充実した報告会となりました。

参加していただいた皆様、ありがとうございました。

第14回NGO合同研究&活動報告会(2015年6月14日)

グローバルフェスタ2015出展(2015年10月3日~10月4日)

日時:10月3日(土)10:00~17:00、10月4日(日)10:00~17:00

場所:お台場 センタープロムナード (シンボルプロムナード公園内)

GNC Japanブース(ホワイト W-14番 環境)

お蔭様で、2日間のグローバルフェスタを無事終えることができました。

開催期間中は去年まで雨ばかりでしたが、会場が変わった今年は天気に恵まれました、

去年までの日比谷公園に比べますと、来場者も多く、会場内は広く歩きやすくなり、

雰囲気も明るくなった気がしました。

GNCのブースに来てくださった皆様ありがとうございました。

そして準備や段取り等で尽力してくださったスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。

 

アジア学生開発会議主催の合同報告会2015に参加してきましたのでご報告します。

日時:2015年11月29日(日)13:00~20:00

場所:筑波大学付属駒場高等学校

第1部:モンゴルの遊牧民の幼児教育

第2部:国際支援とその終わり方

第3部:モンゴルのスラム街と大気汚染

 

第1部モンゴルの遊牧民の幼児教育

モンゴルの小学校では就学前教育が前提となっているが、遊牧民は小学校入学まで幼稚園などに通えず、就学前教育が出来ていない、そのため小学校の授業に追いついていけない、生活基盤教育(しつけ)はどのように行われているのか。

フィールドワークで対象となった家庭は普段の生活で生活基盤教育が行われていた、親は放任主義であまり怒らない、子供は自立的に育っている、子供が泣いていても放置し、危険なことをしようとしても注意をしたり、失敗しても怒らない、手伝いや仕事をやらせるのではなく、子供は親のやっていることを見て学び、聞かれたら教えるというスタイルをとっていた。

幼児教育は日本の支援団体による教育キットプロジェクトが行われており、親は定期的にソム(幼稚園)を訪れ、教育キットの使い方講習会を受け、説明書も充実している、1日15分ほど教育キットによる就学前教育を行う、1日15分なので親への負担は少ない、2週間ほどで使用済みキットをソムに返却し、新たなキットを受領する、教育キットの内容は遊牧民仕様となっており、数の数え方を家畜などに例えている。

教育キット導入により子供は歌を覚えたり、昔話を覚えたりしている、しかし他の子どもと遊べない、プロの先生がいない、都市部の貧困層が多く住むゲル地区へ支援がないのが問題点。

第2部 国際支援とその終わり方

日本の支援団体による遊牧民への置き薬プロジェクト、医療体制が不十分なモンゴルで、モンゴル版「富山の置き薬」薬代は使った分だけの後払い、伝統医療は薬も安価で副作用が少ないが、置き薬プロジェクトが導入されるまで都市部でしか手に入らなかった。

支援の流れは、日本の支援団体→現地NGOからの賃金→医師、現地NGOによる講習会と説明書の配布→遊牧民、5カ年計画、この支援により薬箱を置く遊牧民が増えて、緊急外来が減る成果となった。

しかし2013年にモンゴル政府へ移管したところ、国の政権交代により方針が変わり、うまく引き継げず、遊牧民には継続を望む声も多かったが、頓挫してしまった、プロジェクト中に引き継ぎを視野に入れておくべきであったが、支援活動の終わり方は難しい。

第3部 モンゴルのスラム街と大気汚染

モンゴルの首都ウランバートルで、大気汚染が深刻化しており、WHO(世界保健機関)が2011年に行った調査では、汚染物質の濃度が世界最悪とされました。

ウランバートルでは貧困層が住む、ゲル地区で使用する石炭ストーブがその一因となっています、世界銀行からは45,000個の改良ストーブ、改良ストーブを販売する25箇所のセンター、改良石炭、車両規制など、しかし、大気汚染対策は間に合っていません。

アジア学生開発会議主催の合同報告会2015に参加して

アジア学生開発会議様がモンゴルへフィールドワークへ行ったという事で、今回の報告会は同国で活動する当団体として、とても興味がありました。

ワークショップでは学生の方と意見を出し合い、ただ結果を聞くだけでなく、参加者全員で問題点の解決方法を探りました、参加することが出来て勉強になりました、以上、ご報告を終わります。

GNC Japan 小川 幸造

 

エコプロダクツ2015出展(2015年12月10日~2015年12月12日)

日時:  12/10(木)、12/11(金)、12/12(土) 10時~18時 (最終日は17時まで)

場所: 東京ビッグサイト 東ホール

GNCJapan出店場所:第4ホール 「森林(もり)からはじまるエコライフ展2015」 ブースNo.F-37

エコプロダクツ2015の来場者数は3日間で169,118人(昨年は161,647人)、12月10日(木)59,907 人、12月11日(金)60,588 人、12月12日(土)48,623 人でした。

モンゴル国から来日中のツォゴー教育センター長も会場に来ました。

GNCのブースに来てくださった皆様、ありがとうございました。

そして準備や段取り等で尽力してくださったスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。

ハワリンバヤル2016出展(2016年4月30日~5月1日)

開催日時:2016年 4月30日(土)~5月1日(日)

開催場所:光が丘公園けやき広場(東京都練馬区立光ヶ丘図書館前)

4月30日と5月1日に、1998年の第1回開催から数えて、今年16回目となるモンゴルの春祭り「ハワリンバヤル2016」が開催されました。

今回のハワリンバヤルのテーマは「モンゴル発展のカギ 子ども・教育・志」 です、テーマの説明は「モンゴル国では25歳以下が人口の44%を占めており、国は若者の教育を支援し、先進国への留学などで最先端の技術や知識を身につける機会を提供しようとしています、多くの若者たちが先進国で学んだ知識を、うまく取り入れていくことはモンゴル国の発展につながるでしょう」

今年もモンゴルでの植林が始まります。今回の売上金及び寄付金は、モンゴルでの植林活動に使わせていただきます。 ありがとうございました。

 

2016年度植林報告

2016年度植林報告

2016年植林地のGPS捕捉状況

2016年度植林報告

本数確認(約1,000本/袋)

2016年度植林報告

2年生苗

2016年度植林報告

苗の仮保存状況

2016年度植林報告

遠景写真

2016年度植林報告

ジャムスランさんより指導

2016年度植林報告

植林時の状況

2016年度植林報告

溝堀アタッチメント

2016年度植林報告

植林メンバー

2016年度植林報告

植林地内においてランダムに調査定点を2カ所設定し、次の項目について調査を実施した。定期的に同様の調査を実施し、植林地としての変遷を追跡していくこととする。

成長把握調査
苗木の成長を把握するため、各定点で5本の苗木を試料木とし樹高測定・写真撮影。定点St.1での調査結果は以上の通りである。

 

第15回NGO合同研究&活動報告会

【開催日時】

2016年 6月12日(日)15:00~17:00

【プログラム】

開会挨拶

各団体報告(以下参照)&質疑応答

意見交換

閉会挨拶

【発表団体】
『特定非営利活動法人GNC Japan』
活動地:モンゴル国・日本国
発表者:小川安里氏(事務局)
テーマ: 2016年活動報告

GNC Japan がモンゴル国セレンゲ県トジーンナルス(果てしないアカマツ林)に植林を始めてから、 今年で12年目となりました。1980 年代~1990 年代の大規模な山火事により、被害に遭った32,000ha(森林全体の70%)跡地に、20ha、50,000本の植林を実施しました。2016年までに、546haの土地に、147万本の植林をしました。

2016年度は、現地のモンゴル人スタッフが植林に関する手配全てを行いました。日本人スタッフは、予定と終了後の報告のみとなり、これまでのように植林に立ち会うという方法は取りませんでした。GNCモンゴル人スタッフが中心となった植林実施は初めてだったため、細々としたな問題点はありました。しかし、9月のモンゴルスタディツアーでの現地打ち合わせ及び視察で、来年度へ向けてのより良い方法を話し合います。

第15回NGO合同研究&活動報告会

【発表団体】

『一般社団法人地球緑化クラブ』
活動地:中国モンゴル自治区モウス砂漠、モンゴル国セレンゲ県

発表者:原 鋭次郎氏(地球緑化クラブ 代表理事)

テーマ:「モンゴルでの新規緑化事業 生態混交造成プロジェクト~セレンゲ県マンダラ蘇木トングリ村~」について

<トングリ村にて活動を始めた経緯>

・中国人モンゴル族スタッフ2名による現地視察

・トングリ村のコミニュティーグループから支援要請「村の近郊にある山々の木々は違法伐採により、山がはげ山化した、かつての生態系豊かな森を取り戻したい」 表土が流出または風食する前に緑化が必要、土地250haを無償で借り保護を開始、保護は出来ても回復させることが出来ない。

・2015年5月に植林活動、はげ山を生態混交林にするため複数種の苗木を植栽

<2016年春の活動と今後の活動予定>

・高木:カラマツ、シベリアマツ(2年生)

・低木:ニンティアオ、エゾウワズミザクラ(1年生)

・自然繁殖:シラカバ、他

<育苗事業>

・温室の準備

・高木類のポット苗

・低木類の播種

<小学校での環境教育>

・GNCの矢野さんから頂いた絵本を活用

・トングリ村の将来を描いてもらう

[中国モンゴル自治区モウス砂漠での活動開始]

・これまでに活動していたクブチ砂漠に最も近い砂漠

・人為的に砂漠化した地域

・新たに臭柏(シュウハク)を用いた生態混交林の造成

<新しいソーラー発電の可能性>

・ソーラーフェニックス㈱が開発したソーラーシェアリング

・グッドデザイン賞を受賞

・中国支社の社長と共に既存の発電所を視察

・中国やモンゴル国で地産地消の小規模発電所を目指す

第15回NGO合同研究&活動報告会(2016年6月12日)

参加していただいた皆様、ありがとうございました。

 

2016年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村 GNC苗畑・村内視察)

【日時】
2016年9月1日12:00~13:10
【場所】
トゥブ(中央)県バヤンチャンドマン村
【スタッフ】
宮木いっぺい(GNC Japan 代表)
小川安里(GNC Japan 森林再生部)
オグナー(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 男性 29歳)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性 28歳)
【参加者】
ノムナ(モンゴル人元在日留学生・東洋大学・女性 23歳)
ツェンゲル(家畜管理会社経営・男性 37歳)

1)苗畑づくり
12時にバヤンチャンドマン村のGNC Mongoliaの苗畑に到着。全体を視察する。スタッフのオーグナーさん、サラさんが成果を説明してくれる。3年前から育て始めているアカマツの苗木が2000本育ち、それらすべてを今年のボルノール村とジャルガランド村の植林に使用した(足りない分は購入した)。昨年視察した際に、最大の敵は、ネズミとのことだったが、予定通り囲いを作って対応していた。また生垣用の木ハイラスとシャルファイスも大きく育っていた。(写真・囲い・生垣用木)。昨年視察した際、チャチャルガンやブルーベリーなどの果実がなる樹木を育てたいとのことだったが、今年はそれを実行し、アカマツの苗畑に隣接した土地で育てられていた。
2)緑あふれるまちづくり
2010年にバヤンチャンドマン村の村内緑化を開始し、各家庭の庭に植樹すること、および、環境教育を行うこと、この2つをすすめた。これらの取組の象徴として、村内を通るスフバートルからウランバートルをつなぐ幹線道路沿いに、緑地を造成した。今年は、バヤンチャンドマン村が出来て80周年ということで、この緑地がさらに整備されていた。GNCの活動がバヤンチャンドマン村自身に受け継がれさらなる緑化と繁栄につながっていた。実際、緑地の周辺には店が立ち並び、幹線道路を利用する車が途中立ち寄るスポットとなっていた。これは当初、GNCが描いていた将来像だったので、大変嬉しかった。

2016年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村 GNC苗畑・村内視察)

2016年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

【日時】
2016年9月1日
17:40~18:00(植林地:2004年秋万博)
2016年9月2日
11:10~12:20(植林地:2015年春)
12:30~13:40(植林地:2016年春)
14:00~14:50(植林地:2007年春)
16:30~18:00(植林地:2012年春)
18:30~19:10(植林地:2004年春)
【場所】
セレンゲ県トジンナルス他
(植林地:2004年秋万博、2015年春、2016年春、2007年春、2012年春、2004年春)
【スタッフ】
宮木いっぺい(GNC Japan 代表)
小川安里(GNC Japan 森林再生部)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性 28歳)
【参加者】
ノムナ(モンゴル人元在日留学生・東洋大学・女性 23歳)
ツェンゲル(家畜管理会社経営・男性 37歳)
ジャムスラン(元・森林・動物センター長 男性)

1)森づくり
・2004年秋万博(2005年愛・地球博のプレイベントの際の植林地)
1日17時40分に2004年秋万博の植林地に到着。今年は春先乾燥していて雨が少なく、植樹した苗木の活着については軒並み苦戦していた昨年と違って、雨が多くよく育っていた。再植林を重ねて何とか維持してきた植林地だったが、ようやく独り立ちしたという印象を持った。

2016年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

・2015年春、2016年春、2007年春、2012年春、2004年春の植林地視察
2日11時10分に2015年の植林地に到着する。この後、2015年春、2016年春、2007年春、2012年春、2004年春の植林地を順番に回り、定点観測と樹高の測定を実施した。あいにく小雨模様で足元がぬかるんでおり、靴も靴下も濡れて泥だらけになってしまった。歩きまわる際の体力消耗も例年以上だった。元・森林・動物センター長のジャムスランさんが全行程に同行してくれた。昨年は雨が少なく乾燥していたので木の活着については難しい年だったが、今年は雨が多く活着については順調だった。
昨年2015年の植林地の活着率は全体的には50パーセントくらいだったが、再植林もなされ全体に順調だった。看板は昨年3つのうち2つまでがボロボロになっていたが、3か所とも鉄の看板が新しく設置されていた。全部で26,5ヘクタール。日・モ友好の森(緑の募金)は4ヘクタール10000本。共存の森は13,5ヘクタール32200本。トライオールのエコフィン生命の森は9ヘクタール22800本。12時20分過ぎに次に向けて出発。
12時30分過ぎに2016年植林地に到着。これまでで最も成功したと言えるほど、ほぼ100パーセントの活着率だった。やはり今年の雨が多い天候が良かったのだろう。全部で20ヘクタール。日・モ友好の森(緑の募金)は4ヘクタール10000本。共存の森は8ヘクタール20000本。トライオールのエコフィン生命の森は8ヘクタール20200本。日・モ友好の森の看板が遠いところに設置されており、探し出すのに歩きまわり一苦労した。看板は今年は金属製でしっかりと設置されていた。13時40分過ぎに次に向けて出発。
14時過ぎに2007年植林地に到着。金属製の看板は残っていたが、表面がはげていてかろうじて内容が確認できる程度であった。看板のつけかえが必要だ。全体に2メートル程度まで成長し、松かさも付けていた。2004年の後を追う出来栄えで小さな森を形成しはじめていた。14時50分過ぎに次に向けて出発。
16時半過ぎに2012年植林地に到着。ここでは定点観測の場所が見つからずに手分けして歩きまわり、体力を相当に消耗した。1メートル程度に成長しており、概ね順調と言えた。18時過ぎに次に向けて出発。
18時半過ぎに2004年植林地に到着。ますます成長していた。もはや人工の森とは思えない、完全に自然な森を思わせる様子だった。初めて参加したノムナさんは感激の声をあげて写真を撮影しまくっていた。それくらい「森」になっていた。いつものように定点撮影。集合写真。19時10分過ぎに森をあとにする。11時10分からスタートした8時間に及ぶ植林地視察は途中食事をすることもなく、悪路を移動し、植林地では小雨の中歩き回り測定・撮影の連続だったので、これまでのエコツアーの中で体力的に最もハードだった。しかし、概ね順調な成長を確認出来たので満足であった。

2016年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2015年春の植林地

 

2016年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2016年春の植林地

2016年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2007年春の植林地

2016年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2012年春の植林地

2016年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2004年春の植林地(セレンゲ県で初)

 

2016年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2004年春の植林地はもう立派な森

2016年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 第7幼稚園 花の種・絵本を贈呈)

【日時】
2016年9月3日9:40~10:00
【場所】
セレンゲ県スフバートル市
【スタッフ】
宮木いっぺい(GNC Japan 代表)
小川安里(GNC Japan 森林再生部)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性 28歳)
【参加者】
ノムナ(モンゴル人元在日留学生・東洋大学・女性 23歳)
ツェンゲル(家畜管理会社経営・男性 37歳)

1)人づくり
第7幼稚園に9時40分に到着。4度目の訪問。あいにく日程の都合で今年は、幼稚園は休み。先生が一人わざわざ会いに出てきて下さった。当幼稚園は、150人の園児が6クラスに分かれて在籍している。一番下は2歳か3歳。先生に、花の種と絵本「川のお話」を贈呈する。2011年にはモンゴル全体の学校の中で緑を大切にする1番の学校に選ばれた。2012年にはセレンゲ県で1番、2014年は3番に選ばれている。園内の遊具や花壇なども先生方が工夫して手作り。10時00分に出発。

2016年度GNCモンゴルエコツアー(ジャルガラント村 植林地視察)

2016年 植林地

【日時】
2016年9月3日15:50~17:30(2014年春、2015年春、2016年春)
【場所】
トゥブ(中央)県ジャルガラント村
【スタッフ】
宮木いっぺい(GNC Japan 代表)
小川安里(GNC Japan 森林再生部)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性 28歳)
【参加者】
ノムナ(モンゴル人元在日留学生・東洋大学・女性 23歳)
ツェンゲル(家畜管理会社経営・男性 37歳)

15時過ぎにジャルガラントの植林地近くのバタさんのゲルに到着。バタさん一家はGNCの植林地の管理をしてくれている。バタさんは用事でウランバートルに行っており不在だったが奥さんがいらっしゃった。僕らはちゃんとした昼ごはんを食べていなかったので、途中のマーケットで買った食材を渡して料理を頼み、その間植林地をまわることにした。15時20分に出発。
15時50分に2016年植林地に到着。森林火災があった場所。岩がごつごつ出ている悪路を30分走ってようやく到着した。見晴らしの良い小高い山あいの場所。1ヘクタール2500本のアカマツを5月に植えた。雑草が深く生い茂っておりわかりにくかったが、かきわけて見つけるとどれも順調に活着していた。16時20分にバタさんのゲルに向けて出発。

2016年度GNCモンゴルエコツアー(ジャルガラント村 植林地視察)

バタさんのゲルに16時50分過ぎに到着。バタさんの奥さんが、スーテーツァイのスープにボーズが入っている料理を作って下さった。おいしかったしお腹にも優しかった。あとヨーグルトをごちそうしてくれる。

その後17時10分過ぎに、すぐ近くの2014年、2015年、2016年の植林地を視察。2014年は生き残ったものを順調に成長しているが、2015年については、昨年の乾燥が影響して、また2年目の苗木ではなく3年目の苗木を使ったためか、あまりうまくいっていなかった。また柵が一部壊されていて(おそらく家畜とりわけ牛が体当たりをしていると思われる)、そこから家畜が入り苗の先端部を食べてしまったため、今後の成長は期待できない。2016年は1ヘクタール2500本のアカマツ。こちらは、他の植林地同様順調に活着していた。小さいため家畜の被害からも免れていた。家畜対策を含め全体に管理が十分出来ていたとはいえない結果となった。ジャルガラント村は7000人くらいの村でバヤンチャンドマンよりだいぶ大きい。かつ緑化について全国で1位の村として表彰された実績がある。しかし、モンゴル全体の経済状態が昨今悪くなっており、それに比例するように住民や役場の人の意識は2年前より確実に低くなっているように感じる。環境教育の重要性が増しているが、学校もあまり乗り気ではないようだ。17時半過ぎに出発。

2016年度GNCモンゴルエコツアー(ジャルガラント村 植林地視察)

柵が一部壊されている

2016年度GNCモンゴルエコツアー(ジャルガラント村 植林地視察)

2016年の苗は順調

2016年度GNCモンゴルエコツアー(ボルノール村 植林地視察&セミナー)

【日時】
2016年9月4日12:40~14:10
【場所】
トゥブ(中央)県ボルノール村
【スタッフ】
宮木いっぺい(GNC Japan 代表)
小川安里(GNC Japan 森林再生部)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性 28歳)
【参加者】
ノムナ(モンゴル人元在日留学生・東洋大学・女性 23歳)
ツェンゲル(家畜管理会社経営・男性 37歳)
【セミナー参加者】
チンギス(村民・植林管理リーダー・男性・29歳)
ツォルモン(村民・金鉱管理・男性・37歳)
バトスフ(村民・男性・25歳)
【インタビュー協力者】
オーグナー(村民・サービスエリア勤務・女性・24歳)

1)森づくり
11時半にボルノール村における3人の植林管理リーダーの1人、チンギスさんを家の前でピックアップ。2016年植林地に一緒に向かった。12時40分に山あいの植林地に到着する。1ヘクタール2500本のアカマツ。ここも他の植林地同様、活着率は良好。雑草のかげに隠れて見つけにくいが、元気に育っている。植林地の範囲はピンクの紐を巻きつけた大きな木が目印だ。いつの日かここ一帯が森になる日が来るのだろうか。10年後が楽しみである。13時10分にセミナーの場所に向けて移動。
2)人づくり
国土緑化推進機構の緑の募金からの支援を受けた中央県でのプロジェクトが3年目(最終年)を迎えた。その成果を総括し今後を展望するために、地元の村民に対してインタビューとセミナーを実施した。植林に熱心な担当者だけでなく、ごく一般の村人にも意見(本音)を聴きたいと思ったので、人選は管理リーダーに加えて一般の村民を選んだ。
まず、オーグナー(村民・サービスエリア勤務・女性・24歳)さんに植林について質問した。1)ボルノール村で植林をしていることを知っているか、2)植林に関心があるか。結果は、1)知らない、2)関心は無い、とのことであった。この後のセミナーでも確認できたが、これが若い世代の一般的な意見のように思われる。
次に13時半から青空のもとでセミナーを実施した。まずは全員に名前と年齢を紙に記入してもらい、写真撮影、簡単な自己紹介を行った。その上で、1)植林の実施体制、2)GNCに対するメッセージ、3)今後の展望について、こちらがファシリテートする中で語り合ってもらった。参加者は、チンギス(村民・植林管理リーダー・男性・29歳)さん、ツォルモン(村民・金鉱管理・男性・37歳)さん、バトスフ(村民・男性・25歳)さん。チンギスさんは植林管理リーダーの一人なのできわめて意識が高く、危機感も強かった。あとの2人はごく一般的な村民で金鉱管理の仕事、あるいは農牧業を生業としている。まず、チンギスさんからボルノール村における植林体制について説明してもらった上で、2人の村民から植林に対する意識について意見を聴いた。以下はそのまとめである。
(植林体制)
ボルノール村は人口5183人。学校(小中高一貫)が1つあり、600人から700人の生徒がいる。幼稚園が1つあり、200人の園児がいる。植林地全体を3つに分けて、3人の植林地管理リーダーがいる。不法伐採や火災が無いかどうかを常にチェックし、活着状態を確認、植林時には動員した村民に指示を出す。村の学校の教師や病院の職員を含め、全部で200人くらいの村民が植林時には協力する。春と秋に植林する場所は、村民たちで話し合って決める。なお、ボルノール村、および村長から特にこれといった支援は無い。あくまでも村民の自主的な活動である。
(GNCへのメッセージ)
GNCが支援してくれて心より感謝している。自分たちは幸運である。数ある村の中から自分たちの村を選んでくれた。自分たちだけでは、植林活動を進めてゆくことは難しかった。
(今後の展望)
全ての村民が植林を継続することに全面的に賛成だと思う。学校では、環境教育を低学年時には行っており、子供は喜んで楽しんで植林を手伝う。しかし、14歳くらいになるとあまり関心が無くなる。それどころか、森林に対して被害をもたらすようになる。そこを改善してゆく必要がある。全体として、昨今モンゴルの経済状況が良くなく環境への意識が2、3年前(資源バブルで経済が良かった)より低くなっている。
今後、ボルノール村の7割を森林にしたい。また植林体制をよい一層強固なものにしたい。地元の森林組合と協力し合って、GNCに引き続き支援してもらって植林を継続したい。支援がいただけない場合、村民みんなから資金を集めることは難しいかもしれないが、それでもやろうという村民はいる。悲観はしていない。少しずつでもすすめてゆきたい。

2016年度GNCモンゴルエコツアー(第14回エコ教室の実施)

【日時】
2016年9月6日14:00~16:00
【場所】
ウランバートル市 モンゴル国立大学エコロジー教育センター
【スタッフ】
宮木いっぺい(GNC Japan 代表)
小川安里(GNC Japan 森林再生部)
ノヨ(GNC Mongolia 事務局 女性)
【参加者】
ノムナ(モンゴル人元在日留学生・東洋大学・女性 23歳)
【生徒】
エコロジー教育センター(10年生15歳・16歳、計5名)
54学校(7年生12歳・13歳、計31名+教員1名)

1)人づくり
12時40分くらいにノヨさんとノムナさんが車で迎えに来る。安里さんはやはり体調が回復せず、僕、宮木が一人で向かうことになる。エコ教室用の紙コップ、試料、文房具、模造紙などを車に積み込む。13時20分過ぎに出発。渋滞に巻き込まれ13時50分にエコロジー教育センターに到着する。ナサンさんが出迎えてくれる。すぐに会場となる教室でチラシやプリントなど、それに調査道具などのセッティング作業をノヨさん、ノムナさんと3人で手際よく行う。6席くらいのかたまりが5つある。14時20分過ぎには参加するエコロジー教育センターの生徒5名(15歳・16歳)、54学校の生徒31名(12歳・13歳)と引率の先生(ゲレルトヤ先生・女性・ノヨさんの高校の同級生)が集まる。14時半にエコ教室を開始する。
まず、僕が自己紹介およびGNCの活動紹介を行う。その際、絵本「川のお話」(生徒全員に進呈した。)の話を皮切りに環境保全の大切さを話し、その後、今回のツアー写真を見せて、GNCの具体的な活動内容を説明した。その後、恒例の水質比較実験をはじめる。パワポを使った説明→水質調査→結果記入→発表→考察という流れ。例年以上に生徒からの質問、意見が続き、時間をマネジメントしたいこちらとしては嬉しい悲鳴だった。この子たちが3年後も同じようでいて欲しいが、しばしば、高校生くらいの年齢になると環境への関心が薄れてしまうということであった。15時45分から発表がはじまる。そこでもみんなからの質問、意見が次々と出て頼もしかった。その後、川をきれいにするために今後モンゴル人は何をすべきか意見交換を行った。最後は集合写真を撮影して16時20分終了。

2016年度GNCモンゴルエコツアー(モンゴル国立大学エコロジー教育センター会合)

【日時】
2016年9月6日17:00~17:50
【場所】
ウランバートル市 モンゴル国立大学エコロジー教育センター
【スタッフ】
宮木いっぺい(GNC Japan 代表)
小川安里(GNC Japan 森林再生部)
ノヨ(GNC Mongolia 事務局 女性)
【参加者】
ノムナ(モンゴル人元在日留学生・東洋大学・女性 23歳)

17時、校長室に入る。バトツェツェグ校長(女性)は一昨年、昨年と同じ。バトツェツェグ校長は学生時代バザルドルジ先生の教え子で、94年ごろ東大に留学した経験もある。一昨年はセンター長就任にあたって、ここ10年のGNCの活動報告もしっかりまとめてくれていて、GNCとの関係性をきちんと理解してくれている。
エコロジー教育センターの生徒は、16歳から18歳。70パーセントの生徒は、大学に進学する際、環境系に進むとのこと。モンゴルにおける環境分野の未来を背負う人材を送り出している学校だ。モンゴルにおける環境教育の中心を担っている。生徒たちは植林に対する意識も高く、何らかの植林活動に全員が参加しているとのこと。そこと、10年以上パートナーとして活動してきたことは財産だ。
またエコロジー教育センターが立地しているスフバートル区(ウランバートルの中心街)の高校生5,000人(もちろんエコロジー教育センターの生徒を含む)が環境の大切さについて学ぶ様々なセミナーや授業に参加する取り組みを実施し、スフバートル区から100万Tgの補助金が得られたそうだ。
今後は、エコロジー教育センターとGNC双方でアイデアを出し合い連絡を取り合い、エコ教室を高校生用と中学生用に分けて、よい一層改善を加えて発展させてゆき、来年のエコ教室を「新装開店」することを約束した。
また、エコロジー教育センターとGNCの2人の親から生まれた子供とも言える「エコロジー植物園」をGNCは引き続き支援し、より一層充実した内容とし、今以上に環境教育の象徴的存在としてゆくことを約束した。現在でも地元の方々から愛されていて、日常的に地元の方々の憩いの場になっている。完全にまちの中の公園として「エコロジー植物園」は認知されるようになっている。これはGNCが最も望んでいた姿であり、最も嬉しいことである。エコロジー教育センターを出たのは18時10分過ぎ。

2016年度GNCモンゴルエコツアー(今回のツアーメンバー)

サラさん

2016年度GNCモンゴルエコツアー(今回のツアーメンバー)

ノムナさん

2016年度GNCモンゴルエコツアー(今回のツアーメンバー)

GNC Japan 小川あんりさん

2016年度GNCモンゴルエコツアー(今回のツアーメンバー)

GNC Japan 宮木いっぺい代表

 

2016年度GNCモンゴルエコツアー

GNCモンゴル人メンバー ウガナーさん&サラーさんの感想

まず初めに本日のご挨拶を申し上げます。

私たちは今年から初めて独立し、植林作業を行いました。このようになったきっかけは3年前にGNCの行事に参加した際、植樹に関してのきちんとした知識がなかったからです。

2年前よりGNCジャパンのバヤンチャンドマンにある苗畑作業を担当し、毎年、植林作業と研修行事に参加し、きちんとした知識を得て、経験を積み上げてきました。

その後、バヤンチャンドマンにある苗畑に植林し、育成作業を行いました。この作業を行ったことで植林作業という慈善事業に心が惹かれ、GNCジャパンに考えを提案したところ、皆さんは歓迎し、応援して下さいました。

この春、私たちは作業を早めに開始させ、友人たちにも声をかけ、育苗作業に出ました。準備した苗の質は良く、土壌の湿度、気候状態も良かったため、私たちの作業は大変成果のあるものとなりました。協力者して下さった方たちも育苗の際、作業の仕方を素早く身に付け、計画していた期間内に作業を実施、終了させました。

9月に宮木代表、安里さんらがモンゴルにいらして、今年の育苗作業の成果を見学にいらした際、およそ100パーセントの出来だと申し上げて良いほどの、とても良い出来となりました。

このことは育苗作業を行った私たちに更なるやる気を与えて下さり、目標や夢を与えて下さったGNCジャパンの皆さまと、この事業をご支援下さっている日本企業や組織、個人の方々に心より感謝申し上げます。

若い私たちに目標や夢を与えて下さった森林再生というこのモデル事業は、これまでのモンゴルでは、他に例にないものであろうと思います。

ですから、私たちはこの事業をこれからも継続して行い、沢山の子供や若者たちのお手本となり、学んでいただき、経験したことを惜しみなく伝え、情報交換し合って行くことをここで皆さんにお約束したいと思います。

モンゴル国の誤った政策により、経済状態は悪化、政府より支援金がストップし、植林作業はほとんど止まってしまっているこの厳しい時に、日本の皆さんの寄付やご支援はかけがえのないありがたいものであり、子供、若者たちを正しい道へと導くとても大切な事業であることを強く申し上げたいと思います。

皆さまの益々のご活躍とご多幸をお祈り申し上げます。

GNCジャパン バヤンチャンドマン苗畑担当

B.オーガンダワー、妻D.サランゲレル

写真は2004年のセレンゲ県植林地にて

写真の右側から1番目がウガナー、右側から3番目がサラー

【以下、翻訳前のモンゴル語】

Юуны өмнө энэ өдрйин мэндийг хүргэе.

Бид энэ жилээс эхлэн анх удаа бие даан ойжуулалтын ажлыг хийлээ. Ингэх болсон шалтгаан нь 3-н жилийн өмнөөс GNC-гийн арга хэмжээнд оролцож байхдаа мод тарьх талаар тодорхой ойлголтгүй байсан.

2 жилийн өмнөөс GNC Japan-ны Баянчандмань дахь мод үржүүлгийн газрыг хариуцан ажиллаж жил бүр ойжуулалтын болон сургалтын арга хэмжээнд оролцож тодорхой ойлголт авч туршлага хуримтлуулсан билээ.

Улмаар Баянчандмань дахь мод үржүүлгийн талбайд мод тарьж уургуулсан.Энэ тарьцаараа ойжуулалтын ажлыг хийх буянтай үйлсэд сэтгэл шулуудан Японы GNC-д санаагаа хэлхэд тэд баяртайгаар хүлээн авч дэмжсэн.

Энэ хавар бид ажилаа эртлэн эхлүүлж найз нөхдүүдээ уриалан ойлжуулалтын ажилд гарсан. Бэлтэгсэн суулгацын чанар сайн, хөрсний чийг сайн, цаг агаарын байдал таата байсан тул бидний ажил амжилттай сайн болсон. Бидний хамтрагчид мод тарьхад хурдан суралцаж төлөвлөсөн хугцаандаа  хийж дуусгасан.

9 сард Мияки тэргүүн Анри сан нар Монголд ирж энэ жилийнхээ ойжуултын ажлын үр дүнг үзхээр очход бараг 100 хувьтай гэж хэлж болхоор маш сайн үр дүнтэй байлаа.

Энэ нь ойжуулалтийн ажил хийсэн бидэнд урам зориг өгч зорилготой мөрөөдөлтөй болгож өгсөн GNC Japan-ны хамт олон болон энэ байгуулгыг тэтгэж дэмждэг хандивлагч Японы аж ахуй нэгж хувь хүн болон байгуулгуудад гүнээ талархаж байгааг хэлмээр байна.

Залуучууд биднийг зорьлого мөрөөдөлтэй болгосон ойжуулалтын энэ жишиг урьд өмнөн төдийлөн Монголд  байгаагүй болов уу гэж бодож байна.

Тиймээс бид энэ үйл хэргийг тууштай үргэлжлүүлэх буюу олон олон хүүхэд залуучуудад үлгэр дуриалал болж сургаж туршлагаа хармгүй солилцож байх болно гэдгээ энэ дашрамд та бүгдэд амлая.

Монгол төрийн алдаатай болдлогын уршгаар эдийн засаг доройтож засгийн газраас дэмжлэг санхүүжилт зогсож ойжуулалтийн ажил бараг зогсоод байгаа энэ хүнд үед Японы ард түмэн та бүгдийн хандив дэмжлэг юутай ч зүйрлэшгүй бөгөөд хүүхэд залуучуудийг зөв төлөвшихөд их ач холбогдолтой гэдгийг онцлон хэлмээр байн.

Та бүхэнд ажлын өндөр амжилт аз жаргалыг хүсэн ерөе.

Та бүхнийг хүндэтгэсэн GNC Japan- ны Баянчандмань дахь мод үржүүлгийн газрыг хариуцагч Б Уугандаваа эхнэр Д.Сарангэрэл

First of all, I would like to say today’s greetings.

For the first time this year, we became independent and planted trees. The reason for this was that when I attended a GNC event three years ago, I didn’t have a proper knowledge of tree planting.

Since two years ago, I have been in charge of nursery field work in Bayan Chandman of GNC Japan, participated in tree planting work and training events every year, gained proper knowledge, and accumulated experience.

After that, we planted trees in a nursery field in Bayan Chandman and carried out cultivation work. By doing this work, I was fascinated by the charity of tree planting work, and when I proposed my thoughts to GNC Japan, everyone welcomed and supported me.

This spring, we started work early, talked to our friends, and started raising seedlings. The quality of the prepared seedlings was good, the humidity of the soil and the climatic conditions were good, so our work was very successful. The cooperators also quickly learned how to work when raising seedlings, and completed and completed the work within the planned period.

When Mr. Miyaki and Mr. Asato came to Mongolia in September to observe the results of this year’s seedling raising work, it was so good that it could be said that it was about 100% successful.

This has given us further motivation for raising seedlings, and the people of GNC Japan who have given us goals and dreams, as well as the Japanese companies, organizations, and individuals who support this project. Thank you from the bottom of my heart.

I think that this model project of reforestation, which has given us young people goals and dreams, is unique in Mongolia so far.

Therefore, we will continue to carry out this project, and we will continue to serve as a model for many children and young people, to share their experiences, to share information with each other, and to share information with each other. I would like to make a promise.

Japan’s donations and support are irreplaceable in this difficult time when the economic situation has deteriorated due to the wrong policy of Mongolia, the government has stopped the support money, and the tree planting work has almost stopped. I would like to emphasize that it is a very important business that guides children and young people to the right path.

We pray for your continued success and happiness.

GNC Japan Bayan Chandman nursery charge

B. Organdawa, wife D. Sarangerel

グローバルフェスタJAPAN2016出展(2016年10月1日~10月2日)

日本最大級の国際協力イベント、グローバルフェスタJAPAN2016に出展しましたので、報告いたします。

日時: 10/1(土)、10/2(日) 10時~17時

場所: お台場 センタープロムナード (シンボルプロムナード公園内)
東京都江東区青海1-2
GNCJapan出店場所:ホワイトエリアW06

初日は生憎の雨でしたが、2日目は秋晴れが広がりました。今年は2日間で10万人が来場されたとの事です。

日比谷公園の時よりは若い人が多く、会場が広いからか、全体的に人が少ないような気がしました。

ですが、「昨年も来ました!」という方が何人か来て声をかけてくださったのにはとても驚き、感動しました。

また今回は、大学生のボランティアスタッフはじめ30代の若手?が中心でテントを運営しました。色々と改善点も多く、今後について話し合ういい機会となりました。

来場してくださった皆様、本当にありがとうございました!!

来年もお会いできることを楽しみにしています。

 

エコプロ2016出展

GNCJapanは本日から開催の日本最大級の環境展示会、「エコプロ2016  環境とエネルギーの未来展」に出展中しました。
写真の紙で出来た車はGNCに委託していただいている企業の取引先だそうです。
ダンボール+ランボルギーニ=ダンボルギーニ

エコプロ2016出展(2016年12月8日~10日)

ダンボルギーニを紹介してくださったウィルライフ株式会社の増田さんが、GNCブースに来てくださいました!!
一年に1度か2度は必ずどこかでお会いしないと寂しいですね。

「エコプロ2016  環境とエネルギーの未来展」

日時:  12/8(木)、12/9(金)、12/10(土) 10時~18時 (最終日は17時まで)

場所: 東京ビッグサイト 東ホール

GNCJapan出店場所:東1ホール 「森林(もり)からはじまるエコライフ展2016」 ブースNo.F-26

ハワリンバヤル2017出展(2017年5月3日~5月4日)

日時:5月3日(水) 11時~17時   5月4日(木)  10時~16時

開催場所:光が丘公園けやき広場(東京都練馬区立光ヶ丘図書館前)

5月3日と5月4日に、1998年の第1回開催から数えて、今年17回目となる

モンゴルの春祭り「ハワリンバヤル2017」が開催されました。

17回目を迎える今年のテーマは「遊牧文化に学ぶ自然との共生、明るい未来へ」です。

テーマの説明は「人類が築いてきた様々な文化の中、美しく厳しい自然環境の下で何千年にも渡って形成されてきた遊牧民の知恵と文化には、環境問題が世界的課題になっている今の私たちが学ぶところが多いのではないかと思います。 遊牧民は、「父なる空、母なる大地」と、自分たちが生きるための恵みを与えてくれる家畜と自然との繋がりを深く意識し、自然に対し繊細な敬意を払い、共生する豊かな知恵を蓄えてきた民族です。 私たちは、祖先がどう生きていたかを知って初めて、その命を受け継ぐ次の世代の未来が明るくなると考えています。 今回のハワリンバヤルが、大草原で自然と共生する人間の姿を思い浮かべ、彼らの知恵の表れである遊牧民文化を、より理解していただくきっかけになれば幸いです。」

今年も当日は晴天で、多くのお客様が来てくださいました。

ハワリンバヤルは、スタッフとの久々の出会いの場でもあり、またいろいろな方との出会いの場でもありました。

今年もモンゴルでの植林が始まります。2017年は20ha、50,000本を植林する予定でいます。

売上金及び寄付金は、モンゴルでの植林活動に使わせていただきます。

皆様のおかげで、活動を続けることが出来ています。 誠にありがとうございます。

2017年度植林報告

植林時の集合写真

以下のように、植林作業を実施したことを報告します。

1.植林作業実施概況
植林
実施日 春季 植林作業・・・・・・・5月3日~12日
植林場所 モンゴル国セレンゲ県
アルタンボラグ村ゴロワンツァガーントルゴイ周辺
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris (在来種)の2年生苗
植林作業 ジャムスレン(GNC Mongolia 現地相談役)
オグナー(GNC Mongoliaスタッフ)
サラ(GNC Mongoliaスタッフ)
アルタンボラグ村及びボゴント村の村民など約7名

2017年植林地の概況報告

今年の植林地は昨年の植林地に隣接する場所で、国境の町アルタンボラグ村より約60km東方に位置し、植林地周辺では畑作地が隣接しているものの、家畜の放牧は全く行われておらず、住民も居住していない場所である。植林地周辺はもともと林であったが2009年6月の林野火災や伐採により草地化が徐々に進んでいた。現在は行政主導のもと、村役場や森林組合がパトロールを行い、不法伐採を防ぎ、火災の早期発見・初期消火活動を行っている。

昨年同様、雪解けの時期に合わせ5月3日から植林を行った。モンゴルでは農業と同様に植林の時期もこの雪解けから2週間の間に限られるため、タイミングを逃すと苗が良く育たない。また同時に昨年度の植林の再植林も実施した。

苗木は昨年と同様に、ボゴントから良質の苗木を輸送した。使用したのは40cmの2年生アカマツ苗である。草や岩が多く、植林前に草を抜き、岩をどかしながら掘って植え付けを行った。二人一組で効率よく植林作業を行った。植生はイネ科やキク科の下層植生が密生している。土壌は砂質壌土で保水性が良好だった。

2017年は例をみないほどの深刻な干ばつの影響により、モンゴルの国の農作物も20~30%が育たなかった。そんな中でも、この植林地では苗がよく育っていた。活着率は90%で良好であった。昨年の成功例をもとに、日陰になる場所に植えるなど、溝の中での植林位置を徹底していた点も大きかったようだ。

セレンゲ県でのこれまでの植林の実績を、森林組合や現地の方々に認めてもらえ、スムーズに作業が行えた。モンゴルのスタッフが素直で真面目、誠実な人柄であるため、受け入れられたからである。

今年度の植林密度は2500本/ha、春季植林において予定していた9haの植林が全て完了したことを報告する。

2017年度植林報告

植林時の写真

2017年度植林報告

定点観測調査

植林地内においてランダムに調査定点を2カ所設定し、次の項目について調査を実施した。定期的に同様の調査を実施し、植林地としての変遷を追跡していくこととする。

成長把握調査

苗木の成長を把握するため、各定点で5本の苗木を試料木とし樹高測定・写真撮影。定点St.1での調査結果は以上の通りである。

第16回 NGO合同研究&活動報告会(2017年6月11日)

【開催日時】

2017年 6月11日(日)15:00~17:00

【プログラム】

1.開会挨拶

2.各団体報告(以下参照)&質疑応答

3.意見交換

4.閉会挨拶

【発表団体】
『特定非営利活動法人GNC Japan』
活動地:モンゴル国・日本国
発表者:小川安里氏(事務局)
テーマ: 2017年活動報告

GNC Japan がモンゴル国セレンゲ県トジーンナルス(果てしないアカマツ林)に植林を始めてから、 今年で13年目となりました。1980 年代~1990 年代の大規模な山火事により、被害に遭った32,000ha(森林全体の70%)跡地に、20ha、50,000本の植林を実施しました。2016年までに、546haの土地に、147万本の植林をしました。

2017年度は、昨年に引き続き現地のモンゴル人スタッフが植林に関する手配全てを行いました。現地スタッフの体調不良等が重なり、昨年以上に大変ではありましたが、植林そのものは無事終了しました。来年も同様の方法がとれるのか、また他にどのような手段が取れるのか、9月のスタディツアーでの話し合いが重要だと考えています。

【発表団体】

『一般社団法人地球緑化クラブ』
活動地:中国モンゴル自治区モウス砂漠、モンゴル国セレンゲ県

発表者:原 鋭次郎氏(地球緑化クラブ 代表理事)

テーマ:「モンゴルでの新規緑化事業 生態混交造成プロジェクト~セレンゲ県マンダラ蘇木トングリ村~」について

<トングリ村にて活動を始めた経緯>

・中国人モンゴル族スタッフ2名による現地視察

・トングリ村のコミニュティーグループ「イエテン」から支援要請「村の近郊にある山々の木々は違法伐採により、山がはげ山化した、かつての生態系豊かな森を取り戻したい」 表土が流出または風食する前に緑化が必要、土地250haを無償で借り保護を開始、保護は出来ても回復させることが出来ない。

・2015年5月に植林活動、はげ山を生態混交林にするため複数種の苗木を植栽

<2016年から2017年に行った植林活動>

・高木:カラマツ、シベリアマツ

・低木:ニンティアオ、エゾウワズミザクラ

・育苗:カラマツ、シベリアマツ、ニンティアオ、エゾウワズミザクラ

<2017年春以降の予定>

・高木:カラマツ、シベリアマツ

・低木:ニンティアオ、エゾウワズミザクラ

・自然繁殖:シラカバ、他

<育苗事業>

・高木類のポット苗及び実生からの育苗

・低木類の播種、育苗

<小学校での環境教育>

・GNCの矢野さんから頂いた絵本を活用

・トングリ村の将来を描いてもらう

・協力企業に選考してもらい、3名にカバンなどの賞をあげる

[中国モンゴル自治区モウス砂漠での活動開始]

・これまでに活動していたクブチ砂漠に最も近い砂漠

・人為的に砂漠化した地域

・新たに臭柏(シュウハク)を用いた生態混交林の造成

[乾物ドライカレーパンプロジェクト]

・料理研究家が中心となりスタート

・今年から6月第1土曜日は「乾物カレーの日」

・売り上げの一部を砂漠緑化活動に活用

・乾物ドライカレーパン以外に乾物カレーも対象

参加していただいた皆様、ありがとうございました。

 

2017年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村 GNC苗畑視察)

【日時】
2017年9月10日10:30~
【場所】
トゥブ(中央)県バヤンチャンドマン村
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 事務局長)
バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)
オグナー(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)

1)苗畑づくり
10時30分にバヤンチャンドマン村にあるGNC Mongoliaの苗畑に到着し、全体を視察する。スタッフのオグナーさん、サラさんが成果を説明してくれる。今年5月に植えたアカマツの苗木は順調に育っている。本数は7~8万本。5〜8月は毎日2回(朝晩)の水やりをしていた。9月からは3日に1回水やりをしている。夏は日差しが強すぎたので日よけの黒いメッシュの幕をかけていた。苗床の両端には生垣を植え、苗を守っている。来年用の苗床も準備済で、こちらの生垣もある。冬は寒気から守るため、厚い幕をかける予定。アカマツは弱いので作業を全て丁寧に行っている。
苗畑の奥に三年前から黒マツを約1,000本育てている。また土に保水性を持たせ、栄養を土から取らない種類の雑草を生やしている。

2017年度GNCモンゴルエコツアー(ボルノール村 植林地視察)

【日時】
2017年9月10日14:40~
【場所】
トゥブ(中央)県ボルノール村
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 事務局長)
バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)
オグナー(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)

1)森づくり
2015年植林地は活着率0%、隣にある2016年植林地は水不足のため5%しか残っていなく、残っているものも伸びていない。少し離れた場所にある2017年植林地に今年も1ヘクタールに2500本のアカマツを植えたが、活着率0%で枯れていた。今年の深刻な干ばつが原因で、国の農作物も干ばつのため20~30%が育たなかった。植林の後、6~8月にほぼ雨が降らなかった。

2017年度GNCモンゴルエコツアー(ジャルガラント村 植林地視察)

【日時】
2017年9月10日17:45~
【場所】
トゥブ(中央)県ジャルガラント村
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 事務局長)
バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)
オグナー(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)

1)森づくり
2015年植林地は活着率0%、2016年植林地では50%が残っている。去年再植林もしたが、柵が動物に壊され苗が食べられている。かなり背の高いマツも生えており、松かさがたくさん落ちていた。自然に育ったマツも多いが、大きく育つには間伐が必要だ。
2016年植林地の丘を下り、もう一度丘を上った場所に2017年植林地がある。様々な植物が自生している場所。今年も1ヘクタールに2500本のアカマツを植えたが、ボルノールと同じく、深刻な干ばつのため活着率は10%。
環境がいい場所だと木は育つが動物も人も集まり食べられたり伐採されたりする。環境が悪い場所だと動物や人は来ないが木が育たない。

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

セレンゲ県に出発する朝

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2004年秋万博植林地

【日時】
2017年9月11日
14:40~(植林地:2004年秋万博)
14:45~(植林地:2010年春)
17:00~(植林地:2004年春)

2017年9月12日
8:45~(植林地:2006年春)
11:00~(植林地:2015年春、2014年春)
11:40~(植林地:2016年春)
13:15~(植林地:2017年春)
14:05~(植林地:2008年春)
14:30~(植林地:2007年春)
16:40~(植林地:2012年春)

【場所】
セレンゲ県トジンナルス他
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 事務局長)
バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)
オグナー(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)
【参加者】
ジャムスレン(元・森林・動物センター長 男性)

1)森づくり
・2004年秋万博(2005年愛・地球博のプレイベントの際の植林地)
活着率20%。雨が5~7月の間、全く降らない。8月半ばから雨が多い。(必要な時に降り、不要な時に降る)家畜に食べられている木もある。

・2010年植林地
一昨年と変わらず80%の活着。以前は動物に食べられていたがジャムスレンさんが近隣住民に呼びかけ、家畜が入らないようにした。青々としたマツがきれいに整列して育っており、遠くから見ても植林の成果が分かる。
・2004年春植林地
活着状況は去年と変わらず90%。立派な森になっていた。ストレスで葉が黄色くなっているマツがあったがこれは時間が経てば直る。病気で黄色くなった部分が地面に落ちているのがあるが、これは放置すると問題になるので、後で処理をする予定とのこと、ジャムスレンさんより。

・2006年植林地
活着率75%で他の木も生えている。リスや鹿を発見した。病気の木は切ってその場で燃やしている。60kmに及ぶトジンナルスの森は、再植林しなくていいほど復活した。周辺住民が協力して家畜が来ないようにしている。だが最近は、鳥やリスなどがエサ不足で種を食べてしまう。

・2015年、2014年植林地
活着率はいずれも50%。小高い丘で国境付近のため鉄砲の音が聞こえる。今年の伸びは良かった。他の木はあまり生えていなく、ところどころ大きなマツが生えている。

・2016年植林地
活着率は85%。今年は雨が少なかったが無事に育っていた。自然にマツが新しく生えて、花も咲いている。

・2017年植林地
活着率90%でとてもよく育っていた。オグナーさんは到着した途端に走ってマツが植えられている場所に向かった。マツが無事に育っているか心配だったのだそうだ。今年の深刻な干ばつに負けず、よく育ってくれた。2014年~2016年の植林地は続いているが、2017年の植林地は道路を挟んだ向かい側にある。

・2008年植林地
火事の跡地だが、少しずつ復活しつつある。現状の活着率は20~30%。4mになるマツもあった。

・2007年植林地
活着率は70%。3メートルを超すマツもあるので高さもあり密度もある。さすがに10年目ともなると安定した、頼もしい森になってきている。

・2012年植林地
活着率は70%で順調だ。下草から青々としたマツが顔を出し、列を成している。

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2004年秋万博植林地

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2010年植林地

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2004年春植林地

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2006年植林地

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2014年植林地

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2015年植林地

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2016年植林地

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2017年植林地

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2007年植林地

2017年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2012年植林地

2017年度GNCモンゴルエコツアー(青少年育成特別教育センター訪問 文具の寄付)

【日時】
2017年9月17日11:00~
【場所】
ウランバートル市立 青少年育成特別教育センター
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 事務局長)
バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)
【参加者】
ダムディンスレン(ウランバートル在住 男性60代)
エフシンツェレン(ウランバートル在住 女性60代)

1)概要
神戸市の学習塾、株式会社ティエラコムの生徒の皆さんから「勉強を頑張って貯めたポイントを使用してモンゴルの施設へ文具を贈りたい」という申し出があり、GNCが文具の寄贈を代行した。また、同ポイントは本年の植林費用にも使用された。

2)施設について
11時ちょうどに施設に到着し、車を停めた。文具を車から降ろす際、生徒さん達が走り寄って、荷物を運ぶのを手伝ってくれた。校長先生のラムスレン先生が迎えてくれ、施設についての説明を受けた。1991年に設立し、現在90名の生徒が在籍しており、年齢は3歳から17歳まで。ウランバートルの最も貧しい子どもたちを区ごとに調べて受け入れている。生徒の皆さんは、一生懸命勉強やスポーツをがんばっている。18歳から21歳の生徒は隣に併設されている職業訓練の専門学校に通い、それぞれ就職(または起業)のために専門技術を学んでいる。

2017年度GNCモンゴルエコツアー(青少年育成特別教育センター訪問 文具の寄付)

文具の受け渡し
いよいよ生徒の皆さんと対面。ホールに着くと、80名の生徒の皆さんが、整列して待っていてくれた。
校長先生から歓迎の挨拶があり、その後高橋が皆に挨拶をした。
そして文具の配布が始まる。上級生が下級生に、一つ一つを手渡ししていく。配布を待つ生徒さんの表情は、ドキドキ、わくわく、そわそわ。興味深そうに、受け取った文具をじーっと見つめる生徒さんの姿も。ティエラコムの日本の生徒さん達の気持ちを受け取り、有意義に文具を活用してほしいと願う。記念撮影では、受け取った文具を嬉しそうに高々と掲げポーズをとってくれた。

しばし歓談の後、生徒の皆さんの表情がわずかに真剣味を帯びる。そして再度整列をし、一体何が始まるのかと思いきや、校長先生の掛け声とともに、80名の大合唱が始まった。
なんとも言えない素晴らしいハーモニーだ。手拍子が入りつつも、しっかりとした重厚なメロディーに乗せられた、心の奥を揺さぶられるような歌声に驚きと感動を隠せない。続いて2曲目は、ゆったりとした曲調で始まった。サビの部分が高音域になり、モンゴルの大自然の美しさと雄大さを感じた。
日本から来た私たちは、思いがけず歌のプレゼントを受け取った。お礼を伝え、生徒の
皆さんとハイタッチを交わし、別れの挨拶をした。

施設を案内して頂いた後、私たちは別れの挨拶をし、再会を願い、施設を後にした。
校長先生からは、「今回、施設を訪問してくださり、生徒達に本当に必要な文具を頂き、大変感謝しています。ティエラコムの皆様と、GNCの皆様のご健勝をお祈りしています。」との言葉を頂いた。

2017年度GNCモンゴルエコツアー(青少年育成特別教育センター訪問 文具の寄付)

サプライズの歌のプレゼント

2017年度GNCモンゴルエコツアー(青少年育成特別教育センター訪問 文具の寄付)

透き通る歌声 心に響きます

2017年度GNCモンゴルエコツアー(青少年育成特別教育センター訪問 文具の寄付)

歌のプレゼント 歌詞和訳
1曲目
人の住む世は喜びの気持ちが溢れる
子どもの心のようなきれいな景色のもとで
モンゴルのナーダム(夏祭り)の空で大きく羽ばたく
たくさんの喜び  歴史を作りながら
明るい気持ちで  自由に溢れる
未来は遠くまで  はっきりと明るく見える  たくさんの喜び

2曲目
どんなにいい人達を  神様が私に会わせてくれたのだ
満月の下でどんな言葉でも言い表せない  人の心はどんなに広いのだ
もっともっと広い心で  この気持ちを大切にしてゆきます

2017年度GNCモンゴルエコツアー(参加メンバー)

オグナー

2017年度GNCモンゴルエコツアー(参加メンバー)

サラ

2017年度GNCモンゴルエコツアー(参加メンバー)

バスカ

2017年度GNCモンゴルエコツアー(参加メンバー)

高橋京子

2017年度GNCモンゴルエコツアー(参加メンバー)

ジャムスレンさん

2017年度GNCモンゴルエコツアー(参加メンバー)

運転手さん

ハワリンバヤル2018出展(2018年5月4日~5月5日)

【開催日時】
5月4日(金) 11時~17時
5月5日(土) 10時~16時
場所: 都立光が丘公園 けやき広場(光ヶ丘図書館前)

5月4日と5月5日に、1998年の第1回開催から数えて、今年18回目となるモンゴルの春祭り「ハワリンバヤル2018」が開催されました。

18回目を迎える今年のテーマは「可能性を秘めた若いモンゴル、大好きな日本に抱いた夢」です。

テーマの説明は「昔ながらの遊牧文化を誇る大草原の国モンゴル、その文化や人々の生活様式は、日本から見ると不思議に思うことが多いかもしれません。しかし、そのような独特の文化を持つモンゴルも、民主化から26年を経て急速に成長しつつあります。人口の7割は40歳以下で、さまざまな可能性を秘めた若い国でもあります」

今年も当日は晴天で、多くのお客様が来てくださいました。 ハワリンバヤルは、スタッフとの久々の出会いの場でもあり、またいろいろな方との出会いの場でもありました。

 

2018年度植林報告

遠景

以下のように、植林作業を実施したことを報告します。

1.植林作業実施概況
植林
実施日 春季 植林作業・・・・・・・2018年5月5日~20日
植林場所 モンゴル国セレンゲ県
アルタンボラグ村ゴロワンツァガーントルゴイ周辺
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris (在来種)の2年生苗
植林作業 ジャムスレン(GNC Mongolia 現地相談役)
オグナー(GNC Mongoliaスタッフ)
サラ(GNC Mongoliaスタッフ)
アルタンボラグ村及びボゴント村の村民など約100名(延べ人数)

2.2018年植林地の概況報告

今年の植林地は国境の町アルタンボラグ村より約60km東方に位置している。植林地周辺はもともと林であったが2009年6月の林野火災や伐採により草地化が徐々に進んでいた。豊かな生態系を持つ森林を早期に復元するため、植林により森林再生を行う。
現在は行政主導のもと、村役場や森林組合がパトロールを行い、不法伐採を防ぎ、火災の早期発見・初期消火活動を行っている。
苗木はボゴントから良質の苗木を輸送した。使用したのは40cmの2年生アカマツ苗である。古木、草や岩が多く、植林前にチェーンソーで古木を切り草を抜き、岩をどかしながら溝を掘って二人一組で効率よく植え付けを行った。地面に大きく溝を掘り、一番太陽が当たらない端の部分に苗木を植え、日光の当たり過ぎを防ぎ乾燥を避けます。大きな溝には雨が溜まり、乾燥を防げるようにしている。
植生はイネ科やキク科の下層植生が密生している。土壌は砂質壌土で保水性が良好だった。
昨年は深刻な干ばつで苗の成長も危ぶまれたが、今年は雨が多いようだ。苗が大きく成長することを期待する。
今年度の植林密度は2,500本/ha、春季植林が完了したことを報告する。

2018年度植林報告

測量

2018年度植林報告

チェーンソーを使った整地

2018年度植林報告

苗の一時保管(乾燥防止)

2018年度植林報告

作業期間に宿泊するゲル

2018年度植林報告

植林作業

2018年度植林報告

植林した苗

2018年度植林報告

苗畑の様子

今後の展望
① 2017年5月にウランバートル近郊の苗畑で育てた苗木を2019年春季にセレンゲ県植林地やウランバートル市内に植林する。
② ウランバートル市内の遊園地にGNCの庭園を造り市民の憩いの場にする。
③ 新しい情報を入手し技術・知識面で成長するため、ロシアでの育苗の研究・研修・勉強会・交流会をする。
④ ウランバートル市内の幼稚園児と一緒にジャガイモなどの農作物の植え付けや収穫を体験できる機会を作る

 

ボルノール市への苗木寄付

【日時】
2018年5月28日 10:00~17:00
【場所】
中央県ボルノール市の学校、病院、幼稚園、市役所、市民ホール
【スタッフ】
オグナー(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)
【活動内容】
ボルノール市80周年記念イベントの一環として、バヤンチャンドマンの苗畑で育てたハリス1,000本とシャルホワス1,000本の苗、合計2,000本をボルノール市の学校、病院、幼稚園、市役所、市民ホールにプレゼントをした。学校では学生とGNCスタッフが一緒に植えた。
施設の方より「苗木をプレゼントしてもらえてとても嬉しい。木を植えるのは心が豊かになるし、楽しい」と、とても喜んでもらえた。

 

第17回 NGO合同研究&活動報告会

【開催日時】

2018年6月10日(日)15:00~17:00

【会場】

東京都港区南青山2丁目2-15 ウィン青山内

ワンストップビジネスセンター青山本店 会議室

【プログラム】

1.開会挨拶

2.各団体報告(以下参照)&質疑応答

3.意見交換

4.閉会挨拶

【発表団体】

『一般社団法人地球緑化クラブ』
活動地:中国モンゴル自治区モウス砂漠、モンゴル国セレンゲ県

発表者:原 鋭次郎氏(地球緑化クラブ 代表理事)

テーマ:「モンゴルでの新規緑化事業 生態混交造成プロジェクト~セレンゲ県マンダラ蘇木トングリ村~」について

<トングリ村にて活動を始めた経緯>

・中国人モンゴル族スタッフ2名による現地視察

・トングリ村のコミニュティーグループ「イエテン」から支援要請「村の近郊にある山々の木々は違法伐採により、山がはげ山化した、かつての生態系豊かな森を取り戻したい」 表土が流出または風食する前に緑化が必要、土地250haを無償で借り保護を開始、保護は出来ても回復させることが出来ない。

・2015年5月に植林活動、はげ山を生態混交林にするため複数種の苗木を植栽

<2016年から2018年に行った植林活動>

・高木:カラマツ、シベリアマツ

・低木:ニンティアオ、エゾウワズミザクラ

・育苗:カラマツ、シベリアマツ、ニンティアオ、エゾウワズミザクラ

<2018年春以降の予定>

・高木:カラマツ、シベリアマツ

・低木:ニンティアオ、エゾウワズミザクラ

・自然繁殖:シラカバ、他

<育苗事業>

・高木類のポット苗及び実生からの育苗

・低木類の播種、育苗

<小学校での環境教育>

・GNCの矢野さんから頂いた絵本を活用

・5年生を対象にトングリ村の10年後を描いてもらう、一緒にモンゴル国へ来た日本人が気に入った絵を選び、1枚3,000円で購入する。

・一緒にモンゴル国へ来た日本人が文房具を1万円分寄付(1人あたり1,000円)

・協力企業に選考してもらい、3名にカバンなどの賞をあげる

[中国モンゴル自治区モウス砂漠での活動開始]

・これまでに活動していたクブチ砂漠に最も近い砂漠

・人為的に砂漠化した地域

・新たに臭柏(シュウハク)を用いた生態混交林の造成(砂漠の進行を止める)

・植林用に直径30cmのドリル購入、価格は5万円、作業の高速化

・肥料入りポットに苗木を入れる、倍以上の活着率(1,000枚/100円)

[乾物ドライカレーパンプロジェクト]

・料理研究家が中心となりスタート

・今年から6月第1土曜日は「乾物カレーの日」

・売り上げの一部を砂漠緑化活動に活用

・乾物ドライカレーパン以外に乾物カレーも対象

・協力店舗2017年36店舗→2018年54店舗(カレー販売店) 協賛企業4社

【発表団体】
『特定非営利活動法人GNC Japan』
活動地:モンゴル国・日本国
発表者:高橋 京子氏(事務局長)
テーマ:2018年活動報告

GNC Japan がモンゴル国セレンゲ県トジーンナルス(果てしないアカマツ林)に植林を始めてから、 今年で14年目となりました。

2017年までに、579haの土地に、154万本の植林をしました。

【今後の展望】

•幼稚園での教育を拡大

•エコロジー教育センターと協力して、市民への環境教育を普及

•ごみ問題など、生活に根差した環境事業の模索

•苗畑の自立

•幼稚園、孤児院、学校と協力して農業実習を進める

【今後の植林の課題】

•山火事対策の未整備

•干ばつへの対策

•家畜被害、違法伐採への対策

•植林→間伐→間伐材の活用

参加していただいた皆様、ありがとうございました。

 

2018年GNC モンゴルエコツアー

2017年5月に植えられたアカマツの苗

2018年GNC モンゴルエコツアー(9月14日~9 月16日)報告

1 バヤンチャンドマン村 GNC苗畑視察

【日時】

2018年9月14日11:00~

【場所】

トゥブ(中央)県バヤンチャンドマン村

【スタッフ】

高橋京子(GNC Japan 事務局長)

バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)

オグナー(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 男性)

サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)

1)苗畑づくり

11時にバヤンチャンドマン村にあるGNC Mongoliaの苗畑に到着し、スタッフのオグナーさん、サラさんが成果を説明してくれ、全体を視察する。今年5月に植えたアカマツの苗木は残念ながら成長していない。種が良くなかったようだ。昨年植えた苗は順調で、来年の5月に植林することができる。

また今年5月に本施設で育てたハリス1,000本とシャルホワス1,000本をボルノール市の80周年イベントで市役所、学校、病院、幼稚園、市民ホールに植え、市民の皆さんに喜んでもらえた。

2 セレンゲ県 植林地視察

【日時】

2018年9月15日

12:00~(植林地:2015年春)

12:35~(植林地:2014年春)

13:00~(植林地:2018年春)

15:00~(植林地:2016年春)

15:30~(植林地:2017年春)

16:30~(植林地:2008年春)

16:50~(植林地:2011年春)

17:15~(植林地:2007年春)

2018年9月16日

10:00~(植林地:2006年春)

11:15~(植林地:2012年春)

13:30~(植林地:2004年春)

16:00~(植林地:2010年春)

17:00~(植林地:2004年秋)

【場所】

セレンゲ県トジンナルス他

【スタッフ】

高橋京子(GNC Japan 事務局長)

バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)

オグナー(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 男性)

サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)

【参加者】

ジャムスレン(元・森林・動物センター長 男性)

森づくり・2015年、2014年植林地活着率はいずれも50%。整列して成長している。もう1mになるマツもあった。今年の伸びは良く、元気なマツも多く、今後の成長が期待できる。・2018年植林地活着率は90%で4ヶ月目とは思えないほど成長している。30cmを超える苗もあった。今年の雨が多かったためだ。地面に大きく溝を掘り、一番太陽が当たらない端の部分に苗木を植えている。日光の当たり過ぎを防ぎ乾燥を避けるためだ。大きな溝には雨が溜まり、乾燥を防げるようになっている。・2016年植林地活着率は75%、50cmを超えるマツもあり、順調に成長している。自然にマツが新しく生えて、花も咲いている。

・2017年植林地

活着率90%。植林した昨年は雨が少なく生育が心配されたが、今年の伸びは非常に良く、元気なマツも多い。

・2008年、2011年植林地

火事の跡地だが、復活し、成長している。4メートルを超えるマツもあった。密度もあり、遠目からでも森になっていることが分かる。

・2007年植林地

活着率は70%。去年と比べても成長が大きい。4.5メートルを超えるマツもあり、しっかりとした森になっていた。

・2006年植林地

活着率70%。5メートルを超えるマツもあり、整列して成長するマツからは迫力を感じることができる。密度もあり安定した森になっている。

・2012年植林地

活着率は50%。3メートルになるマツもあり、成長が期待できる。下草から顔を出し、まだ低くても存在感を出しているマツもたくさんある。遠くから見ても、小さい森があると分かる。

・2004年春植林地

活着は80%。5.6メートルになるマツもあり、計測も難しいほど成長している。安定した立派な森で、ここから新しい森が広がる可能性も感じられる。

・2010年植林地

活着率60%。青々としたマツがきれいに整列して育っており、遠くから見ても植林の成果が分かる。

・2004年秋万博(2005年愛・地球博のプレイベントの際の植林地)

活着率20%。家畜に食べられている木もある。

2018年GNC モンゴルエコツアー

植林時の様子(2018年5月)

2018年GNC モンゴルエコツアー

苗を溝の端に寄せて植え、乾燥を防ぐ

2018年GNC モンゴルエコツアー

2017年植林地

2018年GNC モンゴルエコツアー

2018年植林地

2018年GNC モンゴルエコツアー

2004年植林地

2018年GNC モンゴルエコツアー

2006年植林地

2018年GNC モンゴルエコツアー

2007年植林地

2018年GNC モンゴルエコツアー

2008年植林地

2018年GNC モンゴルエコツアー

2010年植林地

2018年GNC モンゴルエコツアー

2012年植林地

2018年GNC モンゴルエコツアー

2014年植林地

2018年GNC モンゴルエコツアー

2016年植林地

 

エコプロ2018出展

開催日時:  2018年12月6日(木)、12月8日(土) 10時~17時
※12月7日(金)については GNC Japan は出展をしておりません。

場所: 東京ビッグサイト 東5ホール
GNC Japan 出店場所:「森林(もり)からはじまるエコライフ展」

ブースNo.F-21

来場者数は下記の通りです。

12月6日(木) 54,071人 (2017年:53,034人)

12月7日(金) 61,014人 (2017年:60,949人)

12月8日(土) 47,132人 (2017年:46,108人)

GNCのブースに来てくださった皆様、ありがとうございました。

そして準備や段取り等で尽力してくださったスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。

 

ハワリンバヤル2019出展

【開催時間】
5月4日(土) 11時~17時
5月5日(日) 10時~16時
場所: 都立光が丘公園 けやき広場(光ヶ丘図書館前)

5月4日と5月5日に、1998年の第1回開催から数えて、今年19回目となるモンゴルの春祭り「ハワリンバヤル2019」が開催されました。

19回目を迎える今年のテーマは「モンゴルの宝物マザーライ、守ろうモンゴルにしかいない動物たちです。」

テーマの説明は「地球温暖化の影響による気候変動や砂漠化は、野生動物の数を減少させ、絶滅危機の一因になっています。 この問題の影響を受け、絶滅の危機にある、モンゴルにしか生息しないゴビ熊「マザーライ」を知っていただく機会になればと思っています。」

今年も当日は晴天で、多くのお客様が来てくださいました。

ハワリンバヤルは、スタッフとの久々の出会いの場でもあり、またいろいろな方との出会いの場でもありました。

 

2019年度植林報告

遠景

2019年度 植林報告

以下のように、植林作業を実施したことを報告します。

1.植林作業実施概況
植林実施日   春季 植林作業 2019年5月12日~26日
植林場所 モンゴル国セレンゲ県
アルタンボラグ村ゴロワンツァガーントルゴイ周辺
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris (在来種)の2年生苗
植林作業 ジャムスレン(GNC Mongolia 現地相談役)
オグナー(GNC Mongolia 代表、森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)
アルタンボラグ村及びボゴント村の村民など約90名(延べ人数)

2.2019年植林地の概況報告
今年の植林地は昨年の植林地に隣接している場所で、国境の町アルタンボラグ村より約60km東方に位置している。植林地周辺はもともと林であったが2009年6月の林野火災や伐採により草地化が徐々に進んでいた。また、近年の温暖化による生態系の変化が周辺の環境に影響を与えている。
豊かな生態系を持つ森林を早期に復元するため、植林により森林再生を行う。
現在は行政主導のもと、村役場や森林組合がパトロールを行い、不法伐採を防ぎ、火災の早期発見・初期消火活動を行っている。
今年は二つの場所から苗木を調達した。 一つは昨年同様ボゴントで、良質の苗木を輸送した。使用したのは40cmの2年生アカマツ苗である。
二つ目の場所はGNCモンゴリアが管理する苗畑で、2017年に種から2年間育てた。 自ら育てた苗を植林するのは今年が初めての試みとなる。
古木、草や岩が多く、植林前にチェーンソーで古木を切り、草を抜き、岩をどかしながら溝を掘って二人一組で効率よく植え付けを行った。 地面に大きく溝を掘り、一番太陽が当たらない端の部分に苗木を植え、日光の当たり過ぎを防ぎ乾燥を避ける。
大きな溝には雨が溜まり、乾燥を防げるようにしている。
植生はイネ科やキク科の下層植生が密生している。土壌は砂質壌土で保水性が良好だった。
昨年は雨が多く苗の生育も良かったが、今年も苗が大きく成長することを期待する。
今年度の植林密度は2,500本/ha、春季植林が完了したことを報告する。

2019年度植林報告

作業期間に宿泊するゲル

 

 

 

2019年度植林報告

植林作業

2019年度植林報告

植林した苗

2019年度植林報告

看板写真

2019年度植林報告

看板写真

2019年度植林報告

苗畑

今後の展望
ウランバートル近郊の苗畑で育て、苗木をセレンゲ県植林地やウランバートル市内に植林する。
ウランバートル市の都市計画の勉強会などに参加し、緑化事業に協力する。
新しい情報を入手し技術・知識面で成長するため、育苗の研究・研修・勉強会・交流会をする。
ウランバートル市内の幼稚園児と一緒にジャガイモなどの農作物の植え付けや収穫を体験できる機会を作る。
ウランバートル市内の小中学校と協力し環境学習を行う。

第18回 NGO合同研究&活動報告会

【開催日時】

2019年6月15日(土)15:00~17:00

【会場】

ワンストップビジネスセンター新宿店 会議室

【プログラム】

1.開会挨拶

2.各団体報告(以下参照)&質疑応答

3.意見交換

4.閉会挨拶

【発表団体】

『一般社団法人地球緑化クラブ』
活動地:中国モンゴル自治区モウス砂漠、モンゴル国セレンゲ県

発表者:原 鋭次郎氏(地球緑化クラブ 代表理事)

テーマ:「2018年下半期から2019年上半期事業報告と今後の課題」について

【中国モンゴル自治区での活動】

〈シリンゴル盟正藍旗ホンシャンダーク沙地での活動〉

・過放牧により砂漠化した土地の生態系回復(砂漠緑化事業)

・防護柵の設置

・ニンティアオ(新芽を刈り取ると牧草になる)、ヤンツァイ(牧草になりやすい)などの在来低木種の植栽

・大きくなったら刈り取る、萌芽更新(ホウガコウシン)(伐採後、残された根株の休眠芽の生育を期待して森林の再生をする)

〈オルドス市オトク旗モウス沙地での活動(カシミアで有名な地域)〉

・過放牧により砂漠化した土地の生態系回復(砂漠緑化事業)

・防護柵の設置

・臭柏、ニンティアオ、ヤンツァイなどの在来低木種の植栽

・大きくなると5mにもなり、砂の移動・砂漠化を止める

〈卓資県旗下営はげ山での活動〉

・耕作により荒廃した土地の生態系回復(生態林造成事業)

・防護柵の修復

〈フフホト市武川県はげ山での活動〉

・耕作により荒廃した土地の生態系回復(生態林造成事業)

・樟子松植栽(地球温暖化防止及び防風林)

・ヤマアンズの植栽(生態形造成、経済林造成)

・家畜被害による防護柵の修復、あと4年から5年で成長し、柵は不要となる

・サジ、カラマツなどの針葉樹

【モンゴル国トングリ村での活動】

・違法伐採により荒廃したはげ山の生態系回復(生態系造成)

・カラマツ、アカマツなどの在来高木種の植栽

・育苗施設での良質な苗木の育成

・育成した苗木の販売

・子どもたちの課外授業(高木植栽、育苗施設見学など)

・温暖化防止及び再生した生態系の保護に向けた契約

・植林体験ツアーの受け入れ(長野県のモンゴル親善協会が参加)

・機械で30cm掘り、人力で再度掘り、40cmの深さにして、雨水がよく入るようにしている

【今後の展望】

〈中国内モンゴル〉

・老朽化した防護柵の補修

・新規事業地の選定

・中国人有志による植林ボランティアとの提携(現地で活動広がる、法人化まで行った)

〈モンゴル国〉

・生態林拡大

・育苗施設の充実

・育成した苗木の販売

・子どもたちへの環境教育

・新規事業地の選定

 

【発表団体】
『特定非営利活動法人GNC Japan』
活動地:モンゴル国・日本国
発表者:宮木 一平氏(GNC Japan 代表理事)

テーマ:「2019年活動報告」について

第18回 NGO合同研究&活動報告会

・GNC Japan がモンゴル国セレンゲ県トジーンナルス(果てしないアカマツ林)に植林を始めてから、 今年で15年目となりました。

・2019年までに、615haの土地に、163万本の植林をしました。

・ボルノール市への苗木寄付を行った、ボルノール市80周年記念イベントの一環として、バヤンチャンドマンの苗畑で育てたハリス1000本とシャルホワス1000本の苗、合計2000本をボルノール市の学校、病院、幼稚園、市役所、市民ホールにプレゼントをした。

学校では学生とGNCスタッフが一緒に植えた。施設の方より「苗木をプレゼントしてもらえてとても嬉しい、木を植えるのは心が豊かになるし、楽しい」と、とても喜んでもらえた。

・教育センターでは学生などを対象にした、じゃがいも掘り、農業実習を行った。

【今後の展望】

•幼稚園での教育を拡大

•エコロジー教育センターと協力して、市民への環境教育を普及

•ごみ問題など、生活に根差した環境事業の模索

•苗畑の自立

•幼稚園、孤児院、学校と協力して農業実習を進める

•発展するウランバートルの街を緑化

【今後の植林の課題】

•山火事対策の未整備

•干ばつへの対策

•家畜被害、違法伐採への対策

•植林→間伐→間伐材の活用

参加していただいた皆様、ありがとうございました。

 

2019年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村 GNC苗畑視察)

2019年5月に植えられたアカマツの苗

2019年 GNCモンゴルエコツアー報告
1.バヤンチャンドマン村 GNC苗畑視察
【日時】
2019年10月18日10:00~
【場所】
トゥブ(中央)県バヤンチャンドマン村
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 事務局長)
バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)
オグナー(GNC Mongolia 代表、森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)

1)苗畑づくり
10時にバヤンチャンドマン村にあるGNC Mongoliaの苗畑に到着し、全体を視察する。
今年5月に植えたアカマツの苗木は順調に成長しているので再来年の5月に植林できるだろう。

それまでにしっかりと世話をして苗木を育てたい。

2019年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村 GNC苗畑視察)

施設の入口

2019年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村 GNC苗畑視察)

施設の様子

2 セレンゲ県 植林地視察
【日時】
2019年10月18日
17:30~(植林地:2010年春)

2019年10月19日
9:20~(植林地:2019年春)
9:50~(植林地:2014年春)
10:10~(植林地:2018年春)
10:30~(植林地:2016年春)
11:30~(植林地:2007年春)
12:20~(植林地:2006年春)
15:40~(植林地:2004年秋)

【場所】
セレンゲ県トジンナルス他
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 事務局長)
バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)
オグナー(GNC Mongolia 代表、森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)【参加者】
【参加者】
ジャムスレン(元・森林・動物センター長 男性)

1) 森づくり
・2010年植林地
活着率60%。一本一本のマツが成長して頼もしいマツになってきた。

赤色の下草に青々としたマツがきれいに整列して育っている印象的な景色になっている。

・2019年植林地
活着率80%。今年は雨が少ない時期と多い時期の差があったが、順調に成長していた。

すでに30cmを超える苗もあった。今年、初めてGNCが苗畑で育てた苗を植えた。

しっかりと根付いていたので良かった。

・2014年植林地
活着率は60%。昨年の生育も良かったが、さらに成長している。

ボリュームのある立派なマツが多く、今後の成長が期待できる。

・2018年植林地
活着率は80%。この一年でよく成長した。

生育にバラつきはあるが10~20cm成長している。

・2016年植林地
活着率は75%。一年で驚くほど成長した。

80cmになるマツもあり、遠くから見ても分かるほどに存在感が出てきた。

・2007年植林地
活着率は75%。昨年と変わらず安定している。

生育も良くしっかりとした森になっている。

・2006年植林地
活着率70%。安定した森になっている。

多くのマツが5メートルを超え、たくましく成長している。

これらのマツの側に1メートル程のマツが数本育っている。

親に守られて育つ子供のようだ。

・2004年秋万博(2005年愛・地球博のプレイベントの際の植林地)
昨年まで活着率20%だったが、自然にマツが育ち始め、30%になった。

順調にいけば森が再生する可能性もある。

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

植林時の様子(2019年5月)

 

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

2010年植林地

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

2019年植林地

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

2019年植林地

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

2014年植林地

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

2018年春植林地

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

2016年春植林地

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

2007年春植林地

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

2006年春植林地

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

2006年春植林地

2019年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県トジンナルス)

2004年秋植林地

 2019年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

新しく赴任されたB.バトオルシフ校長先生、文具の受け渡し

<ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付>
【日時】
2019年10月21日17:00~
【場所】
ウランバートル市立 青少年育成特別教育センター(1991年設立)
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 事務局長)
バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)

1)施設についての説明
17時に施設に到着する。今年も施設を訪問できるのを楽しみにしていた。
前校長のラムスレン先生が異動になり、新しい校長先生が赴任され、初の訪問となる。
早速校長室に案内して頂いた。新しい校長先生のお名前はB.バトオルシフ先生で、以前より児童福祉関係のお仕事をされていたとのこと。来日された経験もある。
温和な印象を受けるが、教育に熱い情熱をお持ちの先生だ。私達の話も熱心に聞いてくださった。
B.バトオルシフ先生より、現在の施設の状況についての説明を受けた。毎年ウランバートルの最も貧しい子どもたちを区ごとに調べて受け入れている。
国からは決まった物資しか寄付されず、不足している物も多い。また、支援してくれる各国のNPOも減ってきている。「皆さんの温かいお気持ちは大変嬉しく、感謝しております。モンゴルから見ると日本には必要なものがたくさんあり、学ぶこともたくさんある。このご縁に感謝し、日本とモンゴルのつながりを大切にしたいです」とのこと。
夏に行われる特別学習についてのお話を聞いた。ウランバートルから北西に70kmの場所に施設があり、生徒の皆さんが自然の中で合宿することができる。(もともと遊牧民族であるモンゴル人は夏の間、街を離れて自然の中で酪農や農業を行いながら過ごす人が多い。)そこでは自然と関わり合いながら、生きる上での大切なことを学べるようだ。
学校の方針として、この施設で環境教育にも力を入れていきたいとのこと。近年、地球全体で環境破壊が進んでいるが、モンゴルでも川がなくなったり、森林面積が減少するなど、身近でも環境が破壊されていることを実際に感じる。自然の大切さを皆で学び、豊かな自然を取り戻す意識を持って環境教育に取り組みたいとのこと。
普段の生活では、生徒の皆さんは勉強、スポーツ、音楽、美術などの活動を頑張っている。陸上や格闘技の世界大会で入賞する生徒さんも数名いて、オリンピックに出場を目標にして頑張っている。

2)文具の受け渡し
生徒の皆さんが玄関ホールに集まってくれた。GNCから皆さんに挨拶をした。
昨年も施設にいた生徒さん達は皆、私達のことを覚えていて、楽しみに待っていてくれた。昨年同様、事前に必要な文具の種類を確認し、頂いた寄付金でウランバートル市内の文具用品店で購入した。ノートは生徒の年齢によって種類が違うので(罫線の数や様式など)店員の方に確認して慎重に選んだ。
配布された文具を見て、生徒の皆さんは嬉しそうに目を輝かせていた。たくさんの文具を見て驚く生徒さんや、受け取った文具を手に取りじっと見つめる生徒さんも。
皆、勉強への意欲を見せてくれた。ティエラコムの日本の生徒さん達の気持ちを受け取り、有意義に文具を活用してほしいと願う。
校長先生からは、「今年もたくさんの文具を寄付して頂き、大変感謝しています。いつの日か生徒を連れて日本を訪問し、皆さんに感謝の気持ちを伝えることができたらと思っています。ティエラコムの皆様と、GNCの皆様のご健勝をお祈りしています。」との言葉を頂いた。
後日、生徒の皆さんより、文具を寄付して頂いたティエラコムの皆さん宛のメッセージカードをたくさん頂いた。文字や絵がかける年齢の生徒さんが一人一人心を込めて、感謝の気持ちを丁寧に書いてくれた。カラフルな絵が描かれたり、かわいらしいシールが貼られたり、開くと飛び出る仕掛けがあるカードもある。どれも凝った作りになっていて、眺めているだけで楽しい気分になる。ティエラコムの皆さんから毎年たくさんの寄付を頂き、さらに心の距離が縮まったように感じる。ティエラコムの皆さんに、感謝の気持ちが届きますように、と願った。

2019年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

段ボールにいっぱいの文具

2019年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

たくさんの文具ありがとうございます!!

2019年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

お礼のメッセージカード

2019年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

心を込めて書きました 2019年度GNCモンゴルエコツアー

2019年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

どうもありがとうございます

 

 

2020年度 植林報告

植林時の写真

2020年度 植林報告

以下のように、植林作業を実施したことを報告します。

1.植林作業実施概況
植林
実施日 春季 植林作業 2020年5月22日~29日
植林場所 モンゴル国セレンゲ県
アルタンボラグ村ゴロワンツァガーントルゴイ周辺
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris (在来種)の2年生苗
植林作業 オグナー(GNC Mongoliaスタッフ)
サラ(GNC Mongoliaスタッフ)
アルタンボラグ村及びボゴント村の村民など約50名(延べ人数)

2.2020年植林地の概況報告

今年の植林地は昨年の植林地に隣接している場所で、国境の町アルタンボラグ村より東方に位置している。

植林地周辺はもともと林であったが2009年6月の林野火災や伐採により草地化が徐々に進んでいた。

また、近年の温暖化による生態系の変化が周辺の環境に影響を与えている。

豊かな生態系を持つ森林を早期に復元するため、植林により森林再生を行う。
現在は行政主導のもと、村役場や森林組合がパトロールを行い、不法伐採を防ぎ、火災の早期発見・初期消火活動を行っている。
今年も昨年同様、二つの場所から苗木を調達した。

ボゴントから輸送した良質の40cmの2年生アカマツ苗木と、GNCモンゴリアが管理する苗畑で育てた2年生アカマツ苗木(昨年から苗の使用を開始)

古木、草や岩が多く、植林前にチェーンソーで古木を切り草を抜き、岩をどかしながら溝を掘って二人一組で効率よく植え付けを行った。

地面に大きく溝を掘り、苗木を植えていく。

大きな溝には雨が溜まり、乾燥を防げるようにしている。
植生はイネ科やキク科の下層植生が密生している。

土壌は砂質壌土で保水性が良好だった。

ここ数年、苗の育成が好調だが今年も苗が大きく成長することを期待する。
今年度の植林密度は2500本/ha、春季植林が完了したことを報告する。

2020年度 植林報告

遠景

2020年度 植林報告

植林する前の苗木

2020年度 植林報告

植林する前の苗木 植林作業

2020年度 植林報告

植林作業

2020年度 植林報告

植林した苗

2020年度 植林報告

集合写真

4. 今後の展望
① コロナ禍においても行えるような、屋外で行える環境学習(農業体験など)のプログラムを組み立て実行する。
② GNCモンゴリア施設の苗床の管理体制を強化し、育苗本数を増やす。

 

2020年GNC モンゴルエコツアー報告

植林作業

1 セレンゲ県 植林地視察
【日時】
2020年10月4日~10月6日
植林地:2010年春
2004年春
2012年春
2019年春
2014年春
2018年春
2016年春
2017年春
2008年春
2007年春
2020年春

【場所】
セレンゲ県トジンナルス他
【スタッフ】
オグナー(GNC Mongolia 代表、森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)

1) 森づくり
・2010年植林地
活着率60%。山の斜面に沿ってきれいに整列している。成長スピードは速くないが着実に成長している。

・2004年植林地
GNCが植林を始めた年のマツの樹高は、7メートル以上となった。広い範囲でしっかりとした密度のある森が続いている。

・2012年植林地
高さにバラつきはあるが250cmを超えるマツもある。成長が安定している。

・2019年植林地
活着率80%。順調に成長しており、40cmを超える苗もあった。GNCが初めて苗畑で育てた苗を植えた場所だが、しっかりと根付いていたので良かった。

・2014年植林地
活着率は60%。高いマツは成人男性の背丈を超すものもある。生育が良くボリュームのあるマツが多い。

・2018年植林地
活着率は80%。順調に成長している。

・2016年植林地
活着率は75%。成長のスピードが速く、1メートルにもなるマツもある。安定している。

・2017年植林地
きれいに整列して下草から顔を出して、成長しているのが分かる。

・2008年植林地
生育も良くしっかりとした森になっている。

・2007年植林地
活着率は75%。すでに安定した、しっかりとした森になっている。このまま順調に樹高を伸ばしてほしい。

・2020年植林地
活着率は80%。しっかりと根付き成長している。降雨量も十分だったようだ。

2020年度GNCモンゴルエコツアー

植林時の様子(2020年5月)

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2010年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2004年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2012年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2019年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2014年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2014年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2018年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2018年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2016年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2016年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2017年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2008年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2007年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2007年春植林地

2020年度GNCモンゴルエコツアー

2020年春植林地

 

2020年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

【日時】
2021年3月9日 15:00~
【場所】
ウランバートル市立 青少年育成特別教育センター(1991年設立)
【スタッフ】
オユンビレグ(GNC Mongolia 事務局 女性)

1)施設の状況
昨年から新型コロナウィルスの感染拡大により、ウランバートル市内も何度かロックダウンが行われた。それに伴い、施設内の生活もかなり変わったようだ。施設外の学校は休校になり、生徒の皆さんはオンラインで授業を受けていたとのこと。基本的な生活は変わらず施設内で行われ、担任の先生が交代で生徒の面倒を見ていたとのことだ。
もちろん、外部との接触を最低限にしたり、手洗いうがいの徹底など、感染対策をしっかりと行っていた。

2)文具の受け渡し
今年は外部との接触を少なくするために、施設の担当者の方のみにお会いして文具の受け渡しを行った。生徒の皆さんに会えないのはとても残念だった。
担当者の方からは、「このような世界中が困難に見舞われている中、今年もこうして文具の寄付を頂き、とても有難く、生徒の皆にとって励みになります。この苦境を乗り越え、次回また皆で元気な姿でお会いできるのを楽しみにしています。ティエラコムの皆さんも、健康にお気をつけて元気にお過ごしください」とのお礼の言葉を頂いた。

2020年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

文具の受け渡し

2020年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

ウランバートル市内で購入した文具

2020年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

たくさんの文具ありがとうございます

 

 

2021年度植林報告

遠景

以下のように、植林作業を実施したことを報告します。

1.植林作業実施概況
植林
実施日 春季 植林作業・・・・・・・2021年5月16日~29日
植林場所 モンゴル国セレンゲ県
アルタンボラグ村ゴロワンツァガーントルゴイ周辺
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris (在来種)の2年生苗
植林作業 オグナー(GNC Mongoliaスタッフ)
サラ(GNC Mongoliaスタッフ)
アルタンボラグ村及びボゴント村の村民など約50名(延べ人数)

2.2021年植林地の概況報告

今年の植林地は昨年の植林地より南東の方角に2kmの場所で、山のゆるやかな斜面の場所である。木は少なく、地面に草が生えている。植林地周辺はもともと林であったが2009年6月の林野火災や伐採により草地化が徐々に進んでいた。また、近年の温暖化による生態系の変化が周辺の環境に影響を与えている。豊かな生態系を持つ森林を早期に復元するため、植林により森林再生を行う。
現在は行政主導のもと、村役場や森林組合がパトロールを行い、不法伐採を防ぎ、火災の早期発見・初期消火活動を行っている。
今年もボゴントから輸送した良質の40cmの2年生アカマツ苗木を調達した。それに加えてGNCモンゴリアが管理する苗畑で育てたアカマツ苗木を1%使用した。
植林前に草を抜き、岩などの障害物をどかしながら溝を掘り、その後二人一組で効率よく植え付けを行った。地面に大きく溝を掘り、苗木を植えていく。大きな溝には雨が溜まり、乾燥を防げるようにしている。
植生はイネ科やキク科の下層植生が密生している。土壌は砂質壌土で保水性が良好だった。ここ数年、苗の育成が好調だが今年も苗が大きく成長することを期待する。
今年度の植林密度は2,500本/ha、春季植林が完了したことを報告する。

2021年度植林報告

遠景

2021年度植林報告

ゲルの組み立て  植林キャンプ地

2021年度植林報告

植林作業

2021年度植林報告

植林した苗

2021年度植林報告

集合写真

 

2021年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村 GNC苗畑視察)

【日時】
2021年8月28日10:00~
【場所】
トゥブ(中央)県バヤンチャンドマン村
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 森林担当)
バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)
オグナー(GNC Mongolia 代表、森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)

1)苗畑づくり
10時にバヤンチャンドマン村にあるGNC Mongoliaの苗畑に到着し、全体を視察する。苗畑では、2019年に植えた種が残っており、今年は非常に雨が多かったので水やりなしでも奇跡的に生き延びている苗があった。今年の植林で約3,000本使用した。苗畑の防風林は成長している。
雨が多く、雑草がかなり伸びていたので数日前からオグナーさんとオグナーさんのお父さんで土地の一部の草刈りを行った。放置していると火事になる可能性がある。
今後は新型コロナ感染状況を見ながら、施設での活動を再開したい。

2021年度GNCモンゴルエコツアー(バヤンチャンドマン村 GNC苗畑視察)

施設の様子

2 セレンゲ県 植林地視察
【日時】
2021年8月28日~8月30日
植林地:
2010年春
2004年春
2012年春
2014年春
2018年春
2016年春
2020年春
2021年春
2004年秋万博

【場所】
セレンゲ県トジンナルス他
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 森林担当)
バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)
オグナー(GNC Mongolia 代表、森林・農場・苗畑担当 男性)
サラ(GNC Mongolia 森林・農場・苗畑担当 女性)

1) 森づくり
・2010年植林地
今までよりも成長が良かった。300cmを超えたマツもあった。安定感が増している。

・2004年植林地
GNCが植林を始めた年。マツの樹高は、8メートル以上となった。樹木直径は50cmを超えるものもあった。広い範囲でしっかりとした密度のある森が続いている。

・2012年植林地
順調に成長している。380cmを超えるマツもある。活着率60%。

・2014年植林地
活着率は60%。200cmを超すマツもある。力強く、成長している。

・2018年植林地
活着率は80%。高さは100㎝前後。ゆっくりだが確実に成長している。

・2016年植林地
活着率は75%。成長にばらつきがあるが、高いものは200cm以上になっていた。ボリュームもあり安定している。

・2020年植林地
活着率は60%。成長が遅いマツが多い。今後注意して観察したい。

・2021年植林地
活着率は80%。しっかりと根付き、30cmになるマツもあった。

・2004年万博植林地
再植林した大苗が大きく成長し、ボリュームも安定した。今後の成長にも期待できる。

2021年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2010年春植林地

2021年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2004年春植林地

2021年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2012年春植林地

2021年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2004年春植林地

2021年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2018年春植林地

2021年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2016年春植林地

2021年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2020年春植林地

2021年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2021年春植林地

2021年度GNCモンゴルエコツアー(セレンゲ県 植林地視察)

2004年秋万博植林地

 

2021年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

ウランバートル市内で購入した文具

2021年GNC モンゴルエコツアー報告
<ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付>
【日時】
2021年9月18日15:00~
【場所】
ウランバートル市立 青少年育成特別教育センター(1991年設立)
【スタッフ】
高橋京子(GNC Japan 女性)
D.バスカ(GNC Mongolia 事務局長 男性)

1) 施設の状況
昨年に引き続きウランバートル市内は新型コロナウィルスの影響で日常生活が制限されている状態だ。県外への移動でもPCR検査が必要、飲食店に入店する際はワクチンの接種証明が必要、など厳しい対策が取られている。施設内でも、生徒が何人も感染したりと混乱していたとのこと。それでも、生徒の皆さんはコロナ禍での施設内の生活に慣れ、しっかりと勉強やスポーツ、家事などを頑張っていた。外部との接触や外出が制限されるため、本来行われる施設外の授業ができないためさみしい、というのは日本と同じようだ。感染予防のため、手洗いうがいの徹底を行っている。

2) 文具の受け渡し
昨年は生徒の皆さんと会うことができなかったが、今年は施設の正面玄関前で二十名以上の生徒さんと会うことができた。文具を車から降ろす際、一緒にてきぱきと運んでくれた。小さな体で、重い荷物を進んで運んでくれる生徒さんもいた。会うのが久しぶりだったためか、はにかんだ表情の生徒さんもいた。皆、私達の訪問を歓迎してくれた。
文具の受け渡しの際、生徒の皆さんは嬉しそうな表情で、これから勉強をがんばります、と言ってくれた。
ウランバートル市内で購入した文具は、ノート、筆記用具、色鉛筆、筆箱、鉛筆削りなどで、学習に必要な様々なものを購入できた。また、感染対策に必要な衛生用品が足りないとのことだったのでリストに追加した。
「新型コロナウィルス感染症が収束せず、施設としても苦しい状況の中、今年もこうして文具の寄付を頂き、とても有難いです。日本のティエラコムの皆さん、いつも寄付をありがとうございます。生徒の皆もとても喜んでいます。コロナ禍でも皆、頑張っており、この苦境を乗り越え、さらに強くなれるようにと思っています。ティエラコムの皆さんのご健康とご多幸をお祈りいたします」とのお礼の言葉を頂いた。

2021年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

文具の受け渡し

2021年度GNCモンゴルエコツアー

ウランバートル市立 青少年育成特別教育センターにて文具の寄付

たくさんの文具ありがとうございます

 

森林再生事業 モンゴル国セレンゲ県 植林実施について

今まで御支援をいただきました皆様のおかげで、2021年までの累計植林本数は1,698,500本(約640.9ha)となることができました、ありがとうございます。

その経緯を振り返ります。

2004年より累計植林本数(委託含む)
1,698,500本(約640.9ha)

2004年 60,000本
2005年 30,000本
2006年 60,000本
2007年 150,000本
2008年 151,000本
2009年 176,000本
2010年 172,500本
2011年 184,000本
2012年 60,000本
2013年 238,000本
2014年 73,000本
2015年 70,000本
2016年 70,000本
2017年 50,000本
2018年 50,000本
2019年 40,000本
2020年 32,000本
2021年 32,000本

・公益社団法人国土緑化推進機構『緑の募金』
2004年より累計植林本数473,500本(約189.4ha)
2004年 60,000本
2005年 30,000本
2006年 60,000本
2007年 90,000本
2008年 60,000本
2009年 15,000本
2010年 53,500本
2011年 25,000本
2012年 25,000本
2013年 10,000本
2014年 10,000本
2015年 10,000本
2016年 10,000本
2017年 5,000本
2018年 5,000本
2019年 5,000本

・トライウォール『エコフィン生命の森』
2007年より累計植林本数585,400本(約234.2ha)
2007年 30,000本
2008年 61,000本
2009年 86,000本
2010年 59,500本
2011年 67,000本
2012年 14,000本
2013年 93,000本
2014年 26,900本
2015年 22,800本
2016年 20,200本
2017年 21,800本
2018年 20,400本
2019年 22,400本
2020年 20,400本
2021年 20,000本

・株式会社KSGインターナショナル
2008年より累計植林本数250,000本(約100.0ha)
2008年 30,000本
2009年 40,000本
2010年 20,000本
2011年 30,000本
2012年 5,000本
2013年 45,000本
2014年 10,000本
2015年 10,000本
2016年 10,000本
2017年 10,000本
2018年 10,000本
2019年 10,000本
2020年 10,000本
2021年 10,000本

・SOTO禅インターナショナル
2009年より累計植林本数142,600本(約57.0ha)
2009年 25,000本
2010年 25,000本
2011年 25,000本
2012年 5,000本
2013年 40,000本
2014年 16,000本
2015年 6,600本

・株式会社みづま
2009年より累計植林本数9,000本(約3.6ha)
2009年 5,000本
2010年 2,000本
2011年 2,000本

・グリムスプロジェクトチーム
2009年より累計植林本数30,000本(約12.0ha)
2009年 5,000本
2010年 12,000本
2011年 2,500本
2012年 2,500本
2013年 2,000本
2014年 2,000本
2015年 2,000本
2016年 2,000本

・RAUL株式会社
2011年より累計植林本数49,000本(約19.6ha)
2011年 25,000本
2012年 5,000本
2013年 19,000本

・Just Smile!!(NPO法人 MERRY PROJECT)
2012年より累計植林本数5,032本(約2.0ha)
2012年 3,500本
2013年 732本
2014年 400本
2015年 200本
2016年 200本

・株式会社アールキューブ
2014年より累計植林本数28,000本(約11.2ha)
2014年 4,000本
2015年 6,000本
2016年 6,000本
2017年 6,000本
2018年 6,000本

・Good Thing Project 有限会社センテッドハウス
2016年より累計植林本数1,830本(約0.7ha)
2016年 610本
2017年 610本
2018年 300本
2019年 310本

・株式会社ティエラコム
2018年より累計植林本数2,845本(約1.1ha)
2018年 470本
2019年 640本
2020年 515本
2021年 1,220本
2022年 310本

・一般社団法人 未来とコラボ
2018年より累計植林本数2,050本(約0.8ha)
2018年 200本
2019年 650本
2020年 800本
2021年 400本

 

当団体の矢野理事が10年前(2012年)に書いたブログにて、設立27周年の最後を締めさせていただきます。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

単なる植林から本物の植林へ

今日7月7日はGNCの記念すべきお誕生日です 17年前 1995年(平成7年)の今日7月7日 GNCは 若者達の夢と情熱によって産声をあげました。そして その後 様々な人々との出逢いを織りなしながら今日まで歩み続けることができました。数えきれない貴重な出逢いに心から感謝を捧げたいと思います。

さて 私事ですが 5月に蒔いた朝顔の第1号の蕾が開花しましたこれから次々に咲き始めることでしょう。

ふと 2ヶ月前 掌の上にあったあのちっちゃな種たちを想い浮かべました。あの種たちが 陽射しを浴びながら 水遣りを欠かさず 台風から守り やっと花を咲かすことができたのだということ・・・そして この花たちも種をつけて 未来へといのちをつなごうと願っているのだということ・・・そんなことが次々に浮かんできました。

同時に GNCのモンゴルでの植林を考えてみました。

とかく私たちは何本苗木を植えることができたのかということにばかりに囚われがちです 同じ植林費用でも 「1万本も植えました!!」(その後は?わからない)とただ たくさん植えたことだけに満足するのではなく、「1000本植えました その後もさまざまに努力、工夫 手を懸けて 多くの苗木が順調に育っています!」と胸を張って答えられる そんな植林こそが 本物の植林ということなのでしょう。

過去から繋がってきた苗木たちのいのちを 一本でも多く未来の苗木たちのいのちへと繋げていくことを真剣に考え、努力していきたいと 今、強く思うのです。

2012年7月7日  事務局 矢野明子