2022年度 植林報告

2022年度モンゴル森林火災被災地再生事業報告

以下のように、植林作業を実施したことを報告します。

1.植林作業実施概況
植林
実施日 春季 植林作業・・・・・・・2022年5月11日~19日
新規植林地 約12.8ha
新植林本数 32,000本
植林場所 モンゴル国セレンゲ県
アルタンボラグ村ゴロワンツァガーントルゴイ周辺
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris (在来種)の2年生苗
植林作業 オグナー(GNC Mongoliaスタッフ)
サラ(GNC Mongoliaスタッフ)
アルタンボラグ村及びボゴント村の村民など約45名(延べ人数)

2.2022年植林地の概況報告
2022年5月に、予定していた12.8haの植林が全て完了したことを報告する。今回植林に用いた苗は、セレンゲ県ボゴント村の苗畑で育てられた2年生アカマツ苗を使用した。今年度の植林密度は2,500本/haである。
2022年の植林地は、アルタンボラグ村から南東へ約50km離れたロシアとの国境付近にあり、山の頂上からふもとにかけての場所である。当地域は過去に森林火災の被害に遭っており、アカマツ・シラカバ等の天然更新が部分的に見られるものの、森林の再生までには気が遠くなるほどの時間がかかると考えられる。また、植林地周辺では家畜の放牧は行われておらず、居住者もいないため、家畜の食害の危惧はほぼない。豊かな生態系を持つ森林を早期復元するため、植林による事業を実施する。
近年、毎年のように世界各地で山火事のニュースが報道されている。モンゴル国では2012年頃以降、行政主導の元、村役場や森林組合などの人員が火災危険期にパトロール隊を結成し、森林火災の早期発見、初期消火活動、及び関所での注意喚起を行っているため、大規模に延焼する可能性は低くなってきている。

 

2022年植林地のGPS捕捉状況
50°03’42.6″N 107°04’14.4″E

4.5月 植林時の写真

遠景1

遠景2

ゲルの組み立て

ゲル完成

トラクターによる植林前の溝掘り

溝堀アタッチメント装着

溝掘り
溝を掘り、溝の底に植林することにより日射を減らし乾燥化を防ぐ

溝掘り
大きな溝には雨が溜まりやすいため、
乾燥が防げる

二人一組で効率よく植付
植付作業

植付作業
地面に大きく溝を掘り、一番太陽が
当たらない端の部分に苗木を植える

植付作業
日光の当たり過ぎを防ぎ乾燥を避ける

植付作業
苗を溝の端に寄せて植え、乾燥を防ぐ

植付作業

植付作業

植付作業
植付作業

植付した苗