2008年モンゴルエコツアー参加者の声(企業同行者)
株式会社KSGインターナショナル 後藤 春行さん
GNCエコツアーについて 2008年9月9日
この度のモンゴルエコツアー参加にあたっては、敢えて事前に情報を得ず、先入観を持たずに純粋に、モンゴルの人たちと触れあおうと考えました。
「GNCエコツアー」への参加により、エコに対する取り組み方や姿勢を改めて確認し、今後の活動に生かしたいとの思いから、純粋に視てみたいと考えたのです。
実際に、セレンゲ県の植林地を視察しましたが、森林火災の痕跡や暴風で根本からなぎ倒された木々を目にし、この自然の中で木を育てる難しさを垣間見たような気がします。今回、教えて頂いたのですが、モンゴルでは森林の割合が国土の10%(日本は60%)程度しかないと聞き、この地に植樹する意義を確信すると同時に、非常に危機的な状況であると感じました。
2007年と2008年に植樹した苗木を目にして、この木々が順調に育ってくれること願わざずにはおられませんでした。
ただ、木を植樹してそれで終わりではなく、5年後、或いは10年後と確実に育っていくように、見守っていくことこそ、とても重要なことだと思います。
企業で、「エコ」に取り組む会社も増えておりますが、木を植えた満足感だけではなく、先を見据えたビジョンを持つことが大事であると思います。
私どもKSGは、しっかりとしたビジョンを持ち、関わり方はどのような形であれ、継続性のある「エコ活動」にしていかなければならないと思いました。
この度、GNCジャパンの宮木代表と矢野さん、そしてGNCモンゴルのスッタフの皆さんと同行をさせて頂き、GNCの活動方針を身近に接し、より理解を深めました。
GNCのモンゴルでの①人づくり ②森づくり …という活動方針の中で、①の人づくりの一環である「エコ教室」で、多くの子供たちに森林の大切さを説いている活動は素晴らしいの一言に尽きます。
「エコ教室」に参加している子供たちが、これらを理解し、森林を大切にしながら、モンゴルを豊かな国へと導いてくれることを想像させられる瞬間であり、充実した内容でした。
この様なGNCの地道な活動は、確実に拡大し、定着していくであろうと確信しました。企業として、ただ単に植樹費用を提供しているのではなく、大切なのはGNCのモンゴルにおいての活動の象徴、「エコ教室」に代表される人づくりを、共に共有し、それを理解して支援していくことこそ大事なことであると考えます。
モンゴルで目にした参加者の前向きな気持ちは、充分に伝わってきます…その機運を逃さないためにも、今一番支援が必要な国であることも実感しました。
援助については、道路、建物等々…たくさんあると思いますが、国が発展する陰で環境が損なわれていくのは、これまでの歴史をみても言うまでもありません。環境問題は、今まさに地球全体の課題として突き付けられています。
これからという「モンゴル」に、環境面での支援を行うことは、とても大切なことであると思います。
日本が発展する陰にも、環境汚染などがありましたが、それらの教訓を生かせられるような支援策で、「モンゴルでは自然を育み、豊かになって欲しい…」というその思いで、お手伝いをすることこそ、関わっている者の使命ではないかと、その時実感しました。
私たち企業も一方通行ではなく、相互理解を深めて、更に努力していかなければならないと思います。
最後に、日本で学んでいる留学生の方々とふれあい、彼らの熱意を通して、モンゴルの「希望に満ちた未来」への可能性を肌で感じることができました。
それと、宮木代表と矢野さんの真剣な討議がある限り、GNCの活動の方向はぶれないと確信しております。
モンゴル滞在中は、色々とお世話になり、ありがとうございました。
今後とも、お付き合いをさせて頂きたいと思いますので、宜しくお願い致します。