2021年度 植林報告
2021年度モンゴル森林火災被災地再生事業報告
以下のように、植林作業を実施したことを報告します。
【植林作業実施概況】
実施日 春季 2021年5月16日~29日
新規植林面積 約12.8ha
新規植林本数 32,000本
植林実施場所 モンゴル国セレンゲ県
アルタンボラグ村ゴロワンツァガーントルゴイ周辺
植林地代表点の緯度経度 50°03’42.6″N 107°04’14.4″E
樹種 ヨーロッパアカマツPinus sylvestris(在来種)の2年生苗
カウンターパート GNC Mongolia
植林作業
オグナー(GNC Mongolia代表)
サラ(GNC Mongolia森林・農場・苗畑担当)
アルタンボラグ村及びボゴント村の村民など約50名(延べ人数)
【実施地域の概況】
今年の植林地は昨年の植林地より南東の方角に2kmの場所で、山のゆるやかな斜面の場所である。木は少なく、地面に草が生えている。植林地周辺はもともと林であったが2009年6月の林野火災や伐採により草地化が徐々に進んでいた。また、近年の温暖化による生態系の変化が周辺の環境に影響を与えている。豊かな生態系を持つ森林を早期に復元するため、植林により森林再生を行う。
現在は行政主導のもと、村役場や森林組合がパトロールを行い、不法伐採を防ぎ、火災の早期発見・初期消火活動を行っている。
今年もボゴントから輸送した良質の40cmの2年生アカマツ苗木を調達した。それに加えてGNC Mongoliaが管理する苗畑で育てたアカマツ苗木を1%使用した。
植林前に草を抜き、岩などの障害物をどかしながら溝を掘り、その後二人一組で効率よく植え付けを行った。地面に大きく溝を掘り、苗木を植えていく。大きな溝には雨が溜まり、乾燥を防げるようにしている。
植生はイネ科やキク科の下層植生が密生している。土壌は砂質壌土で保水性が良好だった。ここ数年、苗の育成が好調だが今年も苗が大きく成長することを期待する。
今年度の植林密度は2,500本/ha、春季植林が完了したことを報告する。
【植林作業状況の写真】
遠景
ゲルの組み立て 植林キャンプ地
植林作業
植林作業
植林した苗
集合写真