第8回NGO合同研究&活動報告会
開催日時:2008年2月2日(土)13:30~16:30
会場:法政大学地域研究センター 台東サテライトオフィス
基調講演1 「環境とお金」
講演者:中西武志 氏
カーボンフリーコンサルティング㈱http://www.carbonfree.co.jp/
考えてゆかなければならないと思います。
基調講演2 「中国物権法施行と草原環境への影響」
講演者:奥田進一(おくだ しんいち)氏
平成5年 早稲田大学法学部卒業
平成7年 早稲田大学院法学研究科修士課程卒業
現職:拓殖大学政経学部 准教授
専攻:民法、環境法、中国法
各団体報告&質疑応答
GNC (発表者:宮木 いっぺい氏)
活動地:モンゴル国
(テーマ) ネットワーク形成とマネジメントをめぐる諸問題!(GNCモンゴル発足後)
ここ数年GNCは、持続可能なモンゴル国を担ってゆく人材の育成やそれにつながるような活動を総合的に行っています。「一緒に学ぶ」ことを通じて、「一緒に課題を発見し、分析し、解決策を導き出す。」これが今のGNCの活動です。具体的には、人づくり、森づくり、公園づくり、苗畑づくり、拠点づくりを行っています。
この1年、「一緒に学び行動する」パートナーとして、在日モンゴル留学生会との結びつきが今まで以上に強まりました。また、企業との協力関係も進展しました。と同時に、ネットワーク形成とマネジメントに関する新しい「問題」も出てまいりました。今回はその「問題」についてのGNCの展望を示した上で、意見交換し皆様のお知恵を拝借できればと考えております。
砂漠緑化団体 地球緑化クラブ (発表者:原 鋭次郎氏)
活動地:中国内モンゴル自治区クブチ沙漠
(テーマ) 地球環境の未来と現場の関係
地球温暖化がメディアで毎日のように取り上げられています。気候の変動など、私たちの生活にも直接的に影響を及ぼし始めています。
省エネをしてCO2の排出を減らせば温暖化は防げるのでしょうか?いや、温暖化を防ぐにはやはり植林を進め、CO2の吸収を促進させることがとても重要なのではないでしょうか。しかし、植林するだけではもったいない!何か現地にも還元したい!そこで、温暖化対策への取り組みを通じて、現地を豊かな土地へと変えていくための提案をさせていただきたいと思います。
内モンゴル沙漠化防止植林の会 (発表者:B. セルゲレン氏)
活動地:中国内モンゴル自治区ホルチン沙地
(テーマ) 中国植林の現在
質疑応答
昨年と同じ、御徒町駅近くの安くてなかなかおいしい居酒屋に繰り出しました。僕が普段学生たちと使っているお店です。内モンゴル沙漠化防止植林の会、地球緑化クラブ、GNCの3団体のメンバーはもちろん、エコツアーでご一緒した板橋モンゴル孤児支援の会の皆様、それに今日はじめてお目にかかった、カーボンフリーコンサルティング(株)の中西さんはじめ皆様にもご参加いただくことができ、すっかり打ち解けて楽しい時間を過ごすことが出来ました。
【今回の報告会の所感】GNC代表 宮木いっぺい
今回も昨年に引き続き、僕が日頃勤めている法政大学地域研究センターの台東サテライトオフィスで、第8回NGO合同研究&活動報告会を開催しました。
共催している「内モンゴル沙漠化防止植林の会」と「地球緑化クラブ」の方々と会うことは僕にとって1年の大きな楽しみの一つです。基本の考え方、志を共有している居心地の良さとお互いどれだけ成長しているかを確認する良い緊張感を感じます。また今回は、昨年の秋にGNCのエコツアーでご一緒した「板橋モンゴル孤児支援の会」の皆様にもご参加いただけました。基調講演は、「環境とお金」と題してカーボンフリーコンサルティング㈱の代表取締役の中西武志氏、「中国物権法施行と草原環境への影響」と題して拓殖大学政経学部 准教授の奥田進一氏にお願いしました。
今回の共通テーマは、「経済と環境」といえそうです。この問題は、各団体ともに避けて通れない問題にとなっていて、人々の経済合理性と環境保全をどのように両立させるか、そのために具体的に何ができるのかという領域に各団体が不思議にも同時期に踏み込んでいるといえます。それが時代の要請だともいえます。実際、1年前の報告会の後、GNCは企業とのコラボレーションを本格化させました。カーボンフリーコンサルティング(株)は地球緑化クラブが昨年よりコラボレーションをスタートさせた企業です。1年前の所感で「各団体はこれらの問題を解決するために以下のような共通のキーワード、すなわち「現地の人々が自ら動き出した」「ビジネスとして成立させる」「企業とのコラボレーション」「教育の重要性」をめぐる活動を、不思議なことに同時期に同じようにスタートさせているということも今回の活動報告からわかりました。1年後各団体がどれだけの成果をあげて再び集まることができるのか、今から楽しみです。」と書きました。その一つの具体的な答えを今回持ち寄る結果となりました。そして、1年後に向けて各団体がさらなる課題を持ち帰ることとなりました。ありがたいことにGNCは、企業からの協力の申し出を多くいただけるようになってきました。それだけに責任ある姿勢を内外に示してゆく必要性がこれまでより格段に大きくなりました。GNCは、環境教育と森づくりを活動の柱としていますが、今後カーボンオフセットを企業とのコラボレーションの中でどう位置づけてゆくのか、しっかりと考えてゆかなければならないと思います。
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