宮木 一平

GNC Japanは学ぶ=創る「場」

GNC Japanが取り組んでいる活動を、通常僕らは、5つの~づくりという形で示している。具体的には、1、人づくり、2、森づくり、3、緑あふれるまちづくり、4、苗畑づくり、5、農場づくりの5つである。(詳しくはWebサイトをご覧ください。)もちろん、文字通りの具体的な活動を示しているわけだが、~づくりという言葉にはもっと広がりのある豊潤な意味がこめられている。~づくりは創るという言葉に対応していて、その裏側には新しい世界の扉を開く、新しい世界に進む、新しい世界を知る、新しい世界を学ぶといった意味がピッタリ張り付いている。学ぶことと創ることは表裏一体であり、退屈なルーティンとは無縁の、一瞬一瞬が発見と驚きと喜びとそして未知の世界に進むがゆえのある種の危険性(=官能性!?)に満ちている。
そのことを考える時、僕は大好きな表現者たちのことを思い浮かべずにはいられない。ジャズのマイルス・デイビスのトランペット、クラシックのフルトヴェングラーの指揮、グレン・グールドのピアノ、松本人志のお笑いなどだ。その共通点は即興性であり、常に生成変化し続け一瞬一瞬新鮮さを示し続けているような表現スタイルだ。彼らの表現に接する時、今まさにそこで何かがクリエイトされている現場に居合わせている迫真性を体感し、いつの間にかこちらも脳内が活性化し、体内で何かが動き出すのを感じるのだ。
人間の本能として、通常、食欲、性欲、睡眠欲があげられるが、それらのすべてを越える本能として人間には「学ぶ=創る本能」があるのではないかと勝手に感じている。学ぶこと、知ること=創ることから得られる快さは、とてつもないのではないか?僕らはまだそのとてつもない快さを体感しつくしていないのではないか?レストランで美味しい料理を堪能して店を出た時、理屈でもなんでもなく「あーおいしかった!」と思わず声をあげてしまうのと同じように、学びの場=学校から出てきた時、理屈でもなんでもなく「あー面白かった!」と声をあげてしまう、学びの場=学校とは本来そういった「場」なのではないか?日頃大学で学生を教え、GNC Japanではエコ教室などで「教育」活動をしている中で、僕が強く実感することだ。ちなみに、そこで繰り広げられるアクションは、「GNCの5つのアクション」(詳しくはWebサイトをご覧ください。)として示している、1、活動の着火点となり、2、人々をつなぎ、3、次世代を担う若者たちを応援し、4、一緒に学び、5、一緒に考え、踏み出すことだ。
GNC Japanは、学ぶ=創る「場」すなわち、広義の「学びの場=学校」であり続けたいと思う。そのとき、GNC Japanが取り組んでいる5つの~づくりは、理屈でも何でもなく発見と驚きと喜びに満ちた営みであり続けるだろう。

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