2005年度 研究・報告会

第6回NGO合同研究&活動報告会

内モンゴル砂漠化防止植林の会の鬼木尚子さんの司会で行われました。 2月25日、毎年恒例となりました他団体との『合同研究&活動報告会』が 東京都渋谷区の国連大学内にある環境パートナーシッププラザ展示スペースにて 開催されました。早いもので、この会もことしで6回目を迎えました。今回、報告を行ったのは、内モンゴル沙漠化防止植林の会、砂漠緑化団体地球緑化クラブ、日本・モンゴル農業交流協会、そしてGNCの計4団体です。参加した各団体はこれまでもGNCと深い関係があり、最初から活発な議論が交わされていきました。
今回のプログラムは以下の通りで、右写真の内モンゴル砂漠化防止植林の会の鬼木尚子さんの司会で行われました。

 

【プログラム】  
1.開会挨拶 
2.基調講演 (講演者:ハスバガン氏)
3.各団体報告(以下参照)&質疑応答
4.意見交換 
5.閉会挨拶

開催日時:2006年2月25日(土)13:30~16:30

会場: 環境パートナーシッププラザ展示スペース
東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F  TEL:03-3407-8107
地図:http://www.geic.or.jp/geic/intro/access.html
アクセス:表参道駅(東京メトロ:銀座線・千代田線・半蔵門線)B2出口から道沿いに徒歩約5分。
渋谷駅(JR・東急・京王井の頭線・東京メトロ)宮益坂方面出口から徒歩約10分。

参加団体:
内モンゴル沙漠化防止植林の会,GNC,砂漠緑化団体地球緑化クラブ 他当日の模様

報告会当日の写真を、報告内容の概要とともにご覧ください。

 

【基調講演】

講演者:ハスバガン氏講演者:ハスバガン氏
  1967年内モンゴル自治区赤峰市生まれ
中国科学院リモートセンシング応用研究所研究員
国立環境研究所客員研究員
講演テーマ: 衛星画像で見る内モンゴル自治区土地分布と土地利用(仮)

【各団体報告(以下参照)&質疑応答】

内モンゴル沙漠化防止植林の会
発表者:B. セルゲレン氏(右写真) 
発表者:B. セルゲレン氏 内モンゴル沙漠化防止植林の会テーマ:環境対策という名の下の緑化・土地の使用権転売・住民の貧困化

緑化活動地:中国内蒙古自治区ホルチン沙地 
E-Mail:shokurin389@r3.dion.ne.jp
http://www2.neweb.ne.jp/wd/sergelen/desert.html

(概 要) 2005年度当会で実施している緑化地--通遼市開魯県--では外部から大規模緑化を実施する企業団体が多く現れ、土地使用権の転売を牧民に促している。その結果、環境対策としての緑化によって、牧民が牧草地を手放し、牧草地喪失によって貧困化して行く。一方、緑化会社が緑化地を転売し、金儲けをするという実態がある。発表では当会が自立を試みる現地の牧民を支援している事業を紹介し、官と商が共謀し、住民の土地を不法占用する実態を解明したい。

 

GNC
発表者:宮木 いっぺい氏(左写真)
発表者:宮木 いっぺい氏 GNCテーマ: 持続可能なモンゴル国を担う人づくりとネットワーク〔2005年の活動報告〕
緑化活動地:モンゴル国
E-Mail:kyouzongnc@gmail.com
http://www.kyouzon-gnc.com

(概 要)
ここ数年、GNCの活動は、緊急支援型ではない長期育成型の色合いをますます強めています。具体的には、持続可能なモンゴル国を担ってゆく人材の育成やそれにつながるような活動を総合的に行っています。とりわけ、ネットワークのリーダーとなる学生と志ある若い企業家に期待しています。2005年の2回のツアーでは、協働作業を通じて、第18学校、第108学校の10代前半の学生たち、モンゴル国立大学の20歳前後の学生たちとのつながりを深めました。 地域の各セクターを結びつけひとつのムーブメントを起こすきっかけ作りをGNCは目指しています。
今回の報告では以上のような点に重点をおいて、GNCの2005年の活動と今後の展望ついてお話しします。

 

砂漠緑化団体 地球緑化クラブ
発表者:原 鋭次郎氏(右写真)
発表者:原 鋭次郎氏 砂漠緑化団体 地球緑化クラブテーマ:砂漠緑化は村おこしから
緑化活動地:中国内蒙古自治区クブチ沙漠
E-Mail:office@ryokukaclub.com
http://www.ryokukaclub.com

(概 要)
当団体は以前から砂漠緑化に最も大切なことは「その地域の人々の生活、環境を大切にすること。」と訴えてきた。団体自身も緑化を通じた地域産業の確立を目指し、村人とともに活動を続けている。ここで改めて私たちが今まで行ってきた活動を振り返ってみると、それは「村おこし」そのものではないのか?ということに気が付いた。彼らを少しでも豊かにしてあげたい。そして彼ら自身の力で村の環境を改善してもらいたい。こういった思いは活動を続ければ続けるほど強くなる。 そこで今回は、今までの活動を振り返り、どういった活動に村人は興味を示したのか、そしてどういった活動に興味を示さなかったのか。また、彼らの気持ちの変化により、活動自身がどう変わっていったのか。そして、今後どう変わっていくのか・・・産業開発と緑化活動との接点を見つめなおし、もう一度考えてみたいと思っています。

 

日本・モンゴル農業交流協会
発表者:竹田 恭一氏(左写真)
発表者:竹田 恭一氏 日本・モンゴル農業交流協会テーマ:2005年度の活動報告と今年度の事業計画など
緑化活動地:モンゴル国
E-Mail:info@jmaea.org 
http://www.jmaea.org

(概要)
2005年度の当団体の活動報告を行った。そして、過去3年間の活動における問題点として、①なかなか現地でのリーダーが育たない、②遊牧社会というなかで農業技術移転の難しさ・矛盾、③経済的自立をめざす、とう意思の希薄さ、④NPO自体の活動資金の問題を挙げた。


報告会中の会場風景

今回は様々な国籍の約15名の方々が日本各地、世界各地から集まりました。
今回は様々な国籍の約15名の方々が日本各地、世界各地から集まりました。
【意見交換】
 各NGOからの報告が終了し、そのまま続けて意見交換会を行いました。まず自己紹介をし、報告会で最後の順番となった日本・モンゴル農業交流協会の竹田氏の話を受けて「現地でのリーダーを育てるためみはどうすればよいのか?」というテーマのもと議論が開始されました。

各NGOからの報告が終了し、そのまま続けて意見交換会を行いました。まず自己紹介をし、報告会で最後の順番となった日本・モンゴル農業交流協会の竹田氏の話を受けて「現地でのリーダーを育てるためみはどうすればよいのか?」というテーマのもと議論が開始されました。

【今回の報告会の所感】代表 宮木いっぺい
今回は、3年前と同じ青山の国連大学ビル1階、環境パートナーシッププラザの展示スペースで、6回目のNGO合同研究&活動報告会を開催しました。
共催している内モンゴル沙漠化防止植林の会と地球緑化クラブの方々と会うことは僕にとって大きな喜びです。例えれば、信頼している親友と1年ぶりに再会するような感じでしょうか。普段はそれぞれ別な場所で活動し、特別な連携は行っていませんが、1年に1回会って、共通の志を確認し、お互いの厳しい目でチェックしあい、初心にかえる。信頼にもとづいたネットワークの原型がここにはあります。
今回は、内モンゴル、モンゴル国の両方で土地をめぐる問題、貧富の格差の問題、広く言えば経済社会の状態が悪い方向へ向かっているという危機感に満ちた報告が次々となされました。沙漠化防止、緑化、人材育成を、経済社会の大きなパースペクティブの中で位置づけ総合的に対策を講じていかなければ大変なことになる、そのために具体的にできることを協力して一刻も早くやってゆかなければならないということを確認しました。
終了後は、いつものように居酒屋で楽しいひと時を過ごしました(酒量はかなりのものとなりました!)。

 

【懇親会】
合同研究&報告会の終了後、恒例の懇親会が会場近くの居酒屋にて行われました。この居酒屋魚のアラ煮は90円という安さでびっくり!!皆、ビール、日本酒、焼酎、黒ホッピーを片手に料理を食べながら、各団体の事業運営の話やモンゴル、内モンゴルについてなど様々な話題について熱い議論を交わしていました。 合同研究&報告会の終了後、恒例の懇親会が会場近くの居酒屋にて行われました。この居酒屋魚のアラ煮は90円という安さでびっくり!!皆、ビール、日本酒、焼酎、黒ホッピーを片手に料理を食べながら、各団体の事業運営の話やモンゴル、内モンゴルについてなど様々な話題について熱い議論を交わしていました。

(右写真:懇親会の風景)
左 原 鋭次郎さん(地球緑化クラブ代表)
中 福田玲子さん(地球緑化クラブ)
右 宮木いっぺい(GNC代表)

【二次会】
懇親会終了後、話し足りない(飲み足りない?)メンバー数名は池袋へ移動し、モンゴル行宮料理「故郷(ノタガ)」にて二次会を行いました。料理がとてもおいしく、左下写真の皆が持つグラスに並々と注がれたウォッカはいくら飲んでも酔わない美味しさでした。これも美味しいモンゴル料理との組み合わせがなせる技なのでしょう。
是非、また食べにいきたいで料理がとてもおいしく、左下写真の皆が持つグラスに並々と注がれたウォッカはいくら飲んでも酔わない美味しさでした。これも美味しいモンゴル料理との組み合わせがなせる技なのでしょう。懇親会終了後、話し足りない(飲み足りない?)メンバー数名は池袋へ移動し、モンゴル行宮料理「故郷(ノタガ)」にて二次会を行いました。す。

2005年度 研究・報告会”へ1件のコメント

この投稿はコメントできません。