特定非営利活動法人 GNC Japan

2000年度 代表所感

宮木いっぺい

GNCが結成されたのは1995年7月ですので、今年の7月で5周年を迎えることになります。この5周年、あるいは、2000年という数字自体に本質的な意味があるわけではありませんが、そのような表面的なことだけでなく、実際いろいろな意味でGNCは新たな段階に入りつつあります。新たなスタートを切るにあたり、今までの歩みを振り返りつつ、今後の方向性を考えてみます。

第1段階。1995年2月―1996年10月。何をするのかは漠然としているけれども、何かをしようという情熱だけは大きかった、GNC結成前後から、モンゴルプロジェクトが始動するまでの時期。この時期には、とにかく若いメンバーたちが協力して手作りで何もかもを発ち上げ、希望と楽しさにあふれていました。ホームページの団体紹介にもある、活動の3本柱はまだ確立されておらず、その中のネットワーク活動に大きな比重が置かれていました。具体的には、都内各所におけるゴミ拾い(エコハイク)、毎月1回の勉強会(テーマサロン)、フリーマーケットなどです。モンゴルにはじめて渡航したのも、自分たちの事務所を構えたのもこの時期です。NGO・NPOの無限の可能性を信じていました。

第2段階。1996年10月―1998年3月。何をするかがある程度定まり、活動の3本柱の原型が確立された時期。この時期に、①森林再生活動(現段階ではモンゴルプロジェクト)、②シンポジウム・研究会、③ネットワーク活動の原型が出来上り、それぞれ担当責任者のもと、具体的な活動を開始しました。外へむけてパンフレットも作成しました。活動を進めてゆく上で、様々な貴重な出会いもあり、NGO・NPOの可能性を実感しました。

第3段階。1998年4月―2000年3月。勢いだけで進むのではなく、基礎体力をつけるため、地道に各活動を進めていった時期。この時期には、様々な厳しい現実(資金不足・マンパワー不足も含め)に向き合わざるをえず、今後のために地道に足場を固めることに専心しました。試行錯誤の連続で、表面上は(数字上の規模の面では)停滞しているように見えたかもしれませんが、今後の展開のためにはとても大切な時期でした。モンゴルプロジェクトに比重がかかり、ネットワーク活動は、実際上休止状態にありました。NGO・NPOの現実を体験し、その限界も知りました。

そして、いよいよ、第4段階にGNCは入ろうとしています。NGO・NPOの可能性も限界もある程度体験した今、GNCに求められるのは、何らかの目にみえる結果、形です。今まではいわば新人のテスト期間で、世間も大目に見てくれたかもしれませんが、そろそろ一本立ちしてゆかねばならない段階に入りました。それでは今年、すなわち20世紀最後の一年間に見せるべき具体的形とは何か。それを最後に示してみます。
今年の目標を一言で言えば、21世紀を準備する人と人とのつながり(ネットワーク)を作り上げたいということです。といってもそんな大袈裟なことではありません。3本柱ごとに列挙してみます。(1)モンゴルプロジェクト→何本木を植えるかということではなく、一緒に継続的に活動していけるモンゴルの仲間をきちんと組織する。現地での育苗システム、農作物の生産、販売システムを確立する。(2)シンポジウム・研究会→今まで通り、小規模であっても1回は研究報告会を開催する。(3)ネットワーク活動→第3段階で休止していた、テーマサロン、エコハイクを再開し、幅広く仲間を作る。一緒に活動してくれる方を求めています。最後に頼れるのは人の力しかないことをこの5年間で本当に実感しました。

上記の第3段階のとても厳しい状況下でモンゴルプロジェクトの責任者として、屋台骨を支えてくれた大重君が、イギリス留学を機に責任者を退任します。GNCの結成以来の同志に心から感謝の言葉を捧げたいと思います。ありがとうございました。そして、2002年にまた一緒にモンゴルに行けるのを楽しみにしています。かわって、責任者を引き受けて下さった青森県車力村の台丸谷さんは、モンゴルプロジェクトがスタートして依頼、一番面倒で困難なモンゴルツアーのセッティングを縁の下で担い続けて下さいました。今度は、昨年、GNCのスタッフに加わってくれたモンゴル人のツォゴさん(ウランバートルで農業振興のために活躍しています)とともに、表舞台で活躍して下さることになります。どうぞよろしくお願いいたします。

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